80 / 107
番外編
4
しおりを挟む
「ッっ、ァッ!」
押し付けられていた膨らみに、既に濡れそぶっているペニスが強く触れ合う。
背筋が床から浮いて、またどろりと精液が溢れた。
咄嗟にずり上がろうとした腰を、巻き付いている腕が引き戻してくる。
晃が腰を揺らし始め、すぐに速度を増していく。
「ッア゛ぁぁああッ!? んぅ゛ッ、ぅ、んんンッ! ふっァ、ぁ゛っ、ぁっき、ッぃウんっ!」
ばち、と視界が瞬いた。
やめろバカ、イく、あっ、またとまらなくなるだろ……!
制止の声を上げたいのに、晃がまたじゅうじゅうと舌を吸い上げてくるから何も喋れなくなる。
腰が強く押し付けられる度に、服が擦れて微かな痛みが走る。
それも、下衣を濡らす体液の量が増えてすぐに分からなくなった。
仰向けに倒され、開かされた両足の間で晃が腰を振っている。
服を着たまま犯されているようで、馬鹿になっている体は段々と勘違いし始めた。
「ぅぐッん゛ンうー……っ! ッア゛、っゃ、ぁ゛めッ、ぇッ! ぁっき、ッだめえ……っ!」
腰と顎を掴まれて、ぐちゃぐちゃと最中を思わせる水音が上からも下からも耳を犯してくる。
ぐらぐらと揺れる頭を無理矢理動かして、激しい口付けの狭間にどうにか小さく叫んだ。
一瞬、晃の動きが弱まる。
「――もっとイってって言った」
呼吸を乱した男が、甘ったるい瞳で笑いかけてくる。
……あー、くそ。だから、そういう目で見られたら許しちまうんだって。
何も言えなくなって、晃に巻き付けた腕に力を込める。
嬉しそうに笑って、喉の奥にぐっと舌を伸ばしてきた。
奥に触れて、ずるずるとそこら中を擦りながら引いていって、また奥に伸びてくる。
穿たれる時の動きが自然と脳裏に浮かび、頭がますますぼやけてきた。
「ッぁ、ぁっ……ッ、ん……っ!」
……欲しい。晃の熱が欲しい。
ぶる、と腰が大きく震える。
途端に動かなかった下肢をまた押し付けられ、舌に血が出ないギリギリの力で歯を食い込まされた。
「~~ン゛ンんぅうウ゛――ッ!」
全身が一気に熱くなり、目の前が真っ白に染まる。
精液よりもさらさらとした体液が漏れて、がくがくと震える下肢を流れていった。
痙攣する腰を晃の腕が引き寄せ、ぐっと息を飲んでいる。
「ッ――はっ、はあっ……ッ」
床から勝手に浮かび上がっていた背筋から力が抜け、一気に体が重くなる。
辛うじて晃の服を掴み、涙で殆ど見えない視界をどうにか把握しようと目を細めた。
「キスで潮吹けたな、旭陽」
弾んだ声が笑って、頬にキスしてくる。
……そんなとこだろうと思ったぜ。でも途中からのは反則だろ。
晃の目元を睨み付けると、項に手が触れてきて下から支えられる。
「なあ、もう一回見せて」
深い絶頂を味わった直後の体に触れられて、甘い衝動が腹の底から湧いてくる。
早く静めろよ、ばかが。つらいんだよ。
口だけじゃ、服越しじゃ、全然晃が足りない。
罵倒してやりたかったのに、強請る声が聞こえればすぐに気分は傾いていく。
やりたい、って言われたら……やって欲しくなるんだよなァ。
甘ったるい声と目で喜ぶ晃を見るのが、何よりも楽しいって思っちまうから。
「…………も、っと、つよく、……」
晃の首に巻き付けた腕に、もう少し力を込める。
すぐに理解した晃が、俺の背中に両腕を回して強く抱き締めてきた。
あー……まあ、合格。
なら、好きにしろよ。
お前の腕に抱かれてるなら、頭イカレそうなくらい焦らされても耐えられる。
首筋に顔をすり寄せれば、晃が笑い声を零してまた唇を重ねてきた。
押し付けられていた膨らみに、既に濡れそぶっているペニスが強く触れ合う。
背筋が床から浮いて、またどろりと精液が溢れた。
咄嗟にずり上がろうとした腰を、巻き付いている腕が引き戻してくる。
晃が腰を揺らし始め、すぐに速度を増していく。
「ッア゛ぁぁああッ!? んぅ゛ッ、ぅ、んんンッ! ふっァ、ぁ゛っ、ぁっき、ッぃウんっ!」
ばち、と視界が瞬いた。
やめろバカ、イく、あっ、またとまらなくなるだろ……!
制止の声を上げたいのに、晃がまたじゅうじゅうと舌を吸い上げてくるから何も喋れなくなる。
腰が強く押し付けられる度に、服が擦れて微かな痛みが走る。
それも、下衣を濡らす体液の量が増えてすぐに分からなくなった。
仰向けに倒され、開かされた両足の間で晃が腰を振っている。
服を着たまま犯されているようで、馬鹿になっている体は段々と勘違いし始めた。
「ぅぐッん゛ンうー……っ! ッア゛、っゃ、ぁ゛めッ、ぇッ! ぁっき、ッだめえ……っ!」
腰と顎を掴まれて、ぐちゃぐちゃと最中を思わせる水音が上からも下からも耳を犯してくる。
ぐらぐらと揺れる頭を無理矢理動かして、激しい口付けの狭間にどうにか小さく叫んだ。
一瞬、晃の動きが弱まる。
「――もっとイってって言った」
呼吸を乱した男が、甘ったるい瞳で笑いかけてくる。
……あー、くそ。だから、そういう目で見られたら許しちまうんだって。
何も言えなくなって、晃に巻き付けた腕に力を込める。
嬉しそうに笑って、喉の奥にぐっと舌を伸ばしてきた。
奥に触れて、ずるずるとそこら中を擦りながら引いていって、また奥に伸びてくる。
穿たれる時の動きが自然と脳裏に浮かび、頭がますますぼやけてきた。
「ッぁ、ぁっ……ッ、ん……っ!」
……欲しい。晃の熱が欲しい。
ぶる、と腰が大きく震える。
途端に動かなかった下肢をまた押し付けられ、舌に血が出ないギリギリの力で歯を食い込まされた。
「~~ン゛ンんぅうウ゛――ッ!」
全身が一気に熱くなり、目の前が真っ白に染まる。
精液よりもさらさらとした体液が漏れて、がくがくと震える下肢を流れていった。
痙攣する腰を晃の腕が引き寄せ、ぐっと息を飲んでいる。
「ッ――はっ、はあっ……ッ」
床から勝手に浮かび上がっていた背筋から力が抜け、一気に体が重くなる。
辛うじて晃の服を掴み、涙で殆ど見えない視界をどうにか把握しようと目を細めた。
「キスで潮吹けたな、旭陽」
弾んだ声が笑って、頬にキスしてくる。
……そんなとこだろうと思ったぜ。でも途中からのは反則だろ。
晃の目元を睨み付けると、項に手が触れてきて下から支えられる。
「なあ、もう一回見せて」
深い絶頂を味わった直後の体に触れられて、甘い衝動が腹の底から湧いてくる。
早く静めろよ、ばかが。つらいんだよ。
口だけじゃ、服越しじゃ、全然晃が足りない。
罵倒してやりたかったのに、強請る声が聞こえればすぐに気分は傾いていく。
やりたい、って言われたら……やって欲しくなるんだよなァ。
甘ったるい声と目で喜ぶ晃を見るのが、何よりも楽しいって思っちまうから。
「…………も、っと、つよく、……」
晃の首に巻き付けた腕に、もう少し力を込める。
すぐに理解した晃が、俺の背中に両腕を回して強く抱き締めてきた。
あー……まあ、合格。
なら、好きにしろよ。
お前の腕に抱かれてるなら、頭イカレそうなくらい焦らされても耐えられる。
首筋に顔をすり寄せれば、晃が笑い声を零してまた唇を重ねてきた。
0
お気に入りに追加
211
あなたにおすすめの小説
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
そこにワナがあればハマるのが礼儀でしょ!~ビッチ勇者とガチムチ戦士のエロ冒険譚~
天岸 あおい
BL
ビッチ勇者がワザと魔物に捕まってエッチされたがるので、頑張って戦士が庇って大変な目にあうエロコメディ。
※ビッチ勇者×ガチムチ戦士。同じ村に住んでいた幼馴染コンビ。
※魔物×戦士の描写も多め。戦士がエロい災難に遭いまくるお話。
※エッチな描写ありの話は話タイトルの前に印が入ります。勇者×戦士『○』。魔物×戦士『▼』。また勇者視点の時は『※』が入ります。
弟いわく、ここは乙女ゲームの世界らしいです
慎
BL
――‥ 昔、あるとき弟が言った。此処はある乙女ゲームの世界の中だ、と。我が侯爵家 ハワードは今の代で終わりを迎え、父・母の散財により没落貴族に堕ちる、と… 。そして、これまでの悪事が晒され、父・母と共に令息である僕自身も母の息の掛かった婚約者の悪役令嬢と共に公開処刑にて断罪される… と。あの日、珍しく滑舌に喋り出した弟は予言めいた言葉を口にした――‥ 。
病んでる愛はゲームの世界で充分です!
書鈴 夏(ショベルカー)
BL
ヤンデレゲームが好きな平凡男子高校生、田山直也。
幼馴染の一条翔に呆れられながらも、今日もゲームに勤しんでいた。
席替えで隣になった大人しい目隠れ生徒との交流を始め、周りの生徒たちから重い愛を現実でも向けられるようになってしまう。
田山の明日はどっちだ!!
ヤンデレ大好き普通の男子高校生、田山直也がなんやかんやあってヤンデレ男子たちに執着される話です。
BL大賞参加作品です。よろしくお願いします。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
神獣様の森にて。
しゅ
BL
どこ、ここ.......?
俺は橋本 俊。
残業終わり、会社のエレベーターに乗ったはずだった。
そう。そのはずである。
いつもの日常から、急に非日常になり、日常に変わる、そんなお話。
7話完結。完結後、別のペアの話を更新致します。
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる