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第43話 闇の獣人、レベル上げとドロップ率の向上をしてみる
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地下121階層。そこは海の階層だった。鍛錬するのに邪魔だから、俺は威力最大、階層の海面全体に加熱の魔法をかけて、海水が蒸発するまで何度もかけてみた。
大体10回ほどかけただろうか。もともとの火魔法のレベルが10なので、海水が沸騰していくのも速い。それはいいのだが、まだ蒸発するほどじゃないか。
さらに10回ほどかけてみると、下が水蒸気で覆われていてよく見えない。風魔法を使って邪魔な水蒸気をどかしてみると、そこかしこの以前と同じように水棲生物の死骸が点在していた。
鑑定してみると、どれもこれも死亡の表示ばかり。一応、広範囲に覇王竜の叡智をかけて階層全体に鑑定してみたのだが、どこにも生体反応はなかった。
あるのは死体ばかり。これでやっとレベル上げができる。俺は闇の力を吸収してみる。それも目いっぱいじゃなくて少しだけだ。
それでもステータス・ボードを開いてみると完全にMPが回復していた。すごいなアルティメットクラスって。
火魔法をボードで調べてみると、結構多くの敵を倒したせいか1レベルあがっていた。
後は連射してスキルを上げるんだが…ん? 連射?
そういえば連射もアビリティだよな? ってことはレベルもあるはず。気になったのでステータス・ボードで調べてみると――
レベル30になっていました。多分だが闇魔法を鍛えた時に2時間ほど連射しまくったせいだろうな。
レベルがマックスになっていたことでどう変わったのかというと、10レベルで連射速度が上がって、20レベルで消費MPが半減する。魔法じゃない連射はLPや疲労度が半減する。
そしてレベル30になると、魔法の場合は連射する際に光の球が二つ生まれてそこから術者と同じ攻撃魔法を連射できる。今まで気づかなかったのは、俺が闇魔法を使っていたからだ。あれで光の球が見えなかったんだろう。
もちろん術者が火の魔法で、光の球の一つを雷属性。もう一つを闇属性と違った魔法を連射することも可能なんだそうだ。以上、覇王竜の叡智でわかったことだが…。
ここで俺は覇王竜の剣を予備の一本も含めて闇の中の空間から出して、地上目掛けて火魔法の火矢(ファイア・アロー)を連射してみる。もちろん威力は最大で。
これで俺自身が放つ火矢とレベル30になった時の光の球を剣2本に宿らせておけば、3連射になってすぐにレベルも上がるって寸法だ。
実際この光の球を覇王竜の叡智で鑑定してみたら、武器や拳にも宿らせることは可能と出たしな。
というわけで後は2本の剣と俺の正面の空間からひたすら高速連射される最大威力の火の矢。
おかげで5分ほどでレベル30になりましたよ。ええ、自分でもビックリするほどの速さでしたわ。
それならもっと速くしてやろうと、時空魔法の倍速を自分にかけてみた。実行する前に、また闇の力を吸収して回復してみると、やっぱり少しでも完全回復していた。
どうも魔力切れにならない限りは少し闇の力を吸収するだけで完全回復するみたいだな。さすがはアルティメットだ。究極の意味は伊達じゃなかった。
そんな感じで倍速を自分自身に。そしてさらに2本の剣とそれに宿らせた連射の光球にもかけてから、今度は水属性の氷の矢を最大威力で高速連射してみる。
海水が蒸発した地面に突き刺さっては消えていく氷の矢。正確には熱で蒸発しているだけなんだけど、積もって氷の山になるよりかはいいか。
これも5分ほどでレベル30に。他に風の真空刃も雷の矢も、水晶の矢も適当に地平線の彼方に連射しまくっていたら、どれもレベル30になりました。
しかし火、土、水、風、雷と全部上げるのに1時間もかからず終わるってどういうことだよ?
前はあんなに時間がかかっていたのに。そうなると後は覇王竜の精気とか上げておきたいな。
今はまだ深夜の22時だし。覇王竜の額飾りを装備しているせいか全然眠くならないので、このまま地下131階層へと空高く浮いた状態で時空魔法で転移してみた。
するとやっぱり復活していましたよ。あのでかい車輪ことリビング・ホイールが。一応、普通に闇魔法で即死魔法かけてみると、呆気なく…そう、本当に呆気なく倒れて動かなくなりました。
ズシーン、と音を立てて砂煙がすごいけど、俺は覇王竜のマントのおかげで空高く浮いた状態で転移してきたから問題はない。
覇王竜のマントの結界で砂煙がここまで舞い上がってくることはないが、それにしても脆いな。覇王竜の叡智で鑑定しても、特に闇魔法が弱点だとは出ていなかった。これもアルティメット級の影響なのかな?
そして透視のアビリティと遠視のアビリティで探ってみると、砂の中に宝箱がありました。
よかったー。今回は空振りになるんじゃないかと思ったけど、そうじゃなくて本当によかったよ。
何で俺がこいつを倒したのかというと、こいつが落とした宝箱の中身が欲しかったからなんだ。
宝箱を開けてみると、馬車の模型。うんうん。これだよこれ。これに「我を運べ」と言うと言った人の魔力の強さにもよるが、結構中の空間が大きい馬車が現れる、移動型のマジックアイテムだ。
これをあと10個ほど手に入れて、女王陛下や姫様に献上すればすごく喜んでもらえるだろう。
その為にはまたダンジョン・コアの分身のボールに突っ込んで射精しまくって、レアアイテムのドロップ率を上げてもらわないといけないな。覇王竜の精気のアビリティレベルの上昇にもつながるし。
そして塔に入ってみたら、またキメラさんとマンティコアさんが復活していました。どうもこの塔ってボスが出る階層と違って、一般的なモンスターと同じように倒したら数時間で復活するようだった。
もちろん2匹とも闇魔法で瞬殺。多頭蛇のヒュドラも即死魔法をこいつら全員にかけてやったら、そのまま倒れて動かなくなった。覇王竜の叡智で鑑定してみると「死亡」の表示が。
うん、やっぱり多頭蛇でも全部の頭に即死魔法を範囲拡大したら耐えられなかったみたいだな。
続いて塔の5階。やっぱり復活していましたよ、愛しの黄金竜さん! 説明してもショック受けるだけなのでそのまま闇魔法のデスをかけてみたら、即死しました。
どうもアルティメットになったことで、即死耐性がある程度のモンスターだとかなり楽に倒せるようだった。
出てきた宝箱からまた、ゴールドクリスタル・エッグを回収。これで3個目。あと7個は欲しいから、このままこいつを倒し続けよう。
そう決意しながら6階へと上る。相変わらず灰色の球が浮いているが、鼻歌を歌ってすごく機嫌がよさそうだ。
そりゃそうだろうな。一気に地下1000階まで拡張しちゃったし。精液ポーションも結構多くこいつの中に流し込んだから、機嫌がすごぶるいいんだろうな。
そこで俺はこの階層のモンスターの復活とか早くできないかということや、倒したら確実に宝箱が出るようにしてほしいと頼んだら、どれも2つ返事でOKが出た。
「別に構わないですよ? ただし復活速度を速めるにはそれだけ多くのラフィアスさんの精液が必要になります。
…そうですね、一回の復活辺りに射精50回くらいでしょうか。何しろこの階層のモンスターは強力な上にドロップアイテムも高価なものが多いですから。それと宝箱の出現率100%も同じくらいかかりますね。合計100回は射精してもらわないと。それでもいいんなら、また私の分身の中に射精しまくってください」
「1回で100回分の射精か。それじゃ10回で1000回の射精か? 意外と早いんだな。それじゃ俺も射精したくなっていたから、また頼むな」
そう言いながら着ている服を下着もろとも闇の中の空間に収納する。
たちまち完全勃起していた肉棒が上向きになっていく。天を衝いたこの肉棒。実はしょっちゅう透明な体液を少しずつ垂れ流して、鬱陶しかったんだよな。とにかくムスコが完全勃起状態なんで、アンネリーザの所で作ってもらったリングでも抑えきれなくて、うかつに肉弾戦なんてできなかったんだよな。
もしも股間に攻撃食らったら間違いなく射精していただろうし。覇王竜の指輪を2つも装備しているから、見えないんだろうけど、まだ慣れていないからどうしても股間に意識が向いてしまうんだよな。
そんな事を考えながら、肉棒をダンジョンコアの分身のボールに入れようとした時に、覇王竜のマントを挟まないように脇にどけた時に、いいアイデアが浮かんだ。
確か覇王竜の叡智によると、このマントを重ね着すると射精が止まらなくなるとあったな。俺はすでに覇王竜の精気を吸収しているから、覇王竜のマント一つで十分なんだが…。
もしも覇王竜のマントを2つ重ね着してから、覇王竜の精気をアクティブにしてみたらどうなるんだろう?
そして連射のアビリティもレベル30になっている。それじゃ俺が時空魔法の倍速(ヘイスト)を俺自身にかけたらどうなるんだろう?
まずは倍速の魔法よりも、マントの重ね着について検証してみようか。俺はすでに着用しているマントに念じてもっと薄くなれと命じた。
すると薄っぺらい紙のようになった。これならマントを重ね着してもいいな。幸いこのマント。形状を変えられるから、2,3枚くらいなら重ね着しても違和感なく動けるし。
そんなわけで肉棒をボールの中に突っ込んだ状態でマントを重ね着してみると…やっぱり射精が止まらなくなりました。
それも当然か。更に覇王竜の精気をアクティブにすると射精する精液の量が増えるわ、射精時の快感がすさまじいわで、俺じゃなかったら死ぬまでここで射精しまくっていたんじゃないかというくらい、気持ちよくなっていた。
正直、前回射精しまくっていた時の比じゃないな、これ。でも浮かれてばかりいられないんだよな。さらに俺は倍速の魔法を自分自身にかけてみる。おまけに連射のアビリティもアクティブにしてみた。
するとビュビュ、ビュビュ、と、すごい速さで大量の精液が二連射の連続で俺の肉棒の鈴口から飛び出し続けていく。もちろんただの二連射じゃない。一回の射精する精液の総量が二回分の二連射されているのだからおそるべし。
それは終わることがなく、以前の射精がまるで鈍足(スロー)をかけていたんじゃないかというくらいだった。速さといい、陰嚢が熱く、しびれているのをはっきりと感じる。
そして射精時のすさまじい快感が俺を襲い続けている。ボールの中に射精しているからどれほどの勢いで射精しているのかは見えないので、透視のアビリティを使ってみると、まさに放尿しているんじゃないかというくらい、一回の射精で白い体液を大量に、かつ高速で撃ち出し続けていた。
普通ならこんな状態はありえない。おそらく2つの覇王竜のマントと覇王竜の精気のアビリティによって、肉体が(正確には陰嚢の中にある精巣)が膨大な魔力によって超・活性化しているのだろう。そうでないと説明がつかないしな。
この精巣。または睾丸とも言われる臓器は精子を作り出す機能がある。男にはこの臓器が2つあるので両方とも活性化させてありえないほど高速で精子を生み出しては射精の為に撃ち出しているのだろう。
それに射精に少しずつ慣れている今ならわかる。陰嚢が射精する度にビク! ビクン! と小刻みに動いているのだ。そりゃ、あれだけ大量の精液を作っては撃ち出しているんだからな。
よく見ると、体がうっすらと白く光っている。特に肉棒の所からは、はっきりと見えるほどの白い霊気としか言えないものが湧き上がっていた。
覇王竜の叡智で鑑定してみる。あれからいろいろと鑑定してみてやっとレベル10になったんだが、こんな状態でもうまくいくのか不安だった。
それでもやってみないとわからないだろ! と自分を叱責して肉棒を鑑定してみると、次のメッセージが出た。
「ラフィアス・ゾルトロンドの肉棒。現在、覇王竜のマントの重ね着と覇王竜の精気のアクティブ効果により射精中。竜の神々の加護のあるアイテムを複数身につけた者に起きる現象として白い霊光(オーラ)が訓練を積んでいない一般人でも見えるほど活性化している状態にあり、危険はない。装備者は竜の神々によって守られていることを自覚しながら、正しく生きなければならない」
と、出ました。なるほどね、通常ではありえない現象でも竜の神々の御加護によって簡単とはいえなくても、起きてしまうんだな。
だけど正しく生きるって言われてもな。俺がダンジョンの宝箱を確実に出るようにすれば、今以上に冒険者がダンジョンに殺到して、それは世の為、人の為になるから竜の神様達も俺を支援してくれているんだろうけど。
しかし神様の力ってすごいんだな。射精時の快感を紛らわせるために、透視のアビリティで俺の陰嚢の中を透視して睾丸の状態を視てみたら…陰嚢の外側だけじゃなくて内部もうっすらと白く光っていた。
それだけじゃない。陰嚢の中では2つの睾丸が白い光を激しく放ちながら、無数の精子をこれまたありえない速度と量で生み出し続けている。
何だかこれを見ていると神聖というか厳粛な気分になってきたな。ダンジョンコアも驚きのあまりに無言になっているし。
いつものおしゃべりはどうしたんだよ? と言いたい所だが、とてもそんな余裕はない。こんな事を考えている間にも大量の精液がダンジョンコアの分身のボールに撃ち出されていく。
それから20分ほどで脳裏にダンジョン・コアの分身の声が響いてきた。
『あのーラフィアスさん。もう1000回以上射精していますけど、大丈夫ですか?』
「大丈夫だ…。それよりモンスターの早期復活と宝箱のドロップ率100%はできるのか?」
『それなら完璧に実行できます。ただし10回しかできませんけど…』
「それならあと60回やりたい。つまり6000回射精すればいいんだが可能か?」
『約20分で1000回ですから、120分間ですか。それなら可能ですが、あまりにもラフィアスさんが精神的におかしくなるようなら、中止しますよ? 何だかすごく辛そうな、痛みや苦しみに耐えている顔してて。しかめ面していてちょっと怖い感じがするんですけど。一度休憩した方がいいんじゃないですか?』
どうやら心配してくれているらしい。覇王竜のアイテムシリーズを全部装備したら飲食不要、睡眠不要になる上に食べた物は自動的に浄化され、心身も浄化されて風呂に入る必要もない。それはこいつもよくわかっているだろうに、何を今更。
だがダンジョンの主はこいつだ。うかつに機嫌を損ねたらまずい。…そういえば、前回はアビリティを使用したんだっけ。確か…ああ、そうだ。マインド・タフネスだ。早速これを自分にかけてみる。
すると快感に負けまいとする意志が湧き上がるのを感じた。最初からこれを使っておけばよかったな。もっともこれを使っても油断すると快楽の虜になりそうなくらい気持ちいいんだけどな。
「大丈夫だ。このまま続けよう。なーに、疲れたらちゃんと言うからさ。それよりモンスターの早期復活と宝箱のドロップ率の確実化。ちゃんとやっておいてくれよ?」
片目を瞑って元気よく返事した俺にホッとしたのか安堵のため息が脳裏に響いた。
俺はそのまま120分間、ステータス・ボードを開いて何か使えるアビリティや伸ばすべきアビリティを調べながら射精し続けていった。
----------------------------------------------------
というわけで後書きです。連射の30レベルの光の球は『沙羅曼蛇』や『グラディウス』が有名ですね。あれのオプションだと思ってください。
またアビリティも数が膨大なので、レベル上げについても、いちいち詳しく細かく上げる描写はしないようにしています。すぐに上がるのは覇王竜の装備シリーズのおかげです。ただアビリティを吸収はできても、改造とかコピーとか他人に移したり、奪うことはできません。
あくまで倒した敵から吸収するだけで、敵のもっているアビリティをカット&ペーストなんてできません。
次回もアビリティを伸ばす回です。ラフィアスは意外と抜けているので、竜王の牙や覇王竜の剣を所持しているので、そのアイテム所持で使えるアビリティと、自分が吸収したアビリティをごっちゃにしている所があります。
大体10回ほどかけただろうか。もともとの火魔法のレベルが10なので、海水が沸騰していくのも速い。それはいいのだが、まだ蒸発するほどじゃないか。
さらに10回ほどかけてみると、下が水蒸気で覆われていてよく見えない。風魔法を使って邪魔な水蒸気をどかしてみると、そこかしこの以前と同じように水棲生物の死骸が点在していた。
鑑定してみると、どれもこれも死亡の表示ばかり。一応、広範囲に覇王竜の叡智をかけて階層全体に鑑定してみたのだが、どこにも生体反応はなかった。
あるのは死体ばかり。これでやっとレベル上げができる。俺は闇の力を吸収してみる。それも目いっぱいじゃなくて少しだけだ。
それでもステータス・ボードを開いてみると完全にMPが回復していた。すごいなアルティメットクラスって。
火魔法をボードで調べてみると、結構多くの敵を倒したせいか1レベルあがっていた。
後は連射してスキルを上げるんだが…ん? 連射?
そういえば連射もアビリティだよな? ってことはレベルもあるはず。気になったのでステータス・ボードで調べてみると――
レベル30になっていました。多分だが闇魔法を鍛えた時に2時間ほど連射しまくったせいだろうな。
レベルがマックスになっていたことでどう変わったのかというと、10レベルで連射速度が上がって、20レベルで消費MPが半減する。魔法じゃない連射はLPや疲労度が半減する。
そしてレベル30になると、魔法の場合は連射する際に光の球が二つ生まれてそこから術者と同じ攻撃魔法を連射できる。今まで気づかなかったのは、俺が闇魔法を使っていたからだ。あれで光の球が見えなかったんだろう。
もちろん術者が火の魔法で、光の球の一つを雷属性。もう一つを闇属性と違った魔法を連射することも可能なんだそうだ。以上、覇王竜の叡智でわかったことだが…。
ここで俺は覇王竜の剣を予備の一本も含めて闇の中の空間から出して、地上目掛けて火魔法の火矢(ファイア・アロー)を連射してみる。もちろん威力は最大で。
これで俺自身が放つ火矢とレベル30になった時の光の球を剣2本に宿らせておけば、3連射になってすぐにレベルも上がるって寸法だ。
実際この光の球を覇王竜の叡智で鑑定してみたら、武器や拳にも宿らせることは可能と出たしな。
というわけで後は2本の剣と俺の正面の空間からひたすら高速連射される最大威力の火の矢。
おかげで5分ほどでレベル30になりましたよ。ええ、自分でもビックリするほどの速さでしたわ。
それならもっと速くしてやろうと、時空魔法の倍速を自分にかけてみた。実行する前に、また闇の力を吸収して回復してみると、やっぱり少しでも完全回復していた。
どうも魔力切れにならない限りは少し闇の力を吸収するだけで完全回復するみたいだな。さすがはアルティメットだ。究極の意味は伊達じゃなかった。
そんな感じで倍速を自分自身に。そしてさらに2本の剣とそれに宿らせた連射の光球にもかけてから、今度は水属性の氷の矢を最大威力で高速連射してみる。
海水が蒸発した地面に突き刺さっては消えていく氷の矢。正確には熱で蒸発しているだけなんだけど、積もって氷の山になるよりかはいいか。
これも5分ほどでレベル30に。他に風の真空刃も雷の矢も、水晶の矢も適当に地平線の彼方に連射しまくっていたら、どれもレベル30になりました。
しかし火、土、水、風、雷と全部上げるのに1時間もかからず終わるってどういうことだよ?
前はあんなに時間がかかっていたのに。そうなると後は覇王竜の精気とか上げておきたいな。
今はまだ深夜の22時だし。覇王竜の額飾りを装備しているせいか全然眠くならないので、このまま地下131階層へと空高く浮いた状態で時空魔法で転移してみた。
するとやっぱり復活していましたよ。あのでかい車輪ことリビング・ホイールが。一応、普通に闇魔法で即死魔法かけてみると、呆気なく…そう、本当に呆気なく倒れて動かなくなりました。
ズシーン、と音を立てて砂煙がすごいけど、俺は覇王竜のマントのおかげで空高く浮いた状態で転移してきたから問題はない。
覇王竜のマントの結界で砂煙がここまで舞い上がってくることはないが、それにしても脆いな。覇王竜の叡智で鑑定しても、特に闇魔法が弱点だとは出ていなかった。これもアルティメット級の影響なのかな?
そして透視のアビリティと遠視のアビリティで探ってみると、砂の中に宝箱がありました。
よかったー。今回は空振りになるんじゃないかと思ったけど、そうじゃなくて本当によかったよ。
何で俺がこいつを倒したのかというと、こいつが落とした宝箱の中身が欲しかったからなんだ。
宝箱を開けてみると、馬車の模型。うんうん。これだよこれ。これに「我を運べ」と言うと言った人の魔力の強さにもよるが、結構中の空間が大きい馬車が現れる、移動型のマジックアイテムだ。
これをあと10個ほど手に入れて、女王陛下や姫様に献上すればすごく喜んでもらえるだろう。
その為にはまたダンジョン・コアの分身のボールに突っ込んで射精しまくって、レアアイテムのドロップ率を上げてもらわないといけないな。覇王竜の精気のアビリティレベルの上昇にもつながるし。
そして塔に入ってみたら、またキメラさんとマンティコアさんが復活していました。どうもこの塔ってボスが出る階層と違って、一般的なモンスターと同じように倒したら数時間で復活するようだった。
もちろん2匹とも闇魔法で瞬殺。多頭蛇のヒュドラも即死魔法をこいつら全員にかけてやったら、そのまま倒れて動かなくなった。覇王竜の叡智で鑑定してみると「死亡」の表示が。
うん、やっぱり多頭蛇でも全部の頭に即死魔法を範囲拡大したら耐えられなかったみたいだな。
続いて塔の5階。やっぱり復活していましたよ、愛しの黄金竜さん! 説明してもショック受けるだけなのでそのまま闇魔法のデスをかけてみたら、即死しました。
どうもアルティメットになったことで、即死耐性がある程度のモンスターだとかなり楽に倒せるようだった。
出てきた宝箱からまた、ゴールドクリスタル・エッグを回収。これで3個目。あと7個は欲しいから、このままこいつを倒し続けよう。
そう決意しながら6階へと上る。相変わらず灰色の球が浮いているが、鼻歌を歌ってすごく機嫌がよさそうだ。
そりゃそうだろうな。一気に地下1000階まで拡張しちゃったし。精液ポーションも結構多くこいつの中に流し込んだから、機嫌がすごぶるいいんだろうな。
そこで俺はこの階層のモンスターの復活とか早くできないかということや、倒したら確実に宝箱が出るようにしてほしいと頼んだら、どれも2つ返事でOKが出た。
「別に構わないですよ? ただし復活速度を速めるにはそれだけ多くのラフィアスさんの精液が必要になります。
…そうですね、一回の復活辺りに射精50回くらいでしょうか。何しろこの階層のモンスターは強力な上にドロップアイテムも高価なものが多いですから。それと宝箱の出現率100%も同じくらいかかりますね。合計100回は射精してもらわないと。それでもいいんなら、また私の分身の中に射精しまくってください」
「1回で100回分の射精か。それじゃ10回で1000回の射精か? 意外と早いんだな。それじゃ俺も射精したくなっていたから、また頼むな」
そう言いながら着ている服を下着もろとも闇の中の空間に収納する。
たちまち完全勃起していた肉棒が上向きになっていく。天を衝いたこの肉棒。実はしょっちゅう透明な体液を少しずつ垂れ流して、鬱陶しかったんだよな。とにかくムスコが完全勃起状態なんで、アンネリーザの所で作ってもらったリングでも抑えきれなくて、うかつに肉弾戦なんてできなかったんだよな。
もしも股間に攻撃食らったら間違いなく射精していただろうし。覇王竜の指輪を2つも装備しているから、見えないんだろうけど、まだ慣れていないからどうしても股間に意識が向いてしまうんだよな。
そんな事を考えながら、肉棒をダンジョンコアの分身のボールに入れようとした時に、覇王竜のマントを挟まないように脇にどけた時に、いいアイデアが浮かんだ。
確か覇王竜の叡智によると、このマントを重ね着すると射精が止まらなくなるとあったな。俺はすでに覇王竜の精気を吸収しているから、覇王竜のマント一つで十分なんだが…。
もしも覇王竜のマントを2つ重ね着してから、覇王竜の精気をアクティブにしてみたらどうなるんだろう?
そして連射のアビリティもレベル30になっている。それじゃ俺が時空魔法の倍速(ヘイスト)を俺自身にかけたらどうなるんだろう?
まずは倍速の魔法よりも、マントの重ね着について検証してみようか。俺はすでに着用しているマントに念じてもっと薄くなれと命じた。
すると薄っぺらい紙のようになった。これならマントを重ね着してもいいな。幸いこのマント。形状を変えられるから、2,3枚くらいなら重ね着しても違和感なく動けるし。
そんなわけで肉棒をボールの中に突っ込んだ状態でマントを重ね着してみると…やっぱり射精が止まらなくなりました。
それも当然か。更に覇王竜の精気をアクティブにすると射精する精液の量が増えるわ、射精時の快感がすさまじいわで、俺じゃなかったら死ぬまでここで射精しまくっていたんじゃないかというくらい、気持ちよくなっていた。
正直、前回射精しまくっていた時の比じゃないな、これ。でも浮かれてばかりいられないんだよな。さらに俺は倍速の魔法を自分自身にかけてみる。おまけに連射のアビリティもアクティブにしてみた。
するとビュビュ、ビュビュ、と、すごい速さで大量の精液が二連射の連続で俺の肉棒の鈴口から飛び出し続けていく。もちろんただの二連射じゃない。一回の射精する精液の総量が二回分の二連射されているのだからおそるべし。
それは終わることがなく、以前の射精がまるで鈍足(スロー)をかけていたんじゃないかというくらいだった。速さといい、陰嚢が熱く、しびれているのをはっきりと感じる。
そして射精時のすさまじい快感が俺を襲い続けている。ボールの中に射精しているからどれほどの勢いで射精しているのかは見えないので、透視のアビリティを使ってみると、まさに放尿しているんじゃないかというくらい、一回の射精で白い体液を大量に、かつ高速で撃ち出し続けていた。
普通ならこんな状態はありえない。おそらく2つの覇王竜のマントと覇王竜の精気のアビリティによって、肉体が(正確には陰嚢の中にある精巣)が膨大な魔力によって超・活性化しているのだろう。そうでないと説明がつかないしな。
この精巣。または睾丸とも言われる臓器は精子を作り出す機能がある。男にはこの臓器が2つあるので両方とも活性化させてありえないほど高速で精子を生み出しては射精の為に撃ち出しているのだろう。
それに射精に少しずつ慣れている今ならわかる。陰嚢が射精する度にビク! ビクン! と小刻みに動いているのだ。そりゃ、あれだけ大量の精液を作っては撃ち出しているんだからな。
よく見ると、体がうっすらと白く光っている。特に肉棒の所からは、はっきりと見えるほどの白い霊気としか言えないものが湧き上がっていた。
覇王竜の叡智で鑑定してみる。あれからいろいろと鑑定してみてやっとレベル10になったんだが、こんな状態でもうまくいくのか不安だった。
それでもやってみないとわからないだろ! と自分を叱責して肉棒を鑑定してみると、次のメッセージが出た。
「ラフィアス・ゾルトロンドの肉棒。現在、覇王竜のマントの重ね着と覇王竜の精気のアクティブ効果により射精中。竜の神々の加護のあるアイテムを複数身につけた者に起きる現象として白い霊光(オーラ)が訓練を積んでいない一般人でも見えるほど活性化している状態にあり、危険はない。装備者は竜の神々によって守られていることを自覚しながら、正しく生きなければならない」
と、出ました。なるほどね、通常ではありえない現象でも竜の神々の御加護によって簡単とはいえなくても、起きてしまうんだな。
だけど正しく生きるって言われてもな。俺がダンジョンの宝箱を確実に出るようにすれば、今以上に冒険者がダンジョンに殺到して、それは世の為、人の為になるから竜の神様達も俺を支援してくれているんだろうけど。
しかし神様の力ってすごいんだな。射精時の快感を紛らわせるために、透視のアビリティで俺の陰嚢の中を透視して睾丸の状態を視てみたら…陰嚢の外側だけじゃなくて内部もうっすらと白く光っていた。
それだけじゃない。陰嚢の中では2つの睾丸が白い光を激しく放ちながら、無数の精子をこれまたありえない速度と量で生み出し続けている。
何だかこれを見ていると神聖というか厳粛な気分になってきたな。ダンジョンコアも驚きのあまりに無言になっているし。
いつものおしゃべりはどうしたんだよ? と言いたい所だが、とてもそんな余裕はない。こんな事を考えている間にも大量の精液がダンジョンコアの分身のボールに撃ち出されていく。
それから20分ほどで脳裏にダンジョン・コアの分身の声が響いてきた。
『あのーラフィアスさん。もう1000回以上射精していますけど、大丈夫ですか?』
「大丈夫だ…。それよりモンスターの早期復活と宝箱のドロップ率100%はできるのか?」
『それなら完璧に実行できます。ただし10回しかできませんけど…』
「それならあと60回やりたい。つまり6000回射精すればいいんだが可能か?」
『約20分で1000回ですから、120分間ですか。それなら可能ですが、あまりにもラフィアスさんが精神的におかしくなるようなら、中止しますよ? 何だかすごく辛そうな、痛みや苦しみに耐えている顔してて。しかめ面していてちょっと怖い感じがするんですけど。一度休憩した方がいいんじゃないですか?』
どうやら心配してくれているらしい。覇王竜のアイテムシリーズを全部装備したら飲食不要、睡眠不要になる上に食べた物は自動的に浄化され、心身も浄化されて風呂に入る必要もない。それはこいつもよくわかっているだろうに、何を今更。
だがダンジョンの主はこいつだ。うかつに機嫌を損ねたらまずい。…そういえば、前回はアビリティを使用したんだっけ。確か…ああ、そうだ。マインド・タフネスだ。早速これを自分にかけてみる。
すると快感に負けまいとする意志が湧き上がるのを感じた。最初からこれを使っておけばよかったな。もっともこれを使っても油断すると快楽の虜になりそうなくらい気持ちいいんだけどな。
「大丈夫だ。このまま続けよう。なーに、疲れたらちゃんと言うからさ。それよりモンスターの早期復活と宝箱のドロップ率の確実化。ちゃんとやっておいてくれよ?」
片目を瞑って元気よく返事した俺にホッとしたのか安堵のため息が脳裏に響いた。
俺はそのまま120分間、ステータス・ボードを開いて何か使えるアビリティや伸ばすべきアビリティを調べながら射精し続けていった。
----------------------------------------------------
というわけで後書きです。連射の30レベルの光の球は『沙羅曼蛇』や『グラディウス』が有名ですね。あれのオプションだと思ってください。
またアビリティも数が膨大なので、レベル上げについても、いちいち詳しく細かく上げる描写はしないようにしています。すぐに上がるのは覇王竜の装備シリーズのおかげです。ただアビリティを吸収はできても、改造とかコピーとか他人に移したり、奪うことはできません。
あくまで倒した敵から吸収するだけで、敵のもっているアビリティをカット&ペーストなんてできません。
次回もアビリティを伸ばす回です。ラフィアスは意外と抜けているので、竜王の牙や覇王竜の剣を所持しているので、そのアイテム所持で使えるアビリティと、自分が吸収したアビリティをごっちゃにしている所があります。
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2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
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スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
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小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
異世界転移は分解で作成チート
キセル
ファンタジー
黒金 陽太は高校の帰り道の途中で通り魔に刺され死んでしまう。だが、神様に手違いで死んだことを伝えられ、元の世界に帰れない代わりに異世界に転生することになった。
そこで、スキルを使って分解して作成(創造?)チートになってなんやかんやする物語。
※処女作です。作者は初心者です。ガラスよりも、豆腐よりも、濡れたティッシュよりも、凄い弱いメンタルです。下手でも微笑ましく見ていてください。あと、いいねとかコメントとかください(′・ω・`)。
1~2週間に2~3回くらいの投稿ペースで上げていますが、一応、不定期更新としておきます。
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あ、小説用のTwitter垢作りました。
@W_Cherry_RAITOというやつです。よろしければフォローお願いします。
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ノベルバ、小説家になろうに続き、こちらにも投稿し始めました!
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる
シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。
※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。
※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。
俺の名はグレイズ。
鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。
ジョブは商人だ。
そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。
だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。
そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。
理由は『巷で流行している』かららしい。
そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。
まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。
まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。
表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。
そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。
一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。
俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。
その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。
本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。
階段落ちたら異世界に落ちてました!
織原深雪
ファンタジー
どこにでも居る普通の女子高生、鈴木まどか17歳。
その日も普通に学校に行くべく電車に乗って学校の最寄り駅で下りて階段を登っていたはずでした。
混むのが嫌いなので少し待ってから階段を登っていたのに何の因果かふざけながら登っていた男子高校生の鞄が激突してきて階段から落ちるハメに。
ちょっと!!
と思いながら衝撃に備えて目を瞑る。
いくら待っても衝撃が来ず次に目を開けたらよく分かんないけど、空を落下してる所でした。
意外にも冷静ですって?内心慌ててますよ?
これ、このままぺちゃんこでサヨナラですか?とか思ってました。
そしたら地上の方から何だか分かんない植物が伸びてきて手足と胴に巻きついたと思ったら優しく運ばれました。
はてさて、運ばれた先に待ってたものは・・・
ベリーズカフェ投稿作です。
各話は約500文字と少なめです。
毎日更新して行きます。
コピペは完了しておりますので。
作者の性格によりざっくりほのぼのしております。
一応人型で進行しておりますが、獣人が出てくる恋愛ファンタジーです。
合わない方は読むの辞めましょう。
お楽しみ頂けると嬉しいです。
大丈夫な気がするけれども一応のR18からR15に変更しています。
トータル約6万字程の中編?くらいの長さです。
予約投稿設定完了。
完結予定日9月2日です。
毎日4話更新です。
ちょっとファンタジー大賞に応募してみたいと思ってカテゴリー変えてみました。
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