チャロアと99人の魔法使い

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　子どもたちにプレゼントをわたし終おえると、サンタクロースさんはみんなを見みわたし、こう言いました。


「子どもの心こころをわすれない人だけが、魔法使まほうつかいでいられるんだよ」


　そして、そりに乗のりこむと、にこりとわらって手をふります。

「メリークリスマス！　すてきな夜を！」


　シャララン……シャララン……。

　そりは光の粉こなをふりまきながら、空そらのかなたへ消きえていきます。見送みおくるみんなのえがおには、幸しあわせがあふれていました。

　チャロアはむねにそっと手をあて、小ちいさくほほえみます。


「なんだか体からだの中にも、光が灯ともったみたい」


　100個ひゃっこの光がきらめく、クリスマスツリー。そのてっぺんで、金色きんいろの星ほしは、ひときわ美うつくしくかがやいていました。






　さあ、この話はなしは、これでおしまい。

　わたしがいったいだれなのかって？
　それは、ひみつだよ。

　さて、もうひとつ、新あたらしいおもちゃを作ろうかな。


　メリークリスマス。
　すてきな夜を！



〈おしまい〉