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第2話
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「たっだいまー」
あたしは久しぶりに自分の家に帰ってきた。
実に二年ぶりになるはずだ。もう何年も使い込まれたドアをくぐると、久しぶりに会う家族の顔があった。
「お爺ちゃん、お父さん、お母さん、シベハ元気だった?」
いきなり帰ってきたあたしにあまり驚かずに家族全員が答える。
「お帰り、マーヘンや」
「おう、帰ったか」
「お帰りなさい、マーヘン」
「お姉ちゃん、お帰りなさい」
「はい、これ戦利品」
そういってあたしはちょうど昼食が片付けられたテーブルに品物を置きはじめた。
「ほー、こいつは凄い」
お爺ちゃんがあたしの持ってきた戦利品の一つ一つ手にとって眺めて言う。
「へへへー、これだけあれば一年くらいは食べるのに困らないでしょう」
あたしは得意げに言う。
「いつもすまんなぁ、マーヘン」
お父さんが申し訳なさそうに言ってくる。
「何言ってるのよお父さん。あたしが大きくなるまで食べさせてくれたじゃない。それにお父さんが生きていてくれているだけで嬉しいわ」
あたしがこう言ったのには訳があった。
あれは五年前のことだ。その時あたしは生まれて初めて戦場に出ていた。
今のように先頭経験が豊富でなかったあたしは、海術士の攻撃効果範囲を見誤ってしまった。
その結果、あたしは身動きが取れない状況に陥り、その隙を見て襲ってきた六人の敵から、その事に気づいた父が身を挺して守ってくれたのだ。
しかし、その時、勇名をはせていた父でさえ訓練された六人の敵を相手にあたしを守りながら戦うことは不可能であった。
味方が駆けつけた時には、父は瀕死の重傷を負ってしまい、五日間にも渡る看病の末、何とか一命をとりとめることが出来た・・・が、不運にもどこかの神経が完全にいかれてしまい利き腕が使い物にならなくなってしまった。・・・あたしのせいで。そのときからあたしは今まで以上に修行に励み、祖父や父や母や妹のために働くようになった。すなわち戦場へと・・・。
あたしは久しぶりに自分の家に帰ってきた。
実に二年ぶりになるはずだ。もう何年も使い込まれたドアをくぐると、久しぶりに会う家族の顔があった。
「お爺ちゃん、お父さん、お母さん、シベハ元気だった?」
いきなり帰ってきたあたしにあまり驚かずに家族全員が答える。
「お帰り、マーヘンや」
「おう、帰ったか」
「お帰りなさい、マーヘン」
「お姉ちゃん、お帰りなさい」
「はい、これ戦利品」
そういってあたしはちょうど昼食が片付けられたテーブルに品物を置きはじめた。
「ほー、こいつは凄い」
お爺ちゃんがあたしの持ってきた戦利品の一つ一つ手にとって眺めて言う。
「へへへー、これだけあれば一年くらいは食べるのに困らないでしょう」
あたしは得意げに言う。
「いつもすまんなぁ、マーヘン」
お父さんが申し訳なさそうに言ってくる。
「何言ってるのよお父さん。あたしが大きくなるまで食べさせてくれたじゃない。それにお父さんが生きていてくれているだけで嬉しいわ」
あたしがこう言ったのには訳があった。
あれは五年前のことだ。その時あたしは生まれて初めて戦場に出ていた。
今のように先頭経験が豊富でなかったあたしは、海術士の攻撃効果範囲を見誤ってしまった。
その結果、あたしは身動きが取れない状況に陥り、その隙を見て襲ってきた六人の敵から、その事に気づいた父が身を挺して守ってくれたのだ。
しかし、その時、勇名をはせていた父でさえ訓練された六人の敵を相手にあたしを守りながら戦うことは不可能であった。
味方が駆けつけた時には、父は瀕死の重傷を負ってしまい、五日間にも渡る看病の末、何とか一命をとりとめることが出来た・・・が、不運にもどこかの神経が完全にいかれてしまい利き腕が使い物にならなくなってしまった。・・・あたしのせいで。そのときからあたしは今まで以上に修行に励み、祖父や父や母や妹のために働くようになった。すなわち戦場へと・・・。
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