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ロドルグ伯爵1
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トルソンの街から少し離れた所に位置する大きな街。その中心に建てられた絢爛豪華な屋敷で、一人の男は葉巻を吸いながら新聞を広げていた。
「ふん…面白いな。」
男は新聞の見出しを一通り読むと、バサリと机の上に投げた。バラバラになってしまった紙の束を側に控えていた執事が手馴れた手つきで片付け、指示を仰いだ。
「対策は如何なさいますか、旦那様。」
「ふむ…門を守る兵士を増やせ。同じ事が二度起こる事は早々ない。領主が気にかけていると言うパフォーマンスを見せろ。」
「かしこまりました。」
「大きな損害はないのだろう?」
「はい。」
「この女治癒師のおかげで…か?」
「我々の得た情報と相違ありません。」
「連れてこい。うちで飼ってやる。」
「かしこまりました。」
執事は男に一礼すると部屋を去っていった。一人になった男は葉巻の火を消すと、グイッと酒を仰ぎ、寝室の扉を開いた。
「待たせたな。」
「だ、旦那さま…」
キングサイズのベッドの隅に、小さくなって震える一人の少女がいた。首に奴隷の印である首輪をつけられ、メイド服を身に纏ったその少女は男を見るなり顔色を悪くした。
「お、お許しください、お許しください…」
「ははは、何を許す事があるんだ?お前は私の言うことをただ聞いてればいいんだ。それだけでお前の家族は殺されることなく、美味い飯が食えるんだぞ?良い話だろう?」
「いや、いやなの…もう痛いのは…いや…」
「…もうすぐお前に妹ができるぞ。そうしたらお前の仕事も減ることだろう。」
「ほ、本当ですか…?」
「ああ。勿論だとも。協力してくれるな?」
「は、はい!」
「そうかそうか。良い子だ…」
その夜、屋敷中に響き渡った少女の悲鳴は、明け方近くまで途切れる事はなかった。
ーーーーーーーーー
レッドオーク襲撃から三日。香織がいつもの様にギルドに向かっている途中、慌てた様子のギルド職員に声をかけられた。
「カオリさん!良かった、会えて。」
「どうかしたんですか?」
「実は今ギルドに領主様の使いと言う方が来ていて、あなたを探しているようなんです。」
「領主様がですか?」
「ここら一帯の領主と言うと…」
「ロドルグ伯爵です。カオリさん、面識は?」
「ないです…何の用なんでしょうか…」
「なんでも怪我人を治して欲しいとか…」
「怪我人の治療ですか、なら仕事の依頼ですよね?」
「待て、カオリ。相手は貴族だぞ。そんな金を持っている人間なら大金を払って高名な治癒師に依頼するのが普通だ。ローカル紙で取り上げられただけのカオリをわざわざ雇う必要などないはずだ。」
「そうなんですか?」
「ええ、彼の言う通りです。ギルマスが不審に思って私に伝えに走るようにと。」
「えっと、じゃあどうしたら良いんでしょう?」
「とりあえず今日の営業はしないほうが良いな。カオリの居場所はドルチェがうまく誤魔化すだろう。」
「そうですね、じゃあとりあえず帰りましょうか…」
「確かにお伝えしました。カオリさん、ロドルグ伯爵は統治者としては評判は良いですが、良くない噂も聞いたことがあります。」
「良くない噂ですか?」
「はい。被虐趣味を持っているですとか、愛玩奴隷を買っては毎夜痛めつけているですとか、同じ様な方向性の噂を耳にした事があります。デタラメの可能性ももちろんありますが…充分にお気をつけくださいね。」
「ありがとうございます。気をつけますね。ドルチェさんにもご迷惑おかけして申し訳ないとお伝えください。」
「分かりました。それでは私はこれで。」
駆け足で戻っていく受付の女性を見送り、香織達は足早に来た道を戻った。
「…やはり目をつけられたな。」
「本当に悪い目的で私を探してるんでしょうか…もし本当に怪我人がいて困っていたら…」
「その可能性も確かにあるが、そうじゃない可能性も充分にある。用心に越した事はないだろう。大体貴族なら他にいくらでも優秀な治癒師を雇う金はある。カオリ一人が断ったところで、その怪我人が治らないという事はないだろう。」
「そっか…確かに。そうですよね。」
「カオリが貴族と繋がりを持ちたいというのであれば話は別だが…貴族の家に嫁入りしたいとか、そういう願望はあるか?」
「いやいや、ないです、全然。私貴族のことは詳しくは知らないんですけど、きっと色々なしがらみとかありますよね?私は自由に旅をしたいですもん。」
「ふっ、そうか。ならやる事はひとつだな。」
「なんでしょう?」
「その領主の使いとやらをまこう。帰ったらサイモンに相談してこの街を出るぞ。」
「え、でもそれだとサイモンさんに迷惑をかけるんじゃ…」
「どうせあと数日で出立する予定だったんだ。少し早まったところで問題ないだろう。まあまずは報告だな。」
「そうですね…」
香織は自室でいつもの姿に戻ると、商会の前で露店を開いているサイモンに声をかけた。
「サイモンさん。」
「やあ、どうしたんだい?ギルドの方はいいの?」
「それなんですけど、ちょっと問題が起きて…」
「あんまり良くない話かな?中で聞こう。」
「すみません。」
サイモンを伴い寮の共同リビングに行くと、アレクシスは既にソファに座っていた。
「で、話って?」
「サイモン、ロドルグ伯爵を知っているか。」
「ロドルグ伯爵?この辺の領主だよね。彼がどうかしたの?」
「そいつがカオリを探しているらしい。」
「へえ…」
「怪我人の治療を依頼したいと言っているらしいが…どう思う?」
「彼は概ね良い領主だったはずだよ。統治も問題ないし税収も妥当だ。今回の様に魔物の襲撃があった際には補償も手厚い。ただ…」
「ただ?」
「たまにだけど、よくない噂も聞くね。被虐趣味だとか、少女を愛玩奴隷にしているだとか…まあそう言った噂は流れた途端に一掃されてしまうんだけどね。」
「ふむ…逆に信憑性が増すな。」
「伯爵がカオリに興味を持ってこの街まで使いをやったのだとしたら、なるべく早くこの街を出たほうが良い。」
「予定より早まるが良いのか?」
「売り上げは充分出したし、仕入れももう終わっている。少し早めたところで問題はないさ。明日食料とかを調達して、出発は明後日でいいかい?」
「あの、私のせいで本当にすみません…迷惑でしたら、今日から別行動でも…」
「それは駄目だ。」
「で、でも…」
「カオリ、お前は世間知らずで警戒心が足りない。一人にすればあっという間に貴族の餌食となるだろう。心配なんだ。」
「そうだよ、カオリはクレール商会のお得意様だ!何かあったら困るよ。」
「…ありがとうございます。」
「ふん…面白いな。」
男は新聞の見出しを一通り読むと、バサリと机の上に投げた。バラバラになってしまった紙の束を側に控えていた執事が手馴れた手つきで片付け、指示を仰いだ。
「対策は如何なさいますか、旦那様。」
「ふむ…門を守る兵士を増やせ。同じ事が二度起こる事は早々ない。領主が気にかけていると言うパフォーマンスを見せろ。」
「かしこまりました。」
「大きな損害はないのだろう?」
「はい。」
「この女治癒師のおかげで…か?」
「我々の得た情報と相違ありません。」
「連れてこい。うちで飼ってやる。」
「かしこまりました。」
執事は男に一礼すると部屋を去っていった。一人になった男は葉巻の火を消すと、グイッと酒を仰ぎ、寝室の扉を開いた。
「待たせたな。」
「だ、旦那さま…」
キングサイズのベッドの隅に、小さくなって震える一人の少女がいた。首に奴隷の印である首輪をつけられ、メイド服を身に纏ったその少女は男を見るなり顔色を悪くした。
「お、お許しください、お許しください…」
「ははは、何を許す事があるんだ?お前は私の言うことをただ聞いてればいいんだ。それだけでお前の家族は殺されることなく、美味い飯が食えるんだぞ?良い話だろう?」
「いや、いやなの…もう痛いのは…いや…」
「…もうすぐお前に妹ができるぞ。そうしたらお前の仕事も減ることだろう。」
「ほ、本当ですか…?」
「ああ。勿論だとも。協力してくれるな?」
「は、はい!」
「そうかそうか。良い子だ…」
その夜、屋敷中に響き渡った少女の悲鳴は、明け方近くまで途切れる事はなかった。
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レッドオーク襲撃から三日。香織がいつもの様にギルドに向かっている途中、慌てた様子のギルド職員に声をかけられた。
「カオリさん!良かった、会えて。」
「どうかしたんですか?」
「実は今ギルドに領主様の使いと言う方が来ていて、あなたを探しているようなんです。」
「領主様がですか?」
「ここら一帯の領主と言うと…」
「ロドルグ伯爵です。カオリさん、面識は?」
「ないです…何の用なんでしょうか…」
「なんでも怪我人を治して欲しいとか…」
「怪我人の治療ですか、なら仕事の依頼ですよね?」
「待て、カオリ。相手は貴族だぞ。そんな金を持っている人間なら大金を払って高名な治癒師に依頼するのが普通だ。ローカル紙で取り上げられただけのカオリをわざわざ雇う必要などないはずだ。」
「そうなんですか?」
「ええ、彼の言う通りです。ギルマスが不審に思って私に伝えに走るようにと。」
「えっと、じゃあどうしたら良いんでしょう?」
「とりあえず今日の営業はしないほうが良いな。カオリの居場所はドルチェがうまく誤魔化すだろう。」
「そうですね、じゃあとりあえず帰りましょうか…」
「確かにお伝えしました。カオリさん、ロドルグ伯爵は統治者としては評判は良いですが、良くない噂も聞いたことがあります。」
「良くない噂ですか?」
「はい。被虐趣味を持っているですとか、愛玩奴隷を買っては毎夜痛めつけているですとか、同じ様な方向性の噂を耳にした事があります。デタラメの可能性ももちろんありますが…充分にお気をつけくださいね。」
「ありがとうございます。気をつけますね。ドルチェさんにもご迷惑おかけして申し訳ないとお伝えください。」
「分かりました。それでは私はこれで。」
駆け足で戻っていく受付の女性を見送り、香織達は足早に来た道を戻った。
「…やはり目をつけられたな。」
「本当に悪い目的で私を探してるんでしょうか…もし本当に怪我人がいて困っていたら…」
「その可能性も確かにあるが、そうじゃない可能性も充分にある。用心に越した事はないだろう。大体貴族なら他にいくらでも優秀な治癒師を雇う金はある。カオリ一人が断ったところで、その怪我人が治らないという事はないだろう。」
「そっか…確かに。そうですよね。」
「カオリが貴族と繋がりを持ちたいというのであれば話は別だが…貴族の家に嫁入りしたいとか、そういう願望はあるか?」
「いやいや、ないです、全然。私貴族のことは詳しくは知らないんですけど、きっと色々なしがらみとかありますよね?私は自由に旅をしたいですもん。」
「ふっ、そうか。ならやる事はひとつだな。」
「なんでしょう?」
「その領主の使いとやらをまこう。帰ったらサイモンに相談してこの街を出るぞ。」
「え、でもそれだとサイモンさんに迷惑をかけるんじゃ…」
「どうせあと数日で出立する予定だったんだ。少し早まったところで問題ないだろう。まあまずは報告だな。」
「そうですね…」
香織は自室でいつもの姿に戻ると、商会の前で露店を開いているサイモンに声をかけた。
「サイモンさん。」
「やあ、どうしたんだい?ギルドの方はいいの?」
「それなんですけど、ちょっと問題が起きて…」
「あんまり良くない話かな?中で聞こう。」
「すみません。」
サイモンを伴い寮の共同リビングに行くと、アレクシスは既にソファに座っていた。
「で、話って?」
「サイモン、ロドルグ伯爵を知っているか。」
「ロドルグ伯爵?この辺の領主だよね。彼がどうかしたの?」
「そいつがカオリを探しているらしい。」
「へえ…」
「怪我人の治療を依頼したいと言っているらしいが…どう思う?」
「彼は概ね良い領主だったはずだよ。統治も問題ないし税収も妥当だ。今回の様に魔物の襲撃があった際には補償も手厚い。ただ…」
「ただ?」
「たまにだけど、よくない噂も聞くね。被虐趣味だとか、少女を愛玩奴隷にしているだとか…まあそう言った噂は流れた途端に一掃されてしまうんだけどね。」
「ふむ…逆に信憑性が増すな。」
「伯爵がカオリに興味を持ってこの街まで使いをやったのだとしたら、なるべく早くこの街を出たほうが良い。」
「予定より早まるが良いのか?」
「売り上げは充分出したし、仕入れももう終わっている。少し早めたところで問題はないさ。明日食料とかを調達して、出発は明後日でいいかい?」
「あの、私のせいで本当にすみません…迷惑でしたら、今日から別行動でも…」
「それは駄目だ。」
「で、でも…」
「カオリ、お前は世間知らずで警戒心が足りない。一人にすればあっという間に貴族の餌食となるだろう。心配なんだ。」
「そうだよ、カオリはクレール商会のお得意様だ!何かあったら困るよ。」
「…ありがとうございます。」
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