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第41話 闇の獣人、ダンジョン拡張と宝の生産率を上げる
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あれから一気に射精する快感が忘れられず、まだ外が明るいのもあって、俺は塔へと上っていった。
マンティコアやキメラが復活していたが、素手で撲殺してやった。その巨体で襲い掛かってきたが動きが鈍いのがこいつらの欠点だな。お陰で一撃で殺すことができた。あ、でもあまり強く殴り過ぎると、遺体に傷ができてまた局長に怒られるかも…? 俺にとってはドラゴンよりもシャルミリア局長の方がはるかに怖いので、素手で撲殺するのはほどほどにしておこう。
またヒュドラとかも遭遇したが、確かに猛毒のブレスを浴びても全然苦しくないんだな。平然としている俺に怯んだスキをついて覇王竜の剣をもっているおかげで石化の魔法を使って、こいつを石に変えて以前と同じように粉砕してやった。ヴァンパイアロードの魔眼もあるけど、あれは目が光るから癖になったら人前で使いそうで嫌なんだよなー。でも覇王竜の剣をもっているとそんな事がないので安心して敵を石化できる。
五階のゴールドドラゴンだが、悪戯心が湧いてきてしまった。ブレスを吐くこいつの背後に時空魔法で転移してから、以前のこいつの死体を闇の中の空間から出してやった。
すると大きく目を見開いて、またブレスを吐くのではないかというくらい大きく口を開けて固まってしまった。
よほどショックだったのだろう。それも無理もない。自分の死体を見せられてそれが幻影ではなく、まぎれもない本物だということがドラゴン故の鋭い感覚で嫌でも理解できてしまったのだから。
「納得できたか? お前は俺にとっては雑魚でしかないんだよ。わかったら素直に死ね。そして復活したらまた俺に殺されろ」
「い、いやぁああああ! やめて! 殺さないで!」
巨体をすばやく移動して部屋の隅に逃げると、そこで体を丸めてガタガタと震え出す。涙目になって両手を組んで必死に懇願する姿勢に少しだけ同情した俺は妥協案を持ちかけることにした。
「安心しろ。お前のもっている宝箱を差し出せば生かしておいてやるから」
「そ、それが…他のダンジョンならどうか知りませんが、このダンジョンではモンスターを倒さないと宝箱は出現しないのですが…」
すっ、と目を細めて睨む俺にガタガタと全身を震わせる黄金竜。何か俺が完全に悪役だな。でもな、こいつのもっているゴールドクリスタル・エッグが欲しいんだよな。こいつを女王様に献上すれば我が国が潤うこと間違いなしだし。あれ、結構綺麗だから女王陛下にはピッタリだと思うんだよな。ついでに姫様にも献上したいので、少なくともあと10個くらいはほしいな。
「そうか。安心しろ。お前を倒せば宝箱が出るのなら、その中にあるゴールドクリスタル・エッグが欲しいんだよな。だからお前には選ぶ道が二つある。一つ目は素直に死んで宝箱を出現させること。この場合は苦痛なく楽に死なせてやる。
もう一つはオススメできない。最後まで無様にあがいて見苦しく滅んで、俺になぶり殺しにされる道だ。…で、どっちの道を選ぶ?」
ポロポロと涙をこぼして観念する黄金竜はすぐに前者を選んだ。
「そ、そんなのもう最初の道を選ぶしかないじゃないですか! どうせ死ぬのなら楽に死ぬ方がいいですし。私にだって黄金竜としてのプライドがあります! だから同じ結果になるのならいさぎよくあなたに殺される道を選びます!」
まるで俺が神様のように両手を組んで瞑目する黄金竜。うん、いい覚悟だ。俺は闇魔法の即死魔法デスをこいつに
かけてやった。
すると、こいつの体がグラリと傾いた。完全に床の上に倒れる前に闇の中の空間に収納する。それが終わると以前に倒したこいつの死体も闇の中の空間に収納した。やっぱりこいつには即死魔法に対する耐性はあっても、受け入れるとあっさり死ぬんだな。これはいい。次に復活した時もまたこいつの死体を見せてやろう。
これで黄金竜の死体は二つか。でも復活前の遺体を見せてやるって結構ショックが大きいんだな。
敵を無力化させるのにいいかもしれない。あ、でも復活したら生前の記憶ってないんだっけ。
宝箱が出現したので開けてみる。…うん、以前と同じ中身でした。これでゴールドクリスタル・エッグは二つ目になるな。俺の分とレヴィン、ヴェルゼラートに女王陛下の分と姫様の分。最低でも五つだが予備としてさらに五つはキープしておきたい。だからその間はなるべく苦しまない方法で退治させてもらうからな? ゴールドドラゴン。
そして俺は階段を上っていくと、相変わらず灰色のボールがだだっ広い空間に浮いていた。
「よぉ、また来たぜ? 今回は前より早くダンジョン拡張できそうだ。それを今からお前に見せてやるよ」
と、言いながら俺は衣服を闇の中の空間に収納して、もともと完全勃起状態にあった肉棒をボールの中に深く挿入すると、指輪の機能をオフにするよう念じてから、覇王竜の精気をアクティブに変更した。
すると陰嚢の中にあった精液のほぼ9割を一気に放出したような大容量の精液が鈴口から勢い良く放出される。一見すると放尿しているように見えるが、これは尿ではない。れっきとした精液だ。
しかも普通なら陰嚢の中に精子や精液を生み出すのに時間がかかるが、覇王竜のアイテムシリーズを全て装備しているせいか、覇王竜の精気をアクティブにしているせいか、または今まで吸収したアビリティが相乗効果をもたらしているのかはわからない。
おそらく全部が繋がっているのだろう。だから連続して大量の精液を射精し続けているのだ。それなのに全く疲労していないのは感嘆や感動を通り越して畏怖を覚える。
「くっ! うぅ――!!」
ボールを両手で掴みながら、必死にすさまじい快楽に耐える俺。ダンジョン・コアの分身のボールも高濃度の魔力を含んだ大容量の精液を吸収して驚愕に満ちた念が頭の中に入ってくる。
『こ、これは…今までの3倍以上の濃度と量ではありませんか! まさかラフィアスさん。あなた覇王竜のアイテムシリーズをゲットしたんですね!? そうでなきゃこれほどの濃度と量を出せるわけがありません!」
「ううっ…その通りだ。…くぅっ!」
ビシュ! ビュルル! と大量の精子と精液をボールの中の空間に射精し続ける俺。以前なら陰嚢の中に溜まった精液を転移させていたのだが、射精しても精子や精液が製造される時間がなくなり、連続的に射精し続けることが可能になったことで、もう今では転移はしないようにしている。
何よりこの方がずっと気持ちいいからだ。…ああ、射精するのがこんなに気持ちいいとは思わなかったよ。本当に生きていてよかった。
こうしている間にも『すごい! これなら2000階層も夢じゃないかも!』とか『ラフィアスさん最高!』
といったコアの分身の念話が鬱陶しいんだが、これもいい気晴らしになってくれている。俺一人で無言のままだったら、あまりの射精時の快感の連続で精神的にどうにかなっていたのかもしれない。
…いや、覇王竜の額飾りを装備しているから、気が狂うということはないはずだ。それでもテンションが上がり過ぎてハイテンションになって、狂人めいた笑みを浮かべたり大声で笑い続けることはしたかもしれない。
暗殺者としての訓練を受けた俺でさえ、そうなるかもしれないほど気持ちいいのだ。これが並の一般人なら、この押し寄せ続ける快楽の前に獣じみた笑みを浮かべ、口からヨダレを垂れ流していたかもしれない。
そうして1時間ほど経っただろうか。唐突に脳内にコアの分身のファンファーレが響いてきた。
『おめでとうございます、ラフィアスさん! 現在地下400階層まで拡張に成功しました。さてこれからどうしますか? レアアイテムを充実させますか? 今のラフィアスさんなら1時間も射精し続ければ、結構いいアイテムとか出るかもしれませんよ?』
「いや、とりあえず地下500階層を目指そう。それが終わったらもっとダンジョンを拡張するか、あるいはレアアイテムを充実させるか決めることにする――うぅっ!!」
相変わらず俺の肉棒は精子と精液を大量に放出し続けている。あまりの気持ちよさに俺は倒れたりしないようにボールにしがみついて肉棒が抜けないようにするのが精一杯だ。
とにかく俺は射精時の快楽に酔いしれていた。しかもこの快楽は終わることがないのだから、ある意味地獄といってもいい。正しくは快楽地獄といった所だろうか。
そして1時間が過ぎた。本当にあっという間だった。
『ラフィアスさーん。お時間でーす。で、どうしますか? このまま拡張して地下1000階を目指しますか? それとも――』
「か、拡張だ! このまま1000階にすればお前の力も強くなるんだろ? ならこのまま続け、るさ!」
『わかりました。でもあまり無茶はしないでくださいね? まぁ覇王竜の額飾りを装備しているから精神面で異常は出ないようになっていますけど、万が一ということがありますので』
「わかっているさ。それにあと5時間くらいどうってことはないよ、くぅっ!」
『あ、その事なんですけどー。どうもラフィアスさんって覇王竜のアイテムを全部装備しているじゃないですか?
そのせいかわからないけど、精液の質が上がっているから、正確にはあと2時間半で地下1000階まで拡張できますよ? あと射精の快楽に身を任せるのもいいですけど、アビリティとか一度チェックしてみたらいいんじゃないですか? 今のラフィアスさんを見ていると、射精中毒になりそうで心配です』
言われてみて俺はこのままではまずい、と思ってステータス・ボードを出現させてみた。
それでも相変わらず射精は続いているので、見ることしかできないけどな。あれから何時間も経っているのに未だに慣れずに射精時の快楽の虜になってしまっている。しかもダンジョン・コアの分身にまで心配されるほどなんだから、かなり危ない表情をしていたんだろうな。
それにしても地下1000階まで拡張するのにあと2時間半だって? それなら夕方にレヴィンの所に戻れるけどな。何でいきなり精液の質が上がったんだろう?
まさかと思って覇王竜の精気をチェックしてみたら、立派にレベル10になっていました。ほんの数時間の間射精し続けていたのに、レベル上がるの速いなーと思ったら、確か覇王竜の全アイテム装備している状態だと、アビリティの成長も早くなるんだっけ。
そりゃレベル10に上がるか。それならこのまま射精し続けた方が、より質のいいポーションを作成できるな。
ということは…今までの精液ポーションは在庫一掃で全部、このコアの分身の中に流し込むしかないな。
それでレアアイテムの効果が強くなったり、ドロップ品とか出る確率が上がればいいから、必ずしも今迄作った精液ポーションが無駄になるわけじゃないしな。
しかし…こうして連続射精が続くと調べものをしたくても気持ちよすぎてできないんだけどな。
何かいい魔法はないかと調べてみると、精神沈静化(サニティ)の魔法があった。
そうか。覇王竜の剣があるから、こういう魔法も使えるのか。これはいいな。
というわけで、俺は自分自身に射精時の快楽に負けないように精神沈静化の魔法をひたすら自分にかけ続けてみました。
で、結果はどうなったかというと…射精時の快楽に負けないタフなメンタルが付くんじゃなくて、あー射精しているな。気持いいな。と、客観的に自分を見ることができるようになったということかな。連続してかけているんだけど、確かに気持ちよすぎてウヘヘ、となる事はない。
でも俺が期待していた効果とは違うんだよな。そこでステータス・ボードを再度開いて、使える魔法がないか調べてみると、あまりにも多すぎて少しだけビビりました。そりゃ覇王竜の剣を持っているから、これだけの数になるんだろうけど。
それにしても多すぎ。相変わらず射精時の快感に飲み込まれそうになりながらも必死で探していると、ついに見つけましたよ、お目当ての魔法が。
その名もマインド・タフネス。狂人、ならぬ強靭な意思。これこそ俺が求めていたもの!
…いかんいかん。覇王竜の額飾りを装備しているせいか、テンションが上がりやすくなっているな。それで早速使用してみたら、確かに射精した時の連続快感は感じるけど、負けるもんか! という気持ちがすごく強くなってくるのが、はっきりわかるのがいい。
これはいいな。はっきり射精している時の快感は感じているのに、快楽の虜になることがない。
その癖、自分自身の意志がはっきり感じられて負けないように頑張ろうという気になってくるが、テンション上がるのとはまた違う。
一言で言えば熱血タイプになる感じだろうか。俺は負けないぜ! 俺はもっと強いんだぜ!! というような強さが湧き上がってくるのをハッキリ感じられる。
連続使用してみると、もう何かしていないと時間がもったいない気になってきて、片っ端から浄化魔法クリーンを
連射のアビリティをアクティブにして使いまくった。
それが終わったら、またマインド・タフネスを俺自身に連続で重ねがけしてみる。
また何かやろうぜ! もっと魔法の練習しようぜ! 大丈夫。俺ならできるさ! という熱い思いが胸の中に生まれてきて、またクリーンを自分や周囲にかけまくりました。
その結果、1時間ほどでクリーンがレベル30に。覇王竜の叡智で鑑定してみると、物質的な汚れは洗剤なしで綺麗にできる上に、その空間および空気も綺麗にできると出た。つまり病原菌もきれいに殺菌してくれると。これは疫病の蔓延している街には必須だな。
次は上位バージョンの浄化魔法ピュリファイ。これも地下1000階層まで拡張するのに退屈だから、マインド・タフネスの効果もあって、ひたすら自分や周囲にかけまくって、やはり1時間ほどでレベル30にまで上げました。
しかしこうしてみると覇王竜のアイテムシリーズってすごいな。本当に短時間でクリーンもピュリファイもレベル30に上がった。ちなみにピュリファイの場合は悪魔や邪神にも通用する。いわゆる大小便の汚物や腐敗といった物質的なものの他に、精神的な穢れやそれを内包する悪魔や悪霊を浄化する効果もあるんだとか。
更に覇王竜の剣を使って、ピュリファイと覇王竜の息吹を同時に使えば大抵の悪魔や邪神も浄化できるらしい。
そう鑑定にあった。俺は今度は鑑定のアビリティを上げるべく、いろんなアビリティを片っ端から鑑定してみることにした。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 後書きです。というわけで覇王竜の額飾りを装備しているせいか、ちょっとワイルドぽくなっているラフィアスですが、これから射精とかしまくったり、アビリティを上げたりしていきます。ただ露骨な他者との性描写は数話の間はない予定です。あったとしても短く簡潔に済ませる予定です。
それとあまり長くなるとまずいので、今回はここまで多くとも5千から6千くらいにしておこうとおもいます。
それでは読んでくれてありがとうございました。
マンティコアやキメラが復活していたが、素手で撲殺してやった。その巨体で襲い掛かってきたが動きが鈍いのがこいつらの欠点だな。お陰で一撃で殺すことができた。あ、でもあまり強く殴り過ぎると、遺体に傷ができてまた局長に怒られるかも…? 俺にとってはドラゴンよりもシャルミリア局長の方がはるかに怖いので、素手で撲殺するのはほどほどにしておこう。
またヒュドラとかも遭遇したが、確かに猛毒のブレスを浴びても全然苦しくないんだな。平然としている俺に怯んだスキをついて覇王竜の剣をもっているおかげで石化の魔法を使って、こいつを石に変えて以前と同じように粉砕してやった。ヴァンパイアロードの魔眼もあるけど、あれは目が光るから癖になったら人前で使いそうで嫌なんだよなー。でも覇王竜の剣をもっているとそんな事がないので安心して敵を石化できる。
五階のゴールドドラゴンだが、悪戯心が湧いてきてしまった。ブレスを吐くこいつの背後に時空魔法で転移してから、以前のこいつの死体を闇の中の空間から出してやった。
すると大きく目を見開いて、またブレスを吐くのではないかというくらい大きく口を開けて固まってしまった。
よほどショックだったのだろう。それも無理もない。自分の死体を見せられてそれが幻影ではなく、まぎれもない本物だということがドラゴン故の鋭い感覚で嫌でも理解できてしまったのだから。
「納得できたか? お前は俺にとっては雑魚でしかないんだよ。わかったら素直に死ね。そして復活したらまた俺に殺されろ」
「い、いやぁああああ! やめて! 殺さないで!」
巨体をすばやく移動して部屋の隅に逃げると、そこで体を丸めてガタガタと震え出す。涙目になって両手を組んで必死に懇願する姿勢に少しだけ同情した俺は妥協案を持ちかけることにした。
「安心しろ。お前のもっている宝箱を差し出せば生かしておいてやるから」
「そ、それが…他のダンジョンならどうか知りませんが、このダンジョンではモンスターを倒さないと宝箱は出現しないのですが…」
すっ、と目を細めて睨む俺にガタガタと全身を震わせる黄金竜。何か俺が完全に悪役だな。でもな、こいつのもっているゴールドクリスタル・エッグが欲しいんだよな。こいつを女王様に献上すれば我が国が潤うこと間違いなしだし。あれ、結構綺麗だから女王陛下にはピッタリだと思うんだよな。ついでに姫様にも献上したいので、少なくともあと10個くらいはほしいな。
「そうか。安心しろ。お前を倒せば宝箱が出るのなら、その中にあるゴールドクリスタル・エッグが欲しいんだよな。だからお前には選ぶ道が二つある。一つ目は素直に死んで宝箱を出現させること。この場合は苦痛なく楽に死なせてやる。
もう一つはオススメできない。最後まで無様にあがいて見苦しく滅んで、俺になぶり殺しにされる道だ。…で、どっちの道を選ぶ?」
ポロポロと涙をこぼして観念する黄金竜はすぐに前者を選んだ。
「そ、そんなのもう最初の道を選ぶしかないじゃないですか! どうせ死ぬのなら楽に死ぬ方がいいですし。私にだって黄金竜としてのプライドがあります! だから同じ結果になるのならいさぎよくあなたに殺される道を選びます!」
まるで俺が神様のように両手を組んで瞑目する黄金竜。うん、いい覚悟だ。俺は闇魔法の即死魔法デスをこいつに
かけてやった。
すると、こいつの体がグラリと傾いた。完全に床の上に倒れる前に闇の中の空間に収納する。それが終わると以前に倒したこいつの死体も闇の中の空間に収納した。やっぱりこいつには即死魔法に対する耐性はあっても、受け入れるとあっさり死ぬんだな。これはいい。次に復活した時もまたこいつの死体を見せてやろう。
これで黄金竜の死体は二つか。でも復活前の遺体を見せてやるって結構ショックが大きいんだな。
敵を無力化させるのにいいかもしれない。あ、でも復活したら生前の記憶ってないんだっけ。
宝箱が出現したので開けてみる。…うん、以前と同じ中身でした。これでゴールドクリスタル・エッグは二つ目になるな。俺の分とレヴィン、ヴェルゼラートに女王陛下の分と姫様の分。最低でも五つだが予備としてさらに五つはキープしておきたい。だからその間はなるべく苦しまない方法で退治させてもらうからな? ゴールドドラゴン。
そして俺は階段を上っていくと、相変わらず灰色のボールがだだっ広い空間に浮いていた。
「よぉ、また来たぜ? 今回は前より早くダンジョン拡張できそうだ。それを今からお前に見せてやるよ」
と、言いながら俺は衣服を闇の中の空間に収納して、もともと完全勃起状態にあった肉棒をボールの中に深く挿入すると、指輪の機能をオフにするよう念じてから、覇王竜の精気をアクティブに変更した。
すると陰嚢の中にあった精液のほぼ9割を一気に放出したような大容量の精液が鈴口から勢い良く放出される。一見すると放尿しているように見えるが、これは尿ではない。れっきとした精液だ。
しかも普通なら陰嚢の中に精子や精液を生み出すのに時間がかかるが、覇王竜のアイテムシリーズを全て装備しているせいか、覇王竜の精気をアクティブにしているせいか、または今まで吸収したアビリティが相乗効果をもたらしているのかはわからない。
おそらく全部が繋がっているのだろう。だから連続して大量の精液を射精し続けているのだ。それなのに全く疲労していないのは感嘆や感動を通り越して畏怖を覚える。
「くっ! うぅ――!!」
ボールを両手で掴みながら、必死にすさまじい快楽に耐える俺。ダンジョン・コアの分身のボールも高濃度の魔力を含んだ大容量の精液を吸収して驚愕に満ちた念が頭の中に入ってくる。
『こ、これは…今までの3倍以上の濃度と量ではありませんか! まさかラフィアスさん。あなた覇王竜のアイテムシリーズをゲットしたんですね!? そうでなきゃこれほどの濃度と量を出せるわけがありません!」
「ううっ…その通りだ。…くぅっ!」
ビシュ! ビュルル! と大量の精子と精液をボールの中の空間に射精し続ける俺。以前なら陰嚢の中に溜まった精液を転移させていたのだが、射精しても精子や精液が製造される時間がなくなり、連続的に射精し続けることが可能になったことで、もう今では転移はしないようにしている。
何よりこの方がずっと気持ちいいからだ。…ああ、射精するのがこんなに気持ちいいとは思わなかったよ。本当に生きていてよかった。
こうしている間にも『すごい! これなら2000階層も夢じゃないかも!』とか『ラフィアスさん最高!』
といったコアの分身の念話が鬱陶しいんだが、これもいい気晴らしになってくれている。俺一人で無言のままだったら、あまりの射精時の快感の連続で精神的にどうにかなっていたのかもしれない。
…いや、覇王竜の額飾りを装備しているから、気が狂うということはないはずだ。それでもテンションが上がり過ぎてハイテンションになって、狂人めいた笑みを浮かべたり大声で笑い続けることはしたかもしれない。
暗殺者としての訓練を受けた俺でさえ、そうなるかもしれないほど気持ちいいのだ。これが並の一般人なら、この押し寄せ続ける快楽の前に獣じみた笑みを浮かべ、口からヨダレを垂れ流していたかもしれない。
そうして1時間ほど経っただろうか。唐突に脳内にコアの分身のファンファーレが響いてきた。
『おめでとうございます、ラフィアスさん! 現在地下400階層まで拡張に成功しました。さてこれからどうしますか? レアアイテムを充実させますか? 今のラフィアスさんなら1時間も射精し続ければ、結構いいアイテムとか出るかもしれませんよ?』
「いや、とりあえず地下500階層を目指そう。それが終わったらもっとダンジョンを拡張するか、あるいはレアアイテムを充実させるか決めることにする――うぅっ!!」
相変わらず俺の肉棒は精子と精液を大量に放出し続けている。あまりの気持ちよさに俺は倒れたりしないようにボールにしがみついて肉棒が抜けないようにするのが精一杯だ。
とにかく俺は射精時の快楽に酔いしれていた。しかもこの快楽は終わることがないのだから、ある意味地獄といってもいい。正しくは快楽地獄といった所だろうか。
そして1時間が過ぎた。本当にあっという間だった。
『ラフィアスさーん。お時間でーす。で、どうしますか? このまま拡張して地下1000階を目指しますか? それとも――』
「か、拡張だ! このまま1000階にすればお前の力も強くなるんだろ? ならこのまま続け、るさ!」
『わかりました。でもあまり無茶はしないでくださいね? まぁ覇王竜の額飾りを装備しているから精神面で異常は出ないようになっていますけど、万が一ということがありますので』
「わかっているさ。それにあと5時間くらいどうってことはないよ、くぅっ!」
『あ、その事なんですけどー。どうもラフィアスさんって覇王竜のアイテムを全部装備しているじゃないですか?
そのせいかわからないけど、精液の質が上がっているから、正確にはあと2時間半で地下1000階まで拡張できますよ? あと射精の快楽に身を任せるのもいいですけど、アビリティとか一度チェックしてみたらいいんじゃないですか? 今のラフィアスさんを見ていると、射精中毒になりそうで心配です』
言われてみて俺はこのままではまずい、と思ってステータス・ボードを出現させてみた。
それでも相変わらず射精は続いているので、見ることしかできないけどな。あれから何時間も経っているのに未だに慣れずに射精時の快楽の虜になってしまっている。しかもダンジョン・コアの分身にまで心配されるほどなんだから、かなり危ない表情をしていたんだろうな。
それにしても地下1000階まで拡張するのにあと2時間半だって? それなら夕方にレヴィンの所に戻れるけどな。何でいきなり精液の質が上がったんだろう?
まさかと思って覇王竜の精気をチェックしてみたら、立派にレベル10になっていました。ほんの数時間の間射精し続けていたのに、レベル上がるの速いなーと思ったら、確か覇王竜の全アイテム装備している状態だと、アビリティの成長も早くなるんだっけ。
そりゃレベル10に上がるか。それならこのまま射精し続けた方が、より質のいいポーションを作成できるな。
ということは…今までの精液ポーションは在庫一掃で全部、このコアの分身の中に流し込むしかないな。
それでレアアイテムの効果が強くなったり、ドロップ品とか出る確率が上がればいいから、必ずしも今迄作った精液ポーションが無駄になるわけじゃないしな。
しかし…こうして連続射精が続くと調べものをしたくても気持ちよすぎてできないんだけどな。
何かいい魔法はないかと調べてみると、精神沈静化(サニティ)の魔法があった。
そうか。覇王竜の剣があるから、こういう魔法も使えるのか。これはいいな。
というわけで、俺は自分自身に射精時の快楽に負けないように精神沈静化の魔法をひたすら自分にかけ続けてみました。
で、結果はどうなったかというと…射精時の快楽に負けないタフなメンタルが付くんじゃなくて、あー射精しているな。気持いいな。と、客観的に自分を見ることができるようになったということかな。連続してかけているんだけど、確かに気持ちよすぎてウヘヘ、となる事はない。
でも俺が期待していた効果とは違うんだよな。そこでステータス・ボードを再度開いて、使える魔法がないか調べてみると、あまりにも多すぎて少しだけビビりました。そりゃ覇王竜の剣を持っているから、これだけの数になるんだろうけど。
それにしても多すぎ。相変わらず射精時の快感に飲み込まれそうになりながらも必死で探していると、ついに見つけましたよ、お目当ての魔法が。
その名もマインド・タフネス。狂人、ならぬ強靭な意思。これこそ俺が求めていたもの!
…いかんいかん。覇王竜の額飾りを装備しているせいか、テンションが上がりやすくなっているな。それで早速使用してみたら、確かに射精した時の連続快感は感じるけど、負けるもんか! という気持ちがすごく強くなってくるのが、はっきりわかるのがいい。
これはいいな。はっきり射精している時の快感は感じているのに、快楽の虜になることがない。
その癖、自分自身の意志がはっきり感じられて負けないように頑張ろうという気になってくるが、テンション上がるのとはまた違う。
一言で言えば熱血タイプになる感じだろうか。俺は負けないぜ! 俺はもっと強いんだぜ!! というような強さが湧き上がってくるのをハッキリ感じられる。
連続使用してみると、もう何かしていないと時間がもったいない気になってきて、片っ端から浄化魔法クリーンを
連射のアビリティをアクティブにして使いまくった。
それが終わったら、またマインド・タフネスを俺自身に連続で重ねがけしてみる。
また何かやろうぜ! もっと魔法の練習しようぜ! 大丈夫。俺ならできるさ! という熱い思いが胸の中に生まれてきて、またクリーンを自分や周囲にかけまくりました。
その結果、1時間ほどでクリーンがレベル30に。覇王竜の叡智で鑑定してみると、物質的な汚れは洗剤なしで綺麗にできる上に、その空間および空気も綺麗にできると出た。つまり病原菌もきれいに殺菌してくれると。これは疫病の蔓延している街には必須だな。
次は上位バージョンの浄化魔法ピュリファイ。これも地下1000階層まで拡張するのに退屈だから、マインド・タフネスの効果もあって、ひたすら自分や周囲にかけまくって、やはり1時間ほどでレベル30にまで上げました。
しかしこうしてみると覇王竜のアイテムシリーズってすごいな。本当に短時間でクリーンもピュリファイもレベル30に上がった。ちなみにピュリファイの場合は悪魔や邪神にも通用する。いわゆる大小便の汚物や腐敗といった物質的なものの他に、精神的な穢れやそれを内包する悪魔や悪霊を浄化する効果もあるんだとか。
更に覇王竜の剣を使って、ピュリファイと覇王竜の息吹を同時に使えば大抵の悪魔や邪神も浄化できるらしい。
そう鑑定にあった。俺は今度は鑑定のアビリティを上げるべく、いろんなアビリティを片っ端から鑑定してみることにした。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 後書きです。というわけで覇王竜の額飾りを装備しているせいか、ちょっとワイルドぽくなっているラフィアスですが、これから射精とかしまくったり、アビリティを上げたりしていきます。ただ露骨な他者との性描写は数話の間はない予定です。あったとしても短く簡潔に済ませる予定です。
それとあまり長くなるとまずいので、今回はここまで多くとも5千から6千くらいにしておこうとおもいます。
それでは読んでくれてありがとうございました。
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──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
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動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
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