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地元はいいなぁ

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 翌朝、兄貴達から返事があって親父が帰ってくるのが来週だからそれに合わせて来た方が良いとすすめられたから、予定を前倒しして片付けて地元に行くことにした。
 それにしても何の事業だろ?俺の絡んでない会社の仕事だとは分かるけど。多分政府筋が絡むプロジェクトだろうとは思う。ただカーターがはぐらかすって事は聞かない方がいいのかなと詮索はしないでおいた。

 とりあえず親父には市長にアポ取ってもらって会社を見学?させてもらう。俺はついでに母校の剣道部に顔だそうと坊主を用意しておく。あとは各所への手土産を用意してっと。
 土曜の夜から日曜の午前はカーターが、「今日のうちじゃないと思いっきり出来ないだろう?」と言われて、ガッツリセックスをした。
 今回は2発じっくり掘られたから日曜の午後、俺は死んでいた。潮も噴いて精子も大量に出した(出させられた?)からカラカラになったよ。
 俺が体柔らかいからって、体折り曲げて種付けプレスし続けられたら誰だって潮噴くに決まってる!
 これで穴埋めになっただろ?笑
 親父ギャグまでかましやがって!
 気持ち良かったから許すけど。

 そして、やって来た月曜は朝から車で出掛けた。今回は運転が俺。ジョーさんは会社に残ってもらった。色々あるらしい。

 途中色んなところに寄りながら、昼前に地元に着いた。出迎えてくれたのは家族総出で驚いた。
 「急な申し出にも関わらず盛大なお出迎え恐縮です。」
カーターが流暢な日本語で挨拶するもんだから皆んな驚いてた。俺だって知らない日本語使うからな!と俺が誇らしかった。
 目を見開いたかと思えば嬉しそうに俺を見てた母ちゃんが、「立ち話もなんですから」と中を案内し始めた。俺は何の話をしに来たのかも知らないから、後は任せる事にして兄貴の子ども達と遊んでたら後ろから、「お!本当に鷹がいる!」「相変わらず小せえな!」と悪口が聞こえた。
 裕次郎と旭だと振り向かずに分かる。
 「うるせぇ!この年で背が伸びる奴はいねぇだろ!」って反論しながら振り返る。2人とも高校まで一緒だし、剣道も小学校入った頃からやってたからほぼ兄弟だ。初めてエロ本読んだ時も毛が生えた時も、なんなら初めてオナニーをした時も一緒だった仲だ。
 どこにでも悪い先輩はいるもんで、その先輩に誘われてこそっと見たエッチなビデオは強烈だったなぁ。そこで先輩も含めて皆んなで抜いたのは男同士の秘密だ。何故かバレてるっぽいのは田舎あるあるだけどな。

 俺が3人で馬鹿話をしてると会社というか母屋の方から、「市役所行くけどお前はどうする?」と声がする。「俺はいいや、カーターさんに一任されてるみたいだから足手まといだろうから。」「お前は本当に仕事してんのか?迷惑ばっかりかけてるんだろ。」「いえ、高村さんは非常に優秀で、ご迷惑をおかけしてるのはこちらですから。」カーターにフォローされつつ親父はカーターを連れて出掛けた。
 
 あ、2人にしたのまずかったかな?まあ、嫌な予感はしないしいいか。俺は裕次郎達と飲む約束と稽古会に参加する話をしてから漁港に行く事にした。
 俺の3人目のじいちゃんに会いに行かないと。

 親父方の爺さんを、じいちゃん。母ちゃん方のじいさんを、じーじ。そして漁協の会長がじっちゃだ。何故か俺のことを孫よりも可愛がってくれる大切な人。死んだじいちゃんの同級生で物心つくまえから仲良しで毎日会いに来てたくらいだ。
 「じっちゃいるー?」
 この呼び方は俺しかしないから、漁協の人は俺だと分かると顔パスしてくれるからズカズカと中に入る。
 突然、「おい。」ぐいっとシャツを引っ張られて何かにぶつかった。じっちゃの息子で今の組合長の豊さんだ。180センチはあるから見上げるとイカつい顔して見てくる。普通なら強面だから引くところだけど、俺に取ったら顔馴染みだし、剣道部のOBでもあるから、「ゆたさん。ちはっす!じっちゃいるすか?」と平気で言えてしまう。
 豊さんは「俺にそんな口きくのおめーくらいだな。」って一睨みした後笑う。
 「こえー。ちびりそうっす。輩だわー。」と言うとゲンコツを食らい、そのままシャツを引っ張られたまま奥に連れて行かれる。
 「ちょ!シャツ伸びる!ゆたさん!ゴリラ!さらわれるー!」と言ってるうちに事務所の奥の作業場に着いた。じっちゃを見かけたから声掛けようとすると、ゴンっ!とまたゲンコツされた。「だれがゴリラだ。クソガキが。帰る前に事務所寄るの忘れんなよ。」と言うと立ち去って行く。いてぇー。手荒いのは漁師だから仕方ないか。
 豊さんだけはちゃんと俺を男扱いしてくれるから実はちゃんと尊敬してる。お中元もお歳暮も欠かした事ないし。
 「あ、じっちゃ!元気してた?」
 「お!鷹ちゃんかぁ!また俺の寿命延ばすために来てくれたか!」
 「そうさ!じっちゃには長生きしてもらわないと!」
 胡座かいて座るじっちゃの膝に頭を乗せて甘える。じっちゃは40で組合長になるくらい腕がいい漁師だったし気性も荒かったんだって。でも俺とはずっと仲良し。俺を抱っこしてる写真でアルバムが作れるくらいだし。

 豊さんは性格を受け継いでるから、かなりの荒くれ者で俺が中1の時稽古付けてくれてる時に頑張って一本最高の面を決めたらブチキレてボコボコにされたんだ。中学では認められてない突きも連打されて倒れたところに馬乗りになってまで。
 大人と稽古してると時々突きを喰らうこともあったし慣れてたんだけど、じっちゃが激怒して、「あいつだけは許さん!3ヶ月給料出さねぇ!ボーナスも無しだ!!」と。
 流石にかわいそうだし、怪我もないしじっちゃに「そんなに怒んないで」って頼んだら、2ヶ月のただ働きで済む事に。
 で稽古会の後で豊さんに「面かせ」って呼び出されたんだけど、「悪かったな。破産するとこだったわ。良い一本だった。あれは俺が間違ってた。」と頭を撫でられる。こういうのが嬉しいから中学入ってもかわいいって言われちゃうんだろうなぁと思ったけど、認められたのが嬉しいからだって自分を納得させる。
 「でよ、お前のもう中坊になったからいいもの見せてやるよ。あいつらと一緒に土曜の稽古の後で俺の仮眠部屋来いよ。」
 なんだろ?うぶな俺はピンと来てなかったが裕次郎達は分かったらしくて。お楽しみと言われても。
 仮眠部屋とは漁師がよく借りるアパートの事。漁師は実家暮らしが多いから、1人になりたい時とか邪魔されずに仮眠取るように借りる部屋の事だ。表向きは。大人になれば分かるけど、ぶっちゃけヤリ部屋。豊さんの部屋から出てくる女を何人見たことか。奥さんには内緒だけど。
 部屋で見せてくれたのは、制服もののアダルトビデオ。田舎だと情報が少ないから貴重だ!部屋を暗くして流れるビデオを見たいんだけど悪い事をしてる気になって注視出来ないでいたら豊さんが後ろに回り込んできた。「おら、お前の裕次郎達見習え。しっかり勉強しないと女に恥かかせるからな。」と俺の顔をテレビに向けた。そこには舌を伸ばしてちんちんを舐める女が映っていた!こんな事をしていいの?おっぱい大きい!赤ちゃんみたいに舐めてる!柔らかいのかな?
 一丁前にそんな事を思ってたら、「よしお前ら抜くか。」と半強制イベントが。抜く?何を?と思ってると裕次郎と旭は恥ずかしがりながらズボン脱いでた。豊さんはというとシャツもパンツも全部脱いでた!
 「男同士だ。恥ずかしがるな。いい男にされねぇぞ。」
 そう言うと俺も含めて3人は裸になった。

 ピチャ  ピチャ
 エッチな音が響く部屋で全裸の男4人。はたから見たら何て思われるだろう。「鷹はまだ鷹ちゃんだったか。まぁいい、今覚えろ。今日だけ特別に教えてやる。」
 頭の整理が追いつかないまま、豊さんのゴッツイ手に俺のおちんちんを握られる。ふしくれだって皮も厚くなってゴツゴツしてる男の手だ。その手に上下に擦られると痛痒かったのが段々気持ちよくなって勃起し始めた。「豊くん!おちんちんが変だよ!僕おかしくなったの?」「これが男だ。あの女が舐めてるちんちんもおっきくなってるだろうが。旭こっち向け。ほら旭も似たようなもんだろ。これが大人の階段登るってやつだ。これが出来なきゃ子ども作れねぇからな。」
 これが勃起か、教科書で読んだな。でもこんなに擦られると頭の中がぼっーとするなんて書いてなかった。ぼっーとし過ぎていつの間にか豊さんにもたれて股間を広げて好き勝手いじられていた。何か言われてたかもしれないけど一切聞こえて来なかった。少ししたら金玉の裏あたりから何かが上がってくる感覚があって、それが塊になって尿道を伝って出てこようとしてる!腰がモゾモゾ勝手に動くし怖い。何が起こるの?
 「おい鷹、まだイクなよ。」「イク?」「本当にガキだな。射精するって事だちんこから何か出そうになったら言えよ。」「えっ?!もう上がってきてる感じはしてる。僕おかしい?」「男なんだから狼狽えるな!ビデオを真っ直ぐ見てろ!」「おい旭と裕次郎はどうだ?」「「俺ももうやばいす」」「よし、とりあえず鷹をいかせてやるから見とけ!」
 ゆるゆるとした手つきだったのが激しく擦られたら上がってきてたものが一気におちんちんの先に集まってきた!「なんか出ちゃう!」と同時に撒き散らかしながら射精した!かなり飛び散って顔を超えたりかかったりした。そうするとぐったりして動けなくなってしまった。意識はあるけど動けない感じ。そのままの流れて裕次郎達も豊さんに手コキされて射精したんだけど、何故か2人とも俺に向かって出したんだ。
 「お前らちゃんと絞り出してから帰れるよ。そうしないと母ちゃんにバレんぞ?」「はい!鷹はどうしたんですか?大丈夫かな?」「ガキには刺激が強過ぎたんだろ。休ませてから送っていく。お前らは先に帰ってろ。」「はい!ありがとうございました!」
 2人の足音が遠ざかる。口の中にタバコ臭い唾液が入ってくる。全身を舐め回されて最後はお尻も。そして指が入って来て最後は「いくぞ。」と言われて対面座位で挿入された。その後「お前の初めての男は俺だ。最後は俺の所に帰って来いよ。俺を選んでくれ。」
 そう聞こえた気がした。


 何故か豊さんの仮眠部屋での出来事を帰って来るまですっかり忘れていた。
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