ギフトで復讐![完結]

れぷ

文字の大きさ
上 下
24 / 36
2章

リリー6歳

しおりを挟む
私リリー、神国と帝国に復讐をしてから数ヶ月、私6歳になりました!

王国では国を上げての誕生祭が行われました。
旧神国、現リリエル女神国の民も私の誕生日を国の祝日にして毎年お祭りをするそうです。なんでやねん!

最近少し困ったことが起きています。王国の王女シャルロッテ様ことシャルが婚約者を決めようとしないのです。
国王様から「シャルをどうにか説得して婚約者を決めるよう言ってください!」とお願いされているのです。
いつの間にか国王様は私に対して敬語を使うようになってました。
それにたまに間違えて「リリエル様」とか呼んで来ます。
アレ私にとって黒歴史ですよ?リリエル女神国に関しては他国だし暫く行かないので無視出来ますけどね!

それでシャルに婚約者について聞いてみると、「わたくしの命を救ってくださったリリー様以上に素敵な方は居ませんわ!わたくしリリー様と婚約しますわ!」と眼をハートマークにして言っていました。
困りました!私リリーって名前ですが百合(女性同士の愛)の趣味はありませんよ?!

国王様と再度話合いをした結果、リリーの母と父に頑張って弟を作ってもらい、【弟と婚姻を結べばリリーと姉妹になれるよ作戦】を考えつきました。

一国の王と救国の聖女が何の話をしているんだ、と言う眼でイケメン宰相様が見ていますが無視です!世継ぎは大事でしょ!

国王様との相談事が終わったので、街に定期回診に行きます。



今日は病人も0、怪我は擦り傷程度が3人でした!平和ですねぇ。

いつもの様に愛想を振りまきながら街を回ったあと家(最近父が購入した)に帰ると、私の【神通力】の直感が働きました。
空間魔法【インベントリ】から手作り神像を取り出すと、転生する時に聞いた神様の声が聞こえました。

『リリー、聞こえますかリリー?』

「あっはい!神様ですよね?6年ぶりですね?どうしました?」

『貴女、亜神から正式な【神】に昇格していますが気づいていますか?』

「え?・・・あ、本当だ!!なんで?」
ステータスを確認すると確かにジョブが【神】になっていました。

『それはステータスが亜神の領域を超えたからです。もう貴女は神ですよ、おめでとうございます!これで正式な私の部下ですね♪』

「はい?部下?意味がわかりませんが・・・」

『私、創造神。あなた神。神は創造神の部下OK?』

「OKじゃないです。なんですかその後出し設定!」
私は神像をガクガク揺らしながら憤慨します。ずるいです創造神なのに!

『ということで貴女にはこの世界でのトラブルを解決してもらいます!もちろん報酬もありますよ?』

「詳しく聞きましょう(キリッ)」

『近々スペード大陸、この大陸とは違う大陸ですね。そこのとある国で【勇者召喚】が行われます。』

「勇者召喚!」

『そうです。召喚自体は他世界の創造神との契約で無しに出来ませんが、どうやらそのやってくる勇者がクズらしいのです。なのでやらかしたら始末して下さい!契約は【この世界に召喚させる】なので召喚後はどうなっても問題ありません。方法は任せますよ♪』

「えぇ~・・・めんどくさ~!あ、報酬はなんですか?」

『報酬は何でも良いですよ?私、創造神ですから何でも作れます!例えば私の部下の一人がご褒美に【ご主人様がほしいですぅ♡】と言われた時は私の分身体を作ってあげましたよ♪』

「なんでもかぁ・・・ギフトで能力はなんとかなるけど物とか生き物は作れないからなぁ。ブツブツ・・・」

『じゃあ頼みましたよ。数日中に召喚されますので。では・・・』

いつの間にか創造神様の気配は消えていました。
うわー!ご褒美悩むぅー!!
しおりを挟む
感想 72

あなたにおすすめの小説

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです

かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。 強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。 これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~

楠ノ木雫
ファンタジー
 IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき…… ※他の投稿サイトにも掲載しています。

毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。

克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。

ねえ、今どんな気持ち?

かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた 彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。 でも、あなたは真実を知らないみたいね ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

神々の仲間入りしました。

ラキレスト
ファンタジー
 日本の一般家庭に生まれ平凡に暮らしていた神田えいみ。これからも普通に平凡に暮らしていくと思っていたが、突然巻き込まれたトラブルによって世界は一変する。そこから始まる物語。 「私の娘として生まれ変わりませんか?」 「………、はいぃ!?」 女神の娘になり、兄弟姉妹達、周りの神達に溺愛されながら一人前の神になるべく学び、成長していく。 (ご都合主義展開が多々あります……それでも良ければ読んで下さい) カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しています。

悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後

柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。 二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。 けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。 ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。 だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。 グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。 そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。

婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る

拓海のり
ファンタジー
 階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。  頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。  破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。  ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。  タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。 完結しました。ありがとうございました。

処理中です...