い･ろ･い･ろ･です♡

オズの魔法使い。

僕は、君の事を愛していました。
いいえ、今でも愛しています。
だけど、君はもういないから、
そう、もういない君があまりにも大切でどうしても忘れられない。
君が僕の家に来てからずっと、長い間を共に過ごしてきた。君が僕より早くいなくなってしまうのははじめから知っていた事だったけど、僕の瞳からは涙は一滴も流れなかった。あんなに長い時を共に過ごしてきて、君の温もりが消えても、それでも実感が湧かなかった。どうしても僕は、僕が分からないんだ。何かをしていてもうわべだけの笑顔を見せていたり、熱中したかと思えばすぐに覚めてしまう。自分でも思う。つまらない人間だなと。
最近では、君の顔を思い出すのも一苦労なんだ。どうしても、思い出さない日がでてくる。初めてあった時なんかは、
僕は君に抱きついて離さなかったのに、
今では、君の事を考えることさえ珍しいというこの現状に戸惑いを覚えるくらいだ。
君は、すごく優しかった。
何をしても怒らなかった。
一緒に散歩をしてくれた。
僕が他の子と仲良くして、君と遊ばなくなっても、君は僕が話しかけると寄り添い喜んでくれた。
君は、何度か家出をした。僕は必死で探しているのに、家に帰るとけろっとした顔で何してたの？という表情をするから
一度無視しようとするけれど、最後は僕の方が負けてしまうのだ。多分きっと、
僕の初恋は君に持っていかれてしまったんだと思った。だけど、もう会えない。
あの大きく見開いた目もそして、鼻も口も、、、だけど命あるもの必ず命尽きる時が来る。本当は病気で余命3年だったのにそれよりも倍生きていてくれた。
苦しみながらも、もがきながら、必死に前を向いて生きてくれた。
だから、僕は君に最後こう言ったんだ。
今まで頑張ってくれてありがとう。
君とまた、
会える日が来るまではバイバイ
そして、たまには僕の事も見ててね。
そう言ってお別れした。
僕は、感謝してるんだ。
君と引き合わせてくれたもの達や
運命というものなんかにね。
ありがとう。僕の魔法使いさん。