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シバの村12
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その後も香織はアイと共に色々と考えたが、中々良いアイディアは生まれなかった。
「そもそも今何も困ってないっていうのが問題なんだよ。だって魔法でなんでも解決出来ちゃうし。だから便利グッズは思いつかないし、元々お洒落に気を使う方じゃなかったからファッションに革命をもたらす事もできない…」
商品開発とは、思いつけばあっという間なのに生み出そうとすると途端に難産になる。そうこうしているうちに、一階からルルが香織の偽りの名を呼ぶ声が聞こえてきた。
「フローラ。お昼できたけど、食べるかい?」
「あ、今行きます!」
香織は抱いていた枕を手放し一階に降りた。
ーーーーーーー
「す、すみません…お昼ご飯を作りにくるのを忘れていました…」
「気にしなくていい。疲れていたんだろう。俺達だって飯くらい作れるさ。フローラほど美味しくは作れないがな。」
その日の夕方。香織はアレクシス達の昼食を作り忘れていた事にようやく気付き、慌てて野営地に向かった。どうやら昼は自分達で作ったようで、彼等が飢えていなかった事に香織はひと安心した。
その失敗を挽回するように、香織は張り切って夕食作りに取り掛かった。
「フローラ!俺も手伝うぜ。」
「エドワードさん。いいんですか?じゃあお願いします。」
腕まくりをしてやってきたエドワードにオークの肉塊を渡す。エドワードは慣れた手つきでそれをナイフで分厚く切っていった。
「今日の昼飯、俺が作ったんだ。干し肉とか使って前よりは美味くできたんだけどよ、やっぱりフローラのとはなんか違うんだよなあ。塩加減がわからないっつーか…」
「スープ作ったんですか?」
「おう。なんかしょっぱかったな、やっぱり。」
「干し肉にはすでに塩が効いてますから。追加の塩は少しずつ、味を見ながら入れると良いですよ。」
「そうだよなあ。俺も美味いもん作れるようになりたくてさ。だからフローラの技を盗みに来たぜ。」
「ふふ、たくさん盗んでくださいね。料理なんて簡単ですよ。」
まさかの料理男子誕生の瞬間である。この世界では文化的に男は料理をしないが、冒険者なら多少の料理の心得はあっても良いのではないかと香織は常々思っていた。これを機にエドワードを料理男子にしてしまおう、と香織は思った。
エドワードに教えるのなら、今回は出汁ポーションを使うのはやめておこう。魔力のないエドワードの為に、魔法なしで一から出汁を取れる方法を香織は考えた。
「うーん、じゃあ今日は豚汁を作りましょうか!」
「豚汁?前食べたやつか?」
「そうです。野菜もお肉もたっぷりですからね。」
「それいいな!」
「…と、その前に、ガッツリお肉も食べますよね?焼く用のお肉を調味液に付けときましょうか。」
「そうだな!肉も食いたい!」
「先に調味液を作ってお肉に付けておくと、焼く時の塩加減とか調整しなくて良いから楽ですよ。美味しいですし。」
醤油、酒がないので白ワイン、蜂蜜、ニンニクのすりおろし。それらを混ぜてオーク肉の薄切りに絡めていく。そこに玉ねぎ、にんじん、ピーマンも入れておく。
「これで味が染み込むのを待って焼けば完成です。」
「簡単だな!」
次に豚汁。粉末出汁は香織が魔法で作ったものなので、削る前の鰹節を取り出す。
「これ、ナイフで薄く削れます?」
エドワードは慣れた手つきで鰹節を削っていく。市販の削り節に比べたら随分と分厚いが、今回は出汁を取った後もザルで濾したりはせずに具材として使うつもりだ。日本の鰹節より若干の生感があるので、干し肉のように具材に流用しても美味しいのではと考えた結果だ。料理慣れしていないエドワードにとって、出汁をわざわざ濾すのは手間に感じるだろう。香織だって、魔法でやるから簡単に手間をかけられるのであって、全部自分の力だけでやれと言われたら、楽な干し肉の出汁ばかり使うだろう。
水を張った鍋に大根、人参、ごぼう、ネギを入れて火にかける。お湯が沸いたら削った鰹節、サイコロ状に切ったオーク肉をいれ、具材が柔らかくなるまで煮込む。今回はエドワードのために、『圧力鍋』の魔法は封印だ。蓋をして、コトコトと煮込んでいく。
「煮込んでる間に肉を焼いちゃいましょう。」
香織はフライパンに漬け込んだ具材を入れ、炒め始めた。
「タレ付きの肉は焦げ付きやすいですから、気をつけてくださいね。火の真上じゃなくて、少し離れたところで焼くといいかもしれません。」
「なるほどな。」
エドワードと二人がかりで肉を焼き、煮立った鍋に味噌を入れて味を見る。
「どうですか?」
「美味い!」
「じゃあ、これで完成です!」
「今日米はないのか?」
「きゃー忘れてました!このお肉には絶対にお米が合いますよ!今炊きますね。」
コメの炊き方もエドワードに教えたかったが、残念ながら魔法頼りに炊いてきた香織には細かい火加減が分からない。この問題はいずれ解決しようと、香織は取り敢えずその問題は端に置いておき、魔法でさっさと米を炊いた。
「本当フローラの魔法ってやつは便利だよなあ。」「魔法なしでも美味しいものはいくらでも作れますよ。お米は…いずれ皆魔法なしでも炊けるようにして見せます!さあ、これで本当に完成です。」
「待ってたぞ!」
もう待ちきれないとでも言うように体をソワソワさせているエドワードを見て、香織は今日はおにぎりを握るのをやめた。今まで白米に慣れていない彼等のために、手で食べるパンに似せておにぎりにしてきた。しかし、エドワードを筆頭として他の者も白米という存在に随分と慣れた今なら茶碗に盛られた白米にも抵抗はないだろう。
香織は大きめの木の器にご飯を盛り、その上に先ほど焼いた肉を乗せた。
「フ、フローラそれは…?」
「これはオーク丼です!」
「う、うまそー!くれ、早くくれ!」
「はいはい、大盛りですよー。」
エドワードの剣幕に他の男達もなんだなんだと寄ってくる。
「うまー!オーク丼最高!」
「フ、フローラ、俺達にも…」
「はい、皆さん並んでくださいね。」
エドワードが良い看板となり、他の者達も丼ものにさして抵抗を示すことなくそれを口に運んだ。
「う、美味い…!」
「肉のタレがご飯に絡んで美味いな…肉とおにぎりで別々に食べるのとはまた違った美味さだ。」
初めて作った丼ものは皆に大好評で、勿論豚汁もあっという間に完食した。
「そもそも今何も困ってないっていうのが問題なんだよ。だって魔法でなんでも解決出来ちゃうし。だから便利グッズは思いつかないし、元々お洒落に気を使う方じゃなかったからファッションに革命をもたらす事もできない…」
商品開発とは、思いつけばあっという間なのに生み出そうとすると途端に難産になる。そうこうしているうちに、一階からルルが香織の偽りの名を呼ぶ声が聞こえてきた。
「フローラ。お昼できたけど、食べるかい?」
「あ、今行きます!」
香織は抱いていた枕を手放し一階に降りた。
ーーーーーーー
「す、すみません…お昼ご飯を作りにくるのを忘れていました…」
「気にしなくていい。疲れていたんだろう。俺達だって飯くらい作れるさ。フローラほど美味しくは作れないがな。」
その日の夕方。香織はアレクシス達の昼食を作り忘れていた事にようやく気付き、慌てて野営地に向かった。どうやら昼は自分達で作ったようで、彼等が飢えていなかった事に香織はひと安心した。
その失敗を挽回するように、香織は張り切って夕食作りに取り掛かった。
「フローラ!俺も手伝うぜ。」
「エドワードさん。いいんですか?じゃあお願いします。」
腕まくりをしてやってきたエドワードにオークの肉塊を渡す。エドワードは慣れた手つきでそれをナイフで分厚く切っていった。
「今日の昼飯、俺が作ったんだ。干し肉とか使って前よりは美味くできたんだけどよ、やっぱりフローラのとはなんか違うんだよなあ。塩加減がわからないっつーか…」
「スープ作ったんですか?」
「おう。なんかしょっぱかったな、やっぱり。」
「干し肉にはすでに塩が効いてますから。追加の塩は少しずつ、味を見ながら入れると良いですよ。」
「そうだよなあ。俺も美味いもん作れるようになりたくてさ。だからフローラの技を盗みに来たぜ。」
「ふふ、たくさん盗んでくださいね。料理なんて簡単ですよ。」
まさかの料理男子誕生の瞬間である。この世界では文化的に男は料理をしないが、冒険者なら多少の料理の心得はあっても良いのではないかと香織は常々思っていた。これを機にエドワードを料理男子にしてしまおう、と香織は思った。
エドワードに教えるのなら、今回は出汁ポーションを使うのはやめておこう。魔力のないエドワードの為に、魔法なしで一から出汁を取れる方法を香織は考えた。
「うーん、じゃあ今日は豚汁を作りましょうか!」
「豚汁?前食べたやつか?」
「そうです。野菜もお肉もたっぷりですからね。」
「それいいな!」
「…と、その前に、ガッツリお肉も食べますよね?焼く用のお肉を調味液に付けときましょうか。」
「そうだな!肉も食いたい!」
「先に調味液を作ってお肉に付けておくと、焼く時の塩加減とか調整しなくて良いから楽ですよ。美味しいですし。」
醤油、酒がないので白ワイン、蜂蜜、ニンニクのすりおろし。それらを混ぜてオーク肉の薄切りに絡めていく。そこに玉ねぎ、にんじん、ピーマンも入れておく。
「これで味が染み込むのを待って焼けば完成です。」
「簡単だな!」
次に豚汁。粉末出汁は香織が魔法で作ったものなので、削る前の鰹節を取り出す。
「これ、ナイフで薄く削れます?」
エドワードは慣れた手つきで鰹節を削っていく。市販の削り節に比べたら随分と分厚いが、今回は出汁を取った後もザルで濾したりはせずに具材として使うつもりだ。日本の鰹節より若干の生感があるので、干し肉のように具材に流用しても美味しいのではと考えた結果だ。料理慣れしていないエドワードにとって、出汁をわざわざ濾すのは手間に感じるだろう。香織だって、魔法でやるから簡単に手間をかけられるのであって、全部自分の力だけでやれと言われたら、楽な干し肉の出汁ばかり使うだろう。
水を張った鍋に大根、人参、ごぼう、ネギを入れて火にかける。お湯が沸いたら削った鰹節、サイコロ状に切ったオーク肉をいれ、具材が柔らかくなるまで煮込む。今回はエドワードのために、『圧力鍋』の魔法は封印だ。蓋をして、コトコトと煮込んでいく。
「煮込んでる間に肉を焼いちゃいましょう。」
香織はフライパンに漬け込んだ具材を入れ、炒め始めた。
「タレ付きの肉は焦げ付きやすいですから、気をつけてくださいね。火の真上じゃなくて、少し離れたところで焼くといいかもしれません。」
「なるほどな。」
エドワードと二人がかりで肉を焼き、煮立った鍋に味噌を入れて味を見る。
「どうですか?」
「美味い!」
「じゃあ、これで完成です!」
「今日米はないのか?」
「きゃー忘れてました!このお肉には絶対にお米が合いますよ!今炊きますね。」
コメの炊き方もエドワードに教えたかったが、残念ながら魔法頼りに炊いてきた香織には細かい火加減が分からない。この問題はいずれ解決しようと、香織は取り敢えずその問題は端に置いておき、魔法でさっさと米を炊いた。
「本当フローラの魔法ってやつは便利だよなあ。」「魔法なしでも美味しいものはいくらでも作れますよ。お米は…いずれ皆魔法なしでも炊けるようにして見せます!さあ、これで本当に完成です。」
「待ってたぞ!」
もう待ちきれないとでも言うように体をソワソワさせているエドワードを見て、香織は今日はおにぎりを握るのをやめた。今まで白米に慣れていない彼等のために、手で食べるパンに似せておにぎりにしてきた。しかし、エドワードを筆頭として他の者も白米という存在に随分と慣れた今なら茶碗に盛られた白米にも抵抗はないだろう。
香織は大きめの木の器にご飯を盛り、その上に先ほど焼いた肉を乗せた。
「フ、フローラそれは…?」
「これはオーク丼です!」
「う、うまそー!くれ、早くくれ!」
「はいはい、大盛りですよー。」
エドワードの剣幕に他の男達もなんだなんだと寄ってくる。
「うまー!オーク丼最高!」
「フ、フローラ、俺達にも…」
「はい、皆さん並んでくださいね。」
エドワードが良い看板となり、他の者達も丼ものにさして抵抗を示すことなくそれを口に運んだ。
「う、美味い…!」
「肉のタレがご飯に絡んで美味いな…肉とおにぎりで別々に食べるのとはまた違った美味さだ。」
初めて作った丼ものは皆に大好評で、勿論豚汁もあっという間に完食した。
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