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41 片をつける⑤夜這い
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地平線が白みはじめた。
俺は城壁を乗り越え、拝剣殿の裏手を登る。
ホーリーナイトの拝剣殿は静まり返っていた。
堕剣は無事に処理されたらしい。
職員や魔剣士たちは寝静まってることだろう。
もちろん、例外もいる。
俺は拝剣殿をよじ登り、とある窓の前に降りた。
窓をこじ開け、カーテンを開く。
まだ残ってる月が室内を照らした。
「感心しないわね。
夜更けに女性の部屋に忍んでくるなんて」
ベッドに腰掛けていた美女がそう言った。
ダークヘアに紫の瞳。
神秘的な美女。
ホーリーナイト拝剣殿代表メリーアンだ。
「首尾はどう?
まあ、聞くまでもないかしら」
「ああ。無事に片付いた」
リィンの状況は聞いてないが、大丈夫だろう。
やりすぎてないか心配なだけだ。
やりすぎてたとしても止める気はないけどな。
「その報告に来た……というわけではないようね」
「いや、その報告もあったさ。
だが、主な要件は別だ」
「うかがおうかしら?」
涼しい顔で言うメリーアン。
俺は、殺意を全開にした。
「ひ、ひぃぃっ!」
メリーアンが顔色をなくし、ベッドに手を伸ばす。
その先には魔剣。
手が届く前に、俺はその手を握り、押し倒す。
「きゃあっ!」
組み敷かれたメリーアンが悲鳴を上げる。
俺は無言のまま、顔をぐっと近づける。
鼻先が触れそうな距離で、目を覗く。
メリーアンが、かたかたと震え出す。
「こ、殺すの……?」
「いや。こいつはただの警告だ」
俺は彼女の手を放し、ベッドから起き上がる。
「あ、あら……何もしないの?
伝説のナインがベッドではどうなのか……
すこし興味があったのに」
「青い顔で言っても説得力がないぜ」
「ふ、ふふっ。
ナインは怯えた女を抱くのが趣味なのかしら?
そんな風にされるのも素敵かもしれないわ」
「タフな女だな」
俺はため息をついた。
「……俺を利用したな?」
俺の言葉に、メリーアンが目をそらす。
「属性妖は、言うほど増えてはいなかった。
急場に新人を使ってまでやるべき仕事じゃない」
「……拝剣殿の予測が甘かったのなら謝るわ」
「なんでわざわざ、自分で俺たちに依頼した?
お忙しい代表が。
堕剣で忙しい最中に。
サリー経由でよかったはずだ。
単なる属性妖退治なら、な」
メリーアンが黙り込む。
「あんたは、バフマンの動きを知っていた。
あるいは、ファイアナイト拝剣殿の動きをな。
そこで、俺が連中を目撃するよう仕向けたんだ。
依頼の途中、偶然見かけた。
そう言えるような状況を仕立て上げてな」
ファイアナイト側のスプライトも狩っていい。
メリーアンはわざわざそう言った。
俺が荒野の側に目を向けるように、だ。
「俺は、利用されるのが嫌いだ。
魔剣は己が握るもの。
誰かに握られるのではなく。
魔剣士の基本中の基本だ。
当然、知ってるはずだよな?」
「……すまなかったとは思ってるわ」
メリーアンが目を伏せた。
「ファイアナイトたちへの牽制、だけじゃない。
あんたは俺を試そうとした。
本当に闇の魔剣を捨てたのか、とな」
「ええ、まあ……」
俺は左手から黑閻劍を出す。
流れる動きで、メリーアンの白い喉に突きつけた。
「ほら。残念だが、捨てきれなかった。
俺と一体になってるからな」
「そ、そんなことが……」
「これが魔剣の不法所持に当たるかはわからんが。
あんたには黙っててもらう必要がある」
「ど、どうするつもりよ?」
「べつに。
口封じなんてするつもりはねえよ。
黙ってろ。
そう言うだけだ。
だが、あんたは俺に逆らえない」
「……そうね。
伝説のナインを敵に回すつもりはないわ」
「だろう?
なら、今夜のことは悪い夢を見たと忘れてくれ。
今の俺は新人のホーリーナイトにすぎない」
「代表に夜這いする命知らずの、ね」
「それは言えてるな」
「ふふっ。
気持ちのいい口封じをしてもいいのよ?」
「どっちがどっちの口を封じてるかわからんだろ。
底なし沼に好んで分け入る趣味はねえよ」
「あら、残念。
伝説のSランクはベッドの上でもSランクなのか。
とても興味があったのだけど」
メリーアンがちろりと唇を舐める。
俺は呆れて言った。
「……それは、エロいっていうかおっさんだぞ」
「ちょっ……失礼ね!」
「ぷっ……その顔の方が魅力的だよ。
変に妖艶ぶるよりかさ」
「よ、妖艶ぶるって……。
誰にでも抱かれるように見えるって言うの?」
「いや。光栄だよ。
ランクじゃなく、俺個人に言ってるなら、な」
「そ、それは……」
メリーアンが言い淀む。
俺は、開けっ放しの窓に足をかけた。
「今回のことは警告で済ませたが……次はないぞ」
緩んだ空気を、最後に締めておく。
彼女が受け止められる程度の殺意を発した。
メリーアンがびくりと身をすくませる。
だが、メリーアンは気丈にも言い返してきた。
「今後もダークナイトさんの出番はあるのかしら?」
「さてな。ないことを願ってるよ。
大抵のことならリィンがいればいいだろうしな」
「市警に騒がれないようにしてちょうだいよ?」
「うっ……そっちの問題が残ってたか。
ま、なんとかなるさ」
俺は窓から身を躍らせる。
白んでいく空を眺めながら、拝剣殿を後にした。
†
メリーアンは、開いたままの窓を見つめている。
去っていくナインの横顔が瞼から離れない。
「こんな侮辱は初めてだわ……」
最悪、抱かれる覚悟までしていたのに。
荒ぶるダークナイトを鎮められるなら安いもの。
激しい夜の予感に期待していた部分もあった。
だが、完全に袖にされた。
脅され、悲鳴を上げて。
殺される恐怖に小娘のように怯えて。
誘惑はすげなくかわされて。
悔しかった。
悔しい……はずだ。
「卑怯よ、こんなの」
悔しいはずなのに、昂ぶった。
翻弄される恐怖に快楽を感じた。
用事を済ませ、立ち去るナインの背に。
メリーアンは、あと少しで待ってと言いかけた。
「う、ううう~! くやしいっ!
くやしいけど、でも……かっこいい。
ああ、ヤバい。
これはヤバいわ……」
メリーアンは火照る頬を押さえて身悶えた。
サリーは、上司であるメリーアンをこう評する。
――ダメな男に引っかかるタイプ
と。
「堕ちちゃった……。
代表としてはちょっとマズい相手と。
ううん、大人同士なんだもの。
互いの気持ちさえあればいいけれど……。
でも……あれは大変よね、絶対」
ただのプレイボーイならいくらでも見た。
だが、ナインはそうではない。
彼は、狙ってメリーアンを翻弄したのではない。
あれが、彼の素なのである。
「ルディアちゃんもいるし、リィンもいるし。
ああ……なんてこと。
わたし史上最高に面倒な相手に惚れちゃったわ。
しかも、どっぷり恋に堕ちちゃった……」
あそこまでやったのだ。
口封じに身体を求めてくれてもよかったのに。
あそこで引かれたからこそ、気になってしまう。
手首を握る強い力。
熱い吐息。
断固たる意思を宿した黒い瞳。
自分より若い、しなやかで締まった身体。
思い出して、メリーアンは顔を真っ赤にする。
「ああ、面倒。
面倒だけど……うう、楽しいっ! 幸せっ!
苦しくて切なくて変になりそうだけど……
ああ、やっぱり恋っていいわぁ……。
これから当分は、退屈せずに済みそうね」
白んでいく窓の外。
メリーアンは徹夜明けだったことを思い出す。
ばふっ!とベッドに飛び乗り寝そべった。
だが、目が冴えて眠れそうになかった。
「ああ、もう、ひさしぶりね……」
若い娘のような気分に浸って枕に顔を埋める。
脳裏にナインを思い描くうちに意識が遠のく。
「ナイン……」
唇からその名をこぼし。
恋する美女は眠りに落ちた。
俺は城壁を乗り越え、拝剣殿の裏手を登る。
ホーリーナイトの拝剣殿は静まり返っていた。
堕剣は無事に処理されたらしい。
職員や魔剣士たちは寝静まってることだろう。
もちろん、例外もいる。
俺は拝剣殿をよじ登り、とある窓の前に降りた。
窓をこじ開け、カーテンを開く。
まだ残ってる月が室内を照らした。
「感心しないわね。
夜更けに女性の部屋に忍んでくるなんて」
ベッドに腰掛けていた美女がそう言った。
ダークヘアに紫の瞳。
神秘的な美女。
ホーリーナイト拝剣殿代表メリーアンだ。
「首尾はどう?
まあ、聞くまでもないかしら」
「ああ。無事に片付いた」
リィンの状況は聞いてないが、大丈夫だろう。
やりすぎてないか心配なだけだ。
やりすぎてたとしても止める気はないけどな。
「その報告に来た……というわけではないようね」
「いや、その報告もあったさ。
だが、主な要件は別だ」
「うかがおうかしら?」
涼しい顔で言うメリーアン。
俺は、殺意を全開にした。
「ひ、ひぃぃっ!」
メリーアンが顔色をなくし、ベッドに手を伸ばす。
その先には魔剣。
手が届く前に、俺はその手を握り、押し倒す。
「きゃあっ!」
組み敷かれたメリーアンが悲鳴を上げる。
俺は無言のまま、顔をぐっと近づける。
鼻先が触れそうな距離で、目を覗く。
メリーアンが、かたかたと震え出す。
「こ、殺すの……?」
「いや。こいつはただの警告だ」
俺は彼女の手を放し、ベッドから起き上がる。
「あ、あら……何もしないの?
伝説のナインがベッドではどうなのか……
すこし興味があったのに」
「青い顔で言っても説得力がないぜ」
「ふ、ふふっ。
ナインは怯えた女を抱くのが趣味なのかしら?
そんな風にされるのも素敵かもしれないわ」
「タフな女だな」
俺はため息をついた。
「……俺を利用したな?」
俺の言葉に、メリーアンが目をそらす。
「属性妖は、言うほど増えてはいなかった。
急場に新人を使ってまでやるべき仕事じゃない」
「……拝剣殿の予測が甘かったのなら謝るわ」
「なんでわざわざ、自分で俺たちに依頼した?
お忙しい代表が。
堕剣で忙しい最中に。
サリー経由でよかったはずだ。
単なる属性妖退治なら、な」
メリーアンが黙り込む。
「あんたは、バフマンの動きを知っていた。
あるいは、ファイアナイト拝剣殿の動きをな。
そこで、俺が連中を目撃するよう仕向けたんだ。
依頼の途中、偶然見かけた。
そう言えるような状況を仕立て上げてな」
ファイアナイト側のスプライトも狩っていい。
メリーアンはわざわざそう言った。
俺が荒野の側に目を向けるように、だ。
「俺は、利用されるのが嫌いだ。
魔剣は己が握るもの。
誰かに握られるのではなく。
魔剣士の基本中の基本だ。
当然、知ってるはずだよな?」
「……すまなかったとは思ってるわ」
メリーアンが目を伏せた。
「ファイアナイトたちへの牽制、だけじゃない。
あんたは俺を試そうとした。
本当に闇の魔剣を捨てたのか、とな」
「ええ、まあ……」
俺は左手から黑閻劍を出す。
流れる動きで、メリーアンの白い喉に突きつけた。
「ほら。残念だが、捨てきれなかった。
俺と一体になってるからな」
「そ、そんなことが……」
「これが魔剣の不法所持に当たるかはわからんが。
あんたには黙っててもらう必要がある」
「ど、どうするつもりよ?」
「べつに。
口封じなんてするつもりはねえよ。
黙ってろ。
そう言うだけだ。
だが、あんたは俺に逆らえない」
「……そうね。
伝説のナインを敵に回すつもりはないわ」
「だろう?
なら、今夜のことは悪い夢を見たと忘れてくれ。
今の俺は新人のホーリーナイトにすぎない」
「代表に夜這いする命知らずの、ね」
「それは言えてるな」
「ふふっ。
気持ちのいい口封じをしてもいいのよ?」
「どっちがどっちの口を封じてるかわからんだろ。
底なし沼に好んで分け入る趣味はねえよ」
「あら、残念。
伝説のSランクはベッドの上でもSランクなのか。
とても興味があったのだけど」
メリーアンがちろりと唇を舐める。
俺は呆れて言った。
「……それは、エロいっていうかおっさんだぞ」
「ちょっ……失礼ね!」
「ぷっ……その顔の方が魅力的だよ。
変に妖艶ぶるよりかさ」
「よ、妖艶ぶるって……。
誰にでも抱かれるように見えるって言うの?」
「いや。光栄だよ。
ランクじゃなく、俺個人に言ってるなら、な」
「そ、それは……」
メリーアンが言い淀む。
俺は、開けっ放しの窓に足をかけた。
「今回のことは警告で済ませたが……次はないぞ」
緩んだ空気を、最後に締めておく。
彼女が受け止められる程度の殺意を発した。
メリーアンがびくりと身をすくませる。
だが、メリーアンは気丈にも言い返してきた。
「今後もダークナイトさんの出番はあるのかしら?」
「さてな。ないことを願ってるよ。
大抵のことならリィンがいればいいだろうしな」
「市警に騒がれないようにしてちょうだいよ?」
「うっ……そっちの問題が残ってたか。
ま、なんとかなるさ」
俺は窓から身を躍らせる。
白んでいく空を眺めながら、拝剣殿を後にした。
†
メリーアンは、開いたままの窓を見つめている。
去っていくナインの横顔が瞼から離れない。
「こんな侮辱は初めてだわ……」
最悪、抱かれる覚悟までしていたのに。
荒ぶるダークナイトを鎮められるなら安いもの。
激しい夜の予感に期待していた部分もあった。
だが、完全に袖にされた。
脅され、悲鳴を上げて。
殺される恐怖に小娘のように怯えて。
誘惑はすげなくかわされて。
悔しかった。
悔しい……はずだ。
「卑怯よ、こんなの」
悔しいはずなのに、昂ぶった。
翻弄される恐怖に快楽を感じた。
用事を済ませ、立ち去るナインの背に。
メリーアンは、あと少しで待ってと言いかけた。
「う、ううう~! くやしいっ!
くやしいけど、でも……かっこいい。
ああ、ヤバい。
これはヤバいわ……」
メリーアンは火照る頬を押さえて身悶えた。
サリーは、上司であるメリーアンをこう評する。
――ダメな男に引っかかるタイプ
と。
「堕ちちゃった……。
代表としてはちょっとマズい相手と。
ううん、大人同士なんだもの。
互いの気持ちさえあればいいけれど……。
でも……あれは大変よね、絶対」
ただのプレイボーイならいくらでも見た。
だが、ナインはそうではない。
彼は、狙ってメリーアンを翻弄したのではない。
あれが、彼の素なのである。
「ルディアちゃんもいるし、リィンもいるし。
ああ……なんてこと。
わたし史上最高に面倒な相手に惚れちゃったわ。
しかも、どっぷり恋に堕ちちゃった……」
あそこまでやったのだ。
口封じに身体を求めてくれてもよかったのに。
あそこで引かれたからこそ、気になってしまう。
手首を握る強い力。
熱い吐息。
断固たる意思を宿した黒い瞳。
自分より若い、しなやかで締まった身体。
思い出して、メリーアンは顔を真っ赤にする。
「ああ、面倒。
面倒だけど……うう、楽しいっ! 幸せっ!
苦しくて切なくて変になりそうだけど……
ああ、やっぱり恋っていいわぁ……。
これから当分は、退屈せずに済みそうね」
白んでいく窓の外。
メリーアンは徹夜明けだったことを思い出す。
ばふっ!とベッドに飛び乗り寝そべった。
だが、目が冴えて眠れそうになかった。
「ああ、もう、ひさしぶりね……」
若い娘のような気分に浸って枕に顔を埋める。
脳裏にナインを思い描くうちに意識が遠のく。
「ナイン……」
唇からその名をこぼし。
恋する美女は眠りに落ちた。
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