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第248話 闇の獣人、3倍増幅リボンで運を上げてお宝ゲットを目論んでみる
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あれからヒョドリンに3倍に増幅(または三分の一に限定作用のある)リボンをまた2万ほどの増やしてもらってから、腕や足に二本ずつ付けて最低でも運を24倍に強化してみた。
もちろんアビリティを増幅するアビリティもあるけど、あれって一種類ずつしか増幅できないんだよな。
何て言うか…このリボンみたいに細かく、何種類もっていうのは魔力の消耗も激しいのでできなかったような気がする。もう長い間使っていないから忘れちゃったけどな。後でまた確認しておかないと。
それに引き換え、このアイテムだと能力値の増減が魔力の消耗なしでできるのがすごいと思う。
何よりこのリボンの効果を確かめてみたいという気持ちが強い。
そしてリボンを付けた状態で、また地下149階層の植物軍団の寿命強奪。そして遺骸を闇の中の空間に回収してから、大量に増えた宝箱を開ける為に時間停止。
今回は鉱石増える紐は付けていないし、黄金水晶卵も一個だけしか装備していない。
だからというわけではないが、さすがに5000個もの宝箱は出なかった。
それでも運が上がったせいか、4000個は宝箱が出た。普段なら10%ほどの量の宝箱しか出ないから、やっぱりこのリボンってすごいわ…。リボンは念動のアビリティでほどいて全部、闇の中の空間に収納しておく。
相変わらず植物系のモンスターを倒したせいか、種、苗、花、実、蔓、葉っぱに樹液の入った瓶といったものの他に金貨の入った袋もそれなりに入っていた。確かに黄金水晶卵ほど大量の金貨が入った袋じゃないけどな。運のステータスが大幅に増えたらしいから、金貨の入った袋が全体的に増えた感じだった。
ここでらしい、というのはその…、多くの神のアビリティの影響のせいか、今ではステータスが見れなくなってしまったんだよな。
最後に見たのがいつだったのかな? あれから限界突破ポーションとか飲んでいるから、かなり増えていると思うんだ。少なくとも覇王竜シリーズを全部外しても、最低でも各種能力値は8000はいってると思う。
見れないならアナントスに聞けばいいと思ったが、彼女にも正確な数値はわからないが、今の俺は各種能力値が一万近いのだという。それも限界突破ポーションを飲みながら、毎朝ゴーレム相手に戦っているお陰じゃないかと言っていた。
それでも邪神には及ばないんだけどな。アナントスやラトマウリーから聞いた話だと、あいつらのステータスって弱小と呼ばれる邪神でも、それぞれの能力値が最低でも2~3万だし。さすがに「神」を名乗るだけはあるよな。
馬鹿親父のゴルンルプスやフェランさんからも、慢心して邪神に挑むなってしつこく言われてるしな。俺はまだまだ弱い方なんだって。そりゃ俺は半神半人だし? 神様と比べられたら弱いって。もっと鍛えないとな。
さらにアミリルス様、タラミレーナ、ラトマウリー、冥王ヨルガル様と俺に友好的な神が増えてアビリティ送ってきた上に、今度は七大精霊王の送ってきた待機中のアビリティのせいでもうステータスが「鑑定不能」とか「測定不能」と出てしまったんだよな。
これは俺の能力値が測定不能になるまで上がったんじゃない。待機中のアビリティの数のせいによる障害のせいだと馬鹿親父とフェランさんは教えてくれた。
限界突破ポーション飲みまくっているせいで能力値が少しずつ増えているので、大した意味はないからもう見るのは諦めている。
それに最近じゃ省略しているけど、毎朝タラミレーナのアダマンタイトゴーレム数百体と時間停止空間の中で戦闘訓練しているし。
おかげで最初は素手で連中を倒すのに結構時間かかっていたけど、最近じゃ限界突破ポーションのおかげで30分以内に800体の襲い掛かってくるアダマンタイトゴーレム達を少しも疲労しないで粉砕することができるようになってきた。
まあ、それはともかく…最近じゃ植物系の魔物5000体を今回含めて1万5000体倒した上に、異世界から来た魔物とかも倒しまくっているから、もう各種能力値は増えていく一方だし。レベルもいくつなのか見えないけど3000はいっているんじゃないだろうかと思う。
そして運を上げたせいか、やたらとマジックアイテムばかり宝箱に入っていた。
しかも一つの宝箱の中にいろんな魔道具が複数入っているものばかりだった。
それが宝石や植物系のアイテム、金貨の袋と一緒に入っているんだよね。
これ、冒険者が見たら宝箱の中のお宝ザックザク! って狂喜乱舞するんだろうけど、それが4000もあるとゲンナリするだけなんだよね…。
おまけに宝箱の数が4000で、中に入っていた魔道具の数が複数だったので少なくとも倍近くの7~8000は入っていましたよ…。数が多すぎて全部把握するのに何日かかるんだこれ…。
だがどれも微妙といえるものばかりで、冒険者なら喜ぶんだろうが…その、俺にはあまり使い道のないマジックアイテムばかりだった。当然、一人で開けるのにも罠があって開封するのに時間がかかるから、時空の大精霊達に頼んで、罠を消したりしてもらって宝箱を開けてもらう。
どういうものなのかというと、数や種類が多すぎて全部は紹介しきれないので、ごく一部だけ紹介していく。
当然ながら価値はあるけど、魔道具じゃない宝石とか貴金属。ただの装備品、所持者に状態異常を付加するタイプの魔道具とか、そういうマイナスの効果だけをもたらす魔道具などは除外しておく。装備者に不利な効果だけを及ぼす魔道具もざっと数えて300ほど見つかったからな。
こういう不利な効果だけを及ぼす魔道具って何故かどれもこれも耐久度が高いものばかりなんで、俺が腹が立った時の八つ当たり用に破壊する為には必要なので、ムカついた時のストレス発散の為に残しておこう。
魔法の温冷送風機。見た目は貴族が使う高級一流店で売られている、紅茶の茶葉を入れる箱が一番近いかな。魔力を込めた水晶をセットしておけば、数日間は温かい風や涼しい風を吹かせてくれるもの。
他には飲料水作成の革袋。入れた液体を瞬間的に真水に変えてくれるもの。例え毒だろうが、沼の水だろうが液体なら真水に変えてくれるもの。魔法で水が作れない初心者パーティには貴重品だな。いや魔法が使えたとしても魔力の節約になるから上級者パーティにもあげよう。これは大量生産決定だな。
それから投げると必ず刺さる短剣。使い捨てで10本セットだった。投げる前にどの個所に当てるのか念じていないと当たらないし、ゾンビやグールといったアンデッドなら頭部に柄まで刺さるようにイメージしないと倒れないので要注意だ。あとゴーレムは防御力が高すぎるから投げるだけ無駄だから注意だな。
お次は修復の鞘。折れている剣でも柄と根元の刃が残っていれば再生してくれる。ただし再生強度は鋼鉄までなので、ミスリルの剣だったら品質下がるので、これも微妙だな。修理する手間が省けるのはいいが、鋼鉄よりも高価な武器をもっている者はガッカリするだろうな。
あとはレビテート・ブーツ。空を漂うことができるブーツで、飛べるのではなくふわふわと漂うだけの機能しかないのが要注意。高い所から落ちても死ぬことはないけど、空中戦で使えるのかは装備した者次第だな。
接近戦が主な者には使いにくいかも。逆に弓矢を装備していてわざと高い所から落ちながら狙撃とかするのには使えるかもしれない…。
さらには避妊のリング。男女共用で冒険中にムラムラしてセックスしても、妊娠させることがない。男性が装備すると膣内射精しても人間程度の精子なら射精した瞬間に全て死ぬから妊娠しないし、女性が装備したら避妊の効果はより高くなる。俺も装備してみたが、俺の精子は強すぎて10本の指に装備しても、射精した後の精子を鑑定しても予想通り死んでいなかった。
やはりこの魔道具は人間の精子しか殺せないようで、オークやゴブリンの精子は人間以上にしぶといようだった。
当然ながら手はおろか足の指にも沢山付けるとそれだけ避妊の効果が出るそうだ。最初はオークやコボルド、ゴブリンにレイプされた女性冒険者が妊娠しない為、という目的で開発されたものらしい。
あとは汚れ浄化の毛布や寝具。よだれや汗、性行為をした後で寝具が汚れても数分で汚れが消えていくという優れものだが、そんなのクリーンや浄化魔法ピュリファイで消し去ればいいだけだし。俺には大して必要ないかな。
他にはゴミを食べてくれる革袋。割とポピュラーで中堅から上級の冒険者なら大体もってる。だけど、間違って財布とか宝石とか入れたら大変なことになりそうだな。これは後で派手な色を付けて、ザラザラした手触りに修正しておかないと。ゴミや死骸だけ食べて生物を食べないのは安心した。
これはゴミを入れた時に、袋を持っている人に袋が念話で語り掛けて「本当に廃棄処分しますか? もう一度中身を確認してみてください」といった質問に答えないと廃棄処分できないようにしておこう。あと道具の神に頼んで呪いの魔道具も処分できるようにしておこうかな。
逆に鼻をかむことができる紙を無尽蔵に生み出してくれる柔らか巻紙の入った箱とかも、宝箱の中に入っていた。
これはいいかもな。植物系のモンスターは花粉とか飛ばしてくるから、鼻水が止まらなくなることがある。俺も暗殺者の訓練時代には植物系の魔物を倒す時に花粉で涙と鼻水が沢山出た思い出があったなー。
他には魔剣(短剣も含む)、魔槍、魔弓、魔斧といった魔力の込められた武器だな。
大雑把に分けると、投げると勝手に攻撃して相手が死亡するか戦闘不能になるまで攻撃し続けるというもの。
他に矢が魔力を帯びて攻撃力アップして、アンデッドや精霊でも攻撃が通用するようになる弓。
ただし上級精霊までしか攻撃が通じないので、大精霊に向かって撃っても無意味。
同様に魔剣が索敵能力をもっていて、所持者に念話で教えてくれるタイプ。
他には魔剣や魔力の込められた武器が所持者の体力とか腕力を上げて、攻撃力を増やしてくれるタイプ。
少なくとも2倍~3倍に跳ね上がるらしいが、覇王竜の叡智で鑑定してみると「一度使うと寿命が半年縮む」と出たので、呪いの魔剣じゃねーか! とツッコミいれてしまいました…。
あとは攻撃魔法が使えるタイプだな。剣さえ装備していれば火の矢とか電撃とか、低ランクだけど攻撃魔法が使えるようになる。
もっともその武器を失くしたり、破壊されたりしたら魔法が使えなくなるというデメリットはあるけどな。
面白いのもあった。投げて相手に攻撃が当たらなくても、自動的に持ち主の所に戻ってくる槍や斧。
それから剣に一流の剣士の魂が宿っていて、持ち主の体を操って攻撃するというもの。
何だか戦闘終わったら筋肉痛に悩まされそうだな、この魔剣。
マジック・ブレードの劣化版もあった。あれは遠距離攻撃が可能だけど、この魔剣は持ち主がちゃんと手にもって相手を斬らないといけないタイプ。もちろん肉体じゃなくてエネルギーのみを斬る魔剣だ。
それと相手を斬ったら斬られた者が回復するなんて、訳のわからない魔剣もあった。だが覇王竜の叡智で鑑定してみると、納得した。
これはもともと魔族やアンデッド対策の為に開発された魔剣らしい。だから人間にとっては回復効果が出ても、魔族やアンデッドなどはダメージ受けるというわけか。あれ? でも半魔族といった人間と魔族のハーフとかはどうなるんだろ? やっぱり半分だけとはいえダメージ受けるんだろうか? それとも人間の血のお陰で相殺されるのか?
でもこれがあれば傷ついた仲間を癒すのに使えるな。この剣で斬っても回復しかしないから、ストレス解消になるし。この魔剣を持った通り魔とか生まれそうだな。この剣で斬れば、体内に埋まっているトゲとか破片、血栓や結石とかも自動的に体外に転移されるらしい。医者とか医療関係者を敵に回しそうな魔剣だな。
キメラやヘルハウンドの吐く炎のブレスも、剣を体に刺したままなら大丈夫かも? でもさすがに病気は治せなくてあくまでも傷や怪我、打撲、骨折のような肉体が受けた損傷だけを治すらしい。
いずれにせよ、斬った相手が死霊とか肉体持たないアンデッドでも通用するのは心強いな。もちろん相手がアンデッドの中の上位種のヴァンパイアやリッチにも通用すると鑑定文に出た。
同様に投げると回復系の閃光を発して、ヴァンパイアの化身か、その眷属の蝙蝠達を一掃する広範囲攻撃型のホーリーオーブとかも珍しいな。アンデッドや魔族、邪神のみに有効で人間には悪魔祓いの効果があるから、ダメージ与える心配ないし。亜種として投げて爆発する火炎球の玉とか、凍らせる玉、感電死させる玉とかも見つかった。
というか爆発するファイア・オーブは人気なのか12個も同じものがあったよ…。この製作者ってどんだけ攻撃魔法好きだったのかと聞きたくなってしまった。
それに投げても主人の元に自動的に飛んで戻ってくるのは優秀だと思う。威力は術者の魔力次第だそうだ。
もっともレイスやワイト、スペクターといった肉体持たない死霊系のアンデッドにとっては、悪夢の産物でしかないわけだけどな。
あとは姿隠しのマント。文字通り透明になれるけど、匂いや足音までは消せないのが難点。
他に防御系だけど予想通り盾や鎧、兜。大半が毒や麻痺、呪詛無効といった状態異常防止・抵抗力付与、または無効化の効果をもった魔道具ばかりだった。
たまに受けたダメージを吸収・変換して装備者の生命力を回復させる防具もあったけど、それにも限界あるから下手に勘違いして装備すると、ボスモンスター相手にダメージ変換しきれなくなって死ぬから、これは封印した方がいいかも。
後は姿だけじゃなくて音も匂いも消せる防具シリーズもあったけど、これって全部揃えないと機能を発揮しないのが欠点だな。
それに木の葉の多い季節とか砂漠だと逆に、自分の位置を教えることになるので空が飛べる術者でない限り使いこなせないな、こりゃ。
他に召喚系もあった。望んだ場所に魔法の武器を出現させる手品として使える魔剣などの武器。不意打ちに使えそうだな。
指輪型で、装備した者の血を一回三時間の労働の対価として10滴分の血液を吸われる、妖精の指輪。
これ、3時間の労働で血液10滴って安いな。だが覇王竜の叡智で鑑定してみると、掃除や洗濯はともかく、料理の味は微妙なものばかりらしい。
上位バージョンの指輪で猫妖精のケット・シーを召喚して、まる一日家事労働をさせることができるが、代償として射精一回分の精力を召喚する際に消耗するらしい。
これ毎日同じ人間が使ったら早死にするな。使い回しで毎日違った仲間が装備して使わないと駄目だろうな。
さらに酔い止めの腕輪とか指輪もあった。船の酔いはおろか、馬車の酔いといった乗り物酔いだけじゃなくて酒を飲んでも酔わなくなるらしい。
酒が飲めない人間には絶対に装備させたいな、これ。後で増やしておこう。でも飲み比べで金を儲けるのには使わないように、アナントスの前で誓約した者だけに使えるようにしておこう。道具の神様ならこの程度の書き換えは簡単なはずだし。
それから転移の杖や腕輪というのもあった。ダンジョン内だけじゃなくて一度行った場所から、家や宿屋の部屋に一瞬で戻れるという、瞬間移動系のアイテムだ。
当然ながらレアな道具で、使い捨てだけど一度行った場所なら、一瞬で自分と仲間が一緒に移動できるのですごく値段が高い。
これは便利すぎるから一回だけ使えるようにしておこうかな? そうでもしないとダンジョンが簡単に踏破されてコア・ブランチがダンジョンの難易度上げるためにモンスターを強くしすぎて他の冒険者が迷惑するからな。
後は生活便利系かな。水中呼吸ができる指輪や腕輪、バンダナとか、濡れた商品を数十秒で乾かせる額当てとか。
他に包んだ食べ物の劣化を防いで賞味期限を半永久にするテーブルクロスとか。
寝る前に枕に起床時間を告げてから寝ると、時間通りにスッキリとした目覚めをする快眠の枕とか。
他には危険回避系の飴玉もあった。これを舐めてから寝ると道の女神のばーさんが夢の中に現れる。
ロデリアとかいったっけ。このばーさんが笑顔で杖で道の先を示すと自分の選択した事や進む道が正しいということで、逆に渋い顔をしていたり、もっている杖で叩かれた時はそのまま進むと危険、もしくはその選択が間違っているということを意味する。
でも杖を回避することができれば、危険な目にあっても飴玉を舐めた当人だけは危険な目に遭わなくてすむというものだった。仲間全員が飴を舐めていたら、自分だけじゃなくて仲間全員が夢の中に登場するらしい。
もしも仲間全員がロデリアばーさんに追いかけ回されても、誰にも杖が当たらないのなら危険な目に遭っても、死ぬことはないという意味らしい。
でも大怪我して身体障碍者になる可能性はあるので油断禁物だと鑑定文にあった。
ちなみに効果は死ぬまで有効だが、この飴玉の入った瓶…どうやら相手を選ぶらしくて、ずる賢くて自分の事しか考えない者の手には渡ったことがないという。
例え入手できても、ちゃんと鞄の中に仕舞ったはずなのに、いつのまにか飴の入った瓶が消えているという。
まさかここでロデリアばーさんの加護のアイテムが手に入るとは思わなかった。
ま、俺は危険な目に遭ったとしても、切り抜けていくことしかできないんだけどな。
だがここで俺の手に渡ったということは、おそらくこの瓶を増やして冒険者達に配ってやれということなんだろうな。
というか、冒険者の全てが善良とは限らないのを知ってて俺に配れというのが意地悪だなー。
他に適任者がいなかったのかな、と思いながら俺は宝箱の中身を片っ端から闇の中の空間に仕舞っていく。
ちなみにここで紹介したのは、入手したマジックアイテムのほんのごく一部でしかない。後でじっくり時間をかけてみないといけないがその前に、増やせるものは増やしておかないと。
ただあまり増やしても冒険者達を慢心・増長させてまずいから、飲料水作成の革袋と、ゴミを食べる革袋、避妊のリングと危機回避用の飴玉の入った瓶と鼻かみ用の紙が入った箱を増やしておこうかな。
後はドワーフ王にまた酒樽と投擲用の水晶シリーズとミスリルの弓矢とか置いておくか。
ただ矢の数を増やしたのはいいけど、置く場所がないから家屋の神のアビリティ使って倉庫を増やしておくことにした。
とりあえず道具の修正とかしたいから、ドワーフ達に会ってから数日間の間に作成された精液ポーションは、全部道具の神の為に捧げて、道具の修正に力を貸してもらうことになった。
もちろんアビリティを増幅するアビリティもあるけど、あれって一種類ずつしか増幅できないんだよな。
何て言うか…このリボンみたいに細かく、何種類もっていうのは魔力の消耗も激しいのでできなかったような気がする。もう長い間使っていないから忘れちゃったけどな。後でまた確認しておかないと。
それに引き換え、このアイテムだと能力値の増減が魔力の消耗なしでできるのがすごいと思う。
何よりこのリボンの効果を確かめてみたいという気持ちが強い。
そしてリボンを付けた状態で、また地下149階層の植物軍団の寿命強奪。そして遺骸を闇の中の空間に回収してから、大量に増えた宝箱を開ける為に時間停止。
今回は鉱石増える紐は付けていないし、黄金水晶卵も一個だけしか装備していない。
だからというわけではないが、さすがに5000個もの宝箱は出なかった。
それでも運が上がったせいか、4000個は宝箱が出た。普段なら10%ほどの量の宝箱しか出ないから、やっぱりこのリボンってすごいわ…。リボンは念動のアビリティでほどいて全部、闇の中の空間に収納しておく。
相変わらず植物系のモンスターを倒したせいか、種、苗、花、実、蔓、葉っぱに樹液の入った瓶といったものの他に金貨の入った袋もそれなりに入っていた。確かに黄金水晶卵ほど大量の金貨が入った袋じゃないけどな。運のステータスが大幅に増えたらしいから、金貨の入った袋が全体的に増えた感じだった。
ここでらしい、というのはその…、多くの神のアビリティの影響のせいか、今ではステータスが見れなくなってしまったんだよな。
最後に見たのがいつだったのかな? あれから限界突破ポーションとか飲んでいるから、かなり増えていると思うんだ。少なくとも覇王竜シリーズを全部外しても、最低でも各種能力値は8000はいってると思う。
見れないならアナントスに聞けばいいと思ったが、彼女にも正確な数値はわからないが、今の俺は各種能力値が一万近いのだという。それも限界突破ポーションを飲みながら、毎朝ゴーレム相手に戦っているお陰じゃないかと言っていた。
それでも邪神には及ばないんだけどな。アナントスやラトマウリーから聞いた話だと、あいつらのステータスって弱小と呼ばれる邪神でも、それぞれの能力値が最低でも2~3万だし。さすがに「神」を名乗るだけはあるよな。
馬鹿親父のゴルンルプスやフェランさんからも、慢心して邪神に挑むなってしつこく言われてるしな。俺はまだまだ弱い方なんだって。そりゃ俺は半神半人だし? 神様と比べられたら弱いって。もっと鍛えないとな。
さらにアミリルス様、タラミレーナ、ラトマウリー、冥王ヨルガル様と俺に友好的な神が増えてアビリティ送ってきた上に、今度は七大精霊王の送ってきた待機中のアビリティのせいでもうステータスが「鑑定不能」とか「測定不能」と出てしまったんだよな。
これは俺の能力値が測定不能になるまで上がったんじゃない。待機中のアビリティの数のせいによる障害のせいだと馬鹿親父とフェランさんは教えてくれた。
限界突破ポーション飲みまくっているせいで能力値が少しずつ増えているので、大した意味はないからもう見るのは諦めている。
それに最近じゃ省略しているけど、毎朝タラミレーナのアダマンタイトゴーレム数百体と時間停止空間の中で戦闘訓練しているし。
おかげで最初は素手で連中を倒すのに結構時間かかっていたけど、最近じゃ限界突破ポーションのおかげで30分以内に800体の襲い掛かってくるアダマンタイトゴーレム達を少しも疲労しないで粉砕することができるようになってきた。
まあ、それはともかく…最近じゃ植物系の魔物5000体を今回含めて1万5000体倒した上に、異世界から来た魔物とかも倒しまくっているから、もう各種能力値は増えていく一方だし。レベルもいくつなのか見えないけど3000はいっているんじゃないだろうかと思う。
そして運を上げたせいか、やたらとマジックアイテムばかり宝箱に入っていた。
しかも一つの宝箱の中にいろんな魔道具が複数入っているものばかりだった。
それが宝石や植物系のアイテム、金貨の袋と一緒に入っているんだよね。
これ、冒険者が見たら宝箱の中のお宝ザックザク! って狂喜乱舞するんだろうけど、それが4000もあるとゲンナリするだけなんだよね…。
おまけに宝箱の数が4000で、中に入っていた魔道具の数が複数だったので少なくとも倍近くの7~8000は入っていましたよ…。数が多すぎて全部把握するのに何日かかるんだこれ…。
だがどれも微妙といえるものばかりで、冒険者なら喜ぶんだろうが…その、俺にはあまり使い道のないマジックアイテムばかりだった。当然、一人で開けるのにも罠があって開封するのに時間がかかるから、時空の大精霊達に頼んで、罠を消したりしてもらって宝箱を開けてもらう。
どういうものなのかというと、数や種類が多すぎて全部は紹介しきれないので、ごく一部だけ紹介していく。
当然ながら価値はあるけど、魔道具じゃない宝石とか貴金属。ただの装備品、所持者に状態異常を付加するタイプの魔道具とか、そういうマイナスの効果だけをもたらす魔道具などは除外しておく。装備者に不利な効果だけを及ぼす魔道具もざっと数えて300ほど見つかったからな。
こういう不利な効果だけを及ぼす魔道具って何故かどれもこれも耐久度が高いものばかりなんで、俺が腹が立った時の八つ当たり用に破壊する為には必要なので、ムカついた時のストレス発散の為に残しておこう。
魔法の温冷送風機。見た目は貴族が使う高級一流店で売られている、紅茶の茶葉を入れる箱が一番近いかな。魔力を込めた水晶をセットしておけば、数日間は温かい風や涼しい風を吹かせてくれるもの。
他には飲料水作成の革袋。入れた液体を瞬間的に真水に変えてくれるもの。例え毒だろうが、沼の水だろうが液体なら真水に変えてくれるもの。魔法で水が作れない初心者パーティには貴重品だな。いや魔法が使えたとしても魔力の節約になるから上級者パーティにもあげよう。これは大量生産決定だな。
それから投げると必ず刺さる短剣。使い捨てで10本セットだった。投げる前にどの個所に当てるのか念じていないと当たらないし、ゾンビやグールといったアンデッドなら頭部に柄まで刺さるようにイメージしないと倒れないので要注意だ。あとゴーレムは防御力が高すぎるから投げるだけ無駄だから注意だな。
お次は修復の鞘。折れている剣でも柄と根元の刃が残っていれば再生してくれる。ただし再生強度は鋼鉄までなので、ミスリルの剣だったら品質下がるので、これも微妙だな。修理する手間が省けるのはいいが、鋼鉄よりも高価な武器をもっている者はガッカリするだろうな。
あとはレビテート・ブーツ。空を漂うことができるブーツで、飛べるのではなくふわふわと漂うだけの機能しかないのが要注意。高い所から落ちても死ぬことはないけど、空中戦で使えるのかは装備した者次第だな。
接近戦が主な者には使いにくいかも。逆に弓矢を装備していてわざと高い所から落ちながら狙撃とかするのには使えるかもしれない…。
さらには避妊のリング。男女共用で冒険中にムラムラしてセックスしても、妊娠させることがない。男性が装備すると膣内射精しても人間程度の精子なら射精した瞬間に全て死ぬから妊娠しないし、女性が装備したら避妊の効果はより高くなる。俺も装備してみたが、俺の精子は強すぎて10本の指に装備しても、射精した後の精子を鑑定しても予想通り死んでいなかった。
やはりこの魔道具は人間の精子しか殺せないようで、オークやゴブリンの精子は人間以上にしぶといようだった。
当然ながら手はおろか足の指にも沢山付けるとそれだけ避妊の効果が出るそうだ。最初はオークやコボルド、ゴブリンにレイプされた女性冒険者が妊娠しない為、という目的で開発されたものらしい。
あとは汚れ浄化の毛布や寝具。よだれや汗、性行為をした後で寝具が汚れても数分で汚れが消えていくという優れものだが、そんなのクリーンや浄化魔法ピュリファイで消し去ればいいだけだし。俺には大して必要ないかな。
他にはゴミを食べてくれる革袋。割とポピュラーで中堅から上級の冒険者なら大体もってる。だけど、間違って財布とか宝石とか入れたら大変なことになりそうだな。これは後で派手な色を付けて、ザラザラした手触りに修正しておかないと。ゴミや死骸だけ食べて生物を食べないのは安心した。
これはゴミを入れた時に、袋を持っている人に袋が念話で語り掛けて「本当に廃棄処分しますか? もう一度中身を確認してみてください」といった質問に答えないと廃棄処分できないようにしておこう。あと道具の神に頼んで呪いの魔道具も処分できるようにしておこうかな。
逆に鼻をかむことができる紙を無尽蔵に生み出してくれる柔らか巻紙の入った箱とかも、宝箱の中に入っていた。
これはいいかもな。植物系のモンスターは花粉とか飛ばしてくるから、鼻水が止まらなくなることがある。俺も暗殺者の訓練時代には植物系の魔物を倒す時に花粉で涙と鼻水が沢山出た思い出があったなー。
他には魔剣(短剣も含む)、魔槍、魔弓、魔斧といった魔力の込められた武器だな。
大雑把に分けると、投げると勝手に攻撃して相手が死亡するか戦闘不能になるまで攻撃し続けるというもの。
他に矢が魔力を帯びて攻撃力アップして、アンデッドや精霊でも攻撃が通用するようになる弓。
ただし上級精霊までしか攻撃が通じないので、大精霊に向かって撃っても無意味。
同様に魔剣が索敵能力をもっていて、所持者に念話で教えてくれるタイプ。
他には魔剣や魔力の込められた武器が所持者の体力とか腕力を上げて、攻撃力を増やしてくれるタイプ。
少なくとも2倍~3倍に跳ね上がるらしいが、覇王竜の叡智で鑑定してみると「一度使うと寿命が半年縮む」と出たので、呪いの魔剣じゃねーか! とツッコミいれてしまいました…。
あとは攻撃魔法が使えるタイプだな。剣さえ装備していれば火の矢とか電撃とか、低ランクだけど攻撃魔法が使えるようになる。
もっともその武器を失くしたり、破壊されたりしたら魔法が使えなくなるというデメリットはあるけどな。
面白いのもあった。投げて相手に攻撃が当たらなくても、自動的に持ち主の所に戻ってくる槍や斧。
それから剣に一流の剣士の魂が宿っていて、持ち主の体を操って攻撃するというもの。
何だか戦闘終わったら筋肉痛に悩まされそうだな、この魔剣。
マジック・ブレードの劣化版もあった。あれは遠距離攻撃が可能だけど、この魔剣は持ち主がちゃんと手にもって相手を斬らないといけないタイプ。もちろん肉体じゃなくてエネルギーのみを斬る魔剣だ。
それと相手を斬ったら斬られた者が回復するなんて、訳のわからない魔剣もあった。だが覇王竜の叡智で鑑定してみると、納得した。
これはもともと魔族やアンデッド対策の為に開発された魔剣らしい。だから人間にとっては回復効果が出ても、魔族やアンデッドなどはダメージ受けるというわけか。あれ? でも半魔族といった人間と魔族のハーフとかはどうなるんだろ? やっぱり半分だけとはいえダメージ受けるんだろうか? それとも人間の血のお陰で相殺されるのか?
でもこれがあれば傷ついた仲間を癒すのに使えるな。この剣で斬っても回復しかしないから、ストレス解消になるし。この魔剣を持った通り魔とか生まれそうだな。この剣で斬れば、体内に埋まっているトゲとか破片、血栓や結石とかも自動的に体外に転移されるらしい。医者とか医療関係者を敵に回しそうな魔剣だな。
キメラやヘルハウンドの吐く炎のブレスも、剣を体に刺したままなら大丈夫かも? でもさすがに病気は治せなくてあくまでも傷や怪我、打撲、骨折のような肉体が受けた損傷だけを治すらしい。
いずれにせよ、斬った相手が死霊とか肉体持たないアンデッドでも通用するのは心強いな。もちろん相手がアンデッドの中の上位種のヴァンパイアやリッチにも通用すると鑑定文に出た。
同様に投げると回復系の閃光を発して、ヴァンパイアの化身か、その眷属の蝙蝠達を一掃する広範囲攻撃型のホーリーオーブとかも珍しいな。アンデッドや魔族、邪神のみに有効で人間には悪魔祓いの効果があるから、ダメージ与える心配ないし。亜種として投げて爆発する火炎球の玉とか、凍らせる玉、感電死させる玉とかも見つかった。
というか爆発するファイア・オーブは人気なのか12個も同じものがあったよ…。この製作者ってどんだけ攻撃魔法好きだったのかと聞きたくなってしまった。
それに投げても主人の元に自動的に飛んで戻ってくるのは優秀だと思う。威力は術者の魔力次第だそうだ。
もっともレイスやワイト、スペクターといった肉体持たない死霊系のアンデッドにとっては、悪夢の産物でしかないわけだけどな。
あとは姿隠しのマント。文字通り透明になれるけど、匂いや足音までは消せないのが難点。
他に防御系だけど予想通り盾や鎧、兜。大半が毒や麻痺、呪詛無効といった状態異常防止・抵抗力付与、または無効化の効果をもった魔道具ばかりだった。
たまに受けたダメージを吸収・変換して装備者の生命力を回復させる防具もあったけど、それにも限界あるから下手に勘違いして装備すると、ボスモンスター相手にダメージ変換しきれなくなって死ぬから、これは封印した方がいいかも。
後は姿だけじゃなくて音も匂いも消せる防具シリーズもあったけど、これって全部揃えないと機能を発揮しないのが欠点だな。
それに木の葉の多い季節とか砂漠だと逆に、自分の位置を教えることになるので空が飛べる術者でない限り使いこなせないな、こりゃ。
他に召喚系もあった。望んだ場所に魔法の武器を出現させる手品として使える魔剣などの武器。不意打ちに使えそうだな。
指輪型で、装備した者の血を一回三時間の労働の対価として10滴分の血液を吸われる、妖精の指輪。
これ、3時間の労働で血液10滴って安いな。だが覇王竜の叡智で鑑定してみると、掃除や洗濯はともかく、料理の味は微妙なものばかりらしい。
上位バージョンの指輪で猫妖精のケット・シーを召喚して、まる一日家事労働をさせることができるが、代償として射精一回分の精力を召喚する際に消耗するらしい。
これ毎日同じ人間が使ったら早死にするな。使い回しで毎日違った仲間が装備して使わないと駄目だろうな。
さらに酔い止めの腕輪とか指輪もあった。船の酔いはおろか、馬車の酔いといった乗り物酔いだけじゃなくて酒を飲んでも酔わなくなるらしい。
酒が飲めない人間には絶対に装備させたいな、これ。後で増やしておこう。でも飲み比べで金を儲けるのには使わないように、アナントスの前で誓約した者だけに使えるようにしておこう。道具の神様ならこの程度の書き換えは簡単なはずだし。
それから転移の杖や腕輪というのもあった。ダンジョン内だけじゃなくて一度行った場所から、家や宿屋の部屋に一瞬で戻れるという、瞬間移動系のアイテムだ。
当然ながらレアな道具で、使い捨てだけど一度行った場所なら、一瞬で自分と仲間が一緒に移動できるのですごく値段が高い。
これは便利すぎるから一回だけ使えるようにしておこうかな? そうでもしないとダンジョンが簡単に踏破されてコア・ブランチがダンジョンの難易度上げるためにモンスターを強くしすぎて他の冒険者が迷惑するからな。
後は生活便利系かな。水中呼吸ができる指輪や腕輪、バンダナとか、濡れた商品を数十秒で乾かせる額当てとか。
他に包んだ食べ物の劣化を防いで賞味期限を半永久にするテーブルクロスとか。
寝る前に枕に起床時間を告げてから寝ると、時間通りにスッキリとした目覚めをする快眠の枕とか。
他には危険回避系の飴玉もあった。これを舐めてから寝ると道の女神のばーさんが夢の中に現れる。
ロデリアとかいったっけ。このばーさんが笑顔で杖で道の先を示すと自分の選択した事や進む道が正しいということで、逆に渋い顔をしていたり、もっている杖で叩かれた時はそのまま進むと危険、もしくはその選択が間違っているということを意味する。
でも杖を回避することができれば、危険な目にあっても飴玉を舐めた当人だけは危険な目に遭わなくてすむというものだった。仲間全員が飴を舐めていたら、自分だけじゃなくて仲間全員が夢の中に登場するらしい。
もしも仲間全員がロデリアばーさんに追いかけ回されても、誰にも杖が当たらないのなら危険な目に遭っても、死ぬことはないという意味らしい。
でも大怪我して身体障碍者になる可能性はあるので油断禁物だと鑑定文にあった。
ちなみに効果は死ぬまで有効だが、この飴玉の入った瓶…どうやら相手を選ぶらしくて、ずる賢くて自分の事しか考えない者の手には渡ったことがないという。
例え入手できても、ちゃんと鞄の中に仕舞ったはずなのに、いつのまにか飴の入った瓶が消えているという。
まさかここでロデリアばーさんの加護のアイテムが手に入るとは思わなかった。
ま、俺は危険な目に遭ったとしても、切り抜けていくことしかできないんだけどな。
だがここで俺の手に渡ったということは、おそらくこの瓶を増やして冒険者達に配ってやれということなんだろうな。
というか、冒険者の全てが善良とは限らないのを知ってて俺に配れというのが意地悪だなー。
他に適任者がいなかったのかな、と思いながら俺は宝箱の中身を片っ端から闇の中の空間に仕舞っていく。
ちなみにここで紹介したのは、入手したマジックアイテムのほんのごく一部でしかない。後でじっくり時間をかけてみないといけないがその前に、増やせるものは増やしておかないと。
ただあまり増やしても冒険者達を慢心・増長させてまずいから、飲料水作成の革袋と、ゴミを食べる革袋、避妊のリングと危機回避用の飴玉の入った瓶と鼻かみ用の紙が入った箱を増やしておこうかな。
後はドワーフ王にまた酒樽と投擲用の水晶シリーズとミスリルの弓矢とか置いておくか。
ただ矢の数を増やしたのはいいけど、置く場所がないから家屋の神のアビリティ使って倉庫を増やしておくことにした。
とりあえず道具の修正とかしたいから、ドワーフ達に会ってから数日間の間に作成された精液ポーションは、全部道具の神の為に捧げて、道具の修正に力を貸してもらうことになった。
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