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学院編 14
500 悪役令嬢と浅い眠り
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ヴィルジニーは壁の柱時計を見つめて顔を曇らせた。夜も大分更けている。
「この時間に……ねえ……」
「ダメ?」
「難しいわね。陛下はもうお休みの時間でしょう?魔法陣の使用許可をもらうには晩すぎるわね」
「魔法陣……?」
エミリーが顔を上げた。船でも転移魔法でもなく、魔法陣で帰らせてくれようとしているのだ。移動時間が短く、魔力を消耗しない方法なのはありがたい。
「グランディアにもあるとは思うんだけど、知らないかぁ。王宮には魔法陣があるんだ。有事の際に使えるってことになってるやつね」
「……全然知らない」
「それの一つが、ここからグランディア王宮につながってるんだ」
「王族専用だから、誰彼問わず使えるわけではないのよ。リオネルがあなたと一緒に行くと言ったのも、名目上王子の移動に使う、とするためなの。でも、王族は軽々しく国を離れるべきではない……国王陛下の許可が必要になるわけよ。まあ、今日のところは休んで、明日の朝に陛下から許可をいただけばいいわ」
アスタシフォン国王は体調を崩している日が多いと聞いたような気がする。寝ているところを叩き起こすのは申し訳ない。その用件がごく私的なものだからなおさらだ。エミリーは黙って頷いた。
「分かりました。お願いします」
ぺこりと頭を下げると、ヴィルジニーが前に進み出て、膝をついてエミリーの顔を覗き込んだ。
「よく頑張ったね、エミリー。私はいくらでも協力を惜しまないつもりよ。娘の友達のためだものね」
「僕も頑張るよ!あ、ついでにルーファスも」
「おい!勝手に俺を巻き込むな!」
「巻き込まれて嬉しいくせに。顔に出てるよ?」
「んなわけねーよ!」
二人の痴話げんかを見ながら、エミリーの緊張が少しほぐれた。同時に、軽口を言い合える姉達の存在が無性に恋しくなった。
◆◆◆
ハーリオン侯爵夫人と同じ部屋で眠り、まだ薄暗いうちに目が覚めた。普段は侍女のリリーに起こされても、何度起こされても起きないエミリーだが、興奮状態で眠りが浅かったのかもしれない。
「……早いのね、エミリー」
「うん。……今日、アスタシフォン国王に会うから」
「まあ!」
国王に会うと言って、ふと考えた。許可を取るのはリオネルなら、自分は国王に会う必要がないのではないか。だが、昨日のリオネルとヴィルジニーの口ぶりでは、王子の同行者である自分も病床の国王に許可をもらう必要があるようだった。
「表情が硬いわね。緊張しているの?」
「……少し」
「グランディアのステファン国王陛下にお会いしたことはあるわよね?あれと同じよ」
「……覚えてない」
社交の場が苦手で、思い出したくない失敗は記憶の底に封じ込めた。封印した記憶は簡単には呼び起こせない。
「ヴィルジニー様もついて行ってくださるのだから、何も心配は要らないわよ。アスタシフォンとグランディアの関係は良好だし、国王陛下が憂慮する事案はないでしょう」
「……すんなり、いくといいけど」
母に励まされ、リオネルの居室を訪ねた。支度ができたら来るように言われていたのだ。遠くから見れば侍女の服装ではあるが、エプロンを取れば余所行きの黒いワンピースである。これに魔導士のローブを羽織れば、エミリーにとっては正装と言っていい。
「おはよう、エミリー。……あー。ええと、あんまりよくない報せがあるんだ」
「何?」
「実はさ、昨日の夜から、父上の体調が思わしくなくて。原因が分からないから、伝染るとよくないって、僕達も会えないんだ」
僕達、というからには、ヴィルジニーも会えないのだろうかと思って部屋を見回す。豪快な女魔法騎士の姿はない。
「あ、母上はね、弱ってる父上を見に行ったよ」
「陛下と面会できないのは、王位継承権のある四人の王子だ。妾や王女は王の寝室への立ち入りが制限されていない。……逆に、俺みたいな下っ端は入れてもらえない」
ルーファスが面白くなさそうに付け足した。
「俺も魔導士の端くれだから、何か力になれないかと思って見に行ったんだよ。そうしたら、妾どもが自分の王子に王位を継がせるために、陛下に遺書を書かせようとしていたんだ。侍医や治癒魔導士の邪魔になっていたんだよ。ヴィルジニー様が一喝しなかったら、あいつら、まだあそこにいたと思うぜ」
「遺書って……そんなに悪いの?」
リオネルの大きな瞳が悲しみに揺れる。どんな人物であっても、アスタシフォン国王である前に彼女の父親なのだ。エミリーの脳裏に父の顔が浮かんだ。決して自分を見てくれない、どこか遠い世界を見つめる瞳を。
バン。
「皆、いる?」
ヴィルジニーが髪をなびかせて大股で部屋に入って来た。言葉にしなくても表情から苛立ちが伝わってくる。
「母上……」
「はあ……埒があかないわ。追い払ってもウジ虫どもは湧いてくるし、陛下は何も仰らないし」
「何も言わない?」
「そうよ。身体が弱っていても口ばかり達者だったあの人が、周りでどんなに騒ごうが、『黙れ』とも言わない。私がからかってもこちらを見ないで、どこか遠くを見て……」
――お父様と同じだ!
「ヴィルジニー様、それって、魔法じゃないでしょうか」
「魔法……あっ!そう言えば、部屋の中に魔法の気配が立ち込めていたわ。治癒魔導士が何かした後だと思って気にしなかったけれど」
「そうか!嫌な感じがしたのは……」
ルーファスが立ち上がり、廊下へ走って行った。
「行こう、エミリー。母上、いいでしょう?」
「そうね。原因が伝染病ではなくて、誰かの隷属魔法だとしたら……」
「……王太子が危ない」
呟いたエミリーをリオネルがぎょっとして見た。
「何てこと言うのさ」
「王太子が邪魔な連中にとっては、国王が王太子を手にかけてくれたら好都合でしょ」
「魔法にかかっても、父上が兄上を殺すなんてことするはずないよ」
「……隷属の魔法を拒否すれば、同じことが自分に跳ね返ってくる。王太子を殺さなければ、国王が死ぬとか……よくないことが起こる」
「ちょっと待って。兄上を排除したい奴らは、父上に死なれたら困るんじゃないかな。妃じゃなくて妾なんだし、父上がいなくなったら王宮を出なきゃなんないんだよ」
「国王が呪いを拒否するのは、王太子を前にして隷属の魔法が発動した時だ」
「ん?」
「……王太子は国王殺害の容疑をかけられる。王太子が王位を継げない時に、得をする人物って?」
「第二王子か……あいつ、馬鹿だけに手段を選ばないな」
リオネルとヴィルジニーと共に、エミリーは国王の寝室へ近づいた。向こうからルーファスが走ってくるのが見えた。鼻と口をローブの袖で塞いでいる。
「ルー、大丈夫?」
「最悪だ。魔力で悪酔いしそう。……行かない方がいいぜ、エミリー。中はあいつの魔力でいっぱいだ」
「あいつって……まさか……」
「クレムだよ。王太子殿下の名代だって、何度も見舞いに来ては魔法を使っていたらしい。侍従達もこれっぽっちも疑ってなかった」
「治癒魔法を使っていたんじゃないの?」
「殿下の魔法の先生をしているくらいの魔導士が、隷属の魔法に気づかないわけがない。気づいていて何もしないのは、犯人だって証拠だろ?」
魔法をかけたのがクレムなら、母の言う通り下手に手出しはできない。無効化するのも危険だ。圧倒的な力の差がなければ、魔力を吸収するクレムには勝てない。
――圧倒的な、力……。
黒いローブを手のひらで撫で、手首に嵌ったままの腕輪を見つめる。魔法を使うと現れる、マシューがくれた腕輪だ。
「……魔法を、解く方法がある」
「本当?エミリー、流石だね」
「グランディアに行って話してみないと、どうなるか分からない」
自分の力だけでは、父も国王も救えない。エミリーは冷たい腕輪にそっと触れると、
「強行突破、させてください」
とヴィルジニーをじっと見つめた。
「この時間に……ねえ……」
「ダメ?」
「難しいわね。陛下はもうお休みの時間でしょう?魔法陣の使用許可をもらうには晩すぎるわね」
「魔法陣……?」
エミリーが顔を上げた。船でも転移魔法でもなく、魔法陣で帰らせてくれようとしているのだ。移動時間が短く、魔力を消耗しない方法なのはありがたい。
「グランディアにもあるとは思うんだけど、知らないかぁ。王宮には魔法陣があるんだ。有事の際に使えるってことになってるやつね」
「……全然知らない」
「それの一つが、ここからグランディア王宮につながってるんだ」
「王族専用だから、誰彼問わず使えるわけではないのよ。リオネルがあなたと一緒に行くと言ったのも、名目上王子の移動に使う、とするためなの。でも、王族は軽々しく国を離れるべきではない……国王陛下の許可が必要になるわけよ。まあ、今日のところは休んで、明日の朝に陛下から許可をいただけばいいわ」
アスタシフォン国王は体調を崩している日が多いと聞いたような気がする。寝ているところを叩き起こすのは申し訳ない。その用件がごく私的なものだからなおさらだ。エミリーは黙って頷いた。
「分かりました。お願いします」
ぺこりと頭を下げると、ヴィルジニーが前に進み出て、膝をついてエミリーの顔を覗き込んだ。
「よく頑張ったね、エミリー。私はいくらでも協力を惜しまないつもりよ。娘の友達のためだものね」
「僕も頑張るよ!あ、ついでにルーファスも」
「おい!勝手に俺を巻き込むな!」
「巻き込まれて嬉しいくせに。顔に出てるよ?」
「んなわけねーよ!」
二人の痴話げんかを見ながら、エミリーの緊張が少しほぐれた。同時に、軽口を言い合える姉達の存在が無性に恋しくなった。
◆◆◆
ハーリオン侯爵夫人と同じ部屋で眠り、まだ薄暗いうちに目が覚めた。普段は侍女のリリーに起こされても、何度起こされても起きないエミリーだが、興奮状態で眠りが浅かったのかもしれない。
「……早いのね、エミリー」
「うん。……今日、アスタシフォン国王に会うから」
「まあ!」
国王に会うと言って、ふと考えた。許可を取るのはリオネルなら、自分は国王に会う必要がないのではないか。だが、昨日のリオネルとヴィルジニーの口ぶりでは、王子の同行者である自分も病床の国王に許可をもらう必要があるようだった。
「表情が硬いわね。緊張しているの?」
「……少し」
「グランディアのステファン国王陛下にお会いしたことはあるわよね?あれと同じよ」
「……覚えてない」
社交の場が苦手で、思い出したくない失敗は記憶の底に封じ込めた。封印した記憶は簡単には呼び起こせない。
「ヴィルジニー様もついて行ってくださるのだから、何も心配は要らないわよ。アスタシフォンとグランディアの関係は良好だし、国王陛下が憂慮する事案はないでしょう」
「……すんなり、いくといいけど」
母に励まされ、リオネルの居室を訪ねた。支度ができたら来るように言われていたのだ。遠くから見れば侍女の服装ではあるが、エプロンを取れば余所行きの黒いワンピースである。これに魔導士のローブを羽織れば、エミリーにとっては正装と言っていい。
「おはよう、エミリー。……あー。ええと、あんまりよくない報せがあるんだ」
「何?」
「実はさ、昨日の夜から、父上の体調が思わしくなくて。原因が分からないから、伝染るとよくないって、僕達も会えないんだ」
僕達、というからには、ヴィルジニーも会えないのだろうかと思って部屋を見回す。豪快な女魔法騎士の姿はない。
「あ、母上はね、弱ってる父上を見に行ったよ」
「陛下と面会できないのは、王位継承権のある四人の王子だ。妾や王女は王の寝室への立ち入りが制限されていない。……逆に、俺みたいな下っ端は入れてもらえない」
ルーファスが面白くなさそうに付け足した。
「俺も魔導士の端くれだから、何か力になれないかと思って見に行ったんだよ。そうしたら、妾どもが自分の王子に王位を継がせるために、陛下に遺書を書かせようとしていたんだ。侍医や治癒魔導士の邪魔になっていたんだよ。ヴィルジニー様が一喝しなかったら、あいつら、まだあそこにいたと思うぜ」
「遺書って……そんなに悪いの?」
リオネルの大きな瞳が悲しみに揺れる。どんな人物であっても、アスタシフォン国王である前に彼女の父親なのだ。エミリーの脳裏に父の顔が浮かんだ。決して自分を見てくれない、どこか遠い世界を見つめる瞳を。
バン。
「皆、いる?」
ヴィルジニーが髪をなびかせて大股で部屋に入って来た。言葉にしなくても表情から苛立ちが伝わってくる。
「母上……」
「はあ……埒があかないわ。追い払ってもウジ虫どもは湧いてくるし、陛下は何も仰らないし」
「何も言わない?」
「そうよ。身体が弱っていても口ばかり達者だったあの人が、周りでどんなに騒ごうが、『黙れ』とも言わない。私がからかってもこちらを見ないで、どこか遠くを見て……」
――お父様と同じだ!
「ヴィルジニー様、それって、魔法じゃないでしょうか」
「魔法……あっ!そう言えば、部屋の中に魔法の気配が立ち込めていたわ。治癒魔導士が何かした後だと思って気にしなかったけれど」
「そうか!嫌な感じがしたのは……」
ルーファスが立ち上がり、廊下へ走って行った。
「行こう、エミリー。母上、いいでしょう?」
「そうね。原因が伝染病ではなくて、誰かの隷属魔法だとしたら……」
「……王太子が危ない」
呟いたエミリーをリオネルがぎょっとして見た。
「何てこと言うのさ」
「王太子が邪魔な連中にとっては、国王が王太子を手にかけてくれたら好都合でしょ」
「魔法にかかっても、父上が兄上を殺すなんてことするはずないよ」
「……隷属の魔法を拒否すれば、同じことが自分に跳ね返ってくる。王太子を殺さなければ、国王が死ぬとか……よくないことが起こる」
「ちょっと待って。兄上を排除したい奴らは、父上に死なれたら困るんじゃないかな。妃じゃなくて妾なんだし、父上がいなくなったら王宮を出なきゃなんないんだよ」
「国王が呪いを拒否するのは、王太子を前にして隷属の魔法が発動した時だ」
「ん?」
「……王太子は国王殺害の容疑をかけられる。王太子が王位を継げない時に、得をする人物って?」
「第二王子か……あいつ、馬鹿だけに手段を選ばないな」
リオネルとヴィルジニーと共に、エミリーは国王の寝室へ近づいた。向こうからルーファスが走ってくるのが見えた。鼻と口をローブの袖で塞いでいる。
「ルー、大丈夫?」
「最悪だ。魔力で悪酔いしそう。……行かない方がいいぜ、エミリー。中はあいつの魔力でいっぱいだ」
「あいつって……まさか……」
「クレムだよ。王太子殿下の名代だって、何度も見舞いに来ては魔法を使っていたらしい。侍従達もこれっぽっちも疑ってなかった」
「治癒魔法を使っていたんじゃないの?」
「殿下の魔法の先生をしているくらいの魔導士が、隷属の魔法に気づかないわけがない。気づいていて何もしないのは、犯人だって証拠だろ?」
魔法をかけたのがクレムなら、母の言う通り下手に手出しはできない。無効化するのも危険だ。圧倒的な力の差がなければ、魔力を吸収するクレムには勝てない。
――圧倒的な、力……。
黒いローブを手のひらで撫で、手首に嵌ったままの腕輪を見つめる。魔法を使うと現れる、マシューがくれた腕輪だ。
「……魔法を、解く方法がある」
「本当?エミリー、流石だね」
「グランディアに行って話してみないと、どうなるか分からない」
自分の力だけでは、父も国王も救えない。エミリーは冷たい腕輪にそっと触れると、
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とヴィルジニーをじっと見つめた。
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