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32 最適を超える解
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◆柊木瑠璃視点
来るべき世界新秩序を見据えて、柊木瑠璃はほとんど最適と思える行動を取ってきた。
にもかかわらず、ただの元ひきこもり、不死者に変えた母親を盾に戦う卑劣漢に、成長競争で負けている。
もちろん、あの悪魔が強力だっただけで、亥ノ上直毅本人の力は以前とさして変わらないという可能性もないではない。
しかしそれはどう考えても油断というものだ。亥ノ上直毅は覚醒者だ。しかも固有スキル持ちの覚醒者だ。魔女の学園であるこのセフィロト女子にも柊木瑠璃の他には学園長しか固有スキルを持つものはいない。
「『天の声』。名前以外の情報はわからないが⋯⋯」
なんらかの予言や導きのようなものを得られるスキルなのだろう。その効果によって、亥ノ上直毅は南浅生のモンスターを独占する柊木瑠璃を超える速度で成長している。
「通話した感じでも、以前より性格が強くなっているように思えた」
天性の支配者である柊木瑠璃は、他人の心の弱さに敏感だ。といっても、相手の弱さに寄り添い、それを思いやる気持ちなど瑠璃にはない。瑠璃が相手の弱さに敏感なのは、そこに漬け込み支配関係を確立するためである。
最初に出会った時の亥ノ上は、人に慣れずびくびくと怯えた部分と奇妙な強さを感じる部分が入り混じっていた。その奇妙な強さは覚醒者としての性格特性によるものだ。本来の亥ノ上直毅は気が弱く臆病な、ひきこもりそのものといった性格だったのだろう。
だが、先ほどの通話では、亥ノ上本来の性格の弱さを感じ取ることはできなかった。あわよくば脅して支配下に置こうともくろんでいたのだが、亥ノ上はそのもくろみを読んで、繰り出される支配の魔手を巧妙にかわしながら、逆襲すらしかけてきた。
現在の亥ノ上直毅を「支配の教壇」で従えるのは難しいだろう。となると、直接的な暴力でもって屈服させる他にない。だが、亥ノ上直毅がそれほどまでに性格特性を強化しているのなら、それに随伴して武器適性や魔法適性、魔法や技も強化されていると見るべきだ。
ステータスだけを見るなら、邂逅時の時点では柊木瑠璃が有利だった。油断のできる相手ではないが、負ける相手とも思わなかった。しかし現時点の亥ノ上直毅は柊木瑠璃を上回る。現在のステータスを見たわけではない以上絶対にそうとは言い切れないが、その前提で準備をするべきだ。
「どうする? 時間はないぞ」
モンスターを狩りに街に降りるのは時間的に不可能だ。それに、もしそれが可能だったところで、これまでにない急激な成長は見込めない。
すぐにでも実行可能で、かつ急激な成長が見込めるような方法はないか?
自分でも都合のよすぎる考えだとは思ったが、現実問題としてそうした方法がなければ亥ノ上直毅には対抗できない可能性が高い。
「基本は性格特性だ。これまでにない行動を取ることで、新たな性格特性を得られる可能性がある。しかも、その行動は極端であれば極端であるほどいい。英雄的な行動か、常軌を逸した鬼畜の所業⋯⋯」
柊木瑠璃は、自分にサイコパスと呼ばれる素質があることは自覚している。診断を受けたわけではないが、他の教師を見ていれば自然にわかる。
たとえば、北条真那が惜敗したテニス部の生徒に同情し、ともに涙を流すような時に、柊木瑠璃には何の感情も湧いてこない。むしろ勝つための戦略を取れなかった負け犬が自己憐憫に浸って泣いてもそれで勝てるようになるはずがない、そんな甘えた考えだから負けたのだ、負けるべくして負けた馬鹿になぜ同情などしてやる必要があるのか、といった冷徹な思考と自分でも制御できない激しい怒りとが湧いてくる。
自分は父に、祖父に殴られ蹴られ、母親には言葉でなじられ、頼れるものはおのれだけだと思って生きてきた。おのれへの厳しさこそが栄光への道であり、他人への甘えは敗北への第一歩なのである。
それでも、セフィロト女子にやってきてからは、徐々に柊木瑠璃は元の気性の激しさを失っていた。白魔術師だったことが発覚した学園長や他の教師の「導き」によって、柊木瑠璃は持ち前の激しい感情を宥められ、矯められ、以前の瑠璃を知る者からはまるで別人のようだと言われるほどに他人への当たりが軟化していた。もっとも、それですらなお、生徒たちからは怖い教師だと認識され、敬して遠ざけるような対応をされていたのだが。
「要するに、躾られてたってことなんだ。学園長は野生の狼を飼い犬に変えようとしていた。わたしはうかうかとそのもくろみに乗せられていた⋯⋯!」
他人への優しさや共感性が性格特性につながることもあるだろう。実際、北条真那にはその傾向がある。だが、瑠璃から見て生徒から慕われている優しい(瑠璃にとっては「甘い」と同義だが)教師である北条真那ですら、覚醒者としては柊木瑠璃に及ばない。今さら瑠璃が北条真那の真似をしたところで、よくて北条真那程度の力が手に入るだけだ。しかも、北条真那の覚醒者としての力は回復や支援に偏っており、亥ノ上直毅との決戦に役立つようなものではない。
「性格特性は極端さがすべてだ。極端に残忍か、極端に優しいか。中途半端な残酷さや共感性は強い性格特性たりえない」
柊木瑠璃の優しさを教師らしく5段階で評価するなら「1」だろう。北条真那は「4」か「5」か。「1」を短期の努力で「2」「3」にすることはできるのかもしれないが、「4」以上に持っていくのは難しい。
それならば、瑠璃が最初から「4」「5」である「得意教科」をさらに尖らせ、「5」すら超える「6」「7」へと昇華させればどうか? 亥ノ上直毅のもつ「邪悪」のような特性をより高いレベルで手に入れることができるのではないか?
他人への優しさを短時間で手に入れるのは難しいが、他人を過酷な目に遭わせるだけならば、その気になればすぐにでもできる。力を得るにはモンスターを狩るのが早道だ――瑠璃はそう思い込んでいたが、亥ノ上直毅がやってのけたように、モンスターとの戦闘以外でも性格特性は上げられるのだ。
「そうだ、それしかない!」
柊木瑠璃は床に突き刺さっていた刀を引き抜いた。
瑠璃は激情に任せて刀を振るう。
校長室の分厚い扉が四つに斬られ、バラバラになって床に落ちる。
「ひ、柊木様!?」
廊下に控えていた生徒が驚きと恐怖の顔で、扉を斬り破って廊下に出てきた瑠璃を見る。生徒会の副会長だった生徒で、マルクト組の非覚醒者だ。何かというと我が強く、生徒を守ろうと動いた生徒会長は既に斬った。頭はいいが、自分で考えて動くことのできないこの副会長は、瑠璃にとってはうってつけの駒なのだ。
「人を集めろ。誰でもいい、大講堂だ」
「は、はぁ⋯⋯ええと、何人ほどでしょうか? 防備のために配置している生徒も多いですが」
「防備など無駄だ。集められるものはすべて集めろ」
「な、なんのために」
「なんのため、だと? なぜ貴様にそんなことを説明せねばならん! 貴様の代わりなどいくらでもいるのだぞ!」
「は、はい! すぐに、すぐに集めます!」
副会長がスカートを蹴立てて走っていく。その様子は急いで仕事をしようというよりは、とにかくこの場から逃げたいといった印象だ。気に入らない、あとで必ず斬ると、瑠璃は思った。
「くかかっ! これで⋯⋯これで勝てるぞ⋯⋯! どうせ寝返る味方などいるだけ邪魔だ!
わたしはすべてを平らげ、すべてを生贄に捧げて、わたし自身が悪魔となるッ!」
柊木瑠璃は、抜き身の刀をぶら下げ廊下を高笑いを上げながら進んでいく。
廊下には人気がなかったが、もしその場に通りがかったものがいたら、瑠璃の姿を見てきっとこう思ったことだろう。
悪魔が、人の血を求めて徘徊している――と。
セフィロト女子創建以来最悪の悪夢となる一夜は、まだその口を開いたばかりであった。
来るべき世界新秩序を見据えて、柊木瑠璃はほとんど最適と思える行動を取ってきた。
にもかかわらず、ただの元ひきこもり、不死者に変えた母親を盾に戦う卑劣漢に、成長競争で負けている。
もちろん、あの悪魔が強力だっただけで、亥ノ上直毅本人の力は以前とさして変わらないという可能性もないではない。
しかしそれはどう考えても油断というものだ。亥ノ上直毅は覚醒者だ。しかも固有スキル持ちの覚醒者だ。魔女の学園であるこのセフィロト女子にも柊木瑠璃の他には学園長しか固有スキルを持つものはいない。
「『天の声』。名前以外の情報はわからないが⋯⋯」
なんらかの予言や導きのようなものを得られるスキルなのだろう。その効果によって、亥ノ上直毅は南浅生のモンスターを独占する柊木瑠璃を超える速度で成長している。
「通話した感じでも、以前より性格が強くなっているように思えた」
天性の支配者である柊木瑠璃は、他人の心の弱さに敏感だ。といっても、相手の弱さに寄り添い、それを思いやる気持ちなど瑠璃にはない。瑠璃が相手の弱さに敏感なのは、そこに漬け込み支配関係を確立するためである。
最初に出会った時の亥ノ上は、人に慣れずびくびくと怯えた部分と奇妙な強さを感じる部分が入り混じっていた。その奇妙な強さは覚醒者としての性格特性によるものだ。本来の亥ノ上直毅は気が弱く臆病な、ひきこもりそのものといった性格だったのだろう。
だが、先ほどの通話では、亥ノ上本来の性格の弱さを感じ取ることはできなかった。あわよくば脅して支配下に置こうともくろんでいたのだが、亥ノ上はそのもくろみを読んで、繰り出される支配の魔手を巧妙にかわしながら、逆襲すらしかけてきた。
現在の亥ノ上直毅を「支配の教壇」で従えるのは難しいだろう。となると、直接的な暴力でもって屈服させる他にない。だが、亥ノ上直毅がそれほどまでに性格特性を強化しているのなら、それに随伴して武器適性や魔法適性、魔法や技も強化されていると見るべきだ。
ステータスだけを見るなら、邂逅時の時点では柊木瑠璃が有利だった。油断のできる相手ではないが、負ける相手とも思わなかった。しかし現時点の亥ノ上直毅は柊木瑠璃を上回る。現在のステータスを見たわけではない以上絶対にそうとは言い切れないが、その前提で準備をするべきだ。
「どうする? 時間はないぞ」
モンスターを狩りに街に降りるのは時間的に不可能だ。それに、もしそれが可能だったところで、これまでにない急激な成長は見込めない。
すぐにでも実行可能で、かつ急激な成長が見込めるような方法はないか?
自分でも都合のよすぎる考えだとは思ったが、現実問題としてそうした方法がなければ亥ノ上直毅には対抗できない可能性が高い。
「基本は性格特性だ。これまでにない行動を取ることで、新たな性格特性を得られる可能性がある。しかも、その行動は極端であれば極端であるほどいい。英雄的な行動か、常軌を逸した鬼畜の所業⋯⋯」
柊木瑠璃は、自分にサイコパスと呼ばれる素質があることは自覚している。診断を受けたわけではないが、他の教師を見ていれば自然にわかる。
たとえば、北条真那が惜敗したテニス部の生徒に同情し、ともに涙を流すような時に、柊木瑠璃には何の感情も湧いてこない。むしろ勝つための戦略を取れなかった負け犬が自己憐憫に浸って泣いてもそれで勝てるようになるはずがない、そんな甘えた考えだから負けたのだ、負けるべくして負けた馬鹿になぜ同情などしてやる必要があるのか、といった冷徹な思考と自分でも制御できない激しい怒りとが湧いてくる。
自分は父に、祖父に殴られ蹴られ、母親には言葉でなじられ、頼れるものはおのれだけだと思って生きてきた。おのれへの厳しさこそが栄光への道であり、他人への甘えは敗北への第一歩なのである。
それでも、セフィロト女子にやってきてからは、徐々に柊木瑠璃は元の気性の激しさを失っていた。白魔術師だったことが発覚した学園長や他の教師の「導き」によって、柊木瑠璃は持ち前の激しい感情を宥められ、矯められ、以前の瑠璃を知る者からはまるで別人のようだと言われるほどに他人への当たりが軟化していた。もっとも、それですらなお、生徒たちからは怖い教師だと認識され、敬して遠ざけるような対応をされていたのだが。
「要するに、躾られてたってことなんだ。学園長は野生の狼を飼い犬に変えようとしていた。わたしはうかうかとそのもくろみに乗せられていた⋯⋯!」
他人への優しさや共感性が性格特性につながることもあるだろう。実際、北条真那にはその傾向がある。だが、瑠璃から見て生徒から慕われている優しい(瑠璃にとっては「甘い」と同義だが)教師である北条真那ですら、覚醒者としては柊木瑠璃に及ばない。今さら瑠璃が北条真那の真似をしたところで、よくて北条真那程度の力が手に入るだけだ。しかも、北条真那の覚醒者としての力は回復や支援に偏っており、亥ノ上直毅との決戦に役立つようなものではない。
「性格特性は極端さがすべてだ。極端に残忍か、極端に優しいか。中途半端な残酷さや共感性は強い性格特性たりえない」
柊木瑠璃の優しさを教師らしく5段階で評価するなら「1」だろう。北条真那は「4」か「5」か。「1」を短期の努力で「2」「3」にすることはできるのかもしれないが、「4」以上に持っていくのは難しい。
それならば、瑠璃が最初から「4」「5」である「得意教科」をさらに尖らせ、「5」すら超える「6」「7」へと昇華させればどうか? 亥ノ上直毅のもつ「邪悪」のような特性をより高いレベルで手に入れることができるのではないか?
他人への優しさを短時間で手に入れるのは難しいが、他人を過酷な目に遭わせるだけならば、その気になればすぐにでもできる。力を得るにはモンスターを狩るのが早道だ――瑠璃はそう思い込んでいたが、亥ノ上直毅がやってのけたように、モンスターとの戦闘以外でも性格特性は上げられるのだ。
「そうだ、それしかない!」
柊木瑠璃は床に突き刺さっていた刀を引き抜いた。
瑠璃は激情に任せて刀を振るう。
校長室の分厚い扉が四つに斬られ、バラバラになって床に落ちる。
「ひ、柊木様!?」
廊下に控えていた生徒が驚きと恐怖の顔で、扉を斬り破って廊下に出てきた瑠璃を見る。生徒会の副会長だった生徒で、マルクト組の非覚醒者だ。何かというと我が強く、生徒を守ろうと動いた生徒会長は既に斬った。頭はいいが、自分で考えて動くことのできないこの副会長は、瑠璃にとってはうってつけの駒なのだ。
「人を集めろ。誰でもいい、大講堂だ」
「は、はぁ⋯⋯ええと、何人ほどでしょうか? 防備のために配置している生徒も多いですが」
「防備など無駄だ。集められるものはすべて集めろ」
「な、なんのために」
「なんのため、だと? なぜ貴様にそんなことを説明せねばならん! 貴様の代わりなどいくらでもいるのだぞ!」
「は、はい! すぐに、すぐに集めます!」
副会長がスカートを蹴立てて走っていく。その様子は急いで仕事をしようというよりは、とにかくこの場から逃げたいといった印象だ。気に入らない、あとで必ず斬ると、瑠璃は思った。
「くかかっ! これで⋯⋯これで勝てるぞ⋯⋯! どうせ寝返る味方などいるだけ邪魔だ!
わたしはすべてを平らげ、すべてを生贄に捧げて、わたし自身が悪魔となるッ!」
柊木瑠璃は、抜き身の刀をぶら下げ廊下を高笑いを上げながら進んでいく。
廊下には人気がなかったが、もしその場に通りがかったものがいたら、瑠璃の姿を見てきっとこう思ったことだろう。
悪魔が、人の血を求めて徘徊している――と。
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