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9 四度目の目覚め
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最初は天使に会ったCG風の森、二度目は異世界の森、三度目は誰かの胸の中、そして四度目の目覚めはベッドの上だった。
目に映るのは木の天井、そしてそこに横から映り込んでくる、髭もじゃの男の顔。
「……って、また熊?」
「目覚め最初に熊はないだろう」
熊男は俺を見下ろし笑う。俺が目覚めたことに安心しているように見えた。ずっと、俺が目を開くのをそこで待っていたのだろうか。
熊と言ってしまったけれど、熊っぽいのは髭の顔だけ。髪はのびっぱなしといった感じで、横が耳にかかっている。体は細身と言っていい。そして中低音の声。
「あの、ここは?」
「おっと、無理しないでいい」
体を起こそうとすると、熊男は背中に手を添え手助けしてくれる。俺はその力を借りて、ベッドの背にもたれた。
「ここはモランという町の宿だ。お前は熊に驚いたのか、血に驚いたのか意識を失ってしまった。どうしたものかと慌てたが、すぐにイビキをかき始めたから思わず笑ってしまった。しかも素っ裸だしな」
体は冷えていたからマントに包んでここまで運んだ。そして体の汚れを拭いてくれたらしい。
一応医者を呼ぼうと思ったが今は既に夜。体に傷はなく、たまにいびきをかき寝言を言っていたので、緊急性は感じなかったらしい。
子どもの俺はいびきかきらしい。初めて知った。
「どうだ、どこか痛い所でもあるか?」
「えっと、何ともない、です」
今もこうして意識もはっきりしているし、体に痛みや痒みの異常を感じない。
俺は素肌の上にぶっかぶかのシャツを着ていた。サイズ的にこの熊男の物だろう。袖が何重にも巻かれ手首でもごもごしている。
「あの、何から何までご迷惑をおかけしてすいません」
「お前、子供の割に大人びたことを言えるんだな。それに結構冷静なようだし礼儀正しい。きっときちんとした教育を受けて大事に育てられてきたんだな」
「まさか……」
それどころか最低の親に育てられて、顔の良さだけで男に食わせてもらってきた身だ。
「そんな、いいものじゃないです」
気後れして見せると熊男は首をひねり、ベッドの脇に腰を下ろす。
ベッドがギシッと乾いた音をたて傾いだ。
「ところで、どうしてあんな場所にいたのか聞いてもいいか? 説明できるか?」
「あの……説明は、うまく、できません。少しかわった服装の人に……連れてこられて……置いていかれた。自分の事は、あまり思い出せないです」
天使に会うまでは大人の俺だったけれど、今ではこの子供の姿だ。
一度死にかけたらしい事や、天使と出会った事。別世界から来た事を信じてもらうことは難しいだろう。
俺だって見ず知らずの人間にそんな説明をされても、頭がおかしいんじゃないかって疑う。だったらここはぼかしておく方が得だ。
「そうか……私は近道のために森に入ったが、あそこは普通は単独で入らない場所なんだ。迷ってしまうし獣もいるから、今は注意喚起もされている。それなのに子供が、しかも裸でとは……」
熊男は言葉を失くしてしまった。きっと俺の身の上を想像して口ごもってしまったのだ。
それよりも、と俺は思う。
この熊男、どう見ても外国人の顔立ちなのだ。髪は多分金色に近く、瞳はブルー。ブロンドだ。見た所二十代後半。すっきりした目元に通った鼻筋、なのに顔の下半身は髭に覆われている。
日本じゃなかなかお目にかからない髭面だが、堀の深い外人顔にはなかなか似合う。お洒落髭ではなくて無精髭ってところがマイナス。
何となく日本と似たような環境の場所に送られるかと思っていたけど、それは違うのかもしれない。
時代でいえば少し後退している。それは部屋の調度品や備品を見ればわかる。
天井にかけれた金具にぶら下がるランプには平皿のような白い傘がかかっている。光は弱くその周辺だけを明るくするだけに止まっており、そこから外れた広い範囲は暗い。天使に矯正された目がなければ、部屋の隅まで観察する事はできなかっただろう。
もちろんテレビなんかの家電も見当たらない。
まあ、時代に文句は言わない。
とにかく俺もこの世界がまだわからないし、自分の情況を説明しようがなくて、もう疲労を感じていた。
「……疲れた」
自分の耳に届く自分の声はやはり幼く耳に馴染まない。
「お前の身に何かがあったのは確かだし、今はまだ混乱していておかしくない。あまり思いつめるな。思い出した事があったら、その時には教えて欲しい。言った通り、私はお前の面倒見るつもりでいる」
「ありがとうございます。それに、熊からも助けてもらって。もうあそこで死ぬものだと思ってました」
「いいんだ。それについて私は謝らなければならない。つい熊の内臓を傷つける事に躊躇ってしまって、お前に無駄な格闘を見せてしまった。今さらながら反省している」
「内臓?」
「ああ、無傷の熊の心臓と肺は高値がつく」
だとしたら、この人は本当なら一撃で熊を倒せた事になる。
「つまり……マタギってこと? 狩猟で生計を立ててるんですか?」
「いや、たまたま遭遇した時には喜んで相手をするくらいで、どちらかと言うと趣味に近いのかもしれない」
「危険な、趣味ですね」
「確かにそうだ。獣のいる場所は山や森、そこに行くだけで、大怪我や生きて戻れない覚悟をする必要がある。それにあの熊だ。狙って探しに入ったとしてもあの重量にはなかなか遭遇できない。一生一度、そんな所だろう。悪い、怖かったよな?」
熊男が俺の髪を撫でる。
この人はきっと子供の扱いに慣れていない。あやす方法がそれしか知らないように思える。力加減が掴めなくて、どこかぎこちないからだ。
「遅くなったが自己紹介しよう。私の名前はジェイク。この町に来たのは一年振りで、少し前までは東の国境で仕事をしていた。今は休暇中といった所だ」
「俺は、巴《トモエ》です。あの、巴、浦川……」
学生……ではないな、今は、ただの子供だ。そうなると、もう説明できる事はない。
「トモエ。珍しい名前だ。それに苗字も変わった発音だ。私の知る他国の発音、とも違うようだ」
「僕はきっと遠い場所から来たので……あのっ、俺の容姿って、ここの国の人達とは全然違いますか?」
一応確かめてみる。肌の色は変わっていないし、変わらぬ日本人顔なんだろう。だけど俺はまだ自分の髪色さえ確認できていないのだ。もしかしたら、小さな可能性だけど、このジェイクさんに似たような顔立ちになっている事は考えられないか?
「そうだな……容姿ははっきり違う。肌の色に、目鼻の造りも。でもどうしてだろうな、あまり違和感がない。トモエがそう問うまで、私は気にもせずにいた」
やはり外国人顔のジェイクさんが異端なのではなく、俺の方が異端となる。
ここは民族的にこの顔つきがない場所と言う事。だが言葉はまったく違和感なく通じる。
俺はまた部屋を見渡し、ジェイクさんの着ている物を順に見た。
やはりひと昔ふた昔前に時代を巻き戻したような、近世に近い様式だと思う。突飛な物は一切ない。
ジェイクさんの着ている服は現代に通じる物があるのに、クラシカルな印象がある。何と言うか開拓者っぽいというか、質実剛健って感じがぴったりで、無駄な飾りっ気がない。
部屋もそうだ、生活臭のしないここは宿らしいが、何というか、無骨だ。床も壁も天井も木で、ログハウスっぽい感じ。
でも俺案外こんなの嫌いじゃない。ほら、嫌味がなくてちょっと温かい感じがするから。
着せてもらった服も、シーツもそれに通じる。綿の何てことない布で、何度も洗っているせいで毛羽立って少しごわついてるんだけど、ちゃんと清潔な匂いがする。
匂いって実は凄いんだな。石鹸の匂い、たったそれだけが俺を遥か昔、そうこんな小さな体を持っていた頃に引きずる。その頃の俺は今の俺より幸せだったはずだ。だから形にならないフワフワとした思いが襲ってくる。
小さな時、俺にも、何も知らずに笑っていられる時があったのだ。きっと生まれた時には、俺だって歓迎されたはずだと思うんだ。父親と母親に。新しい命が生まれてきたことを……そんな写真が一枚だけ残っていたはずだ。
うぐっ。
俺は変な声を一つ上げて、泣いた。
ボロボロ涙が出てきて止まらない。本当にこの体は不便だ。まったく自分の言う事を聞かないし、とても感受性が高い。
ちょっと昔を思い出しただけで制御できなくなるなんて、どうしたらいいんだ。
すると、ジェイクさんが俺を上から微妙な空間を残して抱きしめる。壊れ物みたいにこわごわ包んでくる。
この人も結構不器用だなって思うのは、運ぶ時はしっかり抱きしめてくれたのに、俺に意識がある今は妙に遠慮してくるからだ。
俺はいつでも人肌恋しい人間なんだ。
もっとぎゅーだよ、ぎゅ!
俺が苦しくないようにって、ふんわり抱いてくれてるけど、俺は思いっきりジェイクさんの胸に縋りついた。
「もっと、ぎゅっとしてくれませんか」
「……これでいいか?」
「ううっ、もっとですうぅ」
俺はギャン泣きしながらも強さを要求した。
これ以上ない位に密着して、俺はようやく安心できる。
ジェイクさんは細身だけど、服の下に隠された筋肉は逞しい。硬くて熱があって、どんな事も受け止めてくれそうで、こういうの大好き。
この人多分、女慣れもしてないな……
こうして俺はジェイクさんの胸の中でまた眠りに入った。
目に映るのは木の天井、そしてそこに横から映り込んでくる、髭もじゃの男の顔。
「……って、また熊?」
「目覚め最初に熊はないだろう」
熊男は俺を見下ろし笑う。俺が目覚めたことに安心しているように見えた。ずっと、俺が目を開くのをそこで待っていたのだろうか。
熊と言ってしまったけれど、熊っぽいのは髭の顔だけ。髪はのびっぱなしといった感じで、横が耳にかかっている。体は細身と言っていい。そして中低音の声。
「あの、ここは?」
「おっと、無理しないでいい」
体を起こそうとすると、熊男は背中に手を添え手助けしてくれる。俺はその力を借りて、ベッドの背にもたれた。
「ここはモランという町の宿だ。お前は熊に驚いたのか、血に驚いたのか意識を失ってしまった。どうしたものかと慌てたが、すぐにイビキをかき始めたから思わず笑ってしまった。しかも素っ裸だしな」
体は冷えていたからマントに包んでここまで運んだ。そして体の汚れを拭いてくれたらしい。
一応医者を呼ぼうと思ったが今は既に夜。体に傷はなく、たまにいびきをかき寝言を言っていたので、緊急性は感じなかったらしい。
子どもの俺はいびきかきらしい。初めて知った。
「どうだ、どこか痛い所でもあるか?」
「えっと、何ともない、です」
今もこうして意識もはっきりしているし、体に痛みや痒みの異常を感じない。
俺は素肌の上にぶっかぶかのシャツを着ていた。サイズ的にこの熊男の物だろう。袖が何重にも巻かれ手首でもごもごしている。
「あの、何から何までご迷惑をおかけしてすいません」
「お前、子供の割に大人びたことを言えるんだな。それに結構冷静なようだし礼儀正しい。きっときちんとした教育を受けて大事に育てられてきたんだな」
「まさか……」
それどころか最低の親に育てられて、顔の良さだけで男に食わせてもらってきた身だ。
「そんな、いいものじゃないです」
気後れして見せると熊男は首をひねり、ベッドの脇に腰を下ろす。
ベッドがギシッと乾いた音をたて傾いだ。
「ところで、どうしてあんな場所にいたのか聞いてもいいか? 説明できるか?」
「あの……説明は、うまく、できません。少しかわった服装の人に……連れてこられて……置いていかれた。自分の事は、あまり思い出せないです」
天使に会うまでは大人の俺だったけれど、今ではこの子供の姿だ。
一度死にかけたらしい事や、天使と出会った事。別世界から来た事を信じてもらうことは難しいだろう。
俺だって見ず知らずの人間にそんな説明をされても、頭がおかしいんじゃないかって疑う。だったらここはぼかしておく方が得だ。
「そうか……私は近道のために森に入ったが、あそこは普通は単独で入らない場所なんだ。迷ってしまうし獣もいるから、今は注意喚起もされている。それなのに子供が、しかも裸でとは……」
熊男は言葉を失くしてしまった。きっと俺の身の上を想像して口ごもってしまったのだ。
それよりも、と俺は思う。
この熊男、どう見ても外国人の顔立ちなのだ。髪は多分金色に近く、瞳はブルー。ブロンドだ。見た所二十代後半。すっきりした目元に通った鼻筋、なのに顔の下半身は髭に覆われている。
日本じゃなかなかお目にかからない髭面だが、堀の深い外人顔にはなかなか似合う。お洒落髭ではなくて無精髭ってところがマイナス。
何となく日本と似たような環境の場所に送られるかと思っていたけど、それは違うのかもしれない。
時代でいえば少し後退している。それは部屋の調度品や備品を見ればわかる。
天井にかけれた金具にぶら下がるランプには平皿のような白い傘がかかっている。光は弱くその周辺だけを明るくするだけに止まっており、そこから外れた広い範囲は暗い。天使に矯正された目がなければ、部屋の隅まで観察する事はできなかっただろう。
もちろんテレビなんかの家電も見当たらない。
まあ、時代に文句は言わない。
とにかく俺もこの世界がまだわからないし、自分の情況を説明しようがなくて、もう疲労を感じていた。
「……疲れた」
自分の耳に届く自分の声はやはり幼く耳に馴染まない。
「お前の身に何かがあったのは確かだし、今はまだ混乱していておかしくない。あまり思いつめるな。思い出した事があったら、その時には教えて欲しい。言った通り、私はお前の面倒見るつもりでいる」
「ありがとうございます。それに、熊からも助けてもらって。もうあそこで死ぬものだと思ってました」
「いいんだ。それについて私は謝らなければならない。つい熊の内臓を傷つける事に躊躇ってしまって、お前に無駄な格闘を見せてしまった。今さらながら反省している」
「内臓?」
「ああ、無傷の熊の心臓と肺は高値がつく」
だとしたら、この人は本当なら一撃で熊を倒せた事になる。
「つまり……マタギってこと? 狩猟で生計を立ててるんですか?」
「いや、たまたま遭遇した時には喜んで相手をするくらいで、どちらかと言うと趣味に近いのかもしれない」
「危険な、趣味ですね」
「確かにそうだ。獣のいる場所は山や森、そこに行くだけで、大怪我や生きて戻れない覚悟をする必要がある。それにあの熊だ。狙って探しに入ったとしてもあの重量にはなかなか遭遇できない。一生一度、そんな所だろう。悪い、怖かったよな?」
熊男が俺の髪を撫でる。
この人はきっと子供の扱いに慣れていない。あやす方法がそれしか知らないように思える。力加減が掴めなくて、どこかぎこちないからだ。
「遅くなったが自己紹介しよう。私の名前はジェイク。この町に来たのは一年振りで、少し前までは東の国境で仕事をしていた。今は休暇中といった所だ」
「俺は、巴《トモエ》です。あの、巴、浦川……」
学生……ではないな、今は、ただの子供だ。そうなると、もう説明できる事はない。
「トモエ。珍しい名前だ。それに苗字も変わった発音だ。私の知る他国の発音、とも違うようだ」
「僕はきっと遠い場所から来たので……あのっ、俺の容姿って、ここの国の人達とは全然違いますか?」
一応確かめてみる。肌の色は変わっていないし、変わらぬ日本人顔なんだろう。だけど俺はまだ自分の髪色さえ確認できていないのだ。もしかしたら、小さな可能性だけど、このジェイクさんに似たような顔立ちになっている事は考えられないか?
「そうだな……容姿ははっきり違う。肌の色に、目鼻の造りも。でもどうしてだろうな、あまり違和感がない。トモエがそう問うまで、私は気にもせずにいた」
やはり外国人顔のジェイクさんが異端なのではなく、俺の方が異端となる。
ここは民族的にこの顔つきがない場所と言う事。だが言葉はまったく違和感なく通じる。
俺はまた部屋を見渡し、ジェイクさんの着ている物を順に見た。
やはりひと昔ふた昔前に時代を巻き戻したような、近世に近い様式だと思う。突飛な物は一切ない。
ジェイクさんの着ている服は現代に通じる物があるのに、クラシカルな印象がある。何と言うか開拓者っぽいというか、質実剛健って感じがぴったりで、無駄な飾りっ気がない。
部屋もそうだ、生活臭のしないここは宿らしいが、何というか、無骨だ。床も壁も天井も木で、ログハウスっぽい感じ。
でも俺案外こんなの嫌いじゃない。ほら、嫌味がなくてちょっと温かい感じがするから。
着せてもらった服も、シーツもそれに通じる。綿の何てことない布で、何度も洗っているせいで毛羽立って少しごわついてるんだけど、ちゃんと清潔な匂いがする。
匂いって実は凄いんだな。石鹸の匂い、たったそれだけが俺を遥か昔、そうこんな小さな体を持っていた頃に引きずる。その頃の俺は今の俺より幸せだったはずだ。だから形にならないフワフワとした思いが襲ってくる。
小さな時、俺にも、何も知らずに笑っていられる時があったのだ。きっと生まれた時には、俺だって歓迎されたはずだと思うんだ。父親と母親に。新しい命が生まれてきたことを……そんな写真が一枚だけ残っていたはずだ。
うぐっ。
俺は変な声を一つ上げて、泣いた。
ボロボロ涙が出てきて止まらない。本当にこの体は不便だ。まったく自分の言う事を聞かないし、とても感受性が高い。
ちょっと昔を思い出しただけで制御できなくなるなんて、どうしたらいいんだ。
すると、ジェイクさんが俺を上から微妙な空間を残して抱きしめる。壊れ物みたいにこわごわ包んでくる。
この人も結構不器用だなって思うのは、運ぶ時はしっかり抱きしめてくれたのに、俺に意識がある今は妙に遠慮してくるからだ。
俺はいつでも人肌恋しい人間なんだ。
もっとぎゅーだよ、ぎゅ!
俺が苦しくないようにって、ふんわり抱いてくれてるけど、俺は思いっきりジェイクさんの胸に縋りついた。
「もっと、ぎゅっとしてくれませんか」
「……これでいいか?」
「ううっ、もっとですうぅ」
俺はギャン泣きしながらも強さを要求した。
これ以上ない位に密着して、俺はようやく安心できる。
ジェイクさんは細身だけど、服の下に隠された筋肉は逞しい。硬くて熱があって、どんな事も受け止めてくれそうで、こういうの大好き。
この人多分、女慣れもしてないな……
こうして俺はジェイクさんの胸の中でまた眠りに入った。
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