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閑話 聖杯の行方
聖杯の行方 2
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「……というわけで!次の休みは一緒に出掛けようね、エミリー」
「何で」
「説明したじゃん。聖杯をゲット!で悪役令嬢のバッドエンド回避!最高じゃん」
「ジュリア……言っておくけれど、そういう祭りには屈強な男性がたくさん出場するものよ。ほら、前世でもテレビで見たことがあるでしょう?」
「ん?」
首を傾げて固まったジュリアに、姉妹は溜息をついた。
「……ジュリアちゃん、ニュースとか見ないもんね。新聞も読まないし」
「とにかく、危険だから出場はダメよ。お父様とお母様は、令嬢がそんなことをしてはいけないとは仰らないでしょうけれど、怪我をしたらあなたの将来に関わるかもしれないのよ?騎士になれなくなったら……」
「はー。これだからマリナは固いって言ってんの!」
「なっ……!」
「騎士になるのは、そりゃあ夢だけどさ。没落死亡エンドとか、服毒エンド?マリナもアリッサも嫌でしょ?私だってDV男に嫁がされて死ぬのはカンベンだもん。だから、聖杯に一発逆転をかけてるんだ。死ぬ気で取りに行けば、皆助かるって言うなら、私はぜーんぜん構わない」
「……だから、そこで何で私が」
「エミリーはちょっとお手伝いしてくれればいいからさ。私を適当なところまで魔法で連れて行って欲しいんだよ。脚力には自信がある。でも、目の前をでっかいおっさんが走ってたらよけらんないし、その人達より少しだけ先を走れれば、追い抜かれないと思うんだ」
「魔法でズルをしようというのね?」
ルールに厳しいマリナの瞳が鋭く光った。
「人聞きが悪いなあ。女子にハンデがあってもよくね?」
「……ジュリアを女子と呼べるか疑問」
「ぁあ?何か言った?エミリー!」
「……別に」
アリッサが二人を止め、ジュリアの顔を覗き込んで呟いた。
「あのね。……その、聖杯のことだけど、本当の話かなあ?」
「アレックスが言ってたんだよ。殿下とレイモンドが噂してたって」
「……真偽のほどが想像つく」
エミリーが肩を竦めて席を立った。
「ちょっと、どこ行くの?話はまだ……」
「アリッサが調べてから返事する。……それでいい?」
面倒くさそうに言い捨てて、末妹は寝室へと消えた。
◆◆◆
翌日。
王立図書館に外出したレイモンドは、伝記の棚の前にアリッサの姿を見つけて唇の端を上げ、足音を忍ばせて彼女に近づいた。本に集中するあまり、すぐ後ろに立っても気づかない。自分以外の誰かに近づかれても気づかないのではないかと思うと、レイモンドは少し苛立った。驚かせてやろうと、アリッサの耳元に顔を近づけた時、
「レイ様!」
と花のような笑顔で振りむいた。
「……!!」
「?」
「気づいていたのか?」
「レイ様の香りがして……」
レイモンドは特注品の香水を使っている。強い香りはしないのだが、よく気づいたものだと感心し、アリッサがそれだけ自分に興味を持っていることを確認して悦に入った。
「そうか。……ところで、伝記を探しているようだが、もしや……」
「あの、レイ様は『ロドニペッペの聖杯』ってご存知ですか?」
可愛らしいアリッサの唇から、昨日再従弟に聞かされた言葉が出てきた瞬間、レイモンドは雷に打たれたような衝撃を受けた。
「読めば読むほど、この人物が聖人だとされる所以が分からないな」
小一時間ばかり本を読み漁り、レイモンドは吐き捨てるように言った。手にしていた『グランディア王国風土記』という分厚い本を閉じ、指先を額に当てて俯く。眉間に深い皺が寄っている。
「そうですね。この本にはロドニペッペの生い立ちが書かれています。それによると、彼は奇跡を起こすまでは普通の羊飼いだったようです。あるとき、町の周辺……この頃はまだ小さな集落がいくつか集まっていただけですが、謎の病気が流行して、皆バタバタと倒れて行きました。何故かロドニペッペは病気にかからず、皆が不思議がって彼の生活を真似したところ、病気がたちまち治ったとあります。これって、不摂生をやめたのではないかと思うんです」
「ああ。君の言うとおりだろうな、アリッサ。俺もそう思う。この時代はまだ生活に使う水も浄化が十分でなく、不衛生な環境で暮らしている者も多かった。王都の貴族には想像できないような貧しさで、栄養状態も良くなかっただろう。ロドニペッペが健康的な生活を送っていたかどうかは定かではないがな。彼が水を汲んで人々に与えた。その時に使ったのが祭の主役の聖杯か」
「ここに絵があります。……普通、ですね」
「そうだな」
二人は本の挿絵を見た。アリッサが読んでいたのは『徹底図解!決定版!これがグランディアの祭りだ!』という、随所に気合が感じられる観光案内本だった。タイトルは嘘ではなく、地図や挿絵が豊富で分かりやすい。小さな町の祭りまで、現地調査をして書かれている。ロドニペッペの聖杯は、見たところジョッキ――前世ではビールを飲んでいたアレ――のようだった。大きさは書かれていないから、中ジョッキなのか大ジョッキなのかは不明である。
「何と言うか……特別な印象を受けないのだが」
「本当に、聖なる器なのでしょうか」
長い歴史の中で壊れたり盗まれたりして、聖杯が別のものに替わっている可能性は十分にある。ましてや、祭り行事で奪い合えば、何かの拍子に壊れていてもおかしくはない。
「祭りでは、事前にこの聖杯を山頂の神殿に置いておき、参加者は合図と共に麓の教会から走って取りに行く。移動手段に制限はないが、体力がなければ難しいだろう」
「そうでしょうか。神殿まで転移魔法を使ったら、すぐに行けると思います」
アリッサはエミリーなら楽勝だろうと思った。魔法ならジュリアが走るより早く着く。
「残念だが、山頂の神殿の周囲には結界が張られている。魔法を使って抜け駆けをしないように、だな。転移できても山の中腹、最も難所と言われている辺りまでだから、体力のない魔導士にはキツい。麓から上がってきた体力自慢の連中の方が、早く頂上に着けそうだ」
「レイ様。ところで、どうしてこのお祭りを調べているんですか?」
「某王子が参加したいと言っているんでな」
「某って……」
グランディアには王子は一人しかいない。匿名効果はゼロである。
「叶えたい願いがあるんだそうだ。国の安寧や国民の幸福を願うのが、王太子たるあいつの役目だろうに、それを……」
「王太子様は個人的なお願いを叶えてほしいと仰ったのですか?」
「誰かに聞かれたら、側近として首を括りたくなるから言わないが、馬鹿馬鹿しすぎて眩暈がした。あいつにはもう少し、他のことにも目を向けてほしいものだ」
――王太子様が夢中になっていること?きっと趣味のことね。ん?趣味は何なのかしら。
姉に聞けば分かるだろうと思い、アリッサはそれ以上訊ねなかった。
◆◆◆
普段滅多に話しかけてこない、おとなしい男子生徒に呼ばれて廊下に出ると、マリナはどっと疲れに襲われた。常にキラキラオーラを出している王太子が、奇天烈な眼鏡をかけて立っていたのである。
「……何か御用ですか」
それでもマリナは噴き出しそうになるのを堪えて冷静に話しかけた。セドリックがかけているオレンジ色と緑色の丸眼鏡は、一センチ以上ありそうな縁にグランディア語で「家内安全」「唯我独尊」「筋力増強」「弱肉強食」と書かれている。どこからつっこんでいいのか分からない。
「今度のお休みのことだけど、何か予定はある?」
「できれば一度、自宅に戻ろうかと思っておりますわ」
「そうか……予定があるなら仕方がないね。できれば、応援に来てほしかったんだけど」
――ジュリアが言っていたあの祭りかしら。応援に来いってことは、参加するのね。
「応援……ですか?」
わざと知らないふりをして尋ねる。
「うん。僕のかけているこの眼鏡でね、当日までに潜在能力が百倍に上がるんだ!絶対優勝するから……僕が叶えてもらうお願いを、マリナに捧げるよ!」
見た目が最高に美しいだけに、言動が少し残念な王子は、キラキラした青い瞳を最愛の少女に向けて決意を述べた。
「何で」
「説明したじゃん。聖杯をゲット!で悪役令嬢のバッドエンド回避!最高じゃん」
「ジュリア……言っておくけれど、そういう祭りには屈強な男性がたくさん出場するものよ。ほら、前世でもテレビで見たことがあるでしょう?」
「ん?」
首を傾げて固まったジュリアに、姉妹は溜息をついた。
「……ジュリアちゃん、ニュースとか見ないもんね。新聞も読まないし」
「とにかく、危険だから出場はダメよ。お父様とお母様は、令嬢がそんなことをしてはいけないとは仰らないでしょうけれど、怪我をしたらあなたの将来に関わるかもしれないのよ?騎士になれなくなったら……」
「はー。これだからマリナは固いって言ってんの!」
「なっ……!」
「騎士になるのは、そりゃあ夢だけどさ。没落死亡エンドとか、服毒エンド?マリナもアリッサも嫌でしょ?私だってDV男に嫁がされて死ぬのはカンベンだもん。だから、聖杯に一発逆転をかけてるんだ。死ぬ気で取りに行けば、皆助かるって言うなら、私はぜーんぜん構わない」
「……だから、そこで何で私が」
「エミリーはちょっとお手伝いしてくれればいいからさ。私を適当なところまで魔法で連れて行って欲しいんだよ。脚力には自信がある。でも、目の前をでっかいおっさんが走ってたらよけらんないし、その人達より少しだけ先を走れれば、追い抜かれないと思うんだ」
「魔法でズルをしようというのね?」
ルールに厳しいマリナの瞳が鋭く光った。
「人聞きが悪いなあ。女子にハンデがあってもよくね?」
「……ジュリアを女子と呼べるか疑問」
「ぁあ?何か言った?エミリー!」
「……別に」
アリッサが二人を止め、ジュリアの顔を覗き込んで呟いた。
「あのね。……その、聖杯のことだけど、本当の話かなあ?」
「アレックスが言ってたんだよ。殿下とレイモンドが噂してたって」
「……真偽のほどが想像つく」
エミリーが肩を竦めて席を立った。
「ちょっと、どこ行くの?話はまだ……」
「アリッサが調べてから返事する。……それでいい?」
面倒くさそうに言い捨てて、末妹は寝室へと消えた。
◆◆◆
翌日。
王立図書館に外出したレイモンドは、伝記の棚の前にアリッサの姿を見つけて唇の端を上げ、足音を忍ばせて彼女に近づいた。本に集中するあまり、すぐ後ろに立っても気づかない。自分以外の誰かに近づかれても気づかないのではないかと思うと、レイモンドは少し苛立った。驚かせてやろうと、アリッサの耳元に顔を近づけた時、
「レイ様!」
と花のような笑顔で振りむいた。
「……!!」
「?」
「気づいていたのか?」
「レイ様の香りがして……」
レイモンドは特注品の香水を使っている。強い香りはしないのだが、よく気づいたものだと感心し、アリッサがそれだけ自分に興味を持っていることを確認して悦に入った。
「そうか。……ところで、伝記を探しているようだが、もしや……」
「あの、レイ様は『ロドニペッペの聖杯』ってご存知ですか?」
可愛らしいアリッサの唇から、昨日再従弟に聞かされた言葉が出てきた瞬間、レイモンドは雷に打たれたような衝撃を受けた。
「読めば読むほど、この人物が聖人だとされる所以が分からないな」
小一時間ばかり本を読み漁り、レイモンドは吐き捨てるように言った。手にしていた『グランディア王国風土記』という分厚い本を閉じ、指先を額に当てて俯く。眉間に深い皺が寄っている。
「そうですね。この本にはロドニペッペの生い立ちが書かれています。それによると、彼は奇跡を起こすまでは普通の羊飼いだったようです。あるとき、町の周辺……この頃はまだ小さな集落がいくつか集まっていただけですが、謎の病気が流行して、皆バタバタと倒れて行きました。何故かロドニペッペは病気にかからず、皆が不思議がって彼の生活を真似したところ、病気がたちまち治ったとあります。これって、不摂生をやめたのではないかと思うんです」
「ああ。君の言うとおりだろうな、アリッサ。俺もそう思う。この時代はまだ生活に使う水も浄化が十分でなく、不衛生な環境で暮らしている者も多かった。王都の貴族には想像できないような貧しさで、栄養状態も良くなかっただろう。ロドニペッペが健康的な生活を送っていたかどうかは定かではないがな。彼が水を汲んで人々に与えた。その時に使ったのが祭の主役の聖杯か」
「ここに絵があります。……普通、ですね」
「そうだな」
二人は本の挿絵を見た。アリッサが読んでいたのは『徹底図解!決定版!これがグランディアの祭りだ!』という、随所に気合が感じられる観光案内本だった。タイトルは嘘ではなく、地図や挿絵が豊富で分かりやすい。小さな町の祭りまで、現地調査をして書かれている。ロドニペッペの聖杯は、見たところジョッキ――前世ではビールを飲んでいたアレ――のようだった。大きさは書かれていないから、中ジョッキなのか大ジョッキなのかは不明である。
「何と言うか……特別な印象を受けないのだが」
「本当に、聖なる器なのでしょうか」
長い歴史の中で壊れたり盗まれたりして、聖杯が別のものに替わっている可能性は十分にある。ましてや、祭り行事で奪い合えば、何かの拍子に壊れていてもおかしくはない。
「祭りでは、事前にこの聖杯を山頂の神殿に置いておき、参加者は合図と共に麓の教会から走って取りに行く。移動手段に制限はないが、体力がなければ難しいだろう」
「そうでしょうか。神殿まで転移魔法を使ったら、すぐに行けると思います」
アリッサはエミリーなら楽勝だろうと思った。魔法ならジュリアが走るより早く着く。
「残念だが、山頂の神殿の周囲には結界が張られている。魔法を使って抜け駆けをしないように、だな。転移できても山の中腹、最も難所と言われている辺りまでだから、体力のない魔導士にはキツい。麓から上がってきた体力自慢の連中の方が、早く頂上に着けそうだ」
「レイ様。ところで、どうしてこのお祭りを調べているんですか?」
「某王子が参加したいと言っているんでな」
「某って……」
グランディアには王子は一人しかいない。匿名効果はゼロである。
「叶えたい願いがあるんだそうだ。国の安寧や国民の幸福を願うのが、王太子たるあいつの役目だろうに、それを……」
「王太子様は個人的なお願いを叶えてほしいと仰ったのですか?」
「誰かに聞かれたら、側近として首を括りたくなるから言わないが、馬鹿馬鹿しすぎて眩暈がした。あいつにはもう少し、他のことにも目を向けてほしいものだ」
――王太子様が夢中になっていること?きっと趣味のことね。ん?趣味は何なのかしら。
姉に聞けば分かるだろうと思い、アリッサはそれ以上訊ねなかった。
◆◆◆
普段滅多に話しかけてこない、おとなしい男子生徒に呼ばれて廊下に出ると、マリナはどっと疲れに襲われた。常にキラキラオーラを出している王太子が、奇天烈な眼鏡をかけて立っていたのである。
「……何か御用ですか」
それでもマリナは噴き出しそうになるのを堪えて冷静に話しかけた。セドリックがかけているオレンジ色と緑色の丸眼鏡は、一センチ以上ありそうな縁にグランディア語で「家内安全」「唯我独尊」「筋力増強」「弱肉強食」と書かれている。どこからつっこんでいいのか分からない。
「今度のお休みのことだけど、何か予定はある?」
「できれば一度、自宅に戻ろうかと思っておりますわ」
「そうか……予定があるなら仕方がないね。できれば、応援に来てほしかったんだけど」
――ジュリアが言っていたあの祭りかしら。応援に来いってことは、参加するのね。
「応援……ですか?」
わざと知らないふりをして尋ねる。
「うん。僕のかけているこの眼鏡でね、当日までに潜在能力が百倍に上がるんだ!絶対優勝するから……僕が叶えてもらうお願いを、マリナに捧げるよ!」
見た目が最高に美しいだけに、言動が少し残念な王子は、キラキラした青い瞳を最愛の少女に向けて決意を述べた。
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