53 / 794
ゲーム開始前 2 暴走しだした恋心
38-2 悪役令嬢は子作りの話をされる(裏)
しおりを挟む
【セドリック視点】
マリナと楽しい時間を過ごしたある日、僕は父上に呼び出された。
「セドリック、お前と男同士の話がしたい」
母上がいないところで話したいということか。僕は合点がいった。
「どのようなお話でしょうか」
「お前はハーリオン家のマリナを随分寵愛していると聞いたが」
「ちょ、寵愛、だなんて、そんな」
「毎日のように呼びつけて会っていれば、そう言われる。王族は常に行動に責任が伴うのを忘れるな」
「……はい。マリナとは今日も話をしました」
俯いて、つい声が小さくなる。父上は優しく僕に話しかけた。
「好きなのか」
はっ、と頬を染めて見上げれば、含み笑いをした父上が僕を見ている。
「はい。好き、です。彼女を妃にしたいと思うほどに」
「そうか」
沈黙。ややあって、父上は何か考えたようだった。
「お前に、妾、つまり側妃の話をしようと思ったのだ」
一夫一妻制のこの国では、貴族でも妾を持つと非難される。しかし、王位継承権を持つ王族の人数を安定的に維持するため、王とその継嗣である王太子に限り、妾、つまり側妃を置くことが許されている。父上には妾はおらず、母上との仲も睦まじい。それでも保守派の貴族の中には、何人でも妾を迎えて王位継承権を持つ王子を増やしてほしいと言う者がいるという。
「では、父上は、母上以外の女性を宮廷に……」
「いや。私は妃一筋だ。妾を持つのは、お前だよ、セドリック」
僕は衝撃を受けて椅子の背に凭れた。
「ぼ、ぼく、は……」
「勿論、マリナ嬢に不足があるわけではない。ただ、王太子妃候補に何があるか分からない。候補は何人でもいた方がいいだろう」
何がって何だ。マリナが妃になれないなんてありえない。
「父上は母上だけを愛しておられるのに、何故僕にはそのようなことを仰るのです?」
「すでに宰相が候補を洗い出している。マリナを筆頭にしたいであろうお前の意向を反映して、侯爵家以下の令嬢を……」
「お願いです。今すぐやめさせてください」
僕は涙目になっていた。
「ならぬ。これは王の決定だ」
自室に戻り、すぐに僕はマリナに手紙を書いた。急ぎの案件だからと侍従を走らせる。
彼女に会いたい。会って話したい。
こんなにも動揺している僕を叱って欲しい。
◆◆◆
侍従を行かせてから長い時間が経った。実際にはそれほど長い時間ではなかったのかもしれないが、僕には果てしなく長い時間に感じられた。
マリナが王宮へ着いたと連絡があった。ノックの音がし、僕はたまらずドアを開ける。
「マリナ!」
そこには水色のドレスに身を包んだ、神々しいほどに美しい令嬢がいた。僕の様子に戸惑うアメジストの瞳は長い睫毛を揺らして何度も瞬き、下ろした銀髪から見え隠れする肩の線は華奢で、妖精にしか見えない。礼をしようとする彼女を攫うように室内に招き、僕は彼女と並んで長椅子に腰かけた。
「殿下?」
「待っていたよ。手紙は読んでくれたかい?」
眉を顰めて軽く首を傾げた様子も可愛らしい。
「はい。国家を揺るがす火急の用件だとか」
「そうなんだ。これはね……僕の治世に、とても大切なことだから」
「殿下の……」
僕は腰を浮かして、彼女に身体を近づけた。
父上から二人目の王太子妃候補を選べと言われたと話すと、彼女は淡々と受け答えした。
「そうですか」
「そうですか、って、マリナ!」
マリナの肩を掴む。勢いで一層露わになった肩、見えそうな胸に少し躊躇したが、僕は話を続ける。
「君は、それでいいの?僕が他の女の子と仲良く……その、こ、子供ができても」
仲良くするだけでは済まない。妾になった令嬢と僕が夫婦の営みをして子供を作るのだ。この歳になって女性の身体に興味がないわけではない。しなければならないのなら、マリナ以外の令嬢とも夜を共にするのだろう。
「殿下のお妃候補は私だけではありますが、次に選ばれるご令嬢が、候補の筆頭になる可能性もございますでしょう。その方と殿下の間にお子様がおできになれば、私は……」
目を伏せながらマリナが言う。
ああ、彼女につらい思いをさせてしまう。子ができない王妃マリナと、次々に王子を産む妾を想像して、僕は胸が痛んだ。
「僕は君以外を妃に迎えるつもりはないよ。他の令嬢なんてどうでもいい」
僕はマリナを抱き寄せた。そうだ。妾は形式的に迎えても、マリナが世継ぎを産めば……。夜のアレコレをマリナと僕が?
「こ……子供は、頑張るつもりだから。もし、跡継ぎに恵まれなくても、僕の弟が……」
自分で言いながら、想像して身体が火照ってくる。こういうことは神のみぞ知るだからな。頑張る以外にはない。うん。
「ちょ、ちょっと待っ……」
真っ赤になって動揺するマリナが可愛くて、僕はまた愛を囁く。
「……好きだ、マリナ。他の子なんて要らない。僕がドキドキするのは君だけだよ」
いつもは気丈な彼女に圧されっぱなしで、女の子のドレスを着せられる時にもいいように遊ばれている気がする。それはそれでたまらないのだが、少し僕が逆襲するとこんな風に照れて挙動不審になる。
腕を緩めて見つめると、マリナはビクリと身体を震わせた。
――ああ、いいな。
美しく整えられた銀髪を撫でて乱れさせる。彼女を乱すのは後にも先にも僕だけだ。切ない興奮が僕を苛む。
上気した頬に掌を当て、一瞬でマリナの唇を奪う。
キスに慣れていない彼女が苦しそうな吐息を漏らすと、僕はもっと貪りたい衝動に駆られる。もっと口づけを深くしようとした時、
「ダメぇっ!」
渾身の力で彼女に突き飛ばされた僕は、どこかに頭をぶつけて意識を失くした。
◆◆◆
天蓋のある自分のベッドで目覚めた時、先ほどのことが夢だったのかと思った。
マリナに何度目かの愛の告白をし、彼女の唇を貪った。……貪りかけた、とでも言うのか。
何て甘美な夢なのだろう。頭の中で反芻していると、侍従が声をかけてきた。
「お目覚めですか、殿下」
「ああ、起きている。僕は一体……」
ベテラン侍従はやれやれと肩を竦めて僕を見て、
「王妃様が大層お怒りですよ」
とにっこり笑った。
身支度を整えて母上の部屋に急ぐ。今まで気を失っていた王太子を呼びつけるなんて、過保護な母上にしてはおかしいなと思った。部屋に入ってすぐに、僕は戦慄した。
「……来たわね、セドリック」
豪奢な椅子に腰かけて、こちらを一瞥した母上の視線は鋭かった。権謀術数に耐えてきた儚げな王妃ではなく、王宮を根城に魑魅魍魎を飼い馴らす魔王のようだった。
「遅くなりまして申し訳ございません」
「いいのよ、頭を打って気絶していたんですもの」
静かに語る母上ほど恐ろしいものはない。
「今度という今度は、あなたを見損なったわ、セドリック」
母上の表情が読めない。いつもの天真爛漫な笑顔を思い出し、今の母上との違いに僕は背筋が凍った。
「ハーリオン侯爵夫人ソフィアは私の親友なの。知っているでしょう?」
「はい」
僕は小さく返事をすることしかできない。
「私ね、ソフィアに手紙を書いたのよ」
「はい」
「うちのバカ息子があなたのお嬢さんに無体を働きました、お詫びのしようもございませんて」
「は、母上!?」
母上は椅子から立ち上がり、仁王立ちで僕の前に寄ると、顎に手をかけて僕を上向かせた。
「何かしら?侍従からの報告が違うとでも?マリナちゃんは髪もドレスも乱れて、泣いていたと言うじゃない。妃候補だからって、十二歳の女の子に手を出そうなんて。最低よ」
見下ろす視線は少なからず狂気じみていて、僕は奥歯が合わず震えだした。
マリナが泣いていた?僕が意識を失った後に?
「マリナちゃんは落ち着くまで王宮で預かることにしたわ。当然あなたは接近禁止。分かったわね、セドリック」
ピシャリと言い放つと、母上は侍従に言いつけて、僕を自室に閉じ込めた。
マリナと楽しい時間を過ごしたある日、僕は父上に呼び出された。
「セドリック、お前と男同士の話がしたい」
母上がいないところで話したいということか。僕は合点がいった。
「どのようなお話でしょうか」
「お前はハーリオン家のマリナを随分寵愛していると聞いたが」
「ちょ、寵愛、だなんて、そんな」
「毎日のように呼びつけて会っていれば、そう言われる。王族は常に行動に責任が伴うのを忘れるな」
「……はい。マリナとは今日も話をしました」
俯いて、つい声が小さくなる。父上は優しく僕に話しかけた。
「好きなのか」
はっ、と頬を染めて見上げれば、含み笑いをした父上が僕を見ている。
「はい。好き、です。彼女を妃にしたいと思うほどに」
「そうか」
沈黙。ややあって、父上は何か考えたようだった。
「お前に、妾、つまり側妃の話をしようと思ったのだ」
一夫一妻制のこの国では、貴族でも妾を持つと非難される。しかし、王位継承権を持つ王族の人数を安定的に維持するため、王とその継嗣である王太子に限り、妾、つまり側妃を置くことが許されている。父上には妾はおらず、母上との仲も睦まじい。それでも保守派の貴族の中には、何人でも妾を迎えて王位継承権を持つ王子を増やしてほしいと言う者がいるという。
「では、父上は、母上以外の女性を宮廷に……」
「いや。私は妃一筋だ。妾を持つのは、お前だよ、セドリック」
僕は衝撃を受けて椅子の背に凭れた。
「ぼ、ぼく、は……」
「勿論、マリナ嬢に不足があるわけではない。ただ、王太子妃候補に何があるか分からない。候補は何人でもいた方がいいだろう」
何がって何だ。マリナが妃になれないなんてありえない。
「父上は母上だけを愛しておられるのに、何故僕にはそのようなことを仰るのです?」
「すでに宰相が候補を洗い出している。マリナを筆頭にしたいであろうお前の意向を反映して、侯爵家以下の令嬢を……」
「お願いです。今すぐやめさせてください」
僕は涙目になっていた。
「ならぬ。これは王の決定だ」
自室に戻り、すぐに僕はマリナに手紙を書いた。急ぎの案件だからと侍従を走らせる。
彼女に会いたい。会って話したい。
こんなにも動揺している僕を叱って欲しい。
◆◆◆
侍従を行かせてから長い時間が経った。実際にはそれほど長い時間ではなかったのかもしれないが、僕には果てしなく長い時間に感じられた。
マリナが王宮へ着いたと連絡があった。ノックの音がし、僕はたまらずドアを開ける。
「マリナ!」
そこには水色のドレスに身を包んだ、神々しいほどに美しい令嬢がいた。僕の様子に戸惑うアメジストの瞳は長い睫毛を揺らして何度も瞬き、下ろした銀髪から見え隠れする肩の線は華奢で、妖精にしか見えない。礼をしようとする彼女を攫うように室内に招き、僕は彼女と並んで長椅子に腰かけた。
「殿下?」
「待っていたよ。手紙は読んでくれたかい?」
眉を顰めて軽く首を傾げた様子も可愛らしい。
「はい。国家を揺るがす火急の用件だとか」
「そうなんだ。これはね……僕の治世に、とても大切なことだから」
「殿下の……」
僕は腰を浮かして、彼女に身体を近づけた。
父上から二人目の王太子妃候補を選べと言われたと話すと、彼女は淡々と受け答えした。
「そうですか」
「そうですか、って、マリナ!」
マリナの肩を掴む。勢いで一層露わになった肩、見えそうな胸に少し躊躇したが、僕は話を続ける。
「君は、それでいいの?僕が他の女の子と仲良く……その、こ、子供ができても」
仲良くするだけでは済まない。妾になった令嬢と僕が夫婦の営みをして子供を作るのだ。この歳になって女性の身体に興味がないわけではない。しなければならないのなら、マリナ以外の令嬢とも夜を共にするのだろう。
「殿下のお妃候補は私だけではありますが、次に選ばれるご令嬢が、候補の筆頭になる可能性もございますでしょう。その方と殿下の間にお子様がおできになれば、私は……」
目を伏せながらマリナが言う。
ああ、彼女につらい思いをさせてしまう。子ができない王妃マリナと、次々に王子を産む妾を想像して、僕は胸が痛んだ。
「僕は君以外を妃に迎えるつもりはないよ。他の令嬢なんてどうでもいい」
僕はマリナを抱き寄せた。そうだ。妾は形式的に迎えても、マリナが世継ぎを産めば……。夜のアレコレをマリナと僕が?
「こ……子供は、頑張るつもりだから。もし、跡継ぎに恵まれなくても、僕の弟が……」
自分で言いながら、想像して身体が火照ってくる。こういうことは神のみぞ知るだからな。頑張る以外にはない。うん。
「ちょ、ちょっと待っ……」
真っ赤になって動揺するマリナが可愛くて、僕はまた愛を囁く。
「……好きだ、マリナ。他の子なんて要らない。僕がドキドキするのは君だけだよ」
いつもは気丈な彼女に圧されっぱなしで、女の子のドレスを着せられる時にもいいように遊ばれている気がする。それはそれでたまらないのだが、少し僕が逆襲するとこんな風に照れて挙動不審になる。
腕を緩めて見つめると、マリナはビクリと身体を震わせた。
――ああ、いいな。
美しく整えられた銀髪を撫でて乱れさせる。彼女を乱すのは後にも先にも僕だけだ。切ない興奮が僕を苛む。
上気した頬に掌を当て、一瞬でマリナの唇を奪う。
キスに慣れていない彼女が苦しそうな吐息を漏らすと、僕はもっと貪りたい衝動に駆られる。もっと口づけを深くしようとした時、
「ダメぇっ!」
渾身の力で彼女に突き飛ばされた僕は、どこかに頭をぶつけて意識を失くした。
◆◆◆
天蓋のある自分のベッドで目覚めた時、先ほどのことが夢だったのかと思った。
マリナに何度目かの愛の告白をし、彼女の唇を貪った。……貪りかけた、とでも言うのか。
何て甘美な夢なのだろう。頭の中で反芻していると、侍従が声をかけてきた。
「お目覚めですか、殿下」
「ああ、起きている。僕は一体……」
ベテラン侍従はやれやれと肩を竦めて僕を見て、
「王妃様が大層お怒りですよ」
とにっこり笑った。
身支度を整えて母上の部屋に急ぐ。今まで気を失っていた王太子を呼びつけるなんて、過保護な母上にしてはおかしいなと思った。部屋に入ってすぐに、僕は戦慄した。
「……来たわね、セドリック」
豪奢な椅子に腰かけて、こちらを一瞥した母上の視線は鋭かった。権謀術数に耐えてきた儚げな王妃ではなく、王宮を根城に魑魅魍魎を飼い馴らす魔王のようだった。
「遅くなりまして申し訳ございません」
「いいのよ、頭を打って気絶していたんですもの」
静かに語る母上ほど恐ろしいものはない。
「今度という今度は、あなたを見損なったわ、セドリック」
母上の表情が読めない。いつもの天真爛漫な笑顔を思い出し、今の母上との違いに僕は背筋が凍った。
「ハーリオン侯爵夫人ソフィアは私の親友なの。知っているでしょう?」
「はい」
僕は小さく返事をすることしかできない。
「私ね、ソフィアに手紙を書いたのよ」
「はい」
「うちのバカ息子があなたのお嬢さんに無体を働きました、お詫びのしようもございませんて」
「は、母上!?」
母上は椅子から立ち上がり、仁王立ちで僕の前に寄ると、顎に手をかけて僕を上向かせた。
「何かしら?侍従からの報告が違うとでも?マリナちゃんは髪もドレスも乱れて、泣いていたと言うじゃない。妃候補だからって、十二歳の女の子に手を出そうなんて。最低よ」
見下ろす視線は少なからず狂気じみていて、僕は奥歯が合わず震えだした。
マリナが泣いていた?僕が意識を失った後に?
「マリナちゃんは落ち着くまで王宮で預かることにしたわ。当然あなたは接近禁止。分かったわね、セドリック」
ピシャリと言い放つと、母上は侍従に言いつけて、僕を自室に閉じ込めた。
0
お気に入りに追加
750
あなたにおすすめの小説
魔性の悪役令嬢らしいですが、男性が苦手なのでご期待にそえません!
蒼乃ロゼ
恋愛
「リュミネーヴァ様は、いろんな殿方とご経験のある、魔性の女でいらっしゃいますから!」
「「……は?」」
どうやら原作では魔性の女だったらしい、リュミネーヴァ。
しかし彼女の中身は、前世でストーカーに命を絶たれ、乙女ゲーム『光が世界を満たすまで』通称ヒカミタの世界に転生してきた人物。
前世での最期の記憶から、男性が苦手。
初めは男性を目にするだけでも体が震えるありさま。
リュミネーヴァが具体的にどんな悪行をするのか分からず、ただ自分として、在るがままを生きてきた。
当然、物語が原作どおりにいくはずもなく。
おまけに実は、本編前にあたる時期からフラグを折っていて……?
攻略キャラを全力回避していたら、魔性違いで謎のキャラから溺愛モードが始まるお話。
ファンタジー要素も多めです。
※なろう様にも掲載中
※短編【転生先は『乙女ゲーでしょ』~】の元ネタです。どちらを先に読んでもお話は分かりますので、ご安心ください。
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
転生したら攻略対象者の母親(王妃)でした
黒木寿々
恋愛
我儘な公爵令嬢リザベル・フォリス、7歳。弟が産まれたことで前世の記憶を思い出したけど、この世界って前世でハマっていた乙女ゲームの世界!?私の未来って物凄く性悪な王妃様じゃん!
しかもゲーム本編が始まる時点ですでに亡くなってるし・・・。
ゲームの中ではことごとく酷いことをしていたみたいだけど、私はそんなことしない!
清く正しい心で、未来の息子(攻略対象者)を愛でまくるぞ!!!
*R15は保険です。小説家になろう様でも掲載しています。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
そして乙女ゲームは始まらなかった
お好み焼き
恋愛
気付いたら9歳の悪役令嬢に転生してました。前世でプレイした乙女ゲームの悪役キャラです。悪役令嬢なのでなにか悪さをしないといけないのでしょうか?しかし私には誰かをいじめる趣味も性癖もありません。むしろ苦しんでいる人を見ると胸が重くなります。
一体私は何をしたらいいのでしょうか?
悪役令嬢なので舞台である学園に行きません!
神々廻
恋愛
ある日、前世でプレイしていた乙女ゲーに転生した事に気付いたアリサ・モニーク。この乙女ゲーは悪役令嬢にハッピーエンドはない。そして、ことあるイベント事に死んでしまう.......
だが、ここは乙女ゲーの世界だが自由に動ける!よし、学園に行かなければ婚約破棄はされても死にはしないのでは!?
全8話完結 完結保証!!
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
盲目のラスボス令嬢に転生しましたが幼馴染のヤンデレに溺愛されてるので幸せです
斎藤樹
恋愛
事故で盲目となってしまったローナだったが、その時の衝撃によって自分の前世を思い出した。
思い出してみてわかったのは、自分が転生してしまったここが乙女ゲームの世界だということ。
さらに転生した人物は、"ラスボス令嬢"と呼ばれた性悪な登場人物、ローナ・リーヴェ。
彼女に待ち受けるのは、嫉妬に狂った末に起こる"断罪劇"。
そんなの絶対に嫌!
というかそもそも私は、ローナが性悪になる原因の王太子との婚約破棄なんかどうだっていい!
私が好きなのは、幼馴染の彼なのだから。
ということで、どうやら既にローナの事を悪く思ってない幼馴染と甘酸っぱい青春を始めようと思ったのだけどーー
あ、あれ?なんでまだ王子様との婚約が破棄されてないの?
ゲームじゃ兄との関係って最悪じゃなかったっけ?
この年下男子が出てくるのだいぶ先じゃなかった?
なんかやけにこの人、私に構ってくるような……というか。
なんか……幼馴染、ヤンデる…………?
「カクヨム」様にて同名義で投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる