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冒険者になりました!
聖剣ラケット
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レッドランスの2人が現実逃避から冷めた頃、琴葉はオリハルコンを使って何かを作っていた。
「コネコネー♪コネコネ~♪ウニョーン♪ウニョニョーン♪」
不思議な歌を歌いながらオリハルコンを魔法で捏ねてたり伸ばしたりしていた。
オリハルコンは魔力を通すと硬くなるので、常識的に考えて魔力で捏ねるなんて非常識なのだ。
「ふぉおお!えい!!」
充分に捏ねたオリハルコンを今度はとあるかたちにしていく。それはバドミントンのラケットの形であった。
・[聖剣ラケット]
鍛治神琴葉が作り出した聖剣。
淵で切り裂き、網で細切れに出来る。
それぞれ刃と網状の斬撃を飛ばせる。
魔法を跳ね返せる。
魔に対してダメージ10倍。
効果:絶対切断/不壊/使用者制限
「強い!」
《ピキー!》
琴葉はラケットをビュンビュン振りながら感触を確かめる。
バドミントンのラケットは近所の小学生とよくやっていたので一番シックリくる武器であった。
第2候補はハエ叩きである。
「ちょっ!コトハ!斬撃が飛んでる!あぶねぇよ!!」
「網はダメ!!避けるの無理だからぁ!!」
ジャスティンとデイジーは琴葉が出す斬撃にビビって恐れおののいていた。
実際には当たる場所には居ないのだが、琴葉が出す斬撃がオリハルコンの壁をスパスパ切っているものだから、その斬撃がこっちに来たらと思うと生きた心地がしなかった。
「あ、ごめん!」
《ピキー!》
慌てて素振りをやめた琴葉は2人に謝り、ラケットを刀の様に腰に佩いた。
「ふぅ・・・死ぬかと思ったぜ。」
「・・・オウチカエル」
レッドランスの2人は精神的に疲弊してしまった為、街へ帰ることにした。
琴葉は全く疲れていないが指導員と共にギルドへ報告しに行かないといけないので帰ることにした。
☆
帰り道、レッドランスの2人は無言だった。空気が悪いとか怒っている訳ではなく、只々疲れたのだ。とんでもない速度で魔物を瞬殺する少女とミニスライム。更には破壊不可能と言われているダンジョンの壁の破壊。オリハルコンを魔力で捏ねて妙な形の武器を作成。恐ろしい切れ味の飛ぶ斬撃。
レッドランスの2人にとってキャパオーバーだったのだ。
琴葉は丸子とはしゃぎながら帰り道を楽しんでいた。
「ぴっぴぴ!」
《ピッピキ!》
「ぴっぴぴ!」
《ピッピキ!》
琴葉がスライムの様にぴょんぴょん跳ねていて、その後を同じ様に丸子が飛び跳ねている。
「・・・こう見ると只の元気な子供なんだがなぁ。」
「うん・・・でも実力はドラゴンと殴り合いできそうだよね。」
☆
ギルドに着いた3人と1匹は、受付・・・では無く、受付裏の個室へ通された。ジャスティンがギルドに付くなり受付の人に「部屋を使わせてくれ。あと出来ればギルマス。無理なら副ギルマスを呼んでくれ。」と言ったのだ。
レッドランスはギルマスからも一目置かれているパーティなので「呼んで欲しい」という事はそれなりに重要な案件なのだと受付嬢は理解し直ぐにギルマスの部屋へ向かった。
商談室と言えば良いのか、10畳程の室内にローテーブルと、ソファが向かい合う形で置かれ四つ角には美術品だと思われる壺やよくわからない置物があり、そのどれもが高額そうだった。
ジャスティンは琴葉がはしゃいで壺やらを割らないか心配だったが、意外にも琴葉は大人しくソファでちょこんと座っていた。
よく見ると膝に載せた丸子を真剣に撫で回していた。
丸子も気持が良いのかデレっとした表情をしている。
ジャスティンは「ん?スライムって表情変わったか?」と考えたが、スライムなんてダンジョンで出会っても無視するか即刻切り捨てるので表情なんかまともに見ていなかった事を思い出し考えるのを止めた。
デイジーは丸子のプルンプルンのダイナマイトボディを触りたかったが、従魔は基本的に主人にしか懐かないということを思い出し震える手を引っ込めたのであった。
暫くすると部屋に緑髪の耳の長い美女が入ってきた。
「入るよ。・・・やぁジャスティン!私を呼び出すなんて久しぶりじゃないか。面白い事でも起こったかい?」
長耳美女は”姉御”と言いたくなるような雰囲気と口調だった。
「あぁ、この新人のやつが規格外でな。問題起こす前に顔合わせしておきたかった。」
ジャスティンのセリフに琴葉は「きかくがいってなんだろう?キカクGay?男じゃないよ?」と意味不明な事を考えていた。ちなみに琴葉はGuyをGayと間違えていた。おバカだから。
「ほぅ。ジャスティンが言うんだ間違い無いだろうね。・・・む?鑑定が弾かれたぞ?」
長耳美女は鑑定が弾かれた理由を考える。
鑑定が弾かれる可能性は3つ。
・鑑定Lvが低い
・相手が隠蔽持ち(こちらの鑑定よりLvが上の場合に限る)
・相手が圧倒的に格上だった
耳長美女の鑑定はLv5、決して低くはない。
そして隠蔽のスキルは長年隠し事をしたりすると覚えるスキルである。
となると圧倒的に格上という事になる。
そんな馬鹿なと長耳美女(いい加減名乗って欲しい)は思った。
「格上か・・・なるほどな。ジャスティンが呼び出す訳だ。あたしはファファーデンス・ジュリアンだ。ファーと呼びな。冒険者ギルド西街支部のギルドマスターをやっている。」
「琴葉だよ!さっき冒険者になったんだよ!この子は丸子わたしの友達!」
《ピキー!》
ファーは「よろしく」と返事をし、琴葉のあまりにも緊張感の無さっぷりにファーは呆れつつ、逆に大物かもしれないと思った。Sランク以上の冒険者にはこのような個性が強い奴が多いので琴葉もそっち側の人間なのだろうと少し納得した。
「ジャスティン、何があったか話な。」
ファーの言葉にジャスティンは頷き琴葉とダンジョンへ行った際の事を出来る限り事細かに話して聞かせた。
途中ファーが琴葉に「今のは本当か?」と聞き、琴葉が「うん!」と返事をする場面が何度かあった。
深い溜息の後、ファーがダンジョンの壁ことオリハルコンを見せてくれと言ったので琴葉はしまってあったオリハルコンの塊をゴロンと床に出した。
ファーは鑑定を使いオリハルコンを見て「本物だね」と呟き、次に琴葉の作った武器も見せるように言った。聖剣ラケットである。
ファーが持とうとした所、手をすり抜けて床に落ちた。
これは聖剣の効果の1つ[使用者制限]の効果である。使用者登録していなければ持つ事も出来ないのだ。現在の使用者登録は琴葉のみである。
ファーは持てないので、仕方なく紅茶のカップを片手に、床へと転がったラケットを鑑定を使って眺めた。
そして現れた情報に盛大にお茶を吹き出すのであった。
「げほっげほ!!な、なんだいこれは!純オリハルコン製だと?それに効果が・・・こんなに効果の付いた剣なんざ見たこと無いよ!」
普通ならばオリハルコンは極少量を魔鉄やミスリルに加えて武器の形を取るのだが、この聖剣はオールオリハルコン。ありえない。
純度を下げることでやっと加工出来るオリハルコンを100%使った武器なんて空想、もしくは妄想の中の産物である。
有名どころだと”赤銅の騎士物語”というベストセラー小説の主人公が仲間の命と引換に入手した聖剣”アカツキ”が純度100%のオリハルコンの刀身なのだ。
そんな物語に出てくるものよりも、格段に強い聖剣にファーとレッドランスは絶句するしかなかった。
暫くしてファーとジャスティンが何やら話だし琴葉は蚊帳の外だった。
正直大人たちの話はよくわからないのだ。
眠くなった琴葉はデイジーの太ももを勝手に拝借してお昼寝タイムへ突入した。デイジーも大人とは言えファーとジャスティンの会話についていけなかったので琴葉の頭を撫でる事に集中することにしたのであった。
「コネコネー♪コネコネ~♪ウニョーン♪ウニョニョーン♪」
不思議な歌を歌いながらオリハルコンを魔法で捏ねてたり伸ばしたりしていた。
オリハルコンは魔力を通すと硬くなるので、常識的に考えて魔力で捏ねるなんて非常識なのだ。
「ふぉおお!えい!!」
充分に捏ねたオリハルコンを今度はとあるかたちにしていく。それはバドミントンのラケットの形であった。
・[聖剣ラケット]
鍛治神琴葉が作り出した聖剣。
淵で切り裂き、網で細切れに出来る。
それぞれ刃と網状の斬撃を飛ばせる。
魔法を跳ね返せる。
魔に対してダメージ10倍。
効果:絶対切断/不壊/使用者制限
「強い!」
《ピキー!》
琴葉はラケットをビュンビュン振りながら感触を確かめる。
バドミントンのラケットは近所の小学生とよくやっていたので一番シックリくる武器であった。
第2候補はハエ叩きである。
「ちょっ!コトハ!斬撃が飛んでる!あぶねぇよ!!」
「網はダメ!!避けるの無理だからぁ!!」
ジャスティンとデイジーは琴葉が出す斬撃にビビって恐れおののいていた。
実際には当たる場所には居ないのだが、琴葉が出す斬撃がオリハルコンの壁をスパスパ切っているものだから、その斬撃がこっちに来たらと思うと生きた心地がしなかった。
「あ、ごめん!」
《ピキー!》
慌てて素振りをやめた琴葉は2人に謝り、ラケットを刀の様に腰に佩いた。
「ふぅ・・・死ぬかと思ったぜ。」
「・・・オウチカエル」
レッドランスの2人は精神的に疲弊してしまった為、街へ帰ることにした。
琴葉は全く疲れていないが指導員と共にギルドへ報告しに行かないといけないので帰ることにした。
☆
帰り道、レッドランスの2人は無言だった。空気が悪いとか怒っている訳ではなく、只々疲れたのだ。とんでもない速度で魔物を瞬殺する少女とミニスライム。更には破壊不可能と言われているダンジョンの壁の破壊。オリハルコンを魔力で捏ねて妙な形の武器を作成。恐ろしい切れ味の飛ぶ斬撃。
レッドランスの2人にとってキャパオーバーだったのだ。
琴葉は丸子とはしゃぎながら帰り道を楽しんでいた。
「ぴっぴぴ!」
《ピッピキ!》
「ぴっぴぴ!」
《ピッピキ!》
琴葉がスライムの様にぴょんぴょん跳ねていて、その後を同じ様に丸子が飛び跳ねている。
「・・・こう見ると只の元気な子供なんだがなぁ。」
「うん・・・でも実力はドラゴンと殴り合いできそうだよね。」
☆
ギルドに着いた3人と1匹は、受付・・・では無く、受付裏の個室へ通された。ジャスティンがギルドに付くなり受付の人に「部屋を使わせてくれ。あと出来ればギルマス。無理なら副ギルマスを呼んでくれ。」と言ったのだ。
レッドランスはギルマスからも一目置かれているパーティなので「呼んで欲しい」という事はそれなりに重要な案件なのだと受付嬢は理解し直ぐにギルマスの部屋へ向かった。
商談室と言えば良いのか、10畳程の室内にローテーブルと、ソファが向かい合う形で置かれ四つ角には美術品だと思われる壺やよくわからない置物があり、そのどれもが高額そうだった。
ジャスティンは琴葉がはしゃいで壺やらを割らないか心配だったが、意外にも琴葉は大人しくソファでちょこんと座っていた。
よく見ると膝に載せた丸子を真剣に撫で回していた。
丸子も気持が良いのかデレっとした表情をしている。
ジャスティンは「ん?スライムって表情変わったか?」と考えたが、スライムなんてダンジョンで出会っても無視するか即刻切り捨てるので表情なんかまともに見ていなかった事を思い出し考えるのを止めた。
デイジーは丸子のプルンプルンのダイナマイトボディを触りたかったが、従魔は基本的に主人にしか懐かないということを思い出し震える手を引っ込めたのであった。
暫くすると部屋に緑髪の耳の長い美女が入ってきた。
「入るよ。・・・やぁジャスティン!私を呼び出すなんて久しぶりじゃないか。面白い事でも起こったかい?」
長耳美女は”姉御”と言いたくなるような雰囲気と口調だった。
「あぁ、この新人のやつが規格外でな。問題起こす前に顔合わせしておきたかった。」
ジャスティンのセリフに琴葉は「きかくがいってなんだろう?キカクGay?男じゃないよ?」と意味不明な事を考えていた。ちなみに琴葉はGuyをGayと間違えていた。おバカだから。
「ほぅ。ジャスティンが言うんだ間違い無いだろうね。・・・む?鑑定が弾かれたぞ?」
長耳美女は鑑定が弾かれた理由を考える。
鑑定が弾かれる可能性は3つ。
・鑑定Lvが低い
・相手が隠蔽持ち(こちらの鑑定よりLvが上の場合に限る)
・相手が圧倒的に格上だった
耳長美女の鑑定はLv5、決して低くはない。
そして隠蔽のスキルは長年隠し事をしたりすると覚えるスキルである。
となると圧倒的に格上という事になる。
そんな馬鹿なと長耳美女(いい加減名乗って欲しい)は思った。
「格上か・・・なるほどな。ジャスティンが呼び出す訳だ。あたしはファファーデンス・ジュリアンだ。ファーと呼びな。冒険者ギルド西街支部のギルドマスターをやっている。」
「琴葉だよ!さっき冒険者になったんだよ!この子は丸子わたしの友達!」
《ピキー!》
ファーは「よろしく」と返事をし、琴葉のあまりにも緊張感の無さっぷりにファーは呆れつつ、逆に大物かもしれないと思った。Sランク以上の冒険者にはこのような個性が強い奴が多いので琴葉もそっち側の人間なのだろうと少し納得した。
「ジャスティン、何があったか話な。」
ファーの言葉にジャスティンは頷き琴葉とダンジョンへ行った際の事を出来る限り事細かに話して聞かせた。
途中ファーが琴葉に「今のは本当か?」と聞き、琴葉が「うん!」と返事をする場面が何度かあった。
深い溜息の後、ファーがダンジョンの壁ことオリハルコンを見せてくれと言ったので琴葉はしまってあったオリハルコンの塊をゴロンと床に出した。
ファーは鑑定を使いオリハルコンを見て「本物だね」と呟き、次に琴葉の作った武器も見せるように言った。聖剣ラケットである。
ファーが持とうとした所、手をすり抜けて床に落ちた。
これは聖剣の効果の1つ[使用者制限]の効果である。使用者登録していなければ持つ事も出来ないのだ。現在の使用者登録は琴葉のみである。
ファーは持てないので、仕方なく紅茶のカップを片手に、床へと転がったラケットを鑑定を使って眺めた。
そして現れた情報に盛大にお茶を吹き出すのであった。
「げほっげほ!!な、なんだいこれは!純オリハルコン製だと?それに効果が・・・こんなに効果の付いた剣なんざ見たこと無いよ!」
普通ならばオリハルコンは極少量を魔鉄やミスリルに加えて武器の形を取るのだが、この聖剣はオールオリハルコン。ありえない。
純度を下げることでやっと加工出来るオリハルコンを100%使った武器なんて空想、もしくは妄想の中の産物である。
有名どころだと”赤銅の騎士物語”というベストセラー小説の主人公が仲間の命と引換に入手した聖剣”アカツキ”が純度100%のオリハルコンの刀身なのだ。
そんな物語に出てくるものよりも、格段に強い聖剣にファーとレッドランスは絶句するしかなかった。
暫くしてファーとジャスティンが何やら話だし琴葉は蚊帳の外だった。
正直大人たちの話はよくわからないのだ。
眠くなった琴葉はデイジーの太ももを勝手に拝借してお昼寝タイムへ突入した。デイジーも大人とは言えファーとジャスティンの会話についていけなかったので琴葉の頭を撫でる事に集中することにしたのであった。
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