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冒険者になりました!
買い食いからの料理チート?
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依頼を終えた琴葉は丸子と繁華街を歩いていた。
今まで料理は自分でして来た為、この世界の調理技術の高さがわからないから露店などで確認しようとおもったのだ。良い匂いに釣られたとも言える。
「串焼きかスープばっかりだね。あ、パンみたいなものもある!」
《ピキー!》
食べ物を売っている屋台はオーク肉の串焼き、クズ野菜のスープ、硬そうなパンの3種類しか無かった。
やはり調理技術が低い様だ。
調味料もほぼ塩しかないようで、薄い塩味だった。
大陸中央部に近いのもあって塩は貴重なようだ。
「あんまり美味しくないね。」
《ピキー?》
琴葉が串焼きを食べてションボリしていると、串焼き屋のオヤジが口を出して来た。
「おいおい!何処のお嬢様だぁ?オーク肉に塩まで付いてるんだぞ?不味いわけあるか!」
串焼きオヤジが言うようにこの世界ではオーク肉に少量とは言え塩を使っているので美味しい部類にはいるのだ。
「うーん・・・あ、そうだ!じゃあ私が美味しく作るからオジさん食べてみてよ!」
「ふん!やってみな!」
オヤジから許可を得られたので、琴葉はまだ焼かれる前の串付き肉を串から外しナイフでスジを細かく切っていく。スジばっていて硬かったのだ。
その後、塩と胡椒をミルでゴリゴリしながらかけて肉を揉み込みバーベキューソースを掛けて焼き始めた。
すると辺りになんとも言えない美味しそうな匂いが充満し始めた。
隣で見ていたオヤジも近くで歩いていた人も口の中にヨダレが溢れ出した。
それを見て琴葉はさらに数本仕込む事にした。
最初に焼き始めた串焼きが焼けたのでオヤジに手渡した。
「はい!これが美味しい串焼きだよ!」
「お、おう・・・」
オヤジはゴクリとヨダレを飲み込み一口串焼きに食いついた。
「う、うめぇ!!何だこの濃厚な味付けは!!それに肉がやわらけぇ!!」
オヤジがまぁまぁ大きな声で食レポすると、周りで見ていた人達が我先にと購入しようとして来た。
「それを売ってくれ!!」「2本、いや5本くれ!!」「俺もだ!!」
その声でハッとしたオヤジは慌てて串焼きを焼き始めた。
琴葉はオヤジと代り、塩胡椒とバーベキューソースを調理台に置いて「無くなったらコトハのアトリエに買いに来たら良いよ!」と言ってその場を去るのであった。
颯爽と去るつもりだったが、一部始終を見ていたスープ屋のオヤジが「う、ウチのもやってくれ!」と頼みに来たのであった。
颯爽と去る私カッコいい!と思ってたのに阻止された事にションボリしたが、涙目でお願いされたので仕方なくスープ屋にも塩胡椒とコンソメキューブをあげた。
今度こそ、と思ったらパン屋のオヤジが待っていた。
パンはこの場で教えるのは無理なのでパン屋の工房へ行き指導した。イースト菌やらバターやらこの街で手に入らない物は全部コトハのアトリエで買ってもらう事にした。
もはや何のお店なのか意味不明なコトハのアトリエである。
ちなみに塩胡椒やバーベキューソース、コンソメなどなどは琴葉の錬金神で麦やら野菜やらから等価交換したものだ。これは価値とか関係なく、質量さえあれば良いのでその辺の石ころから作る事も出来るのである。
麦や野菜から作った理由はただ単に琴葉が食べるものは食べられるものから作ると言う考えでやっているだけである。
今まで料理は自分でして来た為、この世界の調理技術の高さがわからないから露店などで確認しようとおもったのだ。良い匂いに釣られたとも言える。
「串焼きかスープばっかりだね。あ、パンみたいなものもある!」
《ピキー!》
食べ物を売っている屋台はオーク肉の串焼き、クズ野菜のスープ、硬そうなパンの3種類しか無かった。
やはり調理技術が低い様だ。
調味料もほぼ塩しかないようで、薄い塩味だった。
大陸中央部に近いのもあって塩は貴重なようだ。
「あんまり美味しくないね。」
《ピキー?》
琴葉が串焼きを食べてションボリしていると、串焼き屋のオヤジが口を出して来た。
「おいおい!何処のお嬢様だぁ?オーク肉に塩まで付いてるんだぞ?不味いわけあるか!」
串焼きオヤジが言うようにこの世界ではオーク肉に少量とは言え塩を使っているので美味しい部類にはいるのだ。
「うーん・・・あ、そうだ!じゃあ私が美味しく作るからオジさん食べてみてよ!」
「ふん!やってみな!」
オヤジから許可を得られたので、琴葉はまだ焼かれる前の串付き肉を串から外しナイフでスジを細かく切っていく。スジばっていて硬かったのだ。
その後、塩と胡椒をミルでゴリゴリしながらかけて肉を揉み込みバーベキューソースを掛けて焼き始めた。
すると辺りになんとも言えない美味しそうな匂いが充満し始めた。
隣で見ていたオヤジも近くで歩いていた人も口の中にヨダレが溢れ出した。
それを見て琴葉はさらに数本仕込む事にした。
最初に焼き始めた串焼きが焼けたのでオヤジに手渡した。
「はい!これが美味しい串焼きだよ!」
「お、おう・・・」
オヤジはゴクリとヨダレを飲み込み一口串焼きに食いついた。
「う、うめぇ!!何だこの濃厚な味付けは!!それに肉がやわらけぇ!!」
オヤジがまぁまぁ大きな声で食レポすると、周りで見ていた人達が我先にと購入しようとして来た。
「それを売ってくれ!!」「2本、いや5本くれ!!」「俺もだ!!」
その声でハッとしたオヤジは慌てて串焼きを焼き始めた。
琴葉はオヤジと代り、塩胡椒とバーベキューソースを調理台に置いて「無くなったらコトハのアトリエに買いに来たら良いよ!」と言ってその場を去るのであった。
颯爽と去るつもりだったが、一部始終を見ていたスープ屋のオヤジが「う、ウチのもやってくれ!」と頼みに来たのであった。
颯爽と去る私カッコいい!と思ってたのに阻止された事にションボリしたが、涙目でお願いされたので仕方なくスープ屋にも塩胡椒とコンソメキューブをあげた。
今度こそ、と思ったらパン屋のオヤジが待っていた。
パンはこの場で教えるのは無理なのでパン屋の工房へ行き指導した。イースト菌やらバターやらこの街で手に入らない物は全部コトハのアトリエで買ってもらう事にした。
もはや何のお店なのか意味不明なコトハのアトリエである。
ちなみに塩胡椒やバーベキューソース、コンソメなどなどは琴葉の錬金神で麦やら野菜やらから等価交換したものだ。これは価値とか関係なく、質量さえあれば良いのでその辺の石ころから作る事も出来るのである。
麦や野菜から作った理由はただ単に琴葉が食べるものは食べられるものから作ると言う考えでやっているだけである。
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