15 / 27
ログインボーナスはスキル【主婦】!
15.【閑話】バザーの日
しおりを挟む
話は少々さかのぼる。
「あら、カチュアさん、バーバラちゃんのお迎え?」
「ええ、そうなの。ホーリーさんも」
「そう。……ねえ、カチュアさん、アレ、何か思いついた?」
「それが全然」
「どうしましょう」
「困ったわ」
「困ったわねー」
保育園の園庭でお迎えのママ達が頭を悩ませているのは、一ヶ月後に迫った冒険者ギルド保育園が行うチャリティーバザーのことだ。
教会を借り切って、冒険者ギルド保育園の保護者達が開催するこのバザーは、保育園の園児やその家族だけではなく、近隣住民も大勢訪れる人気のイベントだった。
人気なのは、魔法使いママの作るポーションや、冒険者ママがダンジョンから運んだ万年雪で作るかき氷だとか、冒険者パパ達が開く掘り出し物満載のガラクタ市などである。
一方目立った特技などないカチュア達Fランクポーターは、今年の出し物をどうしようか大いに悩んでいた。
「うーん、私達だと食べ物でも売り物でも珍しいものは用意出来ないものねぇ……って、あっ!」
カチュアはひらめいた。
「そうよ!珍しくないものを売ればいいんじゃない?」
「珍しくないものって?」
「園指定のバッグとか、スモックとかよ!特にバッグや袋は指定サイズがなかったり、あっても子供が好きな色じゃなかったりで結局作らないといけないじゃない?」
「そうねぇ、あれ、地味に面倒だったわねぇ」
ママ達は一様に遠い目をして思い出した。
バッグやお道具入れ……。保育園に通わせるとたくさんの袋が必要になる。
子供が喜ぶから頑張って手作りしたが、いいの売ってたら買いたいレベルで大変だった。
カチュア達ポーターママ達の経歴は様々で、中には高レベルの冒険者だったが子供が生まれてポーターに転向したなんて人もいるが、大抵は街のごく普通の女性だ。
一般女性のたしなみは家事一般が出来ることで、ほとんどのポーターママが裁縫の経験がある。
「園グッズ、売りましょう!」
「それ、いいかもしれないわね」
「園の子じゃなくても子供が使うにはちょうどいいサイズだし」
カチュア達は協力して、バッグなど、園に通う時必要なグッズを作って売ることにした。
売れなかったら、自分の子供達に使えばいいし、親戚の子達にあげてもいい。なんなら保育園に寄付してもいいから無駄にはならない。
バザーならではの実演販売(?)としてお買い上げ百名様限定で名前入れのサービスをすることにした。
フルネームのお名前で500ゴールド。可愛いお花や鳥さんの刺繍入れも一個500ゴールドの料金を頂く。
カチュアの感覚的には「ちょっと高いかなー」という価格帯だが、実費や労力が掛かるので、これくらいもらわないと合わない。
「売れるかしら……?」
提唱者のカチュアはかなりドキドキだったが、バザー当日、店は大人気で商品は売り切れそうだ。
冒険者ママ達は高度で特殊な技能を磨いた代わりに、一般女性が普通に出来る家事が苦手な人が多い。
カチュア達の商品は「それでも子供に可愛いグッズを使わせてあげたい」というママ心をくすぐったのだ。
刺繍を入れて世界で一つだけのオリジナルグッズに出来る刺繍お名前サービスも大好評だ。
そして中にはこんな人も……?
「すみません」
という野太い声に振り返ると、非常に体格の良い冒険者らしい人が立っている。
「はっ、はい」
うわー、でっかいわーとちょっと引きながらカチュアが接客する。
「これ、大人も買えますか?」
と可愛い赤のバッグのお買い上げをご希望のようだ。
「はい、もちろんですよ」
カチュアが答えると、彼は嬉しそうに顔をほころばせ、頭を掻き、超照れながら、
「あの、刺繍もお願いしたいんですけど。名前じゃなくて、ろあちゃんの刺繍」
……と言った。
「ろあちゃんってあの幻獣の?」
「はい、そうです」
「少々お待ちください」
実は遠征などもあるカチュアの夫の騎士アランも持ち物に記名が必須だ。そのおかげもあってカチュアはお名前刺繍は得意だが、ろあちゃんの刺繍のような凝った刺繍は刺せない。
刺繍得意のママに聞いてみると。
「大きな刺繍になるのでお待たせしてしまうのと、価格も1000ゴールドになってしまいますがそれでよろしければ」
「お願いします!」
「では出来上がった頃、取りに来ます」と去って行く冒険者の後ろ姿を見送りながら、カチュアは思わず呟いた。
「ろあちゃんのファン、いるんだ……」
刺繍刺しは十名態勢で、目が疲れたら交代することになっている。
カチュアは目がしょぼしょぼしてきたタイミングで交代させてもらうことにした。
今日はエドもバーバラもバザーに来ていて、子守担当のママに引率され、広場でやっている人形劇を真剣に見入っている。
「エド、バーバラ」
「「あ、ママ」」
二人と合流し、三人でバザーを見て回る。お菓子や軽食を買って食べたりと楽しく過ごした後は、また刺繍だ。
「じゃあ、ママ、刺繍してくるねー」
「はーい」
「頑張ってねー」
カチュアはその後も名前を刺繍し続けた。
途中で、「ピコーン」とステータスボードが現れた気がしたが、
「えっ、何?そんなことより今はししゅー!」
と出てきたボードを速攻閉じてしまった。
結局、バザーに出した商品は全て完売。
お名前刺繍も先着百名様を超えてオーダーが入り、希望者には後日のお渡しということで受注した。
バザーの売り上げは、実費を差し引いた後、全額教会へ寄付される。
「ずいぶんと盛況でしたね」
と教会の神父様から声を掛けられたカチュアは、
「どうもありがとうございます」
と答えた。
一瞬後で、「あ、そういえばアンやジェシカから教会で『鑑定』してもらった方がいいよって言われてたなー」と思い出したが、相談しようにも神父様は忙しそうだし、七階の鑑定の泉でもうスキル【主婦】の内容は明らかになった。
「まあ、いいわよね」と思い直し、カチュアは子供達と三人家路についた。
そんなカチュアはステータスボードのメッセージに気づくことはなかった……。
『スキル【主婦】サブスキル【裁縫】が解放されました』
「あら、カチュアさん、バーバラちゃんのお迎え?」
「ええ、そうなの。ホーリーさんも」
「そう。……ねえ、カチュアさん、アレ、何か思いついた?」
「それが全然」
「どうしましょう」
「困ったわ」
「困ったわねー」
保育園の園庭でお迎えのママ達が頭を悩ませているのは、一ヶ月後に迫った冒険者ギルド保育園が行うチャリティーバザーのことだ。
教会を借り切って、冒険者ギルド保育園の保護者達が開催するこのバザーは、保育園の園児やその家族だけではなく、近隣住民も大勢訪れる人気のイベントだった。
人気なのは、魔法使いママの作るポーションや、冒険者ママがダンジョンから運んだ万年雪で作るかき氷だとか、冒険者パパ達が開く掘り出し物満載のガラクタ市などである。
一方目立った特技などないカチュア達Fランクポーターは、今年の出し物をどうしようか大いに悩んでいた。
「うーん、私達だと食べ物でも売り物でも珍しいものは用意出来ないものねぇ……って、あっ!」
カチュアはひらめいた。
「そうよ!珍しくないものを売ればいいんじゃない?」
「珍しくないものって?」
「園指定のバッグとか、スモックとかよ!特にバッグや袋は指定サイズがなかったり、あっても子供が好きな色じゃなかったりで結局作らないといけないじゃない?」
「そうねぇ、あれ、地味に面倒だったわねぇ」
ママ達は一様に遠い目をして思い出した。
バッグやお道具入れ……。保育園に通わせるとたくさんの袋が必要になる。
子供が喜ぶから頑張って手作りしたが、いいの売ってたら買いたいレベルで大変だった。
カチュア達ポーターママ達の経歴は様々で、中には高レベルの冒険者だったが子供が生まれてポーターに転向したなんて人もいるが、大抵は街のごく普通の女性だ。
一般女性のたしなみは家事一般が出来ることで、ほとんどのポーターママが裁縫の経験がある。
「園グッズ、売りましょう!」
「それ、いいかもしれないわね」
「園の子じゃなくても子供が使うにはちょうどいいサイズだし」
カチュア達は協力して、バッグなど、園に通う時必要なグッズを作って売ることにした。
売れなかったら、自分の子供達に使えばいいし、親戚の子達にあげてもいい。なんなら保育園に寄付してもいいから無駄にはならない。
バザーならではの実演販売(?)としてお買い上げ百名様限定で名前入れのサービスをすることにした。
フルネームのお名前で500ゴールド。可愛いお花や鳥さんの刺繍入れも一個500ゴールドの料金を頂く。
カチュアの感覚的には「ちょっと高いかなー」という価格帯だが、実費や労力が掛かるので、これくらいもらわないと合わない。
「売れるかしら……?」
提唱者のカチュアはかなりドキドキだったが、バザー当日、店は大人気で商品は売り切れそうだ。
冒険者ママ達は高度で特殊な技能を磨いた代わりに、一般女性が普通に出来る家事が苦手な人が多い。
カチュア達の商品は「それでも子供に可愛いグッズを使わせてあげたい」というママ心をくすぐったのだ。
刺繍を入れて世界で一つだけのオリジナルグッズに出来る刺繍お名前サービスも大好評だ。
そして中にはこんな人も……?
「すみません」
という野太い声に振り返ると、非常に体格の良い冒険者らしい人が立っている。
「はっ、はい」
うわー、でっかいわーとちょっと引きながらカチュアが接客する。
「これ、大人も買えますか?」
と可愛い赤のバッグのお買い上げをご希望のようだ。
「はい、もちろんですよ」
カチュアが答えると、彼は嬉しそうに顔をほころばせ、頭を掻き、超照れながら、
「あの、刺繍もお願いしたいんですけど。名前じゃなくて、ろあちゃんの刺繍」
……と言った。
「ろあちゃんってあの幻獣の?」
「はい、そうです」
「少々お待ちください」
実は遠征などもあるカチュアの夫の騎士アランも持ち物に記名が必須だ。そのおかげもあってカチュアはお名前刺繍は得意だが、ろあちゃんの刺繍のような凝った刺繍は刺せない。
刺繍得意のママに聞いてみると。
「大きな刺繍になるのでお待たせしてしまうのと、価格も1000ゴールドになってしまいますがそれでよろしければ」
「お願いします!」
「では出来上がった頃、取りに来ます」と去って行く冒険者の後ろ姿を見送りながら、カチュアは思わず呟いた。
「ろあちゃんのファン、いるんだ……」
刺繍刺しは十名態勢で、目が疲れたら交代することになっている。
カチュアは目がしょぼしょぼしてきたタイミングで交代させてもらうことにした。
今日はエドもバーバラもバザーに来ていて、子守担当のママに引率され、広場でやっている人形劇を真剣に見入っている。
「エド、バーバラ」
「「あ、ママ」」
二人と合流し、三人でバザーを見て回る。お菓子や軽食を買って食べたりと楽しく過ごした後は、また刺繍だ。
「じゃあ、ママ、刺繍してくるねー」
「はーい」
「頑張ってねー」
カチュアはその後も名前を刺繍し続けた。
途中で、「ピコーン」とステータスボードが現れた気がしたが、
「えっ、何?そんなことより今はししゅー!」
と出てきたボードを速攻閉じてしまった。
結局、バザーに出した商品は全て完売。
お名前刺繍も先着百名様を超えてオーダーが入り、希望者には後日のお渡しということで受注した。
バザーの売り上げは、実費を差し引いた後、全額教会へ寄付される。
「ずいぶんと盛況でしたね」
と教会の神父様から声を掛けられたカチュアは、
「どうもありがとうございます」
と答えた。
一瞬後で、「あ、そういえばアンやジェシカから教会で『鑑定』してもらった方がいいよって言われてたなー」と思い出したが、相談しようにも神父様は忙しそうだし、七階の鑑定の泉でもうスキル【主婦】の内容は明らかになった。
「まあ、いいわよね」と思い直し、カチュアは子供達と三人家路についた。
そんなカチュアはステータスボードのメッセージに気づくことはなかった……。
『スキル【主婦】サブスキル【裁縫】が解放されました』
759
お気に入りに追加
1,151
あなたにおすすめの小説
【完結】「妹の身代わりに殺戮の王子に嫁がされた王女。離宮の庭で妖精とじゃがいもを育ててたら、殿下の溺愛が始まりました」
まほりろ
恋愛
国王の愛人の娘であるヒロインは、母親の死後、王宮内で放置されていた。
食事は一日に一回、カビたパンや腐った果物、生のじゃがいもなどが届くだけだった。
しかしヒロインはそれでもなんとか暮らしていた。
ヒロインの母親は妖精の村の出身で、彼女には妖精がついていたのだ。
その妖精はヒロインに引き継がれ、彼女に加護の力を与えてくれていた。
ある日、数年ぶりに国王に呼び出されたヒロインは、異母妹の代わりに殺戮の王子と二つ名のある隣国の王太子に嫁ぐことになり……。
※カクヨムにも投稿してます。カクヨム先行投稿。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
※2023年9月17日女性向けホットランキング1位まで上がりました。ありがとうございます。
※2023年9月20日恋愛ジャンル1位まで上がりました。ありがとうございます。
私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。
彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。
それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。
そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。
公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。
そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。
「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」
こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。
彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。
同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。
激レア種族に転生してみた(笑)
小桃
ファンタジー
平凡な女子高生【下御陵 美里】が異世界へ転生する事になった。
せっかく転生するなら勇者?聖女?大賢者?いやいや職種よりも激レア種族を選んでみたいよね!楽しい異世界転生ライフを楽しむぞ〜
【異世界転生 幼女編】
異世界転生を果たしたアリス.フェリシア 。
「えっと…転生先は森!?」
女神のうっかりミスで、家とか家族的な者に囲まれて裕福な生活を送るなんていうテンプレート的な物なんか全く無かった……
生まれたばかり身一つで森に放置……アリスはそんな過酷な状況で転生生活を開始する事になったのだった……アリスは無事に生き残れるのか?
レジェンドレアのチビッ子冒険者 ~1レベルから始めるほのぼの無双~
いかぽん
ファンタジー
女神の力の欠片“レアリティ”を五つ宿した、人類最強の才能を持つ少女ルーシャ。彼女は赤ん坊のときに山で隠遁する大賢者マーリンに拾われ彼のもとで十歳まで育ったが、マーリンも老いてこの世を去った。ルーシャはマーリンの言葉に従い、山を下り人里へと向かう──常識外れの最強少女が巻き起こす、ドタバタファンタジー冒険コメディ!
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
貴方に側室を決める権利はございません
章槻雅希
ファンタジー
婚約者がいきなり『側室を迎える』と言い出しました。まだ、結婚もしていないのに。そしてよくよく聞いてみると、婚約者は根本的な勘違いをしているようです。あなたに側室を決める権利はありませんし、迎える権利もございません。
思い付きによるショートショート。
国の背景やらの設定はふんわり。なんちゃって近世ヨーロッパ風な異世界。
『小説家になろう』様・『アルファポリス』様に重複投稿。
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒
かざみはら まなか
ファンタジー
相棒の喋るミノカサゴ。
友人兼側近の男爵令嬢キャスリーヌと、国を出て、魔法立国と評判のニンデリー王立学園へ入学した12歳の子爵令嬢マーゴットが主人公。
国を出る前に、学園への案内を申し出てきた学校のOBに利用されそうになり、OBの妹の伯爵令嬢を味方に引き入れ、OBを撃退。
ニンデリー王国に着いてみると、寮の部屋を横取りされていた。
初登校日。
学生寮の問題で揉めたために平民クラスになったら、先生がトラブル解決を押し付けようとしてくる。
入学前に聞いた学校の評判と違いすぎるのは、なぜ?
マーゴットは、キャスリーヌと共に、勃発するトラブル、策略に毅然と立ち向かう。
ニンデリー王立学園の評判が実際と違うのは、ニンデリー王国に何か原因がある?
剣と魔法と呪術があり、神も霊も、ミノカサゴも含めて人外は豊富。
ジュゴンが、学園で先生をしていたりする。
マーゴットは、コーハ王国のガラン子爵家当主の末っ子長女。上に4人の兄がいる。
学園でのマーゴットは、特注品の鞄にミノカサゴを入れて持ち歩いている。
最初、喋るミノカサゴの出番は少ない。
※ニンデリー王立学園は、学生1人1人が好きな科目を選択して受講し、各自の専門を深めたり、研究に邁進する授業スタイル。
※転生者は、同級生を含めて複数いる。
※主人公マーゴットは、最強。
※主人公マーゴットと幼馴染みのキャスリーヌは、学園で恋愛をしない。
※学校の中でも外でも活躍。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる