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学院編 14
578 悪役令嬢の素敵な足癖
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「想像はしていたけど、かなりくるね……」
レナードは苦笑いをしてアレックス親子の後を追う。魔力が殆どない二人は、エンフィールド侯爵邸にかけられた魔法をものともせず、左右を見回しては敵がいないか確認している。
「用心棒は出尽くしたんじゃないんですか?」
「おっと、そうだな。いかん。つい……はははっ」
「声が大きいよ、父上」
父を注意するアレックスの声も大きい。似た者親子とはこのことだと、レナードは先行きに不安を覚えた。
「どうします?ジュリアちゃんとはぐれた場所まで行きましょうか」
「そうだな。そこで手がかりを探そう」
「敵に遭遇するかもな。用心して……ん?大丈夫か、レナード。顔色が悪い」
「大したことないから、気にしなくていいよ。万全じゃないから魔法剣は難しいかな」
「何?魔法剣の使い手か?素晴らしいな」
ヴィルソード侯爵は息子と同じ金色の目を輝かせてレナードの手を取った。大きくて厚い掌は汗でベタベタしている。
「卒業したら、騎士団に入るんだろう?陛下が王太子殿下のために、近衛騎士団を復活させようとしていてな」
「父上、今はそんな話をしている場合じゃない。ジュリアを助けるんだ」
「ああ、勿論、そうだな。……階段はあそこだ。用心しろよ、どこかに罠があるかもしれ、ぐふぉ!」
一見、普通の石の床に見えた場所がぬかるみ、ヴィルソード侯爵は膝上まではまった。ぬかるみの外にある右足と、沼にめり込んでいく左足が大きく開いていく。
「父上!」
アレックスが手を引き、ぬかるみの外に戻そうとするが、侯爵の体重が重く引き上げられない。レナードも手を引いたが、三人とも沼にはまっていく。
「くそっ、こんなところに罠があるなんて!ジュリアを助けたいのに!」
「魔法か?魔法なのか?ああ、俺には皆目わからん!」
ヴィルソード親子が絶叫した。一人冷静なのはレナードだけだった。
「魔法……罠……そうか!」
レナードは侯爵から一度手を離し、すぐに懐から小瓶を取り出した。口で栓を開けると、自分達の足元目がけて瓶の中身を撒いた。
「レナード!お前、何し……おおおお?」
「足が、足が戻った!やったぞ!」
描かれた魔法陣が効力を失い、侯爵の足もアレックスの足も、ただの大理石に戻った床の上に乗っていた。侯爵は感激してレナードを抱きしめた。
「魔法陣を崩すなんて、よく考えたな!ははは!エライぞ!」
「瓶はあと二つだけになっちゃったんですよ?それでも偉いとおっしゃいますか?邸にかかった魔法を『壊す』のに一つ、ジュリアちゃん達を閉じ込めた場所に魔法がかかっているとしたら、それを『壊す』のに一つ。失敗できなくなったんですよ。似たような魔法陣がいくつもあったらどうするんです?」
「俺が見つけるから問題ないぞ」
「父上、魔法陣が読めるんだ……」
アレックスは尊敬の眼差しを向けた。父は単なる筋トレマニアではなかったのだ。自分も勉強しておかないといけないなと決意を新たにしたところで、侯爵は胸を張った。
「読めるわけがない。いいか、こういうのは……」
「コツがあるんですか?」
「すげえ、父上かっけー!」
ゴクリ。
レナードは期待に胸を膨らませて騎士団長を見つめた。
「勘だ!最後はこれが正解だと信じる心だ!」
堂々と発言した侯爵の言葉に、レナードはあんぐり口を開けその場に頽れた。
◆◆◆
ドンドンドン!
ジュリアは足を踏み鳴らした。
「ここから出せぇええええ!」
「叫んでも無駄よ。体力は温存しましょう?」
「そうだよ。師匠なら、こんなとき絶対寝てると思う」
寸暇を惜しんで寝るエミリーを想像し、騒ぎ立てるジュリアとは好対照だとマリナは思った。
「騒いでどうするつもり?」
「誰か聞いてるかもしれないじゃん?小父様が戻って来るとか」
「ヴィルソード侯爵様ね……」
「味方をいっぱい連れてくると思うよ?ね、マリナ、手首のロープは解けそう?」
二人は背中合わせに座り、マリナがジュリアの拘束を解いている段階だ。マリナ自身も手首を縛られていて、思うように動かせないでいる。
「部屋の外に見張りはいないようね。ジュリアが騒いで気づかないわけがないもの。この邸は想像以上に守りが手薄だわ。使用人も僅か。侯爵家の別邸なのに、こんなに人が少ないと余計に怪しく感じるわね」
「うんうん。うちのエスティアのお邸はちっちゃいから、ハリー兄様とお父さんお母さん、少しの使用人で管理できたけど、ここはそうはいかないよね?」
閉じ込められた部屋もどことなく埃っぽい気がする。絨毯は敷かれておらず、倉庫として使っているのだろう。リスになったクリスが盛んに顔を擦っている。
「管理が行き届いていないところもあったもの。お父様から聞いた話では、こちらのお邸の正面階段には先祖代々の肖像画が飾ってあったそうよ。きっと埃を被っているでしょうね」
「肖像画なんかなかったよ?」
「売りに出したのかしら?そうなったら博物館で収集するわよね?侯爵家が肖像画を売るだなんて、前代未聞のことよ。必ず噂になるわ。噂にならないってことは、理由があって取り外し、どこかへしまいこんでいるのよ」
「理由か……何だろう、ひっかかるな……」
「解けたわ。さあ、今度は私の番よ?」
マリナはジュリアに見せるように手首を向けた。
「あ!あれ!」
「ちょっと、ジュリア!探し物はいいから、解いて頂戴!」
倉庫の奥へ脱兎のごとく去ろうとした妹の前に足を出し、マリナは行く手を阻んだ。
◆◆◆
実際、ヴィルソード侯爵の言葉は真実だった。
彼はこれまでの経験から、最良の方法、最適な道を直感的に選び取る術を身につけていた。
「父上が言った通りだったな。ここまで誰にも会わなかった」
アレックスが余裕の笑みを見せる。稀に見る強運の持ち主なのか、野生の勘なのか。
「父上、こっち」
「ああ、きっとそうだな」
「え、えええええ?少し考えて行動しましょうよ?」
「考える時間があればな。俺達は一刻も早くジュリア達を見つけないといけない。一緒にいるクリスは小さいし、何かあったらどうする!」
「そりゃ、急がないといけないのは分かってる。だけど、何の手がかりもなしに走り回っても時間の無駄だろ?邸の使用人を捕まえて訊いた方がいい。……一階に人の気配がする部屋がありました。あそこで聞きだしましょう」
「素直に教えるとは思えん……多少手荒な真似もすることになるな。これでおとなしくしてくれればいいんだが」
懐から一枚の書状を取り出し、ヴィルソード侯爵は深呼吸を繰り返した。
「父上、それ、何ですか?」
「陛下の書状だ。邸内を含めて、俺に調査権限を持たせるっていう、ありがたーいお札だよ」
スキンヘッドの大男は、二人に中をちらりと見せた。
レナードは苦笑いをしてアレックス親子の後を追う。魔力が殆どない二人は、エンフィールド侯爵邸にかけられた魔法をものともせず、左右を見回しては敵がいないか確認している。
「用心棒は出尽くしたんじゃないんですか?」
「おっと、そうだな。いかん。つい……はははっ」
「声が大きいよ、父上」
父を注意するアレックスの声も大きい。似た者親子とはこのことだと、レナードは先行きに不安を覚えた。
「どうします?ジュリアちゃんとはぐれた場所まで行きましょうか」
「そうだな。そこで手がかりを探そう」
「敵に遭遇するかもな。用心して……ん?大丈夫か、レナード。顔色が悪い」
「大したことないから、気にしなくていいよ。万全じゃないから魔法剣は難しいかな」
「何?魔法剣の使い手か?素晴らしいな」
ヴィルソード侯爵は息子と同じ金色の目を輝かせてレナードの手を取った。大きくて厚い掌は汗でベタベタしている。
「卒業したら、騎士団に入るんだろう?陛下が王太子殿下のために、近衛騎士団を復活させようとしていてな」
「父上、今はそんな話をしている場合じゃない。ジュリアを助けるんだ」
「ああ、勿論、そうだな。……階段はあそこだ。用心しろよ、どこかに罠があるかもしれ、ぐふぉ!」
一見、普通の石の床に見えた場所がぬかるみ、ヴィルソード侯爵は膝上まではまった。ぬかるみの外にある右足と、沼にめり込んでいく左足が大きく開いていく。
「父上!」
アレックスが手を引き、ぬかるみの外に戻そうとするが、侯爵の体重が重く引き上げられない。レナードも手を引いたが、三人とも沼にはまっていく。
「くそっ、こんなところに罠があるなんて!ジュリアを助けたいのに!」
「魔法か?魔法なのか?ああ、俺には皆目わからん!」
ヴィルソード親子が絶叫した。一人冷静なのはレナードだけだった。
「魔法……罠……そうか!」
レナードは侯爵から一度手を離し、すぐに懐から小瓶を取り出した。口で栓を開けると、自分達の足元目がけて瓶の中身を撒いた。
「レナード!お前、何し……おおおお?」
「足が、足が戻った!やったぞ!」
描かれた魔法陣が効力を失い、侯爵の足もアレックスの足も、ただの大理石に戻った床の上に乗っていた。侯爵は感激してレナードを抱きしめた。
「魔法陣を崩すなんて、よく考えたな!ははは!エライぞ!」
「瓶はあと二つだけになっちゃったんですよ?それでも偉いとおっしゃいますか?邸にかかった魔法を『壊す』のに一つ、ジュリアちゃん達を閉じ込めた場所に魔法がかかっているとしたら、それを『壊す』のに一つ。失敗できなくなったんですよ。似たような魔法陣がいくつもあったらどうするんです?」
「俺が見つけるから問題ないぞ」
「父上、魔法陣が読めるんだ……」
アレックスは尊敬の眼差しを向けた。父は単なる筋トレマニアではなかったのだ。自分も勉強しておかないといけないなと決意を新たにしたところで、侯爵は胸を張った。
「読めるわけがない。いいか、こういうのは……」
「コツがあるんですか?」
「すげえ、父上かっけー!」
ゴクリ。
レナードは期待に胸を膨らませて騎士団長を見つめた。
「勘だ!最後はこれが正解だと信じる心だ!」
堂々と発言した侯爵の言葉に、レナードはあんぐり口を開けその場に頽れた。
◆◆◆
ドンドンドン!
ジュリアは足を踏み鳴らした。
「ここから出せぇええええ!」
「叫んでも無駄よ。体力は温存しましょう?」
「そうだよ。師匠なら、こんなとき絶対寝てると思う」
寸暇を惜しんで寝るエミリーを想像し、騒ぎ立てるジュリアとは好対照だとマリナは思った。
「騒いでどうするつもり?」
「誰か聞いてるかもしれないじゃん?小父様が戻って来るとか」
「ヴィルソード侯爵様ね……」
「味方をいっぱい連れてくると思うよ?ね、マリナ、手首のロープは解けそう?」
二人は背中合わせに座り、マリナがジュリアの拘束を解いている段階だ。マリナ自身も手首を縛られていて、思うように動かせないでいる。
「部屋の外に見張りはいないようね。ジュリアが騒いで気づかないわけがないもの。この邸は想像以上に守りが手薄だわ。使用人も僅か。侯爵家の別邸なのに、こんなに人が少ないと余計に怪しく感じるわね」
「うんうん。うちのエスティアのお邸はちっちゃいから、ハリー兄様とお父さんお母さん、少しの使用人で管理できたけど、ここはそうはいかないよね?」
閉じ込められた部屋もどことなく埃っぽい気がする。絨毯は敷かれておらず、倉庫として使っているのだろう。リスになったクリスが盛んに顔を擦っている。
「管理が行き届いていないところもあったもの。お父様から聞いた話では、こちらのお邸の正面階段には先祖代々の肖像画が飾ってあったそうよ。きっと埃を被っているでしょうね」
「肖像画なんかなかったよ?」
「売りに出したのかしら?そうなったら博物館で収集するわよね?侯爵家が肖像画を売るだなんて、前代未聞のことよ。必ず噂になるわ。噂にならないってことは、理由があって取り外し、どこかへしまいこんでいるのよ」
「理由か……何だろう、ひっかかるな……」
「解けたわ。さあ、今度は私の番よ?」
マリナはジュリアに見せるように手首を向けた。
「あ!あれ!」
「ちょっと、ジュリア!探し物はいいから、解いて頂戴!」
倉庫の奥へ脱兎のごとく去ろうとした妹の前に足を出し、マリナは行く手を阻んだ。
◆◆◆
実際、ヴィルソード侯爵の言葉は真実だった。
彼はこれまでの経験から、最良の方法、最適な道を直感的に選び取る術を身につけていた。
「父上が言った通りだったな。ここまで誰にも会わなかった」
アレックスが余裕の笑みを見せる。稀に見る強運の持ち主なのか、野生の勘なのか。
「父上、こっち」
「ああ、きっとそうだな」
「え、えええええ?少し考えて行動しましょうよ?」
「考える時間があればな。俺達は一刻も早くジュリア達を見つけないといけない。一緒にいるクリスは小さいし、何かあったらどうする!」
「そりゃ、急がないといけないのは分かってる。だけど、何の手がかりもなしに走り回っても時間の無駄だろ?邸の使用人を捕まえて訊いた方がいい。……一階に人の気配がする部屋がありました。あそこで聞きだしましょう」
「素直に教えるとは思えん……多少手荒な真似もすることになるな。これでおとなしくしてくれればいいんだが」
懐から一枚の書状を取り出し、ヴィルソード侯爵は深呼吸を繰り返した。
「父上、それ、何ですか?」
「陛下の書状だ。邸内を含めて、俺に調査権限を持たせるっていう、ありがたーいお札だよ」
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