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第31話 七つのたいざ………ん?
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「はぁ、はぁ…い、イリスさん、ギブアップです…。もう許して…。」
夜の格闘を行った結果、信之が惨敗した。
「ご、ごめんなさい、信くん。だ、大丈夫?なんだかミイラみたいになってるよ…。」
(なぜ、こんなことになったんだ…。)
信之はその時のことを思い返す。
始めイリスは余裕が無さそうに顔を歪ませており、信之は初めてのイリスに対して優しくしていた。しかし、途中から慣れてきたのか、イリスの動きが一気に変わった。
逆に信之の方に余裕が無くなってきたため、弱点看破を使用する。
弱点を突き、イリスが昇天したため何とか凌げたかと思いきや、イリスが覚醒した。
その後の信之は防戦一方…いや、むしろされるがままとなり、逆に昇天させられ続ける結果となってしまった。
「くぅ…情けない…。」
経験者なのにも関わらず、逆にリードされた信之は落ち込む。
「えっと、その信くん、ごめんなさい。」
「…ぐはっ!!!」
謝られることで、より一層ダメージを追う信之。
「そ、そのね。多分なんだけど、私が取ったスキルに問題があるんだと思う。」
イリスは恥ずかしそうに告白する。
「ん?スキル?何かとったの?」
「じ、実は、経験値の間でレベルを上げているときに見つけたスキルがあってね。その時に取得したの。」
「そうなの?なんていうスキル?」
「えっと、その、色欲っていうスキル。」
「え?色欲?あの七大罪の有名なスキルか!めっちゃ強そうじゃん!ん?それがどう関係するの?」
「そ、その…スキルを取って色欲の内容を確認してみたら…。」
ーーーーーーー
(名)
色欲
(概要)
夜の格闘を行う際にえっちになる。
非常にえっちになる。その凄さはどんなスキルをも上回る。
七大罪の色欲だと思ったやつ…ぷぷぅー!
ーーーーーーー
「って書いてあったの…うぅ…。」
「な…なるほど…。スキルにも遊び心が加えられていたのか…。」
納得した信之だが、一つ気になったことがあった。
「これ、スキル取得する前に内容って確認できたよね?」
そう、実はスキルを取得する前に内容を確認できるのである。
信之は経験値の間に来て間もない頃にファイアショットを取得したが、その際には内容を確認できることに気付いていなかった。
後日内容を確認できることがわかり、あの時スキルの内容を確認できることに気付き、且つ確認していれば、予め魔力操作スキルが必要であることがわかったのだ。
それはすなわち、「羞恥神」という不名誉な称号を取ることはなかったということである。
その失敗を繰り返さぬよう、イリスにはある程度早めの段階で教えておいたはずなのだが…。
「ふーひゅーひゅー…。」
信之の突っ込みに、イリスは顔を逸らして口笛を吹こうとするが、動揺しすぎて全く吹けていない。
「イリス…。」
———確認せずにとったな。という目で見る信之。
「だって、色欲だよ!?アニメとかでよく見る強いスキルだって思うじゃん…。」
レベル上げオタクと言い、色欲の事と言い、ちょっとずつイリスの残念さを見つけ始めた信之だった。
…
「ねえねえ、イリス。もしかしてヤるたびに俺、こんなに搾られるの?」
「うん。信くんは搾取される側だよ!ふふっ、信くんに勝てるところがあった!!」
「さいですか…。」
夜の格闘を行った結果、信之が惨敗した。
「ご、ごめんなさい、信くん。だ、大丈夫?なんだかミイラみたいになってるよ…。」
(なぜ、こんなことになったんだ…。)
信之はその時のことを思い返す。
始めイリスは余裕が無さそうに顔を歪ませており、信之は初めてのイリスに対して優しくしていた。しかし、途中から慣れてきたのか、イリスの動きが一気に変わった。
逆に信之の方に余裕が無くなってきたため、弱点看破を使用する。
弱点を突き、イリスが昇天したため何とか凌げたかと思いきや、イリスが覚醒した。
その後の信之は防戦一方…いや、むしろされるがままとなり、逆に昇天させられ続ける結果となってしまった。
「くぅ…情けない…。」
経験者なのにも関わらず、逆にリードされた信之は落ち込む。
「えっと、その信くん、ごめんなさい。」
「…ぐはっ!!!」
謝られることで、より一層ダメージを追う信之。
「そ、そのね。多分なんだけど、私が取ったスキルに問題があるんだと思う。」
イリスは恥ずかしそうに告白する。
「ん?スキル?何かとったの?」
「じ、実は、経験値の間でレベルを上げているときに見つけたスキルがあってね。その時に取得したの。」
「そうなの?なんていうスキル?」
「えっと、その、色欲っていうスキル。」
「え?色欲?あの七大罪の有名なスキルか!めっちゃ強そうじゃん!ん?それがどう関係するの?」
「そ、その…スキルを取って色欲の内容を確認してみたら…。」
ーーーーーーー
(名)
色欲
(概要)
夜の格闘を行う際にえっちになる。
非常にえっちになる。その凄さはどんなスキルをも上回る。
七大罪の色欲だと思ったやつ…ぷぷぅー!
ーーーーーーー
「って書いてあったの…うぅ…。」
「な…なるほど…。スキルにも遊び心が加えられていたのか…。」
納得した信之だが、一つ気になったことがあった。
「これ、スキル取得する前に内容って確認できたよね?」
そう、実はスキルを取得する前に内容を確認できるのである。
信之は経験値の間に来て間もない頃にファイアショットを取得したが、その際には内容を確認できることに気付いていなかった。
後日内容を確認できることがわかり、あの時スキルの内容を確認できることに気付き、且つ確認していれば、予め魔力操作スキルが必要であることがわかったのだ。
それはすなわち、「羞恥神」という不名誉な称号を取ることはなかったということである。
その失敗を繰り返さぬよう、イリスにはある程度早めの段階で教えておいたはずなのだが…。
「ふーひゅーひゅー…。」
信之の突っ込みに、イリスは顔を逸らして口笛を吹こうとするが、動揺しすぎて全く吹けていない。
「イリス…。」
———確認せずにとったな。という目で見る信之。
「だって、色欲だよ!?アニメとかでよく見る強いスキルだって思うじゃん…。」
レベル上げオタクと言い、色欲の事と言い、ちょっとずつイリスの残念さを見つけ始めた信之だった。
…
「ねえねえ、イリス。もしかしてヤるたびに俺、こんなに搾られるの?」
「うん。信くんは搾取される側だよ!ふふっ、信くんに勝てるところがあった!!」
「さいですか…。」
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