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第52話
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いまだおさまらない煙を視界に入れながらもアリシアは治癒魔法を唱えようとするが魔力が枯渇しており発動する気配がない。
(出来ればあの黒ずくめの男がナガリアの方に気を取られているうちにここから離れたかったですが、治癒魔法も使えないとなると絶望的ですわね・・・)
今度はナガリアの復讐のために、自分が狙われることを想像するアリシア。
せめて出来るだけ遠くまでと思い無事な方の右足で経とうとするが、
「うっ」
激しい痛みに襲われ立ち上がれず倒れる。
無理な強化をして動いたせいで足の筋肉が駄目になっているようだ。
相手の虚をつくためとはいえ限界を超えた動きは代償が大きい。
ズル
ズル
アリシアは唯一無事な右腕を使って地面を這いずる。
その速度は遅く、執事に穿たれた左足からは血がどんどんと流れていくため、先程までナガリアに一矢報いやろうと保っていた意識も朦朧とし始めた。
(最期の最期まで諦めたりしませんわ)
アリシアはついこの間までは貴族として誇りとともに死ぬことに迷いはなかった。
だが、グレイに助けられたお陰で生き抜くことの素晴らしさを実感することができた。
アリシアは最期まで生き抜くことも貴族として誇り高い生き方と考えるようになったのだった。
何とか、天幕の入口の方まで来たアリシアはふと振り返る。
「そんなっ!?」
煙はちょうどおさまったところであり、見えた光景にアリシアは驚愕する。
「・・・なかなかの攻撃でしたよ。今のは危なかったです」
そこには傷一つ無いナガリアと、そんなナガリアを身を挺して守った執事が全身を焼けさせた状態で立っていた。
「・・・すまぬ。助かったぞ」
歴戦のナガリアもこのときばかりは冷や汗を流しながら執事に礼を言う。
「いえ。お怪我はありませんか?」
明らかに自分の方がぼろぼろなのにも関わらず、執事はナガリアに様子を尋ねる。
「大丈夫だ!それよりお主の方が満身創痍ではないか!後は儂が始末をつけるから治療して参れ!!」
ナガリアがいつものように無傷で微笑んでいると思っていた執事が満身創痍なのにようやく気づき、慌てて声を掛ける。
執事は笑みを浮かべ、
「旦那様、ありがとうございます。ですが、見た目ほど酷くはありません。この娘を始末した後、ゆっくりと休ませて頂きますので大丈夫です」
執事がそう言うと、ゆっくりとアリシアの方に向かう。
先程とは異なり、体の怪我が響いて仕方がなくゆっくりと動いている印象だ。
「・・・分かった。いざとなったら儂がやるからな。無理はするなよ」
ナガリアは執事にそう声をかけると数歩下がる。
先程のように自分が足手纏にならないようにするためだった。
「はい」
執事はナガリアの言葉に返事を返しながらもアリシアに近づいていく。
「・・・あなたは何故、そこまでしてそのような男を庇うのですか?」
一矢報いたと思った攻撃が見事に防がれ打つ手がなくなったアリシアはナガリアのような酷い男に付き従う執事の気持ちが分からず尋ねる。
「・・・これから死にいくものに話しても詮無いことですよ。ですが、そうですね、少しだけお教えいたしましょう。私は昔旦那様に命を救って頂いた。だから尽くす。唯それだけです」
執事が端的にアリシアの言葉に答える。
「・・・そうでしたか、納得致しましたわ」
アリシアは執事の言葉にすんなりと納得することができた。
何故なら、自分もグレイにそうするつもりだったから。
「・・・最期に言い遺すことはありますか?」
まさか納得されるとは思ってもいなかったのだろう。
執事は、気まぐれにアリシアにそう尋ねた。
「私《わたくし》はあなた方を一生許しません。いつか必ず報いがありますわ。その時まで首を洗って待っていらして」
アリシアは執事を睨みつけながらそう言った。
その目はそうなることを確信して止まない強い目であった。
執事は一度沈黙した後、
「・・・分かりました。あなたの言葉を胸に刻みましょう」
アリシアが先程放ったサイズに匹敵する特大の炎をアリシアに向かって放った。
目の前の炎がゆっくりと迫ってくるように感じる。
(まさか、この感覚を2度も経験することになるなんて思っても見ませんでしたわ)
アリシアは死に繫がる一瞬をゆっくりと捉える。
死を覚悟したアリシアが最期に思い出すのはグレイのことだった。
(ですが、今回はあの時とは違いますものね)
アリシアは心のどこかでまたグレイが自分を助けてくれるのではという期待を持ってしまう。
だが、
(だって、グレイさんは私《わたくし》のために殺されてしまったんですもの)
今の今まで決して考えないようにしていたことを思い浮かべ、グレイが助けに来てくれるという考えを自ら否定する。
(・・・どうして、こんなことになってしまったのかしら)
アリシアは思わず、心の中で呟く。
アリシアは幸いにも自分の容姿を嫌ったことはない。
自分では普通と思っていたが、何故か周りからの評価が高く、様々な年齢の異性、時には同性からも好意を寄せられることが多くあった。
ある程度の注目は3大貴族としては避けられないと割り切ってはいたが、自分の外見だけに魅せられて寄ってくる人たちも多く、正直に言って苦手であった。
(私《わたくし》が貴族に生まれなければもっと長生きしてグレイさんと過ごせたのかな・・・)
それは叶うことのない夢のような妄想。
グレイは自分のことを最近までよく知らなかったと言っていた。興味も無かったのだと。
(でしたら、私《わたくし》が平民だったとしても仲良くして貰えますわよね)
来世がもしあるのなら、今度は自分の方からグレイを見つけて尽くしたい。
その時こそ受けた恩を返そう。
そこまで考えたところでいよいよ炎が目前まで来ていた。
(・・・どうやらここまでのようですわね)
アリシアは自分の寿命が終えることを受け入れる。
(来世は無理でもせめてあちらの世界ではグレイさんにまた会えますわよね・・・)
そして、アリシアはゆっくりと目を閉じた。
「・・・?」
アリシアは一向に衝撃が来ないことに疑問を持つ。
(痛みも感じぬまま一瞬で死んでしまったのかしら?)
では、今こう考えているのは何なのだろう。
魂というやつなのだろうか?
(でも、先程と体の痛みは変わりませんわ・・・)
アリシアは状況を把握するためにゆっくりと目を開ける。
そして、思わず口から声が出る。
「あ・・・ああ・・・」
だが、目に映った光景が信じられず、上手く言葉が出ない。
アリシアの目の前にはある人物の背中があった。
背は平均くらいだろう。高くもなく低くもない。
そして体も大きくもなく、小さくもない。
髪の色は黒色でどこにでもいる普通の男。
そんな平凡な男なのにもかかわらず、アリシアにはそれが誰なのかすぐに分かった。
だが、そんなはずはない、あり得ないのだ。
目の前の男は死んでしまったはずだ。
これはきっと白昼夢のようなものなのだろう。
実に都合の良い妄想である。
あまりの事に呆然としているとアリシアが見ていることに気づいた目の前の人物が振り返った。
そして、その人物は聞き覚えのある声で優しく言った。
「持たせたね、アリシアさん」
本物だ。そしてこれは現実だ。
アリシアはその声を聞いた瞬間、はっきりと理解する。
そして、
「グレイさん!!」
もう呼ぶことはないと諦めていた人物の名前をアリシアが心の底から叫ぶ。
同時に涙がとめどなく溢れた。
(出来ればあの黒ずくめの男がナガリアの方に気を取られているうちにここから離れたかったですが、治癒魔法も使えないとなると絶望的ですわね・・・)
今度はナガリアの復讐のために、自分が狙われることを想像するアリシア。
せめて出来るだけ遠くまでと思い無事な方の右足で経とうとするが、
「うっ」
激しい痛みに襲われ立ち上がれず倒れる。
無理な強化をして動いたせいで足の筋肉が駄目になっているようだ。
相手の虚をつくためとはいえ限界を超えた動きは代償が大きい。
ズル
ズル
アリシアは唯一無事な右腕を使って地面を這いずる。
その速度は遅く、執事に穿たれた左足からは血がどんどんと流れていくため、先程までナガリアに一矢報いやろうと保っていた意識も朦朧とし始めた。
(最期の最期まで諦めたりしませんわ)
アリシアはついこの間までは貴族として誇りとともに死ぬことに迷いはなかった。
だが、グレイに助けられたお陰で生き抜くことの素晴らしさを実感することができた。
アリシアは最期まで生き抜くことも貴族として誇り高い生き方と考えるようになったのだった。
何とか、天幕の入口の方まで来たアリシアはふと振り返る。
「そんなっ!?」
煙はちょうどおさまったところであり、見えた光景にアリシアは驚愕する。
「・・・なかなかの攻撃でしたよ。今のは危なかったです」
そこには傷一つ無いナガリアと、そんなナガリアを身を挺して守った執事が全身を焼けさせた状態で立っていた。
「・・・すまぬ。助かったぞ」
歴戦のナガリアもこのときばかりは冷や汗を流しながら執事に礼を言う。
「いえ。お怪我はありませんか?」
明らかに自分の方がぼろぼろなのにも関わらず、執事はナガリアに様子を尋ねる。
「大丈夫だ!それよりお主の方が満身創痍ではないか!後は儂が始末をつけるから治療して参れ!!」
ナガリアがいつものように無傷で微笑んでいると思っていた執事が満身創痍なのにようやく気づき、慌てて声を掛ける。
執事は笑みを浮かべ、
「旦那様、ありがとうございます。ですが、見た目ほど酷くはありません。この娘を始末した後、ゆっくりと休ませて頂きますので大丈夫です」
執事がそう言うと、ゆっくりとアリシアの方に向かう。
先程とは異なり、体の怪我が響いて仕方がなくゆっくりと動いている印象だ。
「・・・分かった。いざとなったら儂がやるからな。無理はするなよ」
ナガリアは執事にそう声をかけると数歩下がる。
先程のように自分が足手纏にならないようにするためだった。
「はい」
執事はナガリアの言葉に返事を返しながらもアリシアに近づいていく。
「・・・あなたは何故、そこまでしてそのような男を庇うのですか?」
一矢報いたと思った攻撃が見事に防がれ打つ手がなくなったアリシアはナガリアのような酷い男に付き従う執事の気持ちが分からず尋ねる。
「・・・これから死にいくものに話しても詮無いことですよ。ですが、そうですね、少しだけお教えいたしましょう。私は昔旦那様に命を救って頂いた。だから尽くす。唯それだけです」
執事が端的にアリシアの言葉に答える。
「・・・そうでしたか、納得致しましたわ」
アリシアは執事の言葉にすんなりと納得することができた。
何故なら、自分もグレイにそうするつもりだったから。
「・・・最期に言い遺すことはありますか?」
まさか納得されるとは思ってもいなかったのだろう。
執事は、気まぐれにアリシアにそう尋ねた。
「私《わたくし》はあなた方を一生許しません。いつか必ず報いがありますわ。その時まで首を洗って待っていらして」
アリシアは執事を睨みつけながらそう言った。
その目はそうなることを確信して止まない強い目であった。
執事は一度沈黙した後、
「・・・分かりました。あなたの言葉を胸に刻みましょう」
アリシアが先程放ったサイズに匹敵する特大の炎をアリシアに向かって放った。
目の前の炎がゆっくりと迫ってくるように感じる。
(まさか、この感覚を2度も経験することになるなんて思っても見ませんでしたわ)
アリシアは死に繫がる一瞬をゆっくりと捉える。
死を覚悟したアリシアが最期に思い出すのはグレイのことだった。
(ですが、今回はあの時とは違いますものね)
アリシアは心のどこかでまたグレイが自分を助けてくれるのではという期待を持ってしまう。
だが、
(だって、グレイさんは私《わたくし》のために殺されてしまったんですもの)
今の今まで決して考えないようにしていたことを思い浮かべ、グレイが助けに来てくれるという考えを自ら否定する。
(・・・どうして、こんなことになってしまったのかしら)
アリシアは思わず、心の中で呟く。
アリシアは幸いにも自分の容姿を嫌ったことはない。
自分では普通と思っていたが、何故か周りからの評価が高く、様々な年齢の異性、時には同性からも好意を寄せられることが多くあった。
ある程度の注目は3大貴族としては避けられないと割り切ってはいたが、自分の外見だけに魅せられて寄ってくる人たちも多く、正直に言って苦手であった。
(私《わたくし》が貴族に生まれなければもっと長生きしてグレイさんと過ごせたのかな・・・)
それは叶うことのない夢のような妄想。
グレイは自分のことを最近までよく知らなかったと言っていた。興味も無かったのだと。
(でしたら、私《わたくし》が平民だったとしても仲良くして貰えますわよね)
来世がもしあるのなら、今度は自分の方からグレイを見つけて尽くしたい。
その時こそ受けた恩を返そう。
そこまで考えたところでいよいよ炎が目前まで来ていた。
(・・・どうやらここまでのようですわね)
アリシアは自分の寿命が終えることを受け入れる。
(来世は無理でもせめてあちらの世界ではグレイさんにまた会えますわよね・・・)
そして、アリシアはゆっくりと目を閉じた。
「・・・?」
アリシアは一向に衝撃が来ないことに疑問を持つ。
(痛みも感じぬまま一瞬で死んでしまったのかしら?)
では、今こう考えているのは何なのだろう。
魂というやつなのだろうか?
(でも、先程と体の痛みは変わりませんわ・・・)
アリシアは状況を把握するためにゆっくりと目を開ける。
そして、思わず口から声が出る。
「あ・・・ああ・・・」
だが、目に映った光景が信じられず、上手く言葉が出ない。
アリシアの目の前にはある人物の背中があった。
背は平均くらいだろう。高くもなく低くもない。
そして体も大きくもなく、小さくもない。
髪の色は黒色でどこにでもいる普通の男。
そんな平凡な男なのにもかかわらず、アリシアにはそれが誰なのかすぐに分かった。
だが、そんなはずはない、あり得ないのだ。
目の前の男は死んでしまったはずだ。
これはきっと白昼夢のようなものなのだろう。
実に都合の良い妄想である。
あまりの事に呆然としているとアリシアが見ていることに気づいた目の前の人物が振り返った。
そして、その人物は聞き覚えのある声で優しく言った。
「持たせたね、アリシアさん」
本物だ。そしてこれは現実だ。
アリシアはその声を聞いた瞬間、はっきりと理解する。
そして、
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