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学院編 12 悪役令嬢は時空を超える
356 悪役令嬢は密会現場に遭遇する
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くんくん。
「この匂いは……肉?それもこってり系の味付け!」
「……ジュリア、お前の胃袋はどうなってるんだ」
アレックスは溜息をついた。ジュリアに付き合って、半日近く街中を食べ歩きをしていた。胃袋が異次元にあるかのように、ジュリアは食べ物の匂いにつられて店に入ったり、屋台に並んだりしている。一本のチュロスを二人で分け合い、食堂の人気メニューのハンバーグを一口大に切って「あーん」と食べさせてくれたことは、アレックスには嬉しい出来事だったが、如何せん、もう限界だ。食べきれない。
「いいじゃん。美味しそうだし、行こうよ」
「んなこと言って、また七割俺に寄越す気だろ」
「成長期なんだから、たぁんとお食べ、ね?」
「今日は練習してないから、横に成長しそうだな……」
骨付き肉の屋台を目指して歩き出した時、通りに並んだお洒落な喫茶店の窓を過ぎてジュリアが急に立ち止まった。
「どうした?」
「……見間違い、かな?」
「知り合いでもいたのか?」
動体視力には二人とも自信がある。アレックスは神妙な顔つきをしているジュリアに尋ねた。
「うん……でも、違う……と思うんだけど」
「戻って見てみようぜ。別人だけどすっげえ似てる奴っているからな」
誰に似ているのかも聞かず、アレックスはジュリアを誘った。
少し戻って、喫茶店の窓からそっと中を覗いた。
「……別に誰も……ってハァアア!?」
「アレックス、声大きすぎ!」
ジュリアは慌てて口を塞ぎ、体重をかけてアレックスを屈ませた。
「ん、う、むむ」
「静かに話して」
「……ん、分かった。どういうことだよ、あれ」
「知らないよ。こっちが聞きたいくらいだっての。確か、フィービー先生って詩人の年下彼氏がいるんだよ」
二人の視線の先には、お互いしか目に入っていない様子で話し込んでいる一組のカップルがいる。モデル系美人数学教師のフィービー先生と、アスタシフォン語のカタブツ教師バイロン先生だ。
「バイロン先生だって、グロリアといい感じなんじゃ……」
「浮気?っつか、こっちが本命なの?歳も近いもんねえ」
「納得してる場合かよ。グロリアにバレたら剣技科に嵐が吹くぞ」
「アレックスが呼び捨てにしてる方が、先輩にバレたらまずいと思うよ。……あ、そろそろ出るみたい。席を立ったよ」
「来るぞ、隠れろ!」
アレックスは適当な植え込みの陰にジュリアを引っ張った。残念ながら樹木の背丈が低く、アレックスの赤髪が見えてしまう。
「そこで何をしている?」
冷たい声が響いた。アレックスは全身が凍りついた気がした。
「窓から見ていたでしょう?気づいていないとでも思ったの?」
赤いハイヒールで石畳を踏み鳴らし、フィービー先生が屈んでいる二人を覗きこむ。今日は長い丈の毛皮のコートの下に黒いレザーのタイトスカートだ。スリットが深く、綺麗な脚がほぼ見えている。学院で見るよりずっと攻撃的なファッションだ。
「偶然見かけて……」
「こそこそしなくても、声をかけてくれれば」
バイロン先生はこめかみに指先を滑らせて眼鏡を上げた。シンプルな腰丈のコートの下は、一般的な貴族の普段着に見える。
「いやいやいや、お邪魔はできませんし」
「そうそう、デートの邪魔なんて」
「……デート?」
先生二人の声が重なった。
「誰が?」
「先生達、デートでしょう?」
「違う。断じてそんな!」
「ちょっと、物には言い方ってものがあるでしょう?」
「すまない、取り乱してしまった。……説明するとだな、この状況は」
「デートなんかじゃないわ。私達、情報交換をしていたのよ」
ジュリアは首を捻った。学院内でも、職員室でもよさそうなものなのにと。
「学校ではできない話なんですね?」
「そうだ。……学院は何者かによって監視されている。中にいては込み入った話はできない」
「監視……」
四姉妹が幼い頃、エミリーが部屋を監視されていると言っていた。犯人は遠見魔法で覗いていたマシューだったが、魔法なら監視ができるのではないだろうか。
「先生は、誰が見ているか見当をつけているんですか?多分、魔法ですよね?」
フィービー先生が目を丸くして、バイロン先生と顔を見合わせて頷いた。
「そうね。魔法……おそらく遠見魔法だと思うわ。学院には魔法科の先生方が張った結界があるのに、それをくぐり抜けて監視をしているの。今はマシュー先生がいらっしゃらなくて、簡単に中を見られてしまうようなの。結界の強化と対抗魔法については、魔法科の先生方とロン先生が調べてくださっているから……」
「私達は魔法科教師ではないが、四属性持ちの魔導士でもある。何かできることがあると思っている。図書館で魔導士の記録を調べてきたところだ。遠見魔法を使うには、少なくとも光と風属性を持っていなければならない。その上、結界を突破できる能力を持つ人物はそう多くはない」
「簡単に見つかると思ったのだけれど、魔力測定で魔法を使えると判定された子の出生記録って膨大なのよ。条件を絞って魔法石で探して……半日では読み切れなかったわ」
「魔力の高さは、成長に伴って向上することもあるからな。……無駄足だったというわけだ」
「そうですか……」
魔法に疎い二人はぼんやりと返事をするしかなかった。
「コホン……ところで」
バイロン先生はわざとらしく咳払いをした。
「君達はデート、なのだろうな。先ほどからずっと手を繋いだままだが」
「あっ!」
恋人繋ぎが馴染みすぎていて気づかなかったのだ。慌てて二人は手を離した。
「いいのよ、仲良しなんですものね」
「手を繋ぐ……そうか!」
ジュリアはぽんと手を打った。
「先生、覗いているのは一人ではないかも!」
「うん?」
「前にエミリーがマシュー……先生と二人で魔法を使ったことがあって。遠くまで見るのに手を繋いで魔力を出し合って、誘拐された私達を探してくれたんです」
「あ、そうだ!うん、そうだった!」
アレックスが勢いよく相槌を打った。
「そうか。二人なら、個々の魔力がそれほど高くなくても、魔法科教師の結界を破れるな」
「ありがとうジュリアさん。教えてくれて助かったわ」
浅葱色の柔らかい髪を掻き上げて、フィービー先生は艶やかに笑った。
◆◆◆
「なあ、さっきの話だけどさ」
先生達と別れて、アレックスと二人で通りを歩き、待ち合わせ場所だった初代国王像の前までやってきた。ジュリアは黙ったままだ。
「……」
「ジュリア、あんまり気にすんなよ」
「気になるよ。学院が監視されていたなんて……」
「俺もびっくりしたよ。監視って、寮の部屋も覗かれてんのか?やだなー」
「誰もアレックスの部屋なんか覗かないよ。腕立て伏せや腹筋してるの見て何か楽しいの?」
「俺の熱狂的なファンかもしれないだろ。……それより、お前……」
彼の顔が心なしか赤くなった。
「ふ、ふふ、風呂とか、の、覗かれて……」
風呂に入るジュリアを想像したらしい。ジュリアはからからと笑った。
「大丈夫大丈夫。うちはエミリーがガッチガチに結界張ってるから」
「え……」
「前にちょっとあってね、犯人には釘刺してあるけど、万が一ってことがあるから」
「そ、そっか……」
ぽりぽりと頬を掻き、アレックスは嬉しそうな残念そうな複雑な顔をしている。
「マシュー先生がいないから覗いてるのか、覗きたいからマシュー先生を……」
「嘘だろ?邪魔だから牢に?」
「ありえなくもないじゃん?覗き魔は何か目的があって、学院を監視したい。六属性使えるマシュー先生がいると結界が強くて覗けない。だったら、いなくなってもらえばいいって!」
ジュリアは通りを走り出した。アレックスは追いかけながら尋ねた。
「どこ行くんだよ!」
「図書館!エミリーが行ってる……覗きのこと教えなきゃ!」
ぐいっと手を引かれ、立ち止まらせられる。
「……馬鹿、お前が騎士団を連れ回してるから、二人は図書館に行けたんだろう。合流したら計画が台無しだぞ」
「あ……」
通りの曲がり角に、ちらほらとアレックスの見知った顔がある。騎士団長の家に出入りしていたことがある騎士団の若い連中だ。
「今日は夕方まで俺に付き合えよ。仲がいいところを見せつけてやろうぜ」
照れながらジュリアの髪を払い、アレックスは額にそっと口づけた。
「この匂いは……肉?それもこってり系の味付け!」
「……ジュリア、お前の胃袋はどうなってるんだ」
アレックスは溜息をついた。ジュリアに付き合って、半日近く街中を食べ歩きをしていた。胃袋が異次元にあるかのように、ジュリアは食べ物の匂いにつられて店に入ったり、屋台に並んだりしている。一本のチュロスを二人で分け合い、食堂の人気メニューのハンバーグを一口大に切って「あーん」と食べさせてくれたことは、アレックスには嬉しい出来事だったが、如何せん、もう限界だ。食べきれない。
「いいじゃん。美味しそうだし、行こうよ」
「んなこと言って、また七割俺に寄越す気だろ」
「成長期なんだから、たぁんとお食べ、ね?」
「今日は練習してないから、横に成長しそうだな……」
骨付き肉の屋台を目指して歩き出した時、通りに並んだお洒落な喫茶店の窓を過ぎてジュリアが急に立ち止まった。
「どうした?」
「……見間違い、かな?」
「知り合いでもいたのか?」
動体視力には二人とも自信がある。アレックスは神妙な顔つきをしているジュリアに尋ねた。
「うん……でも、違う……と思うんだけど」
「戻って見てみようぜ。別人だけどすっげえ似てる奴っているからな」
誰に似ているのかも聞かず、アレックスはジュリアを誘った。
少し戻って、喫茶店の窓からそっと中を覗いた。
「……別に誰も……ってハァアア!?」
「アレックス、声大きすぎ!」
ジュリアは慌てて口を塞ぎ、体重をかけてアレックスを屈ませた。
「ん、う、むむ」
「静かに話して」
「……ん、分かった。どういうことだよ、あれ」
「知らないよ。こっちが聞きたいくらいだっての。確か、フィービー先生って詩人の年下彼氏がいるんだよ」
二人の視線の先には、お互いしか目に入っていない様子で話し込んでいる一組のカップルがいる。モデル系美人数学教師のフィービー先生と、アスタシフォン語のカタブツ教師バイロン先生だ。
「バイロン先生だって、グロリアといい感じなんじゃ……」
「浮気?っつか、こっちが本命なの?歳も近いもんねえ」
「納得してる場合かよ。グロリアにバレたら剣技科に嵐が吹くぞ」
「アレックスが呼び捨てにしてる方が、先輩にバレたらまずいと思うよ。……あ、そろそろ出るみたい。席を立ったよ」
「来るぞ、隠れろ!」
アレックスは適当な植え込みの陰にジュリアを引っ張った。残念ながら樹木の背丈が低く、アレックスの赤髪が見えてしまう。
「そこで何をしている?」
冷たい声が響いた。アレックスは全身が凍りついた気がした。
「窓から見ていたでしょう?気づいていないとでも思ったの?」
赤いハイヒールで石畳を踏み鳴らし、フィービー先生が屈んでいる二人を覗きこむ。今日は長い丈の毛皮のコートの下に黒いレザーのタイトスカートだ。スリットが深く、綺麗な脚がほぼ見えている。学院で見るよりずっと攻撃的なファッションだ。
「偶然見かけて……」
「こそこそしなくても、声をかけてくれれば」
バイロン先生はこめかみに指先を滑らせて眼鏡を上げた。シンプルな腰丈のコートの下は、一般的な貴族の普段着に見える。
「いやいやいや、お邪魔はできませんし」
「そうそう、デートの邪魔なんて」
「……デート?」
先生二人の声が重なった。
「誰が?」
「先生達、デートでしょう?」
「違う。断じてそんな!」
「ちょっと、物には言い方ってものがあるでしょう?」
「すまない、取り乱してしまった。……説明するとだな、この状況は」
「デートなんかじゃないわ。私達、情報交換をしていたのよ」
ジュリアは首を捻った。学院内でも、職員室でもよさそうなものなのにと。
「学校ではできない話なんですね?」
「そうだ。……学院は何者かによって監視されている。中にいては込み入った話はできない」
「監視……」
四姉妹が幼い頃、エミリーが部屋を監視されていると言っていた。犯人は遠見魔法で覗いていたマシューだったが、魔法なら監視ができるのではないだろうか。
「先生は、誰が見ているか見当をつけているんですか?多分、魔法ですよね?」
フィービー先生が目を丸くして、バイロン先生と顔を見合わせて頷いた。
「そうね。魔法……おそらく遠見魔法だと思うわ。学院には魔法科の先生方が張った結界があるのに、それをくぐり抜けて監視をしているの。今はマシュー先生がいらっしゃらなくて、簡単に中を見られてしまうようなの。結界の強化と対抗魔法については、魔法科の先生方とロン先生が調べてくださっているから……」
「私達は魔法科教師ではないが、四属性持ちの魔導士でもある。何かできることがあると思っている。図書館で魔導士の記録を調べてきたところだ。遠見魔法を使うには、少なくとも光と風属性を持っていなければならない。その上、結界を突破できる能力を持つ人物はそう多くはない」
「簡単に見つかると思ったのだけれど、魔力測定で魔法を使えると判定された子の出生記録って膨大なのよ。条件を絞って魔法石で探して……半日では読み切れなかったわ」
「魔力の高さは、成長に伴って向上することもあるからな。……無駄足だったというわけだ」
「そうですか……」
魔法に疎い二人はぼんやりと返事をするしかなかった。
「コホン……ところで」
バイロン先生はわざとらしく咳払いをした。
「君達はデート、なのだろうな。先ほどからずっと手を繋いだままだが」
「あっ!」
恋人繋ぎが馴染みすぎていて気づかなかったのだ。慌てて二人は手を離した。
「いいのよ、仲良しなんですものね」
「手を繋ぐ……そうか!」
ジュリアはぽんと手を打った。
「先生、覗いているのは一人ではないかも!」
「うん?」
「前にエミリーがマシュー……先生と二人で魔法を使ったことがあって。遠くまで見るのに手を繋いで魔力を出し合って、誘拐された私達を探してくれたんです」
「あ、そうだ!うん、そうだった!」
アレックスが勢いよく相槌を打った。
「そうか。二人なら、個々の魔力がそれほど高くなくても、魔法科教師の結界を破れるな」
「ありがとうジュリアさん。教えてくれて助かったわ」
浅葱色の柔らかい髪を掻き上げて、フィービー先生は艶やかに笑った。
◆◆◆
「なあ、さっきの話だけどさ」
先生達と別れて、アレックスと二人で通りを歩き、待ち合わせ場所だった初代国王像の前までやってきた。ジュリアは黙ったままだ。
「……」
「ジュリア、あんまり気にすんなよ」
「気になるよ。学院が監視されていたなんて……」
「俺もびっくりしたよ。監視って、寮の部屋も覗かれてんのか?やだなー」
「誰もアレックスの部屋なんか覗かないよ。腕立て伏せや腹筋してるの見て何か楽しいの?」
「俺の熱狂的なファンかもしれないだろ。……それより、お前……」
彼の顔が心なしか赤くなった。
「ふ、ふふ、風呂とか、の、覗かれて……」
風呂に入るジュリアを想像したらしい。ジュリアはからからと笑った。
「大丈夫大丈夫。うちはエミリーがガッチガチに結界張ってるから」
「え……」
「前にちょっとあってね、犯人には釘刺してあるけど、万が一ってことがあるから」
「そ、そっか……」
ぽりぽりと頬を掻き、アレックスは嬉しそうな残念そうな複雑な顔をしている。
「マシュー先生がいないから覗いてるのか、覗きたいからマシュー先生を……」
「嘘だろ?邪魔だから牢に?」
「ありえなくもないじゃん?覗き魔は何か目的があって、学院を監視したい。六属性使えるマシュー先生がいると結界が強くて覗けない。だったら、いなくなってもらえばいいって!」
ジュリアは通りを走り出した。アレックスは追いかけながら尋ねた。
「どこ行くんだよ!」
「図書館!エミリーが行ってる……覗きのこと教えなきゃ!」
ぐいっと手を引かれ、立ち止まらせられる。
「……馬鹿、お前が騎士団を連れ回してるから、二人は図書館に行けたんだろう。合流したら計画が台無しだぞ」
「あ……」
通りの曲がり角に、ちらほらとアレックスの見知った顔がある。騎士団長の家に出入りしていたことがある騎士団の若い連中だ。
「今日は夕方まで俺に付き合えよ。仲がいいところを見せつけてやろうぜ」
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