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2章 ドラゴンステーキを求めて
2章ー6 迷宮と少年・少女・幼女 まれに犬?
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更新が遅くなってしまいました。更新する気持ちはあるんです。
でもリアルがそれを阻む。
宝くじあたらないかなぁ~と妄想する作者です。 ちなみに宝くじは買ってません。
以下本文
なんだかんだで僕たちは4人(人間、ハイエルフ、魔王、もと幽霊を4人と数えていいのか疑問だが)は竜のいる場所へとハルカの案内で向かうことになった。
道中エレナとポチを心配したハルカには二人のステータスを見せ安心させることができた。
まぁ、ものすごく驚いていたので、別の意味では安心できなかったかもしれないけど。
それで僕たちはどこへ向かっているかというと、
「クロノ、クロノ。ねぇ、ちゃんと聞いている?」
僕の前方をエレナと一緒に歩くハルカから声がかかる。
「あぁ、ごめんね。聞いてなかった」
「聞いてなかったって。はぁ~」
大きくため息をつくハルカ。まぁ、別に君にそんなことされても気にしないよ! なんて思っていると・・・。
「はあ~あ?」
ハルカを真似したエレナがため息(?)をつく。
エレナ、そんなにため息つかないでくれよ~。おにいちゃん泣いちゃうよ?
あっ、でもそんな大人ぶっちゃうエレナもかわいいよ。
「何馬鹿なこと考えてるのよ」
あきれるような口調のハルカ。馬鹿なことじゃない、大事なことなんだよ、これは。って僕の心を読まないで欲しい。
「まぁ、いいわ。それで、目的の場所なんだけど、どっちにするの」
ドラゴンのお肉を求めることになった僕らにハルカはとある迷宮へ行くことを提案してきたのだ。曰く、その迷宮のある階層には様々な種類のドラゴンが出現すると。
「私としては、上位の属性竜を狙っていきたいわね。私一人だとリスクをとらないといけないけど、このメンバーなら余裕をもって対処できると思うのよ」
「あえて上位の竜をってことはそっちのが美味しいってこと?」
「いえ~す。異世界物の定番ね」
「エレナもおいちーのがいいの」
美味しいって単語に反応したエレナ。
「ね~、エレちゃんも美味しい方がいいわよね」
「うん、はやくいくの!」
すぐに駆け出しをしそうなエレナ、それを抱きしめようとするハルカ。
エレナは嫌がるそぶりを見せないが、いや、もう頭の中はお肉のことでいっぱいなのかもしれない。
「んっも、かわいいすぎよ。よーし、こうなったら上位属性竜を倒しまくるわよ! 準備はいい、エレちゃん?」
「いえ~ちゅ」
あ、噛んだ。エレナもだいぶ流暢に話せるけど、まだまだ子どもっぽさが残る。って、いつの間にか上位竜を倒すことに決まってるけど、僕に聞く意味あった?
まぁ、僕も妥協して下位の竜を倒すよりは上位属性竜って思ってたよ、けどさ~。
「はいはい、いくわよクロノ」
「おにいちゃん、いくお!!」
2人に言われしぶしぶ歩き始める僕。
「ポチ、なんかごめんな」
ここ最近のポチはこんな気持ちだったのか、とふと思って僕は独り言をつぶやく。
ハルカが案内したのは王都周辺にあるとある迷宮、名前を≪深淵の迷宮≫という。
公式にはその最高到達階層は52階層となっているが、僕たちが目指すのは70階層の先だ。
「私が昔来たときはそのあたりから上位の属性竜たちが出現してきたのよ。まぁ、かなり前のことだから変わってるかもしれないわね」
「公式の情報がないんじゃどうにもならないし、とりあえず70階層まで行ってみようか」
「そうね。あとは私たちは急増のPTだから道中ちょっとした連携や作戦ぐらいは考えておいた方がいいわね」
そういえば僕たちはダンジョンアタックをするんだった、そういった準備は大切はだよね?
以前≪始りと終わりの迷宮≫を攻略した時のことを思い僕はから笑いする。
「うん? どうしたの。大丈夫?」
「あ、あぁ。ありがとう。頼りにしてます、先輩」
「な、なによ。変なの」
そんなやり取りをしてからしばらくして、僕たちは22階層まで降りてきた。このあたりは冒険者たちの主な狩場となっており、道中何回か他のPTと出会った。
よくある展開、トラブルに巻き込まれる、に陥ることもなく順調にダンジョンアタックを進めていくことができ僕は満足だ。僕は。
「まったく、なによあいつらの態度。完全にこっちを見下してるじゃない。あったまくる。燃やし尽くしてやろうかしら」
ハルカがさっきからぶつぶつ怖い。
でも気にしたら負けだ。触らぬ神になんとやらだ。
「こっちのメンバーわかってやってんの? 元勇者にハイエルフ、魔王に高位魔導士よ。あんたらなんて瞬殺よ瞬殺」
先から燃やし尽くすや殺すだの物騒な言葉が聞こえてくる。
「ねぇ、クロノ。せっかく異世界にきたんだから俺TUEEEE、やらない?」
先までの黒い声から急に妙にかわいらしい声を作り僕にそう問う。絶対にうんて言ったらだめなやつだこれは。
「いや、僕はそーゆーの・・・」
興味がないとは言えない圧力がハルカからかもし出されれている。
「うんうん、好きなのね。わかるわ、男の子はみんな好きだからね俺TUEEEE系の話。それで、さっそくだけど――」
終わらぬハルカのマシンガントーク。僕は大きくため息をつく。
「はあ~あ?」
エレナもため息(?)をつく。
********
僕もため息を出されないようにしっかりと話を書いて更新していきたいです。
でもリアルがそれを阻む。
宝くじあたらないかなぁ~と妄想する作者です。 ちなみに宝くじは買ってません。
以下本文
なんだかんだで僕たちは4人(人間、ハイエルフ、魔王、もと幽霊を4人と数えていいのか疑問だが)は竜のいる場所へとハルカの案内で向かうことになった。
道中エレナとポチを心配したハルカには二人のステータスを見せ安心させることができた。
まぁ、ものすごく驚いていたので、別の意味では安心できなかったかもしれないけど。
それで僕たちはどこへ向かっているかというと、
「クロノ、クロノ。ねぇ、ちゃんと聞いている?」
僕の前方をエレナと一緒に歩くハルカから声がかかる。
「あぁ、ごめんね。聞いてなかった」
「聞いてなかったって。はぁ~」
大きくため息をつくハルカ。まぁ、別に君にそんなことされても気にしないよ! なんて思っていると・・・。
「はあ~あ?」
ハルカを真似したエレナがため息(?)をつく。
エレナ、そんなにため息つかないでくれよ~。おにいちゃん泣いちゃうよ?
あっ、でもそんな大人ぶっちゃうエレナもかわいいよ。
「何馬鹿なこと考えてるのよ」
あきれるような口調のハルカ。馬鹿なことじゃない、大事なことなんだよ、これは。って僕の心を読まないで欲しい。
「まぁ、いいわ。それで、目的の場所なんだけど、どっちにするの」
ドラゴンのお肉を求めることになった僕らにハルカはとある迷宮へ行くことを提案してきたのだ。曰く、その迷宮のある階層には様々な種類のドラゴンが出現すると。
「私としては、上位の属性竜を狙っていきたいわね。私一人だとリスクをとらないといけないけど、このメンバーなら余裕をもって対処できると思うのよ」
「あえて上位の竜をってことはそっちのが美味しいってこと?」
「いえ~す。異世界物の定番ね」
「エレナもおいちーのがいいの」
美味しいって単語に反応したエレナ。
「ね~、エレちゃんも美味しい方がいいわよね」
「うん、はやくいくの!」
すぐに駆け出しをしそうなエレナ、それを抱きしめようとするハルカ。
エレナは嫌がるそぶりを見せないが、いや、もう頭の中はお肉のことでいっぱいなのかもしれない。
「んっも、かわいいすぎよ。よーし、こうなったら上位属性竜を倒しまくるわよ! 準備はいい、エレちゃん?」
「いえ~ちゅ」
あ、噛んだ。エレナもだいぶ流暢に話せるけど、まだまだ子どもっぽさが残る。って、いつの間にか上位竜を倒すことに決まってるけど、僕に聞く意味あった?
まぁ、僕も妥協して下位の竜を倒すよりは上位属性竜って思ってたよ、けどさ~。
「はいはい、いくわよクロノ」
「おにいちゃん、いくお!!」
2人に言われしぶしぶ歩き始める僕。
「ポチ、なんかごめんな」
ここ最近のポチはこんな気持ちだったのか、とふと思って僕は独り言をつぶやく。
ハルカが案内したのは王都周辺にあるとある迷宮、名前を≪深淵の迷宮≫という。
公式にはその最高到達階層は52階層となっているが、僕たちが目指すのは70階層の先だ。
「私が昔来たときはそのあたりから上位の属性竜たちが出現してきたのよ。まぁ、かなり前のことだから変わってるかもしれないわね」
「公式の情報がないんじゃどうにもならないし、とりあえず70階層まで行ってみようか」
「そうね。あとは私たちは急増のPTだから道中ちょっとした連携や作戦ぐらいは考えておいた方がいいわね」
そういえば僕たちはダンジョンアタックをするんだった、そういった準備は大切はだよね?
以前≪始りと終わりの迷宮≫を攻略した時のことを思い僕はから笑いする。
「うん? どうしたの。大丈夫?」
「あ、あぁ。ありがとう。頼りにしてます、先輩」
「な、なによ。変なの」
そんなやり取りをしてからしばらくして、僕たちは22階層まで降りてきた。このあたりは冒険者たちの主な狩場となっており、道中何回か他のPTと出会った。
よくある展開、トラブルに巻き込まれる、に陥ることもなく順調にダンジョンアタックを進めていくことができ僕は満足だ。僕は。
「まったく、なによあいつらの態度。完全にこっちを見下してるじゃない。あったまくる。燃やし尽くしてやろうかしら」
ハルカがさっきからぶつぶつ怖い。
でも気にしたら負けだ。触らぬ神になんとやらだ。
「こっちのメンバーわかってやってんの? 元勇者にハイエルフ、魔王に高位魔導士よ。あんたらなんて瞬殺よ瞬殺」
先から燃やし尽くすや殺すだの物騒な言葉が聞こえてくる。
「ねぇ、クロノ。せっかく異世界にきたんだから俺TUEEEE、やらない?」
先までの黒い声から急に妙にかわいらしい声を作り僕にそう問う。絶対にうんて言ったらだめなやつだこれは。
「いや、僕はそーゆーの・・・」
興味がないとは言えない圧力がハルカからかもし出されれている。
「うんうん、好きなのね。わかるわ、男の子はみんな好きだからね俺TUEEEE系の話。それで、さっそくだけど――」
終わらぬハルカのマシンガントーク。僕は大きくため息をつく。
「はあ~あ?」
エレナもため息(?)をつく。
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僕もため息を出されないようにしっかりと話を書いて更新していきたいです。
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