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退役魔法騎士は辺境で宿屋を営業中
06.バンシーの死の予言1
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窓を見上げると、灰色の空にチラチラと雪が舞っていた。
ここは王国の西側に位置し、役場の青年の話だと、気候は王都とあまり変わらない。
降雪量も「王都並」と聞いていたのだが、山に近い我が家近辺は雪が良く降る年は一メートル以上積もるらしい。
本格的に冬のシーズンが到来すれば雪かきに追われそうだ。
「ご馳走様」
「ありがとうございます。お気を付けて」
早朝に訪れる客はオーツ麦を牛乳で煮込んだ温かいミルク粥を掻っ込むように食べて足早に出ていく。
冬の日はとても短い。
夕刻が近づく程、天気は崩れやすくなるので、彼らは日のあるうちに山を越えようと先を急ぐのだ。
山向こうの砦まで、馬車で四、五時間ほどだそうだ。
ドアベルがチリリンとなって、また客が来る。
「リーディアさん」
「おや、ノア、いらっしゃい」
やって来たのは、私にきのこや山菜などを売りに来る少年ノアだ。
母親らしい女性とノアより小さな女の子が一緒だった。
ノアが二人を紹介してくれる。
「母さんと妹のミレイだよ。母さん、この人がリーディアさんだよ」
いつもは年より大人びた雰囲気の子だが、今日は子供らしい屈託ない笑みを浮かべている。
女性の方が私に頭を下げてきた。
「ノアの母親です。いつも息子がお世話になってます」
「いえいえ、こちらこそノア君にはお世話になっています」
綺麗なご婦人だが、随分と痩せている。ノアからもあまり体が丈夫でないと聞いている。
なのに一家揃って外套は薄手の一枚だけ。これではすぐに凍えてしまうのではと心配になる恰好だ。
挨拶がすむと、ノアが弾むような声で私に言った。
「リーディアさん、僕達砦に行くんだ」
「砦に?」
「そう、母さんが砦で働くことになったんだ。僕らも一緒なんだよ」
山向こうにある国境警備の兵達の駐屯地をこの辺りの人々は砦と呼んでいる。
隣国との間に大きな諍いはなく、逆にさかんに交易があるため、商人らを狙ってこの辺りの山岳地帯を根城にする山賊が出るのだ。
「それは良かったな」
ノアにはそう言ったが、内心、私は眉をひそめた。
砦はここより寒く、小さな子供にも、病弱らしいノアの母親の体にもきつい環境ではなかろうか。
しかし辺鄙なところにあるので、万年人手不足らしく、好条件で雇ってくれるという。
二人の子持ちの女性を住み込みで働かせてくれるのは、この辺りでは砦くらいだ。
一家が冬を乗り切るにはこの選択肢しかなかったのだろう。
「うん、僕もいっぱい働くんだ」
「まあ、ノアってば」
見ればノアの母親も新しい生活に不安を感じている様子だ。しかし、ノアと妹の無邪気な笑顔に彼女は慈しむように笑いかける。
「そうか、体に気を付けて頑張れ」
一家はポリッジを注文した。
彼らが食べている間、私は卵を三つ茹でて、黒パンにハムとよく絞ったザワークラウトを挟んだ簡素なサンドイッチと共に渡す。
一家はこの山道を三人で歩いて行くという。
「途中で食べなさい、気を付けて」
「リーディアさん、ありがとう」
幸い外は雪が止んでいたが、冷たい風が強く吹いていた。それでも三人は予定を変えず砦に向かうと言って出ていった。
「…………」
このまま、行かせていいんだろうか?
三人を見送る私は言いようのない不安に襲われた。
しかしあの三人に私が何をしてやれる?
私は嫌な予感を振り切って家に戻る。
「リーディア……」
そこには青い肌のブラウニーが立っていた。
我が家には総勢四匹の屋敷妖精ブラウニーが住み着いていたが、青い肌、青い髪青い瞳、私の膝丈サイズのこのブラウニーは一番の新参者で、長年ここに住んでいるブラウニーによると「見たことない奴」らしい。
元いた家を離れ、ここに来たようだ。
朝食客が引けて食堂に客の姿はない。とはいえ、いつ次の客が来るとも分からない。用心深い彼らは日中、食堂には顔を出さない。
ことにこの青い肌のブラウニーは人を怖がっている様子で、普段の彼女――確証はないがおそらく――は絶対にしない行動だ。
「どうしたね?ブラウニー」
声を掛けると、小さな女の子のような外見をしたそのブラウニーは、体を震わせ、不安げに私を見上げた。
「私のこと、追い出したりしない?」
「そんなことはしない」
「本当に?」
「本当だ。ここが嫌になるまでずっといてくれ」
ブラウニーは胸をなで下ろす。
「じゃあ、言うわ。あの子達、三人とも死んでしまうの」
***
「あの子達というのは、ノア達のことか?」
「ええ、そう」
「じゃあ、君はブラウニーではなく、バンシーなのか?」
バンシーは悲しげに答えた。
「……人間は私をそう呼ぶわ」
バンシーは人の死を予言するという妖精だ。その不吉な言動から死を呼ぶ邪悪な妖精と誤認されることもあるが、彼らは死を操る者達ではなく、善意で身近な人の死を教えてくれるのだそうだ。
「君は、人の死が分かるんだね」
「ええ」
バンシーはおどおどと頷く。
死を教えたせいで、不吉な妖精と疎まれた過去があるようだ。
「あの子達がどうやって死んでしまうのか、分かるか?」
バンシーはよどみない口調で言った。
「砦で病気が流行って、まず母親が倒れてしまうの。その後で子供達も。三人とも春までに死んでしまうわ」
「そうか、教えてくれてありがとう」
「信じてくれるの?」
礼を言うと、バンシーは青い瞳をまたたかせる。
「ああ、君が私を信じたように、私も君を信じているからね」
善なる妖精は親切には親切で答えるという。
このバンシーは私の不利益になることはしない。
今行動すれば、三人の命を救えるのかもしれない。
「彼らを迎えに行く。戸締まりをするから、手伝ってくれるか?報酬はクッキー一枚」
バンシーは楽しげに微笑んだ。
「ええ、もちろんよ」
私はオリビアに荷車を着けると、ノア家族を追ってオリビアを走らせた。
十分も走らせると、ノア一家の姿を見つけた。
嵐のような風を前にノアの妹が座り込んでしまったようだ。
いつもなら忌々しく思う北風だが、この時ばかりはよくぞ足止めしてくれたと私は北風の神に感謝した。
「ノア!」
「リーディアさん?」
声を掛けると、ノアは驚いた様子だった。
私の家のバンシーが彼らの死を予言したことは、今話しても怖がらせるだけだろう。
私は違う言葉でノアの母親を説得することにした。
「ノアのお母さん。一度我が家に戻りましょう。この風では子供が凍えてしまいます」
「ですが……」
ノアの母親は躊躇っている様子だ。
だが、このまま行かせる訳にはいかない。
私は言葉を連ねた。
「お母さん、このまま砦に向かえば、三人とも死んでしまうかも知れません。どうか考え直して下さい。悪いようにはしません」
「…………」
ノアの母親はそれでも逡巡した。だが、ノアは妹を抱きかかえると、
「リーディアさん」
御者席の私に渡そうとする。
受け取ったノアの妹の体はとても小さく、とても冷たかった。
私はノアの妹を着込んでいた外套の内側に入れた。少し窮屈だろうが、温まるはずだ。
「母さん、行こう」
とノアは母親に訴えた。
「で、でも、ノア……」
躊躇うノアの母親にノアはキッパリ言った。
「ミレイはもう歩けないよ。一度リーディアさんの家に行こう」
私は家に戻り、ホットミルクを三人に飲ませた。
子供二人は温かい飲み物を口にしてすぐに笑顔になったが、ノアの母親は沈み込んだままだ。
改めて聞いたノアの母親の名はキャシー・ヌーニス。
私はキャシーに尋ねた。
「キャシーさん、砦の仕事をするのに契約書などは交わしましたか?」
キャシーは首を横に振って否定した。
「いいえ、契約書などはまだです。砦に着いて契約書を書いたら、前金を頂くことになってました」
何でも前金を貰ってとんずらというケースが相次いだためこうした方法になったらしい。
私はそれを聞いてホッとした。
契約書を交わしているなら、砦で働かないと契約不履行になってしまうが、その前であれば仕事を辞退出来るかも知れない。
「子供が小さくて、本人も病弱。砦で一冬越すのは難しそうだと断りましょう」
「……ですが、もう町の家は引き払ってしまって、砦に行くしかないんです」
キャシーは困り果てた様子でそう言った。
私はそんなキャシーに提案した。
「キャシーさん、あなた方一家さえ良ければ、ここで一冬過ごしませんか?」
ここは王国の西側に位置し、役場の青年の話だと、気候は王都とあまり変わらない。
降雪量も「王都並」と聞いていたのだが、山に近い我が家近辺は雪が良く降る年は一メートル以上積もるらしい。
本格的に冬のシーズンが到来すれば雪かきに追われそうだ。
「ご馳走様」
「ありがとうございます。お気を付けて」
早朝に訪れる客はオーツ麦を牛乳で煮込んだ温かいミルク粥を掻っ込むように食べて足早に出ていく。
冬の日はとても短い。
夕刻が近づく程、天気は崩れやすくなるので、彼らは日のあるうちに山を越えようと先を急ぐのだ。
山向こうの砦まで、馬車で四、五時間ほどだそうだ。
ドアベルがチリリンとなって、また客が来る。
「リーディアさん」
「おや、ノア、いらっしゃい」
やって来たのは、私にきのこや山菜などを売りに来る少年ノアだ。
母親らしい女性とノアより小さな女の子が一緒だった。
ノアが二人を紹介してくれる。
「母さんと妹のミレイだよ。母さん、この人がリーディアさんだよ」
いつもは年より大人びた雰囲気の子だが、今日は子供らしい屈託ない笑みを浮かべている。
女性の方が私に頭を下げてきた。
「ノアの母親です。いつも息子がお世話になってます」
「いえいえ、こちらこそノア君にはお世話になっています」
綺麗なご婦人だが、随分と痩せている。ノアからもあまり体が丈夫でないと聞いている。
なのに一家揃って外套は薄手の一枚だけ。これではすぐに凍えてしまうのではと心配になる恰好だ。
挨拶がすむと、ノアが弾むような声で私に言った。
「リーディアさん、僕達砦に行くんだ」
「砦に?」
「そう、母さんが砦で働くことになったんだ。僕らも一緒なんだよ」
山向こうにある国境警備の兵達の駐屯地をこの辺りの人々は砦と呼んでいる。
隣国との間に大きな諍いはなく、逆にさかんに交易があるため、商人らを狙ってこの辺りの山岳地帯を根城にする山賊が出るのだ。
「それは良かったな」
ノアにはそう言ったが、内心、私は眉をひそめた。
砦はここより寒く、小さな子供にも、病弱らしいノアの母親の体にもきつい環境ではなかろうか。
しかし辺鄙なところにあるので、万年人手不足らしく、好条件で雇ってくれるという。
二人の子持ちの女性を住み込みで働かせてくれるのは、この辺りでは砦くらいだ。
一家が冬を乗り切るにはこの選択肢しかなかったのだろう。
「うん、僕もいっぱい働くんだ」
「まあ、ノアってば」
見ればノアの母親も新しい生活に不安を感じている様子だ。しかし、ノアと妹の無邪気な笑顔に彼女は慈しむように笑いかける。
「そうか、体に気を付けて頑張れ」
一家はポリッジを注文した。
彼らが食べている間、私は卵を三つ茹でて、黒パンにハムとよく絞ったザワークラウトを挟んだ簡素なサンドイッチと共に渡す。
一家はこの山道を三人で歩いて行くという。
「途中で食べなさい、気を付けて」
「リーディアさん、ありがとう」
幸い外は雪が止んでいたが、冷たい風が強く吹いていた。それでも三人は予定を変えず砦に向かうと言って出ていった。
「…………」
このまま、行かせていいんだろうか?
三人を見送る私は言いようのない不安に襲われた。
しかしあの三人に私が何をしてやれる?
私は嫌な予感を振り切って家に戻る。
「リーディア……」
そこには青い肌のブラウニーが立っていた。
我が家には総勢四匹の屋敷妖精ブラウニーが住み着いていたが、青い肌、青い髪青い瞳、私の膝丈サイズのこのブラウニーは一番の新参者で、長年ここに住んでいるブラウニーによると「見たことない奴」らしい。
元いた家を離れ、ここに来たようだ。
朝食客が引けて食堂に客の姿はない。とはいえ、いつ次の客が来るとも分からない。用心深い彼らは日中、食堂には顔を出さない。
ことにこの青い肌のブラウニーは人を怖がっている様子で、普段の彼女――確証はないがおそらく――は絶対にしない行動だ。
「どうしたね?ブラウニー」
声を掛けると、小さな女の子のような外見をしたそのブラウニーは、体を震わせ、不安げに私を見上げた。
「私のこと、追い出したりしない?」
「そんなことはしない」
「本当に?」
「本当だ。ここが嫌になるまでずっといてくれ」
ブラウニーは胸をなで下ろす。
「じゃあ、言うわ。あの子達、三人とも死んでしまうの」
***
「あの子達というのは、ノア達のことか?」
「ええ、そう」
「じゃあ、君はブラウニーではなく、バンシーなのか?」
バンシーは悲しげに答えた。
「……人間は私をそう呼ぶわ」
バンシーは人の死を予言するという妖精だ。その不吉な言動から死を呼ぶ邪悪な妖精と誤認されることもあるが、彼らは死を操る者達ではなく、善意で身近な人の死を教えてくれるのだそうだ。
「君は、人の死が分かるんだね」
「ええ」
バンシーはおどおどと頷く。
死を教えたせいで、不吉な妖精と疎まれた過去があるようだ。
「あの子達がどうやって死んでしまうのか、分かるか?」
バンシーはよどみない口調で言った。
「砦で病気が流行って、まず母親が倒れてしまうの。その後で子供達も。三人とも春までに死んでしまうわ」
「そうか、教えてくれてありがとう」
「信じてくれるの?」
礼を言うと、バンシーは青い瞳をまたたかせる。
「ああ、君が私を信じたように、私も君を信じているからね」
善なる妖精は親切には親切で答えるという。
このバンシーは私の不利益になることはしない。
今行動すれば、三人の命を救えるのかもしれない。
「彼らを迎えに行く。戸締まりをするから、手伝ってくれるか?報酬はクッキー一枚」
バンシーは楽しげに微笑んだ。
「ええ、もちろんよ」
私はオリビアに荷車を着けると、ノア家族を追ってオリビアを走らせた。
十分も走らせると、ノア一家の姿を見つけた。
嵐のような風を前にノアの妹が座り込んでしまったようだ。
いつもなら忌々しく思う北風だが、この時ばかりはよくぞ足止めしてくれたと私は北風の神に感謝した。
「ノア!」
「リーディアさん?」
声を掛けると、ノアは驚いた様子だった。
私の家のバンシーが彼らの死を予言したことは、今話しても怖がらせるだけだろう。
私は違う言葉でノアの母親を説得することにした。
「ノアのお母さん。一度我が家に戻りましょう。この風では子供が凍えてしまいます」
「ですが……」
ノアの母親は躊躇っている様子だ。
だが、このまま行かせる訳にはいかない。
私は言葉を連ねた。
「お母さん、このまま砦に向かえば、三人とも死んでしまうかも知れません。どうか考え直して下さい。悪いようにはしません」
「…………」
ノアの母親はそれでも逡巡した。だが、ノアは妹を抱きかかえると、
「リーディアさん」
御者席の私に渡そうとする。
受け取ったノアの妹の体はとても小さく、とても冷たかった。
私はノアの妹を着込んでいた外套の内側に入れた。少し窮屈だろうが、温まるはずだ。
「母さん、行こう」
とノアは母親に訴えた。
「で、でも、ノア……」
躊躇うノアの母親にノアはキッパリ言った。
「ミレイはもう歩けないよ。一度リーディアさんの家に行こう」
私は家に戻り、ホットミルクを三人に飲ませた。
子供二人は温かい飲み物を口にしてすぐに笑顔になったが、ノアの母親は沈み込んだままだ。
改めて聞いたノアの母親の名はキャシー・ヌーニス。
私はキャシーに尋ねた。
「キャシーさん、砦の仕事をするのに契約書などは交わしましたか?」
キャシーは首を横に振って否定した。
「いいえ、契約書などはまだです。砦に着いて契約書を書いたら、前金を頂くことになってました」
何でも前金を貰ってとんずらというケースが相次いだためこうした方法になったらしい。
私はそれを聞いてホッとした。
契約書を交わしているなら、砦で働かないと契約不履行になってしまうが、その前であれば仕事を辞退出来るかも知れない。
「子供が小さくて、本人も病弱。砦で一冬越すのは難しそうだと断りましょう」
「……ですが、もう町の家は引き払ってしまって、砦に行くしかないんです」
キャシーは困り果てた様子でそう言った。
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