40 / 54
2章 ドラゴンステーキを求めて
2章ー6 迷宮と少年・少女・幼女 まれに犬?
しおりを挟む
更新が遅くなってしまいました。更新する気持ちはあるんです。
でもリアルがそれを阻む。
宝くじあたらないかなぁ~と妄想する作者です。 ちなみに宝くじは買ってません。
以下本文
なんだかんだで僕たちは4人(人間、ハイエルフ、魔王、もと幽霊を4人と数えていいのか疑問だが)は竜のいる場所へとハルカの案内で向かうことになった。
道中エレナとポチを心配したハルカには二人のステータスを見せ安心させることができた。
まぁ、ものすごく驚いていたので、別の意味では安心できなかったかもしれないけど。
それで僕たちはどこへ向かっているかというと、
「クロノ、クロノ。ねぇ、ちゃんと聞いている?」
僕の前方をエレナと一緒に歩くハルカから声がかかる。
「あぁ、ごめんね。聞いてなかった」
「聞いてなかったって。はぁ~」
大きくため息をつくハルカ。まぁ、別に君にそんなことされても気にしないよ! なんて思っていると・・・。
「はあ~あ?」
ハルカを真似したエレナがため息(?)をつく。
エレナ、そんなにため息つかないでくれよ~。おにいちゃん泣いちゃうよ?
あっ、でもそんな大人ぶっちゃうエレナもかわいいよ。
「何馬鹿なこと考えてるのよ」
あきれるような口調のハルカ。馬鹿なことじゃない、大事なことなんだよ、これは。って僕の心を読まないで欲しい。
「まぁ、いいわ。それで、目的の場所なんだけど、どっちにするの」
ドラゴンのお肉を求めることになった僕らにハルカはとある迷宮へ行くことを提案してきたのだ。曰く、その迷宮のある階層には様々な種類のドラゴンが出現すると。
「私としては、上位の属性竜を狙っていきたいわね。私一人だとリスクをとらないといけないけど、このメンバーなら余裕をもって対処できると思うのよ」
「あえて上位の竜をってことはそっちのが美味しいってこと?」
「いえ~す。異世界物の定番ね」
「エレナもおいちーのがいいの」
美味しいって単語に反応したエレナ。
「ね~、エレちゃんも美味しい方がいいわよね」
「うん、はやくいくの!」
すぐに駆け出しをしそうなエレナ、それを抱きしめようとするハルカ。
エレナは嫌がるそぶりを見せないが、いや、もう頭の中はお肉のことでいっぱいなのかもしれない。
「んっも、かわいいすぎよ。よーし、こうなったら上位属性竜を倒しまくるわよ! 準備はいい、エレちゃん?」
「いえ~ちゅ」
あ、噛んだ。エレナもだいぶ流暢に話せるけど、まだまだ子どもっぽさが残る。って、いつの間にか上位竜を倒すことに決まってるけど、僕に聞く意味あった?
まぁ、僕も妥協して下位の竜を倒すよりは上位属性竜って思ってたよ、けどさ~。
「はいはい、いくわよクロノ」
「おにいちゃん、いくお!!」
2人に言われしぶしぶ歩き始める僕。
「ポチ、なんかごめんな」
ここ最近のポチはこんな気持ちだったのか、とふと思って僕は独り言をつぶやく。
ハルカが案内したのは王都周辺にあるとある迷宮、名前を≪深淵の迷宮≫という。
公式にはその最高到達階層は52階層となっているが、僕たちが目指すのは70階層の先だ。
「私が昔来たときはそのあたりから上位の属性竜たちが出現してきたのよ。まぁ、かなり前のことだから変わってるかもしれないわね」
「公式の情報がないんじゃどうにもならないし、とりあえず70階層まで行ってみようか」
「そうね。あとは私たちは急増のPTだから道中ちょっとした連携や作戦ぐらいは考えておいた方がいいわね」
そういえば僕たちはダンジョンアタックをするんだった、そういった準備は大切はだよね?
以前≪始りと終わりの迷宮≫を攻略した時のことを思い僕はから笑いする。
「うん? どうしたの。大丈夫?」
「あ、あぁ。ありがとう。頼りにしてます、先輩」
「な、なによ。変なの」
そんなやり取りをしてからしばらくして、僕たちは22階層まで降りてきた。このあたりは冒険者たちの主な狩場となっており、道中何回か他のPTと出会った。
よくある展開、トラブルに巻き込まれる、に陥ることもなく順調にダンジョンアタックを進めていくことができ僕は満足だ。僕は。
「まったく、なによあいつらの態度。完全にこっちを見下してるじゃない。あったまくる。燃やし尽くしてやろうかしら」
ハルカがさっきからぶつぶつ怖い。
でも気にしたら負けだ。触らぬ神になんとやらだ。
「こっちのメンバーわかってやってんの? 元勇者にハイエルフ、魔王に高位魔導士よ。あんたらなんて瞬殺よ瞬殺」
先から燃やし尽くすや殺すだの物騒な言葉が聞こえてくる。
「ねぇ、クロノ。せっかく異世界にきたんだから俺TUEEEE、やらない?」
先までの黒い声から急に妙にかわいらしい声を作り僕にそう問う。絶対にうんて言ったらだめなやつだこれは。
「いや、僕はそーゆーの・・・」
興味がないとは言えない圧力がハルカからかもし出されれている。
「うんうん、好きなのね。わかるわ、男の子はみんな好きだからね俺TUEEEE系の話。それで、さっそくだけど――」
終わらぬハルカのマシンガントーク。僕は大きくため息をつく。
「はあ~あ?」
エレナもため息(?)をつく。
********
僕もため息を出されないようにしっかりと話を書いて更新していきたいです。
でもリアルがそれを阻む。
宝くじあたらないかなぁ~と妄想する作者です。 ちなみに宝くじは買ってません。
以下本文
なんだかんだで僕たちは4人(人間、ハイエルフ、魔王、もと幽霊を4人と数えていいのか疑問だが)は竜のいる場所へとハルカの案内で向かうことになった。
道中エレナとポチを心配したハルカには二人のステータスを見せ安心させることができた。
まぁ、ものすごく驚いていたので、別の意味では安心できなかったかもしれないけど。
それで僕たちはどこへ向かっているかというと、
「クロノ、クロノ。ねぇ、ちゃんと聞いている?」
僕の前方をエレナと一緒に歩くハルカから声がかかる。
「あぁ、ごめんね。聞いてなかった」
「聞いてなかったって。はぁ~」
大きくため息をつくハルカ。まぁ、別に君にそんなことされても気にしないよ! なんて思っていると・・・。
「はあ~あ?」
ハルカを真似したエレナがため息(?)をつく。
エレナ、そんなにため息つかないでくれよ~。おにいちゃん泣いちゃうよ?
あっ、でもそんな大人ぶっちゃうエレナもかわいいよ。
「何馬鹿なこと考えてるのよ」
あきれるような口調のハルカ。馬鹿なことじゃない、大事なことなんだよ、これは。って僕の心を読まないで欲しい。
「まぁ、いいわ。それで、目的の場所なんだけど、どっちにするの」
ドラゴンのお肉を求めることになった僕らにハルカはとある迷宮へ行くことを提案してきたのだ。曰く、その迷宮のある階層には様々な種類のドラゴンが出現すると。
「私としては、上位の属性竜を狙っていきたいわね。私一人だとリスクをとらないといけないけど、このメンバーなら余裕をもって対処できると思うのよ」
「あえて上位の竜をってことはそっちのが美味しいってこと?」
「いえ~す。異世界物の定番ね」
「エレナもおいちーのがいいの」
美味しいって単語に反応したエレナ。
「ね~、エレちゃんも美味しい方がいいわよね」
「うん、はやくいくの!」
すぐに駆け出しをしそうなエレナ、それを抱きしめようとするハルカ。
エレナは嫌がるそぶりを見せないが、いや、もう頭の中はお肉のことでいっぱいなのかもしれない。
「んっも、かわいいすぎよ。よーし、こうなったら上位属性竜を倒しまくるわよ! 準備はいい、エレちゃん?」
「いえ~ちゅ」
あ、噛んだ。エレナもだいぶ流暢に話せるけど、まだまだ子どもっぽさが残る。って、いつの間にか上位竜を倒すことに決まってるけど、僕に聞く意味あった?
まぁ、僕も妥協して下位の竜を倒すよりは上位属性竜って思ってたよ、けどさ~。
「はいはい、いくわよクロノ」
「おにいちゃん、いくお!!」
2人に言われしぶしぶ歩き始める僕。
「ポチ、なんかごめんな」
ここ最近のポチはこんな気持ちだったのか、とふと思って僕は独り言をつぶやく。
ハルカが案内したのは王都周辺にあるとある迷宮、名前を≪深淵の迷宮≫という。
公式にはその最高到達階層は52階層となっているが、僕たちが目指すのは70階層の先だ。
「私が昔来たときはそのあたりから上位の属性竜たちが出現してきたのよ。まぁ、かなり前のことだから変わってるかもしれないわね」
「公式の情報がないんじゃどうにもならないし、とりあえず70階層まで行ってみようか」
「そうね。あとは私たちは急増のPTだから道中ちょっとした連携や作戦ぐらいは考えておいた方がいいわね」
そういえば僕たちはダンジョンアタックをするんだった、そういった準備は大切はだよね?
以前≪始りと終わりの迷宮≫を攻略した時のことを思い僕はから笑いする。
「うん? どうしたの。大丈夫?」
「あ、あぁ。ありがとう。頼りにしてます、先輩」
「な、なによ。変なの」
そんなやり取りをしてからしばらくして、僕たちは22階層まで降りてきた。このあたりは冒険者たちの主な狩場となっており、道中何回か他のPTと出会った。
よくある展開、トラブルに巻き込まれる、に陥ることもなく順調にダンジョンアタックを進めていくことができ僕は満足だ。僕は。
「まったく、なによあいつらの態度。完全にこっちを見下してるじゃない。あったまくる。燃やし尽くしてやろうかしら」
ハルカがさっきからぶつぶつ怖い。
でも気にしたら負けだ。触らぬ神になんとやらだ。
「こっちのメンバーわかってやってんの? 元勇者にハイエルフ、魔王に高位魔導士よ。あんたらなんて瞬殺よ瞬殺」
先から燃やし尽くすや殺すだの物騒な言葉が聞こえてくる。
「ねぇ、クロノ。せっかく異世界にきたんだから俺TUEEEE、やらない?」
先までの黒い声から急に妙にかわいらしい声を作り僕にそう問う。絶対にうんて言ったらだめなやつだこれは。
「いや、僕はそーゆーの・・・」
興味がないとは言えない圧力がハルカからかもし出されれている。
「うんうん、好きなのね。わかるわ、男の子はみんな好きだからね俺TUEEEE系の話。それで、さっそくだけど――」
終わらぬハルカのマシンガントーク。僕は大きくため息をつく。
「はあ~あ?」
エレナもため息(?)をつく。
********
僕もため息を出されないようにしっかりと話を書いて更新していきたいです。
0
お気に入りに追加
991
あなたにおすすめの小説
弓使いの成り上がり~「弓なんて役に立たない」と追放された弓使いは実は最強の狙撃手でした~
平山和人
ファンタジー
弓使いのカイトはSランクパーティー【黄金の獅子王】から、弓使いなんて役立たずと追放される。
しかし、彼らは気づいてなかった。カイトの狙撃がパーティーの危機をいくつも救った来たことに、カイトの狙撃が世界最強レベルだということに。
パーティーを追放されたカイトは自らも自覚していない狙撃で魔物を倒し、美少女から惚れられ、やがて最強の狙撃手として世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを失った【黄金の獅子王】は没落の道を歩むことになるのであった。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」
公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。
血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
婚約破棄……そちらの方が新しい聖女……ですか。ところで殿下、その方は聖女検定をお持ちで?
Ryo-k
ファンタジー
「アイリス・フローリア! 貴様との婚約を破棄する!」
私の婚約者のレオナルド・シュワルツ王太子殿下から、突然婚約破棄されてしまいました。
さらには隣の男爵令嬢が新しい聖女……ですか。
ところでその男爵令嬢……聖女検定はお持ちで?
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる