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翼をください
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それからあたしは大急ぎで更衣室に直行し、あれこれ言い訳を考えつつ着替えをしてプールの授業に参加した。そして終了後わざと教室に遅く入ったので、やつがあのシャツ見てどんな反応したかなんて知らない。6時限目体操服のままだったから、もしかしたらすぐに気づかなかったかもしれない。
まあ、そんなことはどうでもよくて、自分的に一件落着のつもりでいた。
だから・・後日あいつに呼び出されて、いわゆる『告白』をされたときはホントに驚いた。
人目と日差しを避けて・・なのか、後で考えればそういう場合の定番というか、体育館の裏側だった。
放課後で、遠くに生徒の声が聞こえる。
「ボタン・・ありがとう」
はじめは普通にお礼言われて。
「いや、そんな。こっちこそ・・すみませんでした」
あたしは照れて下を向いていた。
なんか直面できないし。
1年のときから話題の人物だ。
あたしなんかとしゃべることなんてないだろうと思っていた。
「あの、ところでさ、大久保って・・その・・フリー?」
「は?」
意味わかんなくて顔を上げたあたし。
目が合ったあいつの表情がみるみる照れくさげに変わっていったのを今でもよく覚えてる・・。
「いや だから、付き合ってるやつ・・いる?」
「いませんけど」
あたしは即答した。
まあ、そんなことはどうでもよくて、自分的に一件落着のつもりでいた。
だから・・後日あいつに呼び出されて、いわゆる『告白』をされたときはホントに驚いた。
人目と日差しを避けて・・なのか、後で考えればそういう場合の定番というか、体育館の裏側だった。
放課後で、遠くに生徒の声が聞こえる。
「ボタン・・ありがとう」
はじめは普通にお礼言われて。
「いや、そんな。こっちこそ・・すみませんでした」
あたしは照れて下を向いていた。
なんか直面できないし。
1年のときから話題の人物だ。
あたしなんかとしゃべることなんてないだろうと思っていた。
「あの、ところでさ、大久保って・・その・・フリー?」
「は?」
意味わかんなくて顔を上げたあたし。
目が合ったあいつの表情がみるみる照れくさげに変わっていったのを今でもよく覚えてる・・。
「いや だから、付き合ってるやつ・・いる?」
「いませんけど」
あたしは即答した。
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