33 / 107
暗雲
第31話 心までとは言わないから
しおりを挟む
ふと視界がぼやけていることに気付いて、ゆっくりと瞬きをする。
睫毛の雫が流れ、俺の肩の上で震えている足の上に落ちた。
泣いた時のような視界。
でも今は、法悦が何度も何度も弾けた結果だ。
「っ゛……ん、ぁ……っ?」
肌の上で弾けた雫に対して、ぼんやりと意識が定まっていない声音が微かな疑問符を零す。
どれだけの回数、蠢く隘路に精を注ぎ込み続けたんだったか。
いつもなら、俺が我に返った時には抱いている体は完全に反応がなくなっている。
でも今日は、虚ろな黄金は薄らと開いていた。
「――旭陽」
「……っ゛……ッ、ぁ……」
互いの唾液でてらてらと光っている唇に舌を這わせ、頬の輪郭や顎まで伝った跡を追い掛ける。
顔を覗き込めば、僅かに眼球が動いて俺の方向へ向いた。
辛うじてといった有様だが、意識も残っているようだ。
がくがくと痙攣している腰を掴んで、慎重に腰を引いていく。
「っぁ゛、ア゛ッ――ひっ、ぅぁ……っ」
途中で俺の腰に絡んでいられなくなっていた片足が、ソファの上で小刻みに跳ねている。
栓になっていた男根が抜けると、ごぼりと大量の白濁がアナルから溢れ出した。
「ッぁっぁひっ! ぃっ、ァ゛、ぁあううっ……!」
こちらも途中で力が入らなくなって落ちた両手が、互いの精液で濡れているソファに爪を立てた。
はくはくと、二人ぶんの唾液で濡れた唇が空気を食んでいる。
さっきまで味わい続けていた柔らかな感触に惹かれて、また唇に噛み付いた。
「っ ぁ、ッぅ゛っ、ッ!」
ごぽごぽと下の口から俺の精液を吐き出し続けながら、上の口も塞がれた旭陽が弱い悲鳴をくぐもらせる。
見下ろした先で、瞳がふらふらと揺れていた。
今にも閉じそうな瞼を撫でれば、微かに目尻が反応を示す。
「ン゛ぅ、ゥッ……ふ、っ、んぁ……ッ」
されるがままだった舌が動き、微かながら旭陽からも応えてきた。
絡めた舌を動かす度に、とっくに力尽きて硬度を失っている陰茎が健気にひくついている。
咥内を舐め回し、最後に軽く吸い付いてから口を離した。
「ッ、ァ……、っ……」
口付けを解いた瞬間、何処か不満そうな声が旭陽の口から零れた。
勝手にキスを止めたことが気に入らなかったらしい。
ふやけていた眦に、微かながらはっきりと険が滲んだ。
「もっと?」
「……ん……ぁ」
声を和らげて尋ねると、行動で肯定が返された。
口付けを解いた時のまま開いている唇から、真っ赤な舌が伸びてくる。
差し出された舌先を軽く吸えば、黄金から不服の色が溶けて甘さに変わった。
「ッンぁ、あっ……! ふッ、ぁ、んん……、っ」
性感を煽る強さではなく、柔らかな触れ方で口腔をなぞっていく。
肩や髪を撫でていると、旭陽の呼吸も少しずつ落ち着いてきた。
俺も燃えるようだった体と頭から、徐々に獰猛な熱が抜けていくのを感じる。
心身が醒めていく凍え方ではない。
恋しい相手を労りたくなる、穏やかな熱が全身を満たしていた。
都合がいいな。内心、自分でも自嘲してしまう。
取り返しがつかないだけ傷付けてやりたい。
俺がそうされて、酷い刻まれ方で旭陽を忘れられなくなったように。
傷を刻んで、犯して、ぐちゃぐちゃに壊して、それまでの全部を奪い尽くして。俺以外の何もかも、分からなくさせてやる。
確かに、そう願って――優しくできるはずだった道を捨てて、無抵抗のお前に手を伸ばしたはずだったのにな。
「ぁっ…………き、」
黙って頭を撫でていると、少し焦点が合ってきた旭陽がぼんやりと呟く。
「ん?」
項を掴んでいた跡が残っている首筋に唇を触れさせながら、名前を呼んできた男に視線を向けた。
泣き腫らした目がふらりと揺れ、少し彷徨ってから俺と視線を合わせる。
「…………った、か?」
何か、問いのような言葉が落とされた。
よく聞こえなくて、旭陽の口元に耳を寄せる。
「き……もち、――よ、……った、か?」
きもちよかったか、とは。
一瞬、何故いきなりそんなことを問われたのか分からなくて混乱する。
でもすぐに思い出した。嫌がる旭陽に「俺は気持ちいいから我慢して」と伝えたことを。
キスしたら許すとの言葉通り、あれ以降旭陽は手を退けろとは言わなかった。
旭陽も感じに感じてたから、流されてくれたのかと思った。
キスは俺の要求をそのまま飲むのはプライドが許さなくて、咄嗟に自分の好きな行為を交換条件にしたんだろうって。
でももしかして、本当に俺の快感のために我慢してたんだろうか。
いや、俺のためだけに我慢する性格では絶対ないけど。むしろ我慢する性格でもねえけど。
でも、少しは――俺のためでもあった?
「……あきら……?」
答えることを忘れていると、涙で濡れた黄金に微かな翳りが過ぎった。
即座に後頭部へ手を回し、旭陽の頭を抱き寄せる。
お互い、全身汗で濡れている。額同士を触れ合わせ、至近距離で口元を緩めて見せた。
「すっげえ、気持ちよかった。またやっていいか」
一音一音、感情を込めて発音する。
我ながら、随分と甘ったるい声だった。
僅かに怯んだ旭陽が、悩むように視線を彷徨わせようとする。
先に頬へ手を添えて、目尻の涙を舐め取った。
「いいか?」
もう一度、問いを重ねる。
綺麗な形の眉が、困ったように垂れ下がった。
「……今日みてえにするなら、いい」
吐息交じりに、旭陽が肯定を零した。
今日みたい……キスしながら、ってことか。
本当にキスが好きだな、こいつ。
嬉しくなって、つい額を擦り寄せてしまった。
俺も、好き。前は惨めになるから嫌だったけど、でも本当はずっと欲しかった。
今は全部好き。
旭陽と触れ合うぜんぶが、好きだ。
「旭陽も気持ちよかった?」
頬に口付けながら尋ねる。
紅潮している褐色が、少し温度を上げた気がした。
「…………ん」
素直に認めるには難があるけど、まあ凄く悦くはあった。
そんなちょっと拗ねた目で俺を睨んだ男が、聞き逃させようとするかのような小さすぎる一音で肯定してくる。
お前、そんな目もできたのか。可愛いだけだぞ、それ。
「旭陽」
「ンだよ」
「キスしていい?」
「……ふ、はっ。クッ……しろよ。早く」
濡れた頬を指で擦りながら、内緒話の調子で囁く。
目を丸くした男が、酷く可笑しそうに噴き出した。
ぶるぶると震えている腕を緩慢に持ち上げて、俺の目尻に指を擦り付けてくる。
弧を描いている唇を塞げば、口の中に笑いの振動が伝わってきた。
知らなかった。
終わった後も旭陽の意識があったら、こんなに甘ったるいじゃれ合いも受け入れられるんだな。
ちょっとだけ――すごく、損してた気分だ。
睫毛の雫が流れ、俺の肩の上で震えている足の上に落ちた。
泣いた時のような視界。
でも今は、法悦が何度も何度も弾けた結果だ。
「っ゛……ん、ぁ……っ?」
肌の上で弾けた雫に対して、ぼんやりと意識が定まっていない声音が微かな疑問符を零す。
どれだけの回数、蠢く隘路に精を注ぎ込み続けたんだったか。
いつもなら、俺が我に返った時には抱いている体は完全に反応がなくなっている。
でも今日は、虚ろな黄金は薄らと開いていた。
「――旭陽」
「……っ゛……ッ、ぁ……」
互いの唾液でてらてらと光っている唇に舌を這わせ、頬の輪郭や顎まで伝った跡を追い掛ける。
顔を覗き込めば、僅かに眼球が動いて俺の方向へ向いた。
辛うじてといった有様だが、意識も残っているようだ。
がくがくと痙攣している腰を掴んで、慎重に腰を引いていく。
「っぁ゛、ア゛ッ――ひっ、ぅぁ……っ」
途中で俺の腰に絡んでいられなくなっていた片足が、ソファの上で小刻みに跳ねている。
栓になっていた男根が抜けると、ごぼりと大量の白濁がアナルから溢れ出した。
「ッぁっぁひっ! ぃっ、ァ゛、ぁあううっ……!」
こちらも途中で力が入らなくなって落ちた両手が、互いの精液で濡れているソファに爪を立てた。
はくはくと、二人ぶんの唾液で濡れた唇が空気を食んでいる。
さっきまで味わい続けていた柔らかな感触に惹かれて、また唇に噛み付いた。
「っ ぁ、ッぅ゛っ、ッ!」
ごぽごぽと下の口から俺の精液を吐き出し続けながら、上の口も塞がれた旭陽が弱い悲鳴をくぐもらせる。
見下ろした先で、瞳がふらふらと揺れていた。
今にも閉じそうな瞼を撫でれば、微かに目尻が反応を示す。
「ン゛ぅ、ゥッ……ふ、っ、んぁ……ッ」
されるがままだった舌が動き、微かながら旭陽からも応えてきた。
絡めた舌を動かす度に、とっくに力尽きて硬度を失っている陰茎が健気にひくついている。
咥内を舐め回し、最後に軽く吸い付いてから口を離した。
「ッ、ァ……、っ……」
口付けを解いた瞬間、何処か不満そうな声が旭陽の口から零れた。
勝手にキスを止めたことが気に入らなかったらしい。
ふやけていた眦に、微かながらはっきりと険が滲んだ。
「もっと?」
「……ん……ぁ」
声を和らげて尋ねると、行動で肯定が返された。
口付けを解いた時のまま開いている唇から、真っ赤な舌が伸びてくる。
差し出された舌先を軽く吸えば、黄金から不服の色が溶けて甘さに変わった。
「ッンぁ、あっ……! ふッ、ぁ、んん……、っ」
性感を煽る強さではなく、柔らかな触れ方で口腔をなぞっていく。
肩や髪を撫でていると、旭陽の呼吸も少しずつ落ち着いてきた。
俺も燃えるようだった体と頭から、徐々に獰猛な熱が抜けていくのを感じる。
心身が醒めていく凍え方ではない。
恋しい相手を労りたくなる、穏やかな熱が全身を満たしていた。
都合がいいな。内心、自分でも自嘲してしまう。
取り返しがつかないだけ傷付けてやりたい。
俺がそうされて、酷い刻まれ方で旭陽を忘れられなくなったように。
傷を刻んで、犯して、ぐちゃぐちゃに壊して、それまでの全部を奪い尽くして。俺以外の何もかも、分からなくさせてやる。
確かに、そう願って――優しくできるはずだった道を捨てて、無抵抗のお前に手を伸ばしたはずだったのにな。
「ぁっ…………き、」
黙って頭を撫でていると、少し焦点が合ってきた旭陽がぼんやりと呟く。
「ん?」
項を掴んでいた跡が残っている首筋に唇を触れさせながら、名前を呼んできた男に視線を向けた。
泣き腫らした目がふらりと揺れ、少し彷徨ってから俺と視線を合わせる。
「…………った、か?」
何か、問いのような言葉が落とされた。
よく聞こえなくて、旭陽の口元に耳を寄せる。
「き……もち、――よ、……った、か?」
きもちよかったか、とは。
一瞬、何故いきなりそんなことを問われたのか分からなくて混乱する。
でもすぐに思い出した。嫌がる旭陽に「俺は気持ちいいから我慢して」と伝えたことを。
キスしたら許すとの言葉通り、あれ以降旭陽は手を退けろとは言わなかった。
旭陽も感じに感じてたから、流されてくれたのかと思った。
キスは俺の要求をそのまま飲むのはプライドが許さなくて、咄嗟に自分の好きな行為を交換条件にしたんだろうって。
でももしかして、本当に俺の快感のために我慢してたんだろうか。
いや、俺のためだけに我慢する性格では絶対ないけど。むしろ我慢する性格でもねえけど。
でも、少しは――俺のためでもあった?
「……あきら……?」
答えることを忘れていると、涙で濡れた黄金に微かな翳りが過ぎった。
即座に後頭部へ手を回し、旭陽の頭を抱き寄せる。
お互い、全身汗で濡れている。額同士を触れ合わせ、至近距離で口元を緩めて見せた。
「すっげえ、気持ちよかった。またやっていいか」
一音一音、感情を込めて発音する。
我ながら、随分と甘ったるい声だった。
僅かに怯んだ旭陽が、悩むように視線を彷徨わせようとする。
先に頬へ手を添えて、目尻の涙を舐め取った。
「いいか?」
もう一度、問いを重ねる。
綺麗な形の眉が、困ったように垂れ下がった。
「……今日みてえにするなら、いい」
吐息交じりに、旭陽が肯定を零した。
今日みたい……キスしながら、ってことか。
本当にキスが好きだな、こいつ。
嬉しくなって、つい額を擦り寄せてしまった。
俺も、好き。前は惨めになるから嫌だったけど、でも本当はずっと欲しかった。
今は全部好き。
旭陽と触れ合うぜんぶが、好きだ。
「旭陽も気持ちよかった?」
頬に口付けながら尋ねる。
紅潮している褐色が、少し温度を上げた気がした。
「…………ん」
素直に認めるには難があるけど、まあ凄く悦くはあった。
そんなちょっと拗ねた目で俺を睨んだ男が、聞き逃させようとするかのような小さすぎる一音で肯定してくる。
お前、そんな目もできたのか。可愛いだけだぞ、それ。
「旭陽」
「ンだよ」
「キスしていい?」
「……ふ、はっ。クッ……しろよ。早く」
濡れた頬を指で擦りながら、内緒話の調子で囁く。
目を丸くした男が、酷く可笑しそうに噴き出した。
ぶるぶると震えている腕を緩慢に持ち上げて、俺の目尻に指を擦り付けてくる。
弧を描いている唇を塞げば、口の中に笑いの振動が伝わってきた。
知らなかった。
終わった後も旭陽の意識があったら、こんなに甘ったるいじゃれ合いも受け入れられるんだな。
ちょっとだけ――すごく、損してた気分だ。
0
お気に入りに追加
211
あなたにおすすめの小説
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
35歳からの楽しいホストクラブ
綺沙きさき(きさきさき)
BL
『35歳、職業ホスト。指名はまだ、ありません――』
35歳で会社を辞めさせられた青葉幸助は、学生時代の後輩の紹介でホストクラブで働くことになったが……――。
慣れないホスト業界や若者たちに戸惑いつつも、35歳のおじさんが新米ホストとして奮闘する物語。
・売れっ子ホスト(22)×リストラされた元リーマン(35)
・のんびり平凡総受け
・攻めは俺様ホストやエリート親友、変人コック、オタク王子、溺愛兄など
※本編では性描写はありません。
(総受けのため、番外編のパラレル設定で性描写ありの小話をのせる予定です)
守護獣騎士団物語 犬と羽付き馬
葉薊【ハアザミ】
BL
一夜にして養父と仲間を喪い天涯孤独となったアブニールは、その後十年間たったひとり何でも屋として生き延びてきた。
そんなある日、依頼を断った相手から命を狙われ気絶したところを守護獣騎士団団長のフラムに助けられる。
フラム曰く、長年の戦闘によって体内に有害物質が蓄積しているというアブニールは長期間のケアのため騎士団の宿舎に留まることになる。
気障な騎士団長×天涯孤独の何でも屋のお話です。
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
王道学園なのに、王道じゃない!!
主食は、blです。
BL
今作品の主人公、レイは6歳の時に自身の前世が、陰キャの腐男子だったことを思い出す。
レイは、自身のいる世界が前世、ハマりにハマっていた『転校生は愛され優等生.ᐟ.ᐟ』の世界だと気付き、腐男子として、美形×転校生のBのLを見て楽しもうと思っていたが…
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる