700 / 794
学院編 14
528 王太子は成果に満足する
しおりを挟む
【レイモンド視点】
スタンリーの様子がおかしいと気づいた時には、アイリーンは既に彼が替え玉だと悟っていた。セドリックに向ける作り笑顔とは真逆の、相手を蔑むような目線を目の前の『王太子』に向けている。
「まずい……」
連れ出して部屋に籠めてしまおう。この場からセドリックを連れ出せるのは、陛下か俺しかいない。陛下は父上と歓談中だ。セドリックに扮したスタンリーがダンスを失敗したことも知らないのだ。
一歩踏み出してスタンリーに近づこうとした時、アイリーンが完全にヴェールを剥ぎ取り、床に投げ捨てた。
もう間に合わないか……!
魔法を浴びて煌めく一閃。会場から悲鳴が上がった。
「レナード!」
ジュリアの声がした。
人の群れから突然、一人の兵士が走り出してきた。
「うぁああああああ!」
「はあああっ!」
あれはレナードなのか?
一瞬で剣から発せられたレナードの魔力がアイリーンの魔法を跳ね返し、両者はその場に仰向けに倒れた。
◆◆◆
駆け寄ったのは俺だけではなかった。顔面蒼白のジュリアが、涙を零してレナードの隣に跪いていた。咄嗟に王太子を守ろうとしたヴィルソード騎士団長はなすすべなく立っていた。魔法に関して、騎士団長の出番はない。
「レナード……嫌、お願い、目を開けて!」
周囲に漂う強力な魔力をものともせず、ジュリアはレナードの頬を撫でた。アイリーンの雷撃を受け、焦げた兵士服の裂け目から赤いものが滲んでいる。酷い傷だ。治癒魔導士はまだ来ないのか!?
「レナード!レナード!目を開けて!」
「ジュリア……君は何故ここに」
「そんなのどうでもいいでしょ!?友達が死にそうなのに、招待されてないからどうとか言うわけ?この石頭!」
「石……?君が騒いだところでどうにもならない。いいか、すぐに治癒魔導士が来る。魔力のない君より余程頼りになるだろう」
「そんなの分かってるよ!レイモンド!助けて……レナードを……!」
「落ち着くんだジュリア。俺達にできることは回復を祈ることだけだ」
頷いた彼女のアメジストの瞳から、また大粒の涙が落ちた。
◆◆◆
【セドリック視点】
スタンリーとアイリーンのダンスが流れを止めた。アイリーンはヴェールを取って何か言っている。音楽が大きくて聞こえない。
隠し通路にいる僕でも分かることは、スタンリーの変装がバレたということだ。貴族達は気づいていないし、父上も宰相も気づかないふりをしているけれど、見る人が見れば僕ではないと気づかれてしまう。
出て行って場を収めるべきかな?
「うぁああああああ!」
「はあああっ!」
え?
何が起こったの?
激しい光が炸裂し、収まった時にはアイリーンと兵士が倒れていた。スタンリーがおろおろして、駆け寄ってきたレイと話をしている。
会場は騒然となった。父上が椅子から立ち上がり、静粛にするよう呼びかけたものの、皆の動揺はなかなか収まらない。宰相がすぐに指示を出し、宮廷魔導士を呼ぶようだ。
レイとジュリアが怪我人の傍で喧嘩を始めた。スタンリーは王太子らしくなく挙動不審になっているし、どこから見ても僕には見えない。
「うぉっ!?」
隠し通路から飛び出ると、僕を見たヴィルソード騎士団長が大きな身体を揺らして驚いた。
「殿下!?え、え?ここにいるのは……」
突然出てきた僕に、父上と宰相は驚いた顔をしていた。母上だけが愉しそうにニコニコしている。全てお見通しだったかと思うと少し悔しい。
「父上、僕から説明させてください」
しっかりと目と目を合わせて会話する。父上は静かに頷いた。
「皆さん。どうか私の話を聞いてください」
王太子として人前に出る時は、「僕」ではなくて「私」と言う。言い慣れなくて時々間違うけど。
「ご存知ないかもしれませんが、新年のパーティーの会場で、僕を狙うという噂がありました」
貴族達がざわめく。当然だ。そんな噂はなかったんだから。
「そのため、私は皆と相談し、王都中央劇場のスタンリー・レネンデフォールに代わりを頼みました。彼は素晴らしい役者です」
びくびくしていたスタンリーは背中を鞭で打たれたように直立不動になった。
「皆さんの前で、彼は僕……私として雷撃を打たれましたが、一人の勇敢な兵士によって彼……『王太子セドリック』は守られました」
倒れている二人に近づく。泣いているジュリアの肩をそっと押して兵士の顔を見た。
――やはり、名前を呼んでいたのは聞き間違いではなかったんだ。
「彼の名はレナード・ネオブリー。私達と同じ、王立学院で学ぶ生徒です」
会場のざわめきが一層大きくなった。兵士が学生だったからなのか。レナードは意識を失っているが、致命傷ではないように見える。僕が話している最中に宮廷魔導士が入って来た。赤紫色の髪に見覚えがある。真剣な表情をしていて別人に見えるけど、ロン先生だよね?魔導士達はレナードとアイリーンを魔法で浮かせて運び出して行った。
「私は彼が回復し、必ず元通り王立学院に戻って来ると信じています。そして、今回の事件の首謀者をつきとめ、必ず罰を受けさせたいと思います」
ちらりと父上を見た。満足そうな顔をしている。レイの安堵した顔も視界に入った。
僕達は想定以上のいい結果を手に入れた。
アイリーンが魔法を使うのは予想しなかったけれど、少なくとも僕がいないことでヒステリーを起こすくらいはすると思った。レイがスタンリーを連れて来たのも僕の想定内で、彼と因縁があるアイリーンを怒らせるには十分だった。僕とダンスをすると思っていたアイリーンの期待を裏切り、替え玉で誤魔化そうとした。自己中心的でプライドの高い彼女には許しがたい行為だろう。
貴族達の前でスタンリーと喧嘩になれば、『王太子』に恥をかかせた男爵令嬢として、社交界から追放される。男爵令嬢が王宮の舞踏会で僕と踊るなんて、本来ならありえないのだから。アイリーンは喧嘩どころか、『王太子』に向かって強力な魔法を放った。大勢の見ている前で暗殺未遂をしたも同然だ。
アイリーンは脅しのつもりで、光魔法を見せたのかもしれない。スタンリーは以前彼女に魔法で攻撃されているから、少しの魔法でも怯んで逃げ出すか、自分の言いなりにできると踏んだのだろう。そこへ何故かレナードが飛び出して来たことで、アイリーンは魔法の制御を失い、高い出力で魔法を放ってしまった。魔力切れになったアイリーンは自分の魔法を跳ね返されて倒れ、レナードも重傷を負った。怪我の程度が軽いアイリーンには、目覚めればすぐに尋問が始まるだろう。何故、王太子を殺そうとしたか、と。
「私は王太子殿下を守ろうとしたのよ」
と、狡猾な彼女は言うかもしれない。
その前に、僕達は先手を打っておく必要がある。
スタンリーの様子がおかしいと気づいた時には、アイリーンは既に彼が替え玉だと悟っていた。セドリックに向ける作り笑顔とは真逆の、相手を蔑むような目線を目の前の『王太子』に向けている。
「まずい……」
連れ出して部屋に籠めてしまおう。この場からセドリックを連れ出せるのは、陛下か俺しかいない。陛下は父上と歓談中だ。セドリックに扮したスタンリーがダンスを失敗したことも知らないのだ。
一歩踏み出してスタンリーに近づこうとした時、アイリーンが完全にヴェールを剥ぎ取り、床に投げ捨てた。
もう間に合わないか……!
魔法を浴びて煌めく一閃。会場から悲鳴が上がった。
「レナード!」
ジュリアの声がした。
人の群れから突然、一人の兵士が走り出してきた。
「うぁああああああ!」
「はあああっ!」
あれはレナードなのか?
一瞬で剣から発せられたレナードの魔力がアイリーンの魔法を跳ね返し、両者はその場に仰向けに倒れた。
◆◆◆
駆け寄ったのは俺だけではなかった。顔面蒼白のジュリアが、涙を零してレナードの隣に跪いていた。咄嗟に王太子を守ろうとしたヴィルソード騎士団長はなすすべなく立っていた。魔法に関して、騎士団長の出番はない。
「レナード……嫌、お願い、目を開けて!」
周囲に漂う強力な魔力をものともせず、ジュリアはレナードの頬を撫でた。アイリーンの雷撃を受け、焦げた兵士服の裂け目から赤いものが滲んでいる。酷い傷だ。治癒魔導士はまだ来ないのか!?
「レナード!レナード!目を開けて!」
「ジュリア……君は何故ここに」
「そんなのどうでもいいでしょ!?友達が死にそうなのに、招待されてないからどうとか言うわけ?この石頭!」
「石……?君が騒いだところでどうにもならない。いいか、すぐに治癒魔導士が来る。魔力のない君より余程頼りになるだろう」
「そんなの分かってるよ!レイモンド!助けて……レナードを……!」
「落ち着くんだジュリア。俺達にできることは回復を祈ることだけだ」
頷いた彼女のアメジストの瞳から、また大粒の涙が落ちた。
◆◆◆
【セドリック視点】
スタンリーとアイリーンのダンスが流れを止めた。アイリーンはヴェールを取って何か言っている。音楽が大きくて聞こえない。
隠し通路にいる僕でも分かることは、スタンリーの変装がバレたということだ。貴族達は気づいていないし、父上も宰相も気づかないふりをしているけれど、見る人が見れば僕ではないと気づかれてしまう。
出て行って場を収めるべきかな?
「うぁああああああ!」
「はあああっ!」
え?
何が起こったの?
激しい光が炸裂し、収まった時にはアイリーンと兵士が倒れていた。スタンリーがおろおろして、駆け寄ってきたレイと話をしている。
会場は騒然となった。父上が椅子から立ち上がり、静粛にするよう呼びかけたものの、皆の動揺はなかなか収まらない。宰相がすぐに指示を出し、宮廷魔導士を呼ぶようだ。
レイとジュリアが怪我人の傍で喧嘩を始めた。スタンリーは王太子らしくなく挙動不審になっているし、どこから見ても僕には見えない。
「うぉっ!?」
隠し通路から飛び出ると、僕を見たヴィルソード騎士団長が大きな身体を揺らして驚いた。
「殿下!?え、え?ここにいるのは……」
突然出てきた僕に、父上と宰相は驚いた顔をしていた。母上だけが愉しそうにニコニコしている。全てお見通しだったかと思うと少し悔しい。
「父上、僕から説明させてください」
しっかりと目と目を合わせて会話する。父上は静かに頷いた。
「皆さん。どうか私の話を聞いてください」
王太子として人前に出る時は、「僕」ではなくて「私」と言う。言い慣れなくて時々間違うけど。
「ご存知ないかもしれませんが、新年のパーティーの会場で、僕を狙うという噂がありました」
貴族達がざわめく。当然だ。そんな噂はなかったんだから。
「そのため、私は皆と相談し、王都中央劇場のスタンリー・レネンデフォールに代わりを頼みました。彼は素晴らしい役者です」
びくびくしていたスタンリーは背中を鞭で打たれたように直立不動になった。
「皆さんの前で、彼は僕……私として雷撃を打たれましたが、一人の勇敢な兵士によって彼……『王太子セドリック』は守られました」
倒れている二人に近づく。泣いているジュリアの肩をそっと押して兵士の顔を見た。
――やはり、名前を呼んでいたのは聞き間違いではなかったんだ。
「彼の名はレナード・ネオブリー。私達と同じ、王立学院で学ぶ生徒です」
会場のざわめきが一層大きくなった。兵士が学生だったからなのか。レナードは意識を失っているが、致命傷ではないように見える。僕が話している最中に宮廷魔導士が入って来た。赤紫色の髪に見覚えがある。真剣な表情をしていて別人に見えるけど、ロン先生だよね?魔導士達はレナードとアイリーンを魔法で浮かせて運び出して行った。
「私は彼が回復し、必ず元通り王立学院に戻って来ると信じています。そして、今回の事件の首謀者をつきとめ、必ず罰を受けさせたいと思います」
ちらりと父上を見た。満足そうな顔をしている。レイの安堵した顔も視界に入った。
僕達は想定以上のいい結果を手に入れた。
アイリーンが魔法を使うのは予想しなかったけれど、少なくとも僕がいないことでヒステリーを起こすくらいはすると思った。レイがスタンリーを連れて来たのも僕の想定内で、彼と因縁があるアイリーンを怒らせるには十分だった。僕とダンスをすると思っていたアイリーンの期待を裏切り、替え玉で誤魔化そうとした。自己中心的でプライドの高い彼女には許しがたい行為だろう。
貴族達の前でスタンリーと喧嘩になれば、『王太子』に恥をかかせた男爵令嬢として、社交界から追放される。男爵令嬢が王宮の舞踏会で僕と踊るなんて、本来ならありえないのだから。アイリーンは喧嘩どころか、『王太子』に向かって強力な魔法を放った。大勢の見ている前で暗殺未遂をしたも同然だ。
アイリーンは脅しのつもりで、光魔法を見せたのかもしれない。スタンリーは以前彼女に魔法で攻撃されているから、少しの魔法でも怯んで逃げ出すか、自分の言いなりにできると踏んだのだろう。そこへ何故かレナードが飛び出して来たことで、アイリーンは魔法の制御を失い、高い出力で魔法を放ってしまった。魔力切れになったアイリーンは自分の魔法を跳ね返されて倒れ、レナードも重傷を負った。怪我の程度が軽いアイリーンには、目覚めればすぐに尋問が始まるだろう。何故、王太子を殺そうとしたか、と。
「私は王太子殿下を守ろうとしたのよ」
と、狡猾な彼女は言うかもしれない。
その前に、僕達は先手を打っておく必要がある。
0
お気に入りに追加
750
あなたにおすすめの小説
魔性の悪役令嬢らしいですが、男性が苦手なのでご期待にそえません!
蒼乃ロゼ
恋愛
「リュミネーヴァ様は、いろんな殿方とご経験のある、魔性の女でいらっしゃいますから!」
「「……は?」」
どうやら原作では魔性の女だったらしい、リュミネーヴァ。
しかし彼女の中身は、前世でストーカーに命を絶たれ、乙女ゲーム『光が世界を満たすまで』通称ヒカミタの世界に転生してきた人物。
前世での最期の記憶から、男性が苦手。
初めは男性を目にするだけでも体が震えるありさま。
リュミネーヴァが具体的にどんな悪行をするのか分からず、ただ自分として、在るがままを生きてきた。
当然、物語が原作どおりにいくはずもなく。
おまけに実は、本編前にあたる時期からフラグを折っていて……?
攻略キャラを全力回避していたら、魔性違いで謎のキャラから溺愛モードが始まるお話。
ファンタジー要素も多めです。
※なろう様にも掲載中
※短編【転生先は『乙女ゲーでしょ』~】の元ネタです。どちらを先に読んでもお話は分かりますので、ご安心ください。
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
転生したら攻略対象者の母親(王妃)でした
黒木寿々
恋愛
我儘な公爵令嬢リザベル・フォリス、7歳。弟が産まれたことで前世の記憶を思い出したけど、この世界って前世でハマっていた乙女ゲームの世界!?私の未来って物凄く性悪な王妃様じゃん!
しかもゲーム本編が始まる時点ですでに亡くなってるし・・・。
ゲームの中ではことごとく酷いことをしていたみたいだけど、私はそんなことしない!
清く正しい心で、未来の息子(攻略対象者)を愛でまくるぞ!!!
*R15は保険です。小説家になろう様でも掲載しています。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
そして乙女ゲームは始まらなかった
お好み焼き
恋愛
気付いたら9歳の悪役令嬢に転生してました。前世でプレイした乙女ゲームの悪役キャラです。悪役令嬢なのでなにか悪さをしないといけないのでしょうか?しかし私には誰かをいじめる趣味も性癖もありません。むしろ苦しんでいる人を見ると胸が重くなります。
一体私は何をしたらいいのでしょうか?
悪役令嬢なので舞台である学園に行きません!
神々廻
恋愛
ある日、前世でプレイしていた乙女ゲーに転生した事に気付いたアリサ・モニーク。この乙女ゲーは悪役令嬢にハッピーエンドはない。そして、ことあるイベント事に死んでしまう.......
だが、ここは乙女ゲーの世界だが自由に動ける!よし、学園に行かなければ婚約破棄はされても死にはしないのでは!?
全8話完結 完結保証!!
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
盲目のラスボス令嬢に転生しましたが幼馴染のヤンデレに溺愛されてるので幸せです
斎藤樹
恋愛
事故で盲目となってしまったローナだったが、その時の衝撃によって自分の前世を思い出した。
思い出してみてわかったのは、自分が転生してしまったここが乙女ゲームの世界だということ。
さらに転生した人物は、"ラスボス令嬢"と呼ばれた性悪な登場人物、ローナ・リーヴェ。
彼女に待ち受けるのは、嫉妬に狂った末に起こる"断罪劇"。
そんなの絶対に嫌!
というかそもそも私は、ローナが性悪になる原因の王太子との婚約破棄なんかどうだっていい!
私が好きなのは、幼馴染の彼なのだから。
ということで、どうやら既にローナの事を悪く思ってない幼馴染と甘酸っぱい青春を始めようと思ったのだけどーー
あ、あれ?なんでまだ王子様との婚約が破棄されてないの?
ゲームじゃ兄との関係って最悪じゃなかったっけ?
この年下男子が出てくるのだいぶ先じゃなかった?
なんかやけにこの人、私に構ってくるような……というか。
なんか……幼馴染、ヤンデる…………?
「カクヨム」様にて同名義で投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる