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第141話 闇の獣人、魔皇神が予想以上に過保護で世話焼きだとわかって困惑する

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 夢の中での出来事をアナントスとテントの外でこっそり聞いている連中に俺が聞かせ終わると、まるでそのタイミングを計ったかのように、俺のブーツの中に何かが転移してきた。

 慌ててブーツの中を見ると…そこにはブレスレットが一つ入っていました。

 鑑定してみたら、左右どちらにも付けられるとあるけど…普通、ブレスレットって二つあって左右、両方の腕に付けるもんじゃなかったっけ?

 機能はこのブレスレットに付いている石にポーションをかければ即座に吸収し、装備した者の体内の胃袋や血管内部に即座に注入して、ポーションが飲めない環境でもブレスレットが薬を飲んだのと同じ効果を発揮してくれるらしい。

 これは便利だな。もっとも複数のポーションをこのブレスにかけた場合は最初にかけたものから効果が出るらしいので、複数のブレスを付けた方がいいと鑑定文にありました。

 そして俺が寝袋から這い出してみたら、俺が使っていた枕の上に4cmほどの小さな瓶が置かれていました。

 また鑑定してみたら「意思疎通(魔族限定)のアビリティ習得ポーション」と出ました。

 あ、これいかにも魔の神様らしいわ。結構過保護というか世話焼きなのね…と意外に思いながらも、魔物と意思疎通できれば無駄な戦闘できるので、俺はありがたく頂くことにしました。

 ちなみに味は最低最悪の出来で、すごく苦くて渋い感じで飲んだ後に小さな水球を水魔法で作って飲まないといけないほど、ひどい代物でした…。

 それで俺はまる一日寝ていたらしい。

 今の俺は王都で装備品を買いあさった時に購入した最新型の機織り機を使って、機織りをしている。

 え? 機織りって女のする事じゃないかって? それ偏見だよ。男だって機織りはすることもあるさ。

 いや本当は冥王様が派遣した幽霊の職人達の動きを覚えて、それで機織りは便利だからこの際やってみるかということにしたんだけどな。

 それに機織りって慣れないと結構難しいんだよな。杼(ひ)という道具に糸を通して、作業する前にあらかじめ経糸(たていと)を張ってから緯糸(よこいと)に杼を潜らせるというものだ。

 しかも踏み棒も踏んだりしないといけないし、その機織り機によって踏み棒がないのものあったりと、織機一つでいろんな種類がある。

 俺の場合は今の所、主流になっている踏み棒を踏むタイプだった。

 こっちの方が作業した感じがしていいしな。ま、職人さんがやっていた動きを覚えていたから、これは簡単に習得できた。

 え? 糸? そんなのミスリル、オリハルコン、アダマンタイトを石の神と糸の神に頼んで糸に変えてもらったに決まっているじゃないか。

 どうも石の神も糸の神も自分達の司る分野で協力することには俺に対して、かなり積極的だった。

 そりゃお供えしているからな、と思ったが二級創造神の分身の元・老人の美少女性奴隷のフェランさんによると、俺に対して協力的なのは、俺がアビリティを戦闘や破壊じゃなくて人々の役に立つ方向で使っているから、嬉しいのだということだった。

 そりゃあ、今俺がやっているのは機織りで、服を作る為だからな。
 
 で、何で俺がこんなことしているのかというと、普段から俺の為にいろいろとフォローしてくれる、ヴェルゼラート、女王、姫の三人にドレスを作ってやろうということで始めたんだよな。

 一応セレソロインが世界中の村や街に俺が結界を二重に貼った理由と俺の存在、そして世界中に危険な魔物が多く出没しているということを説明してくれた。

 それはいいのだが、俺がヴァイソン村とノランディアの街の住人に、神罰の恐ろしさを知らしめる為に海神王の槍で都市を破壊しているシーンまで再現してくれたので、女王と姫は世界各国から来た使者を相手にして、俺が国ごと滅ぼさないようにという懇願を受け付けないといけなくなる。

 すでに隣国のエルモーラと大陸の南部から南東部までを支配するグリシャール帝国から使者が来ているらしい。

 時空の大精霊エレンソルによると、全員が俺に破壊行為をしないように。こちらからは国に取り込もうとしないので、どうか王都ジェルロンドで俺が行った奇跡(竜王の息吹、覇王竜の息吹をかけてやったこと)をお願いしたいので、また余裕があれば井戸、家屋、畑の神の祝福もお願いします、という内容の手紙をもっているということだったが、責任重大で彼等全員が独身でやり手の交渉の達人。

 そして破格の報酬をすでに王国と帝国からもらっており、交渉が決裂して俺がエルモーラ、グリシャールの両方に行くことを拒否した場合は俺の性奴隷になってそのまま戻ってくるなという命令も受けているらしい。

 さらに俺が対応を渋ると、そのまま体を差し出して俺の愛人か性奴隷になって、性的な快楽を味わわせて交渉を有利にするように、という厳命を受けているらしい。

 まさに責任重大で、以前来たエルモーラ王国の使者は井戸、家屋、畑の神のアビリティ設置を依頼する為に王都に到着したのはよかったが、世界規模で変異種、上位種が出没して謁見どころではなくなり、さらに結界が王都に貼られてしまって、また謁見することができなくなって、ずっと宿で待機していたらしい。

 そこで今回来る使者と合流してから、女王と謁見して俺にエルモーラ、グリシャールの首都に竜王の息吹と覇王竜の息吹をしてもらいたい。できれば王都、帝都だけでなく王国と帝国にも畑、井戸、家屋の神のアビリティ設置をお願いしたいという手紙を受け取って、最初に来た使者は性奴隷になったり、体を差し出したりする必要はないが、最初に賜った使命と今回の任務が追加されてやっぱりこの人も責任重大。

 この最初にエルモーラ王国から来た使者は一人で30代前半の男で、この世界なら珍しくもない、金髪碧眼でどこか放っておけないというか、顔は普通だし、体格も太っていないし痩せてもいないという一般的なものなのに、なぜか柔らかな雰囲気でこいつなら本音を話しても誰にも話さないだろう、と本能的に悟らせるほどの見えない魅力をもったおじさんだった。

 武器や防具はまるで装備していない。せいぜい護身用の短剣くらいだが、それがマジックアイテムであるというのが俺にはすぐにわかった。それに身のこなしも一般人以上で、やはりこのおじさんも使者に選ばれただけのものは持っているということはわかった。

 そして馬車でエルモーラ王国から来ている使者はやはり一人。どうも犠牲になるのは俺一人でいいと断ったらしくて、短い黒髪の、それも目をみはるほどの野性的な雰囲気を放つ美形の青年だった。甲冑を着ていれば騎士で通るほどの威圧感を放っている。どうもどこかで厄介事を引き起こして上から圧力をかけられて使者に命じられたようだった。

 エレンソルが映してくれた映像だと、大体20代前半かな? そしてグリシャール帝国からの使者は船に乗って出港したばかりのようだった。

 こちらはナイスミドルの茶色の薄い頭髪のおじさんだが、鼻の下から顎まで生えるヒゲは立派なものだった。

 そして彼の目には若者に負けないほどの生気が宿っている。

 腰にはシミター(円月刀)を装備しており、着ている服からして貴族階級であることは間違いない。やはり帝国の人間だということがわかった。

 やっぱりこちらも一人か。どうやら二人ともかなり覚悟しているようだな。

 かなり戦闘では使えるようだし、二人共男性だが独身で体格も立派でマッチョとはいかなくても、かなりの筋肉質でその身に纏う精気も人一倍強い。こりゃ夜の生活でもやり手の娼婦相手に一晩中頑張れるほどの精力家だな。

 さらに戦闘力も大したもので、素手でハイオークの1体や2体なら殺せるほどの実力者だ。

 だが二人の表情は暗い。まるで何の装備や道具もなしに戦場へ送られる奴隷のようだな。二人共馬車と船という違いはあれど同時にため息を付いているのは何故か笑えた。

 そんな顔しなくてもちゃんと王国と帝国に竜王の息吹とかもかけてやるって。井戸、家屋、畑の神のアビリティもちゃんと設置してやるのにな。

 でも…そうだな。性奴隷になる覚悟があるのなら、いっそ俺の性奴隷にでもしてやろうかな?

 なんてことを考えていたら、俺の右のブーツに何かが差し込まれたのを感じた。

 すぐに取り出すと、二つの首輪が入っていた。鑑定してみると「完全支配の首輪。一度装備したら最後、首輪をはめた者(主人)に永遠に恋をし続ける。例えすぐに首輪を外したり、破壊してもその効果は消えず、10回以上転生しないと効果は消えないが、竜王の息吹や覇王竜の息吹とパーフェクトヒールを全て同時に起動・展開すれば消える可能性はあるがよほどの術者でないと望み薄。また魔皇神が創造した首輪なのでこれらの回復魔法を使っても、首輪の効果は永続するので、再度首輪をはめられたら、また上記の回復魔法をかけ直さないといけなくなる」

 …何でこんなものが? と思ったら、今度は左足のブーツにまた差し込まれた感触が。

 取り出してみたら真っ赤なルビーでできたフリーサイズの指輪が二つ。鑑定してみると――

 「名称・永久快楽の記憶。一度味わった快楽を忘れることができず、例え記憶喪失になっても自分が性行為を行ったことや性行為をした相手の事は覚えており、装備した者はどんな悲境に追い込まれても、恋をした相手に絶対の忠誠を誓い、快楽を得るための努力を惜しまないようになり、勉学や技術の習得に懸命に挑むようになり、決して怠惰になることはない」

 …うん。つまりこれらのアイテム使って、あの二人の男達を俺の性奴隷にしろってことですね? 魔皇神様。

  そしたらまた俺の左右のブーツに挿し込まれた感触が…ってまたかい!

 最後にブーツに入れられた物…それは小瓶が二つ。鑑定してみたら「苦痛変換」という薬でした。これは飲んでも塗ってもOKの薬で、尻の穴に俺の肉棒を入れても痛みがそのまま快楽になるというもので、さらに性病やあらゆる怪我の回復、炎症の回復や新たな炎症発生の防止にも非常に強い効果があるとのことでした。

 …あの、魔皇神様。確かに魔道具や魔法薬の選択や手配とか一任したけど、ちょっとこれって過保護すぎやしませんかね?

 何だか頭が痛くなってきたな。ま、王国からの使者は三日後。帝国からの使者は五日後に到着する予定なので、俺は船と馬車の神に彼等が無事に到着しますように、と祈りながら機織りの作業を続けることにしました。

 

 

 
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