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第59話
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「ズー様」
アリシアとゾルムの感動の再会をナガリア達を警戒しつつも見守っているとグレイの後ろから声を掛けられる。
突然のことにグレイは少しだけ体を強張らせながら、ちらりと後ろを見て、
「お久しぶりですね。ムスターさん」
見知った顔に緊張を解きながら挨拶をする。
ムスターは嬉しそうに笑いながら、
「私《わたくし》目の名前を覚えてくださって光栄です。ズー様のご無事なお姿、このムスター心よりお祝い申し上げます」
グレイの無事を喜んでくれる。
「ありがとうございます」
グレイが素直に礼を言うと、
「御礼を申し上げたいのは私《わたくし》共の方です。この度の御助力も本当にありがとうございます」
ムスターが深々と頭を下げる。
グレイは慌てて、
「そんな、とんでもないです。偶々ですよ偶々。頭を上げてください」
ムスターに頭を上げさせようとしていると別の方からも声がかけられた。
「グレイ君、謙遜しないでいい。娘を、アリシアを救ってくれて本当にありがとう。そして、君の無事な生還を心より祝福する」
それは、バルム家のトップ、ゾルムであった。
隣にはゾルムの言葉に頷き肯定するアリシアがいる。
「・・・ゾルム様」
グレイはゾルムに向かい、深々と頭を下げる。
「アリシアさんの『付き人』でありながら、長い間不在で申し訳ございませんでした」
ゾルムはグレイの言葉に目を丸くし、思わずアリシアと目を合わせる。
アリシアの方もゾルムと同じように目を丸くしていた。
そして同時に表情を柔らかくする。
「・・・グレイ君、君には驚かされてばかりだよ。事情は分かっている。責める訳が無いだろう」
「そうですわ。グレイさんは悪くないのですから、頭を上げてください」
ゾルムの次にアリシアも続く。
グレイはゆっくりと頭を上げると、
「ありがとうございます」
とほっとしたように言うのであった。
グレイは必死で迷宮を生き抜き、アリシアのもとへ帰ることだけを考えて拉致されてからの時間を使っていた。
その甲斐があってアリシアの窮地を救うことができた。
そして、無事にアリシアを屋敷に連れて行くことが出来た今、少しの間忘れていた現実を思い出したのだ。
すなわち、「事情はどうであれ、給金をもらっておいて無断欠勤してたじゃん!?」ということに。
ゾルムに声をかけられたグレイは謝罪をせずにはいられなくなったのだった。
「くっくっくっ、はーはっはっは!これは面白い。平民にもこんな男がいたとはな」
この時、ずっと沈黙を貫いていたナガリアが笑い声を上げる。
「・・・ナガリア。その意見には概ね賛同するがな。こうしてお前は負けたんだ。色々話してもらうぞ」
ゾルムがナガリアを睨みつけながら宣言する。
「ああ、その娘とも約束したしな。全て洗いざらい話そう」
ナガリアの言葉にゾルムは驚いたようにアリシアを見ると、アリシアは肯定するように頷く。
ゾルムはふっと笑うと、
「アリシア、君にも驚かされてばかりだな」
と言いながらアリシアの頭を撫でた。
「もう随分久しぶりな気がする」
グレイはバルム家の屋敷に入ると懐かしむように呟いた。
あの後、ナガリアと執事をゾルムに任せ、グレイとアリシアは先に屋敷に入っていた。
今頃ゾルム達は事後処理に追われていることだろう。
なお、アリシアがナガリアの部下を見逃したことに関してはゾルムは特に何も言わなかった。
それよりもナガリアが洗いざらい正直に話すという言質を取ったことを褒めていた。
グレイとアリシアが屋敷に入る頃には外は明るくなり始めていた。
「そこまで時間は経っておりませんけどね。私《わたくし》も同じ気持ちですわ」
アリシアは屋敷に戻る機会は何度かあったがグレイのことで頭が一杯だったので似たような感想を持った。
廊下を並んで歩いていたグレイが横にいるアリシアに顔を向ける。
「・・・あんまり聞きたくないんだけど聞いていいかな?」
改まって言うグレイの言葉にアリシアは少し緊張し、
「は、はい。何でしょうか?」
グレイの方へ顔を向ける。
グレイは少しだけ迷った後、
「・・・一体、拉致されてから何日たったのかな?恥ずかしながら拉致された後何日が経ったのか知る機会がなくて・・・」
と、はたから聞いているとそうでもないが聞いている本人にとっては割と深刻な質問をしてきた。
「・・・急に真面目な顔で仰られるのでとても深刻なお話かと思いましたわ。・・・今は、グレイさんがいなくなられてからちょうど一月が経っておりますね」
アリシアが少しほっとしながら答える。
一方、グレイは思わず目を見開き、
「一月!?そんなに経っていたのか・・・」
予想以上に時間が経過していたことに驚いた。
「私《わたくし》にはとても長い一月でした・・・」
グレイの言葉に思わずアリシアが呟く。
その言葉の意味を悟ったグレイは照れながら、
「・・・待たせてごめん」
と顔を赤くする。
グレイの様子を見て自分が何を言ったのかに気づいたアリシアは慌てて、
「・・・えっと、その、とんでもないですわ。・・・生きていてくださって本当にありがとうございました・・・」
段々と声を小さくしながら答え、同じく顔を赤くした。
「「・・・」」
お互いにお互いをどんな顔をして見れば良いのか。
二人は暫くの間、黙って長い廊下を歩いていく。
恥ずかしさはあるもののお互いを意識した今の状況は二人にとっては心地良い沈黙であった。
「・・・えっと、どこに向かっているのかな?」
流石にこれ以上の沈黙はと思ったグレイがアリシアに尋ねる。
「え、あ、そうでしたわね。私《わたくし》としたことが失礼致しましたわ。ひとまず応接室に向かっておりますが、グレイさんは何かなされたいことはございますか?」
アリシアはグレイの言葉に我に返り、グレイが今したいことを尋ねる。
グレイは少し考えた後、
「・・・わがままを言っていいなら、何か食べたい。あと、体を拭かせて欲しい」
と照れながら答えた。
アリシアとゾルムの感動の再会をナガリア達を警戒しつつも見守っているとグレイの後ろから声を掛けられる。
突然のことにグレイは少しだけ体を強張らせながら、ちらりと後ろを見て、
「お久しぶりですね。ムスターさん」
見知った顔に緊張を解きながら挨拶をする。
ムスターは嬉しそうに笑いながら、
「私《わたくし》目の名前を覚えてくださって光栄です。ズー様のご無事なお姿、このムスター心よりお祝い申し上げます」
グレイの無事を喜んでくれる。
「ありがとうございます」
グレイが素直に礼を言うと、
「御礼を申し上げたいのは私《わたくし》共の方です。この度の御助力も本当にありがとうございます」
ムスターが深々と頭を下げる。
グレイは慌てて、
「そんな、とんでもないです。偶々ですよ偶々。頭を上げてください」
ムスターに頭を上げさせようとしていると別の方からも声がかけられた。
「グレイ君、謙遜しないでいい。娘を、アリシアを救ってくれて本当にありがとう。そして、君の無事な生還を心より祝福する」
それは、バルム家のトップ、ゾルムであった。
隣にはゾルムの言葉に頷き肯定するアリシアがいる。
「・・・ゾルム様」
グレイはゾルムに向かい、深々と頭を下げる。
「アリシアさんの『付き人』でありながら、長い間不在で申し訳ございませんでした」
ゾルムはグレイの言葉に目を丸くし、思わずアリシアと目を合わせる。
アリシアの方もゾルムと同じように目を丸くしていた。
そして同時に表情を柔らかくする。
「・・・グレイ君、君には驚かされてばかりだよ。事情は分かっている。責める訳が無いだろう」
「そうですわ。グレイさんは悪くないのですから、頭を上げてください」
ゾルムの次にアリシアも続く。
グレイはゆっくりと頭を上げると、
「ありがとうございます」
とほっとしたように言うのであった。
グレイは必死で迷宮を生き抜き、アリシアのもとへ帰ることだけを考えて拉致されてからの時間を使っていた。
その甲斐があってアリシアの窮地を救うことができた。
そして、無事にアリシアを屋敷に連れて行くことが出来た今、少しの間忘れていた現実を思い出したのだ。
すなわち、「事情はどうであれ、給金をもらっておいて無断欠勤してたじゃん!?」ということに。
ゾルムに声をかけられたグレイは謝罪をせずにはいられなくなったのだった。
「くっくっくっ、はーはっはっは!これは面白い。平民にもこんな男がいたとはな」
この時、ずっと沈黙を貫いていたナガリアが笑い声を上げる。
「・・・ナガリア。その意見には概ね賛同するがな。こうしてお前は負けたんだ。色々話してもらうぞ」
ゾルムがナガリアを睨みつけながら宣言する。
「ああ、その娘とも約束したしな。全て洗いざらい話そう」
ナガリアの言葉にゾルムは驚いたようにアリシアを見ると、アリシアは肯定するように頷く。
ゾルムはふっと笑うと、
「アリシア、君にも驚かされてばかりだな」
と言いながらアリシアの頭を撫でた。
「もう随分久しぶりな気がする」
グレイはバルム家の屋敷に入ると懐かしむように呟いた。
あの後、ナガリアと執事をゾルムに任せ、グレイとアリシアは先に屋敷に入っていた。
今頃ゾルム達は事後処理に追われていることだろう。
なお、アリシアがナガリアの部下を見逃したことに関してはゾルムは特に何も言わなかった。
それよりもナガリアが洗いざらい正直に話すという言質を取ったことを褒めていた。
グレイとアリシアが屋敷に入る頃には外は明るくなり始めていた。
「そこまで時間は経っておりませんけどね。私《わたくし》も同じ気持ちですわ」
アリシアは屋敷に戻る機会は何度かあったがグレイのことで頭が一杯だったので似たような感想を持った。
廊下を並んで歩いていたグレイが横にいるアリシアに顔を向ける。
「・・・あんまり聞きたくないんだけど聞いていいかな?」
改まって言うグレイの言葉にアリシアは少し緊張し、
「は、はい。何でしょうか?」
グレイの方へ顔を向ける。
グレイは少しだけ迷った後、
「・・・一体、拉致されてから何日たったのかな?恥ずかしながら拉致された後何日が経ったのか知る機会がなくて・・・」
と、はたから聞いているとそうでもないが聞いている本人にとっては割と深刻な質問をしてきた。
「・・・急に真面目な顔で仰られるのでとても深刻なお話かと思いましたわ。・・・今は、グレイさんがいなくなられてからちょうど一月が経っておりますね」
アリシアが少しほっとしながら答える。
一方、グレイは思わず目を見開き、
「一月!?そんなに経っていたのか・・・」
予想以上に時間が経過していたことに驚いた。
「私《わたくし》にはとても長い一月でした・・・」
グレイの言葉に思わずアリシアが呟く。
その言葉の意味を悟ったグレイは照れながら、
「・・・待たせてごめん」
と顔を赤くする。
グレイの様子を見て自分が何を言ったのかに気づいたアリシアは慌てて、
「・・・えっと、その、とんでもないですわ。・・・生きていてくださって本当にありがとうございました・・・」
段々と声を小さくしながら答え、同じく顔を赤くした。
「「・・・」」
お互いにお互いをどんな顔をして見れば良いのか。
二人は暫くの間、黙って長い廊下を歩いていく。
恥ずかしさはあるもののお互いを意識した今の状況は二人にとっては心地良い沈黙であった。
「・・・えっと、どこに向かっているのかな?」
流石にこれ以上の沈黙はと思ったグレイがアリシアに尋ねる。
「え、あ、そうでしたわね。私《わたくし》としたことが失礼致しましたわ。ひとまず応接室に向かっておりますが、グレイさんは何かなされたいことはございますか?」
アリシアはグレイの言葉に我に返り、グレイが今したいことを尋ねる。
グレイは少し考えた後、
「・・・わがままを言っていいなら、何か食べたい。あと、体を拭かせて欲しい」
と照れながら答えた。
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