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ログインボーナスはスキル【主婦】!
17.クイーンヒエヒエ鉄蟻戦その1
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クイーンヒエヒエ鉄蟻も配下のモエモエ鉄蟻同様、物理攻撃が届きにくいモンスターだ。
だがアンは諦めてなかった。
落ち着いた声で、オーグとリックに指示する。
「まず外骨格を剥がすのよ。真芯を捉えれば何だって砕けるわ。クイーンヒエヒエ鉄蟻は口から氷の玉を吐くから当たらないように気をつけて!一カ所にいちゃ駄目。固まらないで常に動いて!」
一方、カチュアとローラはクイーンヒエヒエ鉄蟻の真後ろにあるほこらに逃げ込もうとしていた。
クイーンヒエヒエ鉄蟻はアン達との戦闘に夢中で、カチュア達の動きに気づいていない。
だがクイーンヒエヒエ鉄蟻が呼び寄せたモエモエ鉄蟻がカチュア達に狙いをさだめ、襲ってくる。
カチュアとローラは氷属性の攻撃魔法の巻物を使い、モエモエ鉄蟻を撃退しながら、ほこらへと走った。
「あっ……」
だがもう一歩というところで、カチュア達は巻物を使い切ってしまった。
「えーとえーと、なんかないかしら?はっ、そうだわ!飴よ、モンスター味の飴!」
機会がなくて人間にしか食べさせたことがないが、毎日がま口を開けると一個ずつ入っている飴ちゃんは、モンスター味。
ステータスボードの説明によるとモンスターの気持ちを静める効果あり、なのだ。
カチュアはあせりながらもなんとかがま口から飴を取り出し、「えいっ!」とモエモエ鉄蟻に投げつける。
「カチュアさん?」
突然奇行に走ったカチュアにローラは唖然としたが、本当に驚いたのはその後だ。
やはり飴はモンスターが好む味らしい。
モエモエ鉄蟻はカチュアが放り投げた飴に我先にと群がった。
「ふー、やったわ!ローラちゃん、はい、飴ちゃん」
「飴ちゃん!?」
カチュアはがま口の中にみっしり詰まっている飴をむんずと掴み、ローラに渡した。
「飴ちゃん、効くみたいよ。この隙に行きましょう!」
カチュアはがま口をしまおうとしたが、飴が満載で口をとじられない。
というか、毎日一個だけ増える飴はもらったらすぐにバーバラや近所の子にあげているので、がま口にいっぱいなんて量はなかったはず。
なんとか口を閉めようと悪戦苦闘するカチュアががま口の中でモンスターポイントカードが光るのを見た瞬間、ステータスボードが出現した。
『モンスターポイント20ポイント達成!おめでとうございます!
記念に飴ちゃんをハート(810)の数だけプレゼント!どんなモンスターもこれで大人しくなるよ!使ってみてね※注)個人の感想です』
確かにこれ、酔ってたら読めないわー。という文字数だ。
さらに巻物を使いまくったカチュアはモンスターポイント30ポイントも達成していたらしい。
「こっ、これは!?」
謎の透明板に映し出されたメッセージにカチュアは思わずうなった。
『モンスターポイント30ポイント達成!おめでとうございます!
記念にお玉がアップグレードされます。アップグレード(炎)で料理上手になっちゃおう!
※お玉の先から炎が出るようになります。人に向けて使用しないでください』
なんでお玉の先から炎が出るの?
このお玉で私、料理するの?
等、色々ツッコミたいところはあるが、重要なのは。
「炎!」
カチュアは後ろを振り返る。
アン、オーグ、リックの三人は、クイーンヒエヒエ鉄蟻の硬い外骨格に阻まれ、致命傷を与えられずにいる。
そしてクイーンヒエヒエ鉄蟻は地面を埋め尽くすほどのモエモエ鉄蟻の大群を呼び寄せている。
そんなモエモエ鉄蟻の猛攻をかいくぐりながらの戦闘だ。アン達は追い込まれつつある。
クイーンヒエヒエ鉄蟻には物理攻撃は通じにくい。
だがそんなクイーンヒエヒエ鉄蟻にも弱点はある。火属性の魔法攻撃には弱いのだ。
カチュアはお玉を握りしめた。
「やるわ!ローラちゃん、手伝って!」
「リック君!」
――この声は。
嫌な予感と共にリックが振り返ると、そこには女神像のほこらに逃れたはずのカチュアとローラの姿があった。
「カチュアさん、なんでここに……!ほこらに隠れていてください!」
「聞いて!リック君、クイーンヒエヒエ鉄蟻を倒せるかもしれないの」
「え、誰が?」
「私が」
「カチュアさんが?」
「そう、この飴ちゃんとお玉があれば」
そう言ってカチュアはがま口とお玉を掲げてみせた。
……誰か状況を説明してくれないかな。
そう思いながら、リックがチラリとローラの方を見ると、
「この!この!」
ローラは丸くて小さな物体を遠くに放り投げている。
モエモエ鉄蟻は一斉に転がる物体を追いかけていく。さらにそれを食べたモンスター達は攻撃を止めて大人しくなっている?
「それは?」
「飴ちゃんよ!これを食べるとモンスターは大人しくなるわ。それよりリック君、よく聞いて。モンスターポイントが貯まってお玉がアップグレードして、炎が出せるようになったの」
「はぁ?」
カチュアがおかしい。
だが真剣そのものといった顔で、彼女は続ける。
「私、運動神経鈍いからクイーンヒエヒエ鉄蟻に動かれたら攻撃を当てられる自信がないわ。リック君、なんとかクイーンヒエヒエ鉄蟻の動きをとめて!」
「カチュアさん、本当なんですか?本当にあいつを、倒せるんですか?」
「ええ、倒せるわ。リック君がクイーンヒエヒエ鉄蟻に飴を食べさせてくれたら」
カチュアのステータスボードに書かれたメッセージには続きがあった。
『お玉アップグレードに伴い、スキル【主婦】サブスキル【料理】が解放されました。』
カチュアがクイーンヒエヒエ鉄蟻を見ると小さなステータスボードがピコーンと開いて教えてくれる。
『サブスキル【料理】素材目利き発動
クイーンヒエヒエ鉄蟻、モンスター味の飴20個でスロウの効果』
「飴を二十個食べさせればクイーンヒエヒエ鉄蟻は大人しくなるはずよ」
***
リックはクイーンヒエヒエ鉄蟻に近づき、攻撃を加える代わりに口の中にカチュアの飴を投げ込んだ。
顎は鉄蟻にとって最大の武器だが、同時に攻撃を仕掛けようとする時、大きく口を開ける。
リックはその隙を狙ったのだ。
だがそれは非常に危険な行為だ。
「リック、危ないわ!止めなさい!」
アンはあわてて叱咤する。
「アンさん、サポートお願いします。カチュアさんが火属性の魔法攻撃を仕掛けるそうです。その前に俺が飴で敵の動きを鈍くさせます。攻撃する隙を作って下さい!」
「えっ、カチュアが?」
そして飴?
理解出来ないことばかりだが、このままではらちがあかないのは確かだ。
火属性の魔法攻撃をするというカチュアに委ねるしかない。
アンは槍を握り直す。
「分かったわ。私とオーグが注意を引きつける。リック、クイーンヒエヒエ鉄蟻は早いわ。気を付けて!」
リックが飴をクイーンヒエヒエ鉄蟻の口に投げ込む間。
「…………」
カチュアはさっき見たステータスボードの説明文を思い返していた。
モエモエ鉄蟻との戦いでカチュアは四十ポイントに到達していた。
『モンスターポイント40ポイント達成!おめでとうございます!
冒険に便利な新機能をプレゼント!これさえあれば移動も楽々!ワー……」
だが戦闘には関係ない機能のようなので、カチュアは途中でステータスボードの説明をぶった切った。
それより今は炎攻撃を成功させる方が重要だ。
カチュアはさきほど見たステータスボードのメッセージを慎重に思い返す。
『記念にお玉がアップグレードされます。アップグレード(炎)で料理上手になっちゃおう!
※お玉の先から炎が出るようになります。人に向けて使用しないでください』
お玉の柄にはそれまでなかったはずの赤いスイッチが付いていた。
『アップグレード(炎)を使う時は、赤い色のスイッチを押しましょう。声を出すことで火力を指定出来ます。
一番小さな火は「弱火」その次は「中火」……最大火力は……』
「……二十!カチュアさん!」
モンスター味の飴二十個をクイーンヒエヒエ鉄蟻の口に投げ込んだリックはカチュアに合図する。
カチュアはその瞬間、クイーンヒエヒエ鉄蟻の前に躍り出た。
カチュアは思わず震える。
「ひええっ」
飴の効果でクイーンヒエヒエ鉄蟻はスロウ状態になっているが、象ぐらいのサイズの蟻だ。普通に怖い。
だが出来るだけ近寄らないと、お玉の攻撃が届かないかもしれない。
カチュアは震える足で前に出て、ポチッとお玉のスイッチを押し、叫んだ。
「超強火!」
だがアンは諦めてなかった。
落ち着いた声で、オーグとリックに指示する。
「まず外骨格を剥がすのよ。真芯を捉えれば何だって砕けるわ。クイーンヒエヒエ鉄蟻は口から氷の玉を吐くから当たらないように気をつけて!一カ所にいちゃ駄目。固まらないで常に動いて!」
一方、カチュアとローラはクイーンヒエヒエ鉄蟻の真後ろにあるほこらに逃げ込もうとしていた。
クイーンヒエヒエ鉄蟻はアン達との戦闘に夢中で、カチュア達の動きに気づいていない。
だがクイーンヒエヒエ鉄蟻が呼び寄せたモエモエ鉄蟻がカチュア達に狙いをさだめ、襲ってくる。
カチュアとローラは氷属性の攻撃魔法の巻物を使い、モエモエ鉄蟻を撃退しながら、ほこらへと走った。
「あっ……」
だがもう一歩というところで、カチュア達は巻物を使い切ってしまった。
「えーとえーと、なんかないかしら?はっ、そうだわ!飴よ、モンスター味の飴!」
機会がなくて人間にしか食べさせたことがないが、毎日がま口を開けると一個ずつ入っている飴ちゃんは、モンスター味。
ステータスボードの説明によるとモンスターの気持ちを静める効果あり、なのだ。
カチュアはあせりながらもなんとかがま口から飴を取り出し、「えいっ!」とモエモエ鉄蟻に投げつける。
「カチュアさん?」
突然奇行に走ったカチュアにローラは唖然としたが、本当に驚いたのはその後だ。
やはり飴はモンスターが好む味らしい。
モエモエ鉄蟻はカチュアが放り投げた飴に我先にと群がった。
「ふー、やったわ!ローラちゃん、はい、飴ちゃん」
「飴ちゃん!?」
カチュアはがま口の中にみっしり詰まっている飴をむんずと掴み、ローラに渡した。
「飴ちゃん、効くみたいよ。この隙に行きましょう!」
カチュアはがま口をしまおうとしたが、飴が満載で口をとじられない。
というか、毎日一個だけ増える飴はもらったらすぐにバーバラや近所の子にあげているので、がま口にいっぱいなんて量はなかったはず。
なんとか口を閉めようと悪戦苦闘するカチュアががま口の中でモンスターポイントカードが光るのを見た瞬間、ステータスボードが出現した。
『モンスターポイント20ポイント達成!おめでとうございます!
記念に飴ちゃんをハート(810)の数だけプレゼント!どんなモンスターもこれで大人しくなるよ!使ってみてね※注)個人の感想です』
確かにこれ、酔ってたら読めないわー。という文字数だ。
さらに巻物を使いまくったカチュアはモンスターポイント30ポイントも達成していたらしい。
「こっ、これは!?」
謎の透明板に映し出されたメッセージにカチュアは思わずうなった。
『モンスターポイント30ポイント達成!おめでとうございます!
記念にお玉がアップグレードされます。アップグレード(炎)で料理上手になっちゃおう!
※お玉の先から炎が出るようになります。人に向けて使用しないでください』
なんでお玉の先から炎が出るの?
このお玉で私、料理するの?
等、色々ツッコミたいところはあるが、重要なのは。
「炎!」
カチュアは後ろを振り返る。
アン、オーグ、リックの三人は、クイーンヒエヒエ鉄蟻の硬い外骨格に阻まれ、致命傷を与えられずにいる。
そしてクイーンヒエヒエ鉄蟻は地面を埋め尽くすほどのモエモエ鉄蟻の大群を呼び寄せている。
そんなモエモエ鉄蟻の猛攻をかいくぐりながらの戦闘だ。アン達は追い込まれつつある。
クイーンヒエヒエ鉄蟻には物理攻撃は通じにくい。
だがそんなクイーンヒエヒエ鉄蟻にも弱点はある。火属性の魔法攻撃には弱いのだ。
カチュアはお玉を握りしめた。
「やるわ!ローラちゃん、手伝って!」
「リック君!」
――この声は。
嫌な予感と共にリックが振り返ると、そこには女神像のほこらに逃れたはずのカチュアとローラの姿があった。
「カチュアさん、なんでここに……!ほこらに隠れていてください!」
「聞いて!リック君、クイーンヒエヒエ鉄蟻を倒せるかもしれないの」
「え、誰が?」
「私が」
「カチュアさんが?」
「そう、この飴ちゃんとお玉があれば」
そう言ってカチュアはがま口とお玉を掲げてみせた。
……誰か状況を説明してくれないかな。
そう思いながら、リックがチラリとローラの方を見ると、
「この!この!」
ローラは丸くて小さな物体を遠くに放り投げている。
モエモエ鉄蟻は一斉に転がる物体を追いかけていく。さらにそれを食べたモンスター達は攻撃を止めて大人しくなっている?
「それは?」
「飴ちゃんよ!これを食べるとモンスターは大人しくなるわ。それよりリック君、よく聞いて。モンスターポイントが貯まってお玉がアップグレードして、炎が出せるようになったの」
「はぁ?」
カチュアがおかしい。
だが真剣そのものといった顔で、彼女は続ける。
「私、運動神経鈍いからクイーンヒエヒエ鉄蟻に動かれたら攻撃を当てられる自信がないわ。リック君、なんとかクイーンヒエヒエ鉄蟻の動きをとめて!」
「カチュアさん、本当なんですか?本当にあいつを、倒せるんですか?」
「ええ、倒せるわ。リック君がクイーンヒエヒエ鉄蟻に飴を食べさせてくれたら」
カチュアのステータスボードに書かれたメッセージには続きがあった。
『お玉アップグレードに伴い、スキル【主婦】サブスキル【料理】が解放されました。』
カチュアがクイーンヒエヒエ鉄蟻を見ると小さなステータスボードがピコーンと開いて教えてくれる。
『サブスキル【料理】素材目利き発動
クイーンヒエヒエ鉄蟻、モンスター味の飴20個でスロウの効果』
「飴を二十個食べさせればクイーンヒエヒエ鉄蟻は大人しくなるはずよ」
***
リックはクイーンヒエヒエ鉄蟻に近づき、攻撃を加える代わりに口の中にカチュアの飴を投げ込んだ。
顎は鉄蟻にとって最大の武器だが、同時に攻撃を仕掛けようとする時、大きく口を開ける。
リックはその隙を狙ったのだ。
だがそれは非常に危険な行為だ。
「リック、危ないわ!止めなさい!」
アンはあわてて叱咤する。
「アンさん、サポートお願いします。カチュアさんが火属性の魔法攻撃を仕掛けるそうです。その前に俺が飴で敵の動きを鈍くさせます。攻撃する隙を作って下さい!」
「えっ、カチュアが?」
そして飴?
理解出来ないことばかりだが、このままではらちがあかないのは確かだ。
火属性の魔法攻撃をするというカチュアに委ねるしかない。
アンは槍を握り直す。
「分かったわ。私とオーグが注意を引きつける。リック、クイーンヒエヒエ鉄蟻は早いわ。気を付けて!」
リックが飴をクイーンヒエヒエ鉄蟻の口に投げ込む間。
「…………」
カチュアはさっき見たステータスボードの説明文を思い返していた。
モエモエ鉄蟻との戦いでカチュアは四十ポイントに到達していた。
『モンスターポイント40ポイント達成!おめでとうございます!
冒険に便利な新機能をプレゼント!これさえあれば移動も楽々!ワー……」
だが戦闘には関係ない機能のようなので、カチュアは途中でステータスボードの説明をぶった切った。
それより今は炎攻撃を成功させる方が重要だ。
カチュアはさきほど見たステータスボードのメッセージを慎重に思い返す。
『記念にお玉がアップグレードされます。アップグレード(炎)で料理上手になっちゃおう!
※お玉の先から炎が出るようになります。人に向けて使用しないでください』
お玉の柄にはそれまでなかったはずの赤いスイッチが付いていた。
『アップグレード(炎)を使う時は、赤い色のスイッチを押しましょう。声を出すことで火力を指定出来ます。
一番小さな火は「弱火」その次は「中火」……最大火力は……』
「……二十!カチュアさん!」
モンスター味の飴二十個をクイーンヒエヒエ鉄蟻の口に投げ込んだリックはカチュアに合図する。
カチュアはその瞬間、クイーンヒエヒエ鉄蟻の前に躍り出た。
カチュアは思わず震える。
「ひええっ」
飴の効果でクイーンヒエヒエ鉄蟻はスロウ状態になっているが、象ぐらいのサイズの蟻だ。普通に怖い。
だが出来るだけ近寄らないと、お玉の攻撃が届かないかもしれない。
カチュアは震える足で前に出て、ポチッとお玉のスイッチを押し、叫んだ。
「超強火!」
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