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はじまり はじまり
はじめての人里
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中央大陸の古代龍の巣からほど近い街、ウェストドラゴタウン。長いので西街と呼ばれている。昔は年若い乙女を古代龍の生贄に捧げていた黒歴史もあるが、今はそんな事はしていない健全な街だ。年々土地が痩せ、古代龍の巣が近いため魔物が寄り付かず比較的安全な土地で住みやすい。だがその分、魔物素材も取れない。このままではいずれ街が無くなるであろうと街の住民は危機感を持っていた。西街付近の村だと更に悲壮感が大きかった。
そんな西街に向かっておバカが飛んで来ていた。そのおバカが西街にとって救世主となるか破壊神となるかはまだわからなかった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ジェット機が飛んでいる時のような轟音と共に琴葉と丸子は飛んでいた。
「おー!ハッキリ見えてきたね!西街って言うみたいだよ!」
《ピキー!》
「よっと!着地成功!」
《ピキー♪》
西街まであと1キロ程の距離で降り立った琴葉は常人と同じ速さで歩き出した。おバカな琴葉でも、あの速度で街の前やど真ん中に降りるほど常識知らずでは無い。琴葉は歩きつつ鼻歌を歌いながら、龍王から貰った秘宝を確認していた。
[龍神玉]神話の時代、神に反旗を翻した神龍が封じられた玉。ちなみに中央大陸のクレーターはその時、神が神龍に与えた一撃で出来たものである。一撃で瀕死になった神龍をお仕置きだと玉に封じ込めた。
「神様強い!!あんなロリなのになぁー!」
《ピキー?》
丸子は神様と会った事が無いのでよくわからない。だが琴葉が言うのならその通りだと《ピキー!》と肯定するのであった。
テクテク歩いて行くが、一向に魔物が出てこない事を疑問に思いながら西街を目指した。
西街は魔物が少ない為、街に防壁が無く街の周りは畑だらけだった。畑を耕したり種を蒔いている農民達が居るが表情が暗い。畑は育ちの悪い作物しか無かった。琴葉はそれらを横目で見つつ鑑定に表示される[土地が痩せている]という文字を確認した。
「これならわたしが作った野菜売れるね!農業チートだよ!」
《ピキー!》
そんな会話をしつつ街へ入る。特に門番とかは居ないようだ。土地も痩せているし魔物も出ない旨味の無い土地なので盗賊も出ないから門番は不要なのだ。
街は活気が無かった。お店は開店しているがお客はいない、そもそも商品自体がほぼ無い状態だ。特に食料が全く無く、物価も高騰していた。お金があっても食べる食料が無いのだ。そこで琴葉は閃いた。
「ねぇねぇ、おじさん!この街って野菜持ってきたら売れるかな?」
「え?あ、あぁ。売れるよ。間違いなくね。どんな粗末な野菜だって喉から手が出るほど欲しいのさ・・・はぁ、いよいよこの街もダメかねぇ。」
何かの動物の皮を売っていた商人のおじさんに質問をしたところ、予想以上に深刻そうだった。琴葉はおじさんに「またね!」と言い、人目がつかないところで[転移魔法]でお家へ戻った。そして農耕神を使い、主食に小麦、主菜に思いつく限りの野菜と果物を作った。一瞬で収穫まで終わるので何度か繰り返し沢山作った。一人当たりの必要量とか、わからないので沢山だ。これだけあれば足りないと言う事は無いかな?と用意した量は中央大陸中の人が1年食べていける量になっていた。小麦は錬金神で小麦粉にした。実は農耕神でも加工出来るのだが、料理関係は錬金神!と琴葉が思い込んでいるので気がつかなかった。
こうして食料を作った琴葉は西街へ転移で戻り、大樹から作ったリヤカーに小麦粉や野菜、果物を乗せ、豊かな土地での適正価格(かなり安い)で売り始めた。
始め街の住民達は見覚えのない少女を怪しんだが、あまりにも売っている商品の品質の良さと価格の安さに群がった。出遅れた住民は、もう売り切れていると諦めかけたが、少女がリヤカーの商品が残り少なくなると何処からか取り出し補充し無くなる事はなかった。
全住民が1週間分の食料を買い込んだ後「じゃあ、また1週間後に来るね!」と言い、帰って行った。少女に、街の代表として感謝の言葉を送った街長は、これで暫くは安泰だ、少なくとも食料が買えるだけのお金がある内は・・・と、根本的な問題は何も解決していない事を理解していた。来週少女が来た時に彼女に解決策はないか聞いてみようと決意する街長なのであった。
☆
そして1週間後、琴葉は移動式屋台に改造したリヤカーを引いて西街へやって来た。屋根の上には丸子がぴょんぴょんしていた。住民も2度目なのでがっついて群がる事はなく、スムーズに販売する事ができた。住民達が買い終わるのを待っていた街長が琴葉に話しかけて来た。
「すまぬ、恩人に対して更に甘える事になるのだが・・・」
「?」
街長は現状、食料供給で助かっているが、それは食料を買えるお金がある内だけだ。根本的な解決をするためには特産品などが無いとジリ貧でこの街は滅びるだろうと説明した。そして何か解決方法が無いか懇願していた。
「魔物素材を国とかほかの街に売ればいいんじゃないの?」
「いや、この辺りは古代龍の巣が近いからか魔物が全然出ないのじゃ・・・」
「え?でもこの街の近くに初級ダンジョンと中級ダンジョンあるよ?」
琴葉は空を飛んで来たのでこの辺りの情報を鑑定で把握していた。初級ダンジョンは北へ徒歩1時間程の場所で、草木に地下へと続く階段が隠れていて。中級ダンジョンは南に徒歩2時間、こちらは大きな岩の影にあるため発見しにくいのだ。
それを聞いた街長は信頼できる街の有志と共にダンジョンの位置確認をしに行った。そしてどちらもダンジョンがある事を確認し急いで冒険者ギルドと商業ギルドの誘致を開始した。琴葉は週一で西街へ通い、それ以外の日は丸子と神代のダンジョンを攻略して行った。
ダンジョン発見から1カ月が経った頃、冒険者ギルドと商業ギルドの人がやって来てダンジョンの確認をし、それが終わるとギルド支部の建築を西街の大工さんに依頼していた。この世界では考えられないほど、今回この2つのギルドはフットワークが非常に軽かった。
この国は冒険者が多過ぎる、特に駆け出しや中堅が多い。ダンジョン付近の街は冒険者で溢れかえっていて、ダンジョンからの供給が追いついて居ないのが現状だ。それを少しでも緩和するために、今回の2つのダンジョン発見はギルドにとっても冒険者達にとっても朗報だった。
商業ギルドの方も、新たな販路が増えると喜んでいた。だがそうなると盗賊なども一緒に入って来てしまうので街長と相談して門番や衛兵も早めに増やし育てる事になった。
街道の巡回も必要なので衛兵はまだまだ増えそうだ。
冒険者ギルドの職員と街長が会話をしている時、ある事実が明らかになった。この付近の土地が痩せているのは近くにダンジョンがあるからだったのだ。地脈のエネルギー。吸ってダンジョンは成長しているので、土地が痩せてしまうのだと言う。その解決方法はダンジョンの最下層にあるダンジョンコアの破壊だ。ダンジョンコアを破壊するとダンジョンの成長が止まり余計な地脈を吸わなくなるので、土地に力が戻る事を街長は知った。
ダンジョンコアを破壊したダンジョンは、魔物の氾濫などが起こらなくなり、比較的安全に資源の取れる有益な場所になるのだ。
琴葉は乗りかかった船だと、土地がある程度回復するまで食料販売を続ける事にした。
その頃になると琴葉は西街の土地を買い、お店を構えていた。琴葉は雑貨屋だと言い張っているが、売れているのは食料なので住民からは八百屋少女と呼ばれるのだった。
そんな西街に向かっておバカが飛んで来ていた。そのおバカが西街にとって救世主となるか破壊神となるかはまだわからなかった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ジェット機が飛んでいる時のような轟音と共に琴葉と丸子は飛んでいた。
「おー!ハッキリ見えてきたね!西街って言うみたいだよ!」
《ピキー!》
「よっと!着地成功!」
《ピキー♪》
西街まであと1キロ程の距離で降り立った琴葉は常人と同じ速さで歩き出した。おバカな琴葉でも、あの速度で街の前やど真ん中に降りるほど常識知らずでは無い。琴葉は歩きつつ鼻歌を歌いながら、龍王から貰った秘宝を確認していた。
[龍神玉]神話の時代、神に反旗を翻した神龍が封じられた玉。ちなみに中央大陸のクレーターはその時、神が神龍に与えた一撃で出来たものである。一撃で瀕死になった神龍をお仕置きだと玉に封じ込めた。
「神様強い!!あんなロリなのになぁー!」
《ピキー?》
丸子は神様と会った事が無いのでよくわからない。だが琴葉が言うのならその通りだと《ピキー!》と肯定するのであった。
テクテク歩いて行くが、一向に魔物が出てこない事を疑問に思いながら西街を目指した。
西街は魔物が少ない為、街に防壁が無く街の周りは畑だらけだった。畑を耕したり種を蒔いている農民達が居るが表情が暗い。畑は育ちの悪い作物しか無かった。琴葉はそれらを横目で見つつ鑑定に表示される[土地が痩せている]という文字を確認した。
「これならわたしが作った野菜売れるね!農業チートだよ!」
《ピキー!》
そんな会話をしつつ街へ入る。特に門番とかは居ないようだ。土地も痩せているし魔物も出ない旨味の無い土地なので盗賊も出ないから門番は不要なのだ。
街は活気が無かった。お店は開店しているがお客はいない、そもそも商品自体がほぼ無い状態だ。特に食料が全く無く、物価も高騰していた。お金があっても食べる食料が無いのだ。そこで琴葉は閃いた。
「ねぇねぇ、おじさん!この街って野菜持ってきたら売れるかな?」
「え?あ、あぁ。売れるよ。間違いなくね。どんな粗末な野菜だって喉から手が出るほど欲しいのさ・・・はぁ、いよいよこの街もダメかねぇ。」
何かの動物の皮を売っていた商人のおじさんに質問をしたところ、予想以上に深刻そうだった。琴葉はおじさんに「またね!」と言い、人目がつかないところで[転移魔法]でお家へ戻った。そして農耕神を使い、主食に小麦、主菜に思いつく限りの野菜と果物を作った。一瞬で収穫まで終わるので何度か繰り返し沢山作った。一人当たりの必要量とか、わからないので沢山だ。これだけあれば足りないと言う事は無いかな?と用意した量は中央大陸中の人が1年食べていける量になっていた。小麦は錬金神で小麦粉にした。実は農耕神でも加工出来るのだが、料理関係は錬金神!と琴葉が思い込んでいるので気がつかなかった。
こうして食料を作った琴葉は西街へ転移で戻り、大樹から作ったリヤカーに小麦粉や野菜、果物を乗せ、豊かな土地での適正価格(かなり安い)で売り始めた。
始め街の住民達は見覚えのない少女を怪しんだが、あまりにも売っている商品の品質の良さと価格の安さに群がった。出遅れた住民は、もう売り切れていると諦めかけたが、少女がリヤカーの商品が残り少なくなると何処からか取り出し補充し無くなる事はなかった。
全住民が1週間分の食料を買い込んだ後「じゃあ、また1週間後に来るね!」と言い、帰って行った。少女に、街の代表として感謝の言葉を送った街長は、これで暫くは安泰だ、少なくとも食料が買えるだけのお金がある内は・・・と、根本的な問題は何も解決していない事を理解していた。来週少女が来た時に彼女に解決策はないか聞いてみようと決意する街長なのであった。
☆
そして1週間後、琴葉は移動式屋台に改造したリヤカーを引いて西街へやって来た。屋根の上には丸子がぴょんぴょんしていた。住民も2度目なのでがっついて群がる事はなく、スムーズに販売する事ができた。住民達が買い終わるのを待っていた街長が琴葉に話しかけて来た。
「すまぬ、恩人に対して更に甘える事になるのだが・・・」
「?」
街長は現状、食料供給で助かっているが、それは食料を買えるお金がある内だけだ。根本的な解決をするためには特産品などが無いとジリ貧でこの街は滅びるだろうと説明した。そして何か解決方法が無いか懇願していた。
「魔物素材を国とかほかの街に売ればいいんじゃないの?」
「いや、この辺りは古代龍の巣が近いからか魔物が全然出ないのじゃ・・・」
「え?でもこの街の近くに初級ダンジョンと中級ダンジョンあるよ?」
琴葉は空を飛んで来たのでこの辺りの情報を鑑定で把握していた。初級ダンジョンは北へ徒歩1時間程の場所で、草木に地下へと続く階段が隠れていて。中級ダンジョンは南に徒歩2時間、こちらは大きな岩の影にあるため発見しにくいのだ。
それを聞いた街長は信頼できる街の有志と共にダンジョンの位置確認をしに行った。そしてどちらもダンジョンがある事を確認し急いで冒険者ギルドと商業ギルドの誘致を開始した。琴葉は週一で西街へ通い、それ以外の日は丸子と神代のダンジョンを攻略して行った。
ダンジョン発見から1カ月が経った頃、冒険者ギルドと商業ギルドの人がやって来てダンジョンの確認をし、それが終わるとギルド支部の建築を西街の大工さんに依頼していた。この世界では考えられないほど、今回この2つのギルドはフットワークが非常に軽かった。
この国は冒険者が多過ぎる、特に駆け出しや中堅が多い。ダンジョン付近の街は冒険者で溢れかえっていて、ダンジョンからの供給が追いついて居ないのが現状だ。それを少しでも緩和するために、今回の2つのダンジョン発見はギルドにとっても冒険者達にとっても朗報だった。
商業ギルドの方も、新たな販路が増えると喜んでいた。だがそうなると盗賊なども一緒に入って来てしまうので街長と相談して門番や衛兵も早めに増やし育てる事になった。
街道の巡回も必要なので衛兵はまだまだ増えそうだ。
冒険者ギルドの職員と街長が会話をしている時、ある事実が明らかになった。この付近の土地が痩せているのは近くにダンジョンがあるからだったのだ。地脈のエネルギー。吸ってダンジョンは成長しているので、土地が痩せてしまうのだと言う。その解決方法はダンジョンの最下層にあるダンジョンコアの破壊だ。ダンジョンコアを破壊するとダンジョンの成長が止まり余計な地脈を吸わなくなるので、土地に力が戻る事を街長は知った。
ダンジョンコアを破壊したダンジョンは、魔物の氾濫などが起こらなくなり、比較的安全に資源の取れる有益な場所になるのだ。
琴葉は乗りかかった船だと、土地がある程度回復するまで食料販売を続ける事にした。
その頃になると琴葉は西街の土地を買い、お店を構えていた。琴葉は雑貨屋だと言い張っているが、売れているのは食料なので住民からは八百屋少女と呼ばれるのだった。
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