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友達
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ー保健室ー
美咲『失礼します......いないのか』
ちさと『し、失礼します...』
美咲はちさとを椅子に座らせ、自分は消毒薬や絆創膏などを探し始めた。
探し終えるとちさとの隣に座り、ちさとの怪我の手当をした。
美咲『大丈夫か?』
ちさと『あ、あの.....ありがとうございます....助けてくれて』
美咲『当たり前のことをしただけだ。それに、見ていて不愉快だったし』
美咲はぶっきらぼうにそう言った。
ちさと『でも....本当にありがとうございましたっ』
ちさとは立ち上がり、頭を下げる。
そんなちさとを見て、美咲は少し驚くと、顔を赤くした。
そしてそれを隠すように、美咲はちさとに話しかける。
美咲『あんなこと、ずっとされてるのか?』
ちさと『は......はい.......』
少しの間沈黙が流れた。
ちさとが口を開く。
ちさと『遠藤さん、私をかばうのは.....やめてください.....きっと遠藤さんまで.....』
美咲『嫌だ』
ちさと『え?』
美咲『あたしがやりたくてやってるんだし、例えなんと言われようとやめない。』
ちさと『でも....』
美咲『あと、美咲でいい。』
ちさと『え?』
美咲『敬語もやめてくれ』
ちさと『な、なんで....』
美咲『.....友達になってくれないか』
美咲は少し小さな声で照れながらそう言った。
ちさと『友達....?』
美咲『嫌だったらいい』
ちさと『私...なんかと...?だって.....私は.....ゴミで......最低で』
美咲『ちさとはゴミなんかじゃない。あたしは、あいつらじゃなくちさとと友達になりたい。』
ちさとの目から涙がこぼれた。
こんな優しい言葉をかけてもらったのは、こんな嬉しい言葉を言われたのは、いつぶりだろうか。
美咲『あ、すまんっ何か傷つけてしまったか?』
美咲はちさとがなぜ泣き出したのか分からなく、必死になだめようとした。
その様子が面白くて嬉しくて、
ちさと『ふっ....あははっ!』
ちさとは笑った。
(こんなに心から笑ったのは本当に久しぶりだな)
自分に人間としての感情が戻った気がした。
美咲『泣いたり笑ったり、忙しいやつだな.....』
ちさと『だって.....』
美咲『でも、笑った。ちさとは、笑顔でいる方がずっといい。』
ちさと『そう....かな...?』
美咲『ああ』
ちさと『........ありがとう、美咲』
ちさとは心から微笑んだ。
美咲『失礼します......いないのか』
ちさと『し、失礼します...』
美咲はちさとを椅子に座らせ、自分は消毒薬や絆創膏などを探し始めた。
探し終えるとちさとの隣に座り、ちさとの怪我の手当をした。
美咲『大丈夫か?』
ちさと『あ、あの.....ありがとうございます....助けてくれて』
美咲『当たり前のことをしただけだ。それに、見ていて不愉快だったし』
美咲はぶっきらぼうにそう言った。
ちさと『でも....本当にありがとうございましたっ』
ちさとは立ち上がり、頭を下げる。
そんなちさとを見て、美咲は少し驚くと、顔を赤くした。
そしてそれを隠すように、美咲はちさとに話しかける。
美咲『あんなこと、ずっとされてるのか?』
ちさと『は......はい.......』
少しの間沈黙が流れた。
ちさとが口を開く。
ちさと『遠藤さん、私をかばうのは.....やめてください.....きっと遠藤さんまで.....』
美咲『嫌だ』
ちさと『え?』
美咲『あたしがやりたくてやってるんだし、例えなんと言われようとやめない。』
ちさと『でも....』
美咲『あと、美咲でいい。』
ちさと『え?』
美咲『敬語もやめてくれ』
ちさと『な、なんで....』
美咲『.....友達になってくれないか』
美咲は少し小さな声で照れながらそう言った。
ちさと『友達....?』
美咲『嫌だったらいい』
ちさと『私...なんかと...?だって.....私は.....ゴミで......最低で』
美咲『ちさとはゴミなんかじゃない。あたしは、あいつらじゃなくちさとと友達になりたい。』
ちさとの目から涙がこぼれた。
こんな優しい言葉をかけてもらったのは、こんな嬉しい言葉を言われたのは、いつぶりだろうか。
美咲『あ、すまんっ何か傷つけてしまったか?』
美咲はちさとがなぜ泣き出したのか分からなく、必死になだめようとした。
その様子が面白くて嬉しくて、
ちさと『ふっ....あははっ!』
ちさとは笑った。
(こんなに心から笑ったのは本当に久しぶりだな)
自分に人間としての感情が戻った気がした。
美咲『泣いたり笑ったり、忙しいやつだな.....』
ちさと『だって.....』
美咲『でも、笑った。ちさとは、笑顔でいる方がずっといい。』
ちさと『そう....かな...?』
美咲『ああ』
ちさと『........ありがとう、美咲』
ちさとは心から微笑んだ。
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