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ボロアパートの男の娘
新しく現れたのは狸さん?
しおりを挟む数分にわたるキス。
間宮さんの舌が口の中に入り込み、くちゅくちゅと絡み合う。
「…洋介さん…///」
数分もキスをすれば、互いの唇に糸ができる。
うっとりとした目つきでこちらを見る間宮さんに、思わず唾を飲み、喉を鳴らした。
「っ…ま…間宮さんっ…あの…なにをっ?///」
「…ごめんなさい……私我慢が…///」
間宮さんは、ゆっくり手を伸ばし、俺のズボンのチャックを開ける。
そしてチャックの合間から手を入れて…
「…んん…おっきぃ…♡」
甘くとろける声でそうつぶやいた。
間宮さんの細い指は狭い空間の中でも俺のアレを丁寧になぞる。
「っ…///」
「…気持ちいいですか?……我慢せずたっぷり…♡」
「はい、そこまでじゃ」
「ひゃうっんッ!?///」
突然の声と間宮さんの悲鳴。
ビクッと震えた間宮さんの後ろには、茶髪のふわふわヘアーなおっとりとした人と、目つきが鋭いクール美人がいた。
「やれやれ…見にきて正解じゃったわい…」
ふわふわヘアーの人がため息混じりに呟く。
「すまん、薫。蓮を連れて行ってくれんかの?」
「…わかったわ」
「は…はわわわわわぁっ…///」
間宮さんは正気に戻ったのか、手で顔を押さえながら顔を真っ赤に…
そしてクール美人さんが近寄ってくると、間宮さんに手を貸して…
“ギンッ…!”
「っ…!?」
鋭い目つきでこっちを見てきた…
こ…こぇぇぇえっ…
「はぁぁぁ…これ、薫や」
「…」
そのまま何も言わず、部屋から出ていく始末…
「…やれやれ……すまんのぅ……悪い子じゃないんじゃが…」
「ぃ…いえ…正直止まらなかったので助かりました…えと…?」
「あぁ、自己紹介がまだじゃったな。ワシは矢羽多 累(やはた るい)…このアパートの住民じゃ、よろしくのぅ」
にっと、ゆるふわな笑顔…
可愛らしい狸みたいだ…
いや、失礼か…
「立花 洋介といいます」
「…やっぱり、立花の爺様の身内かぁ」
「…爺様をご存知…て、それもそうか…」
「うむ…立花の爺様にはお世話になったもんじゃ……あんな物好きな人そうはおらん…お悔やみ申し上げるのぅ」
「ぁ…ありがとうございますっ…」
「…して、それは処理したほうがいいかのぅ?」
「え……ぁっ…///」
指を刺されてようやく、アレが丸出しなことに気がついた。
慌てて、大きくなったアレを手で隠す。
「…す…すみませんっ…///」
「かまわんよ…蓮の被害者やし」
「…被害者…ですか?」
「…詳しいことは省くがの…あの子は“惚れやすい”んじゃ…」
「惚れやすいですか……?」
「うむ……しかも、暴走して止まらんくなるときた…なかなか厄介なもんじゃよ…」
…つまり、さっきみたいな行動は気持ちが昂ったせいと…
「…なかなか大変ですね…」
「大変も大変じゃて……これまであの子がどれだけ苦しんできたか…」
「…」
「おぉっとすまんすまんっ。いきなり言われても困る話じゃよな……」
「…まぁでも…悪い人じゃないですし…」
「…ふっ…確かにいい子じゃ……仲良くしてやってくれ」
「…はい…」
「…とまぁ…この話をこれくらいにして…」
矢羽多さんは俺に近寄ればそっと…
ズボン越しにアレに触れる。
「ちょっ…!?///」
「ふむ…なかなかの大きさ……いや、半立ちかのっ?……ということは、全開ならかなりのサイズ……」
「矢羽田さんッ…!!///」
「おぉっ…!?……と、すまんすまん…サイズを考えて妄想に耽っておったわ…では早速」
「いやいいですからっ!///」
「…ん…そうなのかの?……遠慮せんでも、ワシはたっぷり付き合うが」
「いいですっ本当にっ!///」
「ふむ、そうか」
「はいっ…///。んんっ……とにかく、助けていただいてありがとうございます。これからよろしくお願いしますね」
「うむ、よろしくのぅ。…後、落ち着いたら…立花の爺様の話でも聞かせてほしいのじゃ」
「はい…あっ、あと薫さん?…にも挨拶」
「…ぁぁ~…やめておいたほうが良いぞ?」
「…え?」
「…あやつは“男嫌い”じゃからな…」
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