ファンタジー世界にナノマシン集合体の少女が来たら

冒険者登録編

9話 帝都に入りました

こんにちは、ユーディーです。
帝国の帝都へ入るために門前の行列に並んでいます。

行列の人を観察した結果[鑑定眼][偽装]のスキルを覚えました。
他にもスキルを持っている人はいますが、さっき決めたマイルールで”使っている所を見たら覚えてOK”に従って今回は諦めます。

私寿命無いので生き急いでもしょうがないのです。
このルールの元、全スキルをマスターするというもの良いかもしれないですね。魔物のスキルも覚えてみたいです！

暫くして、私の順番が来ました。
門番さんにギルドカードを渡すと木の板に炭で名前を書き留めます。
羊皮紙は高級品なので使わないようです。紙もお高いらしいです。

帝都に入ると、まず冒険者ギルドの支部が有ります。帝都の中央部分にも冒険者ギルドが有り、中央は依頼を受けたりギルド系列の雑貨屋・武具屋・酒場があるようです。入り口のギルドは主に納品専用みたいです。
獲物を持ったまま帝都中央まで持っていくのは住民に不評なようで、最近入り口に納品専門支部が出来たようです。

食事や宿は必要ないのでギルドへ直行しましょう。
帝都の大通りには馬車が頻繁に行き来しています。
地面は石レンガを敷き詰めて、道の両端のは等間隔にガス式の街灯があります。建物もレンガ造りの建物が多く。彫刻や銅像、噴水などがあります。
地球で言うイタリアみたいな感じですね。ネットの画像でしか見たこと有りませんが。

その綺麗な町並みを革鎧を着て腰に剣をぶら下げたオッサンや、怪しげなローブを纏い長い木の杖を持った爺さんが歩いているわけです。ファンタジーです。

絶賛マナ・ナノマシンを散布し続けているわけですが、入ってくる知識量がポフポフ村とは段違いで面白いです。
貴族間での潰し合い、婚約者競争、謀反などなど平民とは比べ物にならないほどドロドロですねぇ。
平民も平民で悪徳商会や犯罪組織などが、この美しい街並みの影に潜んでいます。

☆

帝都の冒険者ギルドは中々大きいです。3階建てで、建物の幅が100ｍはあります。地方の市役所みたいですね。
内部は左側の壁一面に依頼書が貼ってあります。
そう言えばギルドは普通に紙使ってますね？商業ギルド側が同じ系列内にだけ使わせているようです。今調べました。

ギルドは世界規模の組織なので帝国でも強く出られないっぽいです。
ギルド強い。
私も世界牛耳って見ましょうかね？面倒くさがりなので途中で飽きそうですが。

依頼書を眺めていると、面白そうな依頼を見つけました。

・[Cランク以上]【嘘を見抜ける方を募集します】[金貨500]

採取依頼や狩り依頼の中にこんな変わった依頼が紛れてました。
これは受けるしかないですね！