ジャージ女子高生による異世界無双

1章 コトナ、ワーランドに降り立つ編

忘れ者と王都依頼

チチウシの村からの帰り道、谷になっている道に20人ほどの人が縄で縛られて放置されていた。

あ、私が縛った山賊達だ。
忘れてた。

まだ1日くらいしか放置してないが、運良くモンスターに襲われなかったようだ。
どうしようかな？

何かに使えるかもしれない、収納しとこう。
私は捨てられない女だ、ついつい何かに使えるかもと思い取っておいてしまう、おかげで前世の机の引き出しの中はごちゃごちゃだった。

この山賊達の仲間はまだいるのかな？
【察知】だと周囲の山に人の気配はない。
うん、大丈夫そうだ。

狩残しがいて、後から探して始末しておけばーなんて思うのは嫌だしね。

擬似転移を繰り返し、王都へやって来た。
いつか行こうと思ってはいたけど、特に他にい行きたい所が無い(情報が無いので選択肢が無い)ので王都へ来たのだ。

マネーさんは多分行商しながら王都に戻ってくるはずだから、王都で会えるのはまだ先かな。

それまでに私が王都にとどまっていればだが。
元々引きこもりなのにこっち来てから忙しなく移動しまくりだな私。

少し王都でのんびりするのも悪く無いかもだ。

神様からの頼みごとも、期限は1000年だ、とか言ってたから大丈夫でしょう。
というか私の体、神様が手を加えてるから本当に1000年とか生きそうだ。

王都の入り口で冒険者カードを提示して入った。身分証、便利だな。

人多いな、祭りでもあるのか？ん？闘牛か、なるほど。

私はギャンブルは嫌いなので闘牛をスルーして冒険者ギルドへ向かった。
依頼を見に来たのだ。

［王都の下水道に住み着いたマッドマウスの討伐1匹100ラウンド。数、出来るだけ沢山。Fランクから］
［夜中に出没する下着泥棒を捕まえて欲しい。生死問わず。成功報酬5,000ラウンド。Ｅランクから］
［新しい店をオープンしたのでサクラとして朝一に並んで欲しい。一日300ラウンド。Ｇランクから］

私のランクで選べるヤツの中だと下水道一択かな。
下着泥棒捕まえるのなんて衛兵に頼めば良いのに。
お店のサクラなんて余計に冒険者頼むんじゃ無い。

下水道のマッドマウス退治依頼を受けた、一瞬で終わるから、少し時間潰そう。
早すぎると不審だもんね。

時間つぶしに【察知】と【解析】を使って王都を調べよう。


大体わかった。王族は温厚で民から慕われている。
一部の貴族と闇ギルドが繋がっている。
麻薬のようなもので私腹を肥やしている。
下着泥棒の正体はガチ百合のお姉さん。

こんな所かなと。

そしてサクッとマッドマウス討伐を終わらせた。