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17 美女美少女吸血味比べ
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吸血鬼:他人の血を啜って生きる者。身体能力が全体的に向上し、特に夜間は爆発的に上昇する。吸血された相手を眷属とすることができる。その際に相手の一部の性格特性を獲得できることがある。
―――――
「眷属化か。いいな」
吸血鬼に血を吸われた相手はその眷属になる。
吸血鬼モノではおなじみの設定だろう。
もっとも、眷属といってもなんでも言うことを聞くわけじゃない。自分を上位者と認めその指示を仰ぐが、それはそれとして自分の意向も失わない。
自我をなくし基本的に命令に従う不死者と比べると、支配の強度の面では一段劣る。
だが、柊木瑠璃の固有スキル「支配の教壇」で支配されてるだろうセフィロト女子の教師・生徒を吸血した場合、あっちの支配を切り崩すことくらいはできるだろう。
「支配の教壇」の効果は、己を上位者と認めるすべてのものに対し、すべての心理学的な効果を5倍に高める、というものだ。いくら5倍になるとはいえ、心理学的な効果と吸血鬼の眷属化効果では、眷属化のほうが強いのではないだろうか?
「よし、行くか」
俺はクリフハンガー状態だった指先に力を込める。
その指先の力だけで俺の身体が浮き、崖の上のガードレールをひらりと跳び越え、着地する。
「気持ちいいな、これ」
身体を動かすのが気持ちいいという感覚を生まれて初めて味わった俺は、闇の中でおもわずにやりと笑ってしまう。運動音痴だった俺にとって、学校の体育は羞恥と屈辱に満ちた思い出しかない。逆上がりができないからと居残りさせられた挙句最後までできず、教師に罵倒されて家に帰ったこともあるし、運動のできるやつらにドッジボールで遊び半分に執拗に狙われ、マジに恐怖を覚えたこともあるし、それからもちろん、運動会の大縄跳びで縄を引っ掛け、その後クラスで無視されるようになったこともある。
自分の領域である夜の中ではちきれんばかりの力を発揮するのは、崖を登るというようなささいなことでも、脳汁が溢れるような体験だった。
不覚にも、運動のできる陽キャどもの気持ちが少しわかってしまった。
《亥ノ上直毅は、性格特性「快楽主義」を発現した。「快楽主義」の強度がⅠになった。》
二十代の美女と十数人の十代の処女の気配は、崖沿いの道の奥にある森の中から漂ってきた。
目を凝らしてみると、木立の間に開けた場所がある。あきらかに人工的に切り開いたスペースだ。たぶん、キャンプ場か何かだろう。
キャンプ場へは崖沿いの道をつたってどこかで奥に折れるのだろうが、その道には不揃いの間隔で薄暗い街路灯がある。まちがいなく警戒しているだろうから、道伝いにいくのはありえない。木立の陰を利用して接近するべきだろう。
俺は「サイレントクラウド」や「ダークフォグ」を使い、慎重に木立の中に分け入っていく。時折立ち止まり、「天の声」が何か言ってこないか待ってみるが、とくに文句はないということか、今のところ声は沈黙したままだ。
キャンプ場に近づくと、奥の方にいくつか緑色のテントが並んでいた。
このキャンプ場には一部屋根のある部分があって、テントはそこに集中している。屋根の下からさらに斜めにタープを張り、吹き込む雨を離れたところに流している。テントのペグにはコンクリートブロックが載せられ、強い風でテントが飛ばないようにしているようだ。
それぞれが数人を収容できるサイズのテントの中からはかすかな明かりが漏れている。
ホームセンターで手に入れてきた腕時計を見ると、時刻は9時半を回っていた。
テントからはかすかな話し声が聞こえてくる。
よく見ると、橋にあった釣り糸が木立の間を真っ直ぐに走り、テントの近くで楽器のハンドベルに結びつけられている。
テントの奥には一台のミニバスが停まっているのが見えた。
「見張りも立ててないのか」
柊木瑠璃に命じられてここにやってはきたものの、本当に「敵」が来るとは思ってないのかもしれないな。
「それなら楽だ。『イノセントクラウド』『スリープクラウド』『サイレントクラウド』」
いくつかまとめてテントに、茫然自失、眠り、消音の範囲妨害魔法をかけていく。
最初に「イノセントクラウド」をかけて思考を停止させることで、異常に気付かなくなり、次にかける「スリープクラウド」にもかかりやすくなる。万一物音を立てられた時に備えて「サイレントクラウド」もかけた。
同じ手順で、全部で8つあったテントのすべてに魔法をかける。
吸血鬼としての嗅覚で、美女と処女たちが眠りに落ちるのがわかった。
それにしても、いちいち美女だの処女だのと判定されるのはなんとかならないのか。俺が変態か処女厨みたいじゃないか。
「ま、これからやることを思えば、変態ってのは間違ってないか」
俺は周囲をなおも警戒しながらテントの一つに近づいた。
美女の気配がするテントだ。
テントの中には、二十代半ばくらいのゆるふわ系の教師らしき女性と、二人の女子生徒が倒れていた。「サイレントクラウド」の効果があるせいで三人の寝息は聞こえないが、ちゃんと眠りに落ちてるようだ。
「吸血って、どうやるんだ?」
そう思ったが、心配はいらなかった。
俺の目が、美女の汗ばんだ白い首筋に惹きつけられる。
そこにかじりつき、血を吸い取りたいという堪えがたい欲求にかられた。
俺は美女の頭の脇にしゃがみこみ、
「悪いな、先生」
その白い首筋に犬歯を突き立てる。
俺の手で押さえられた美女の身体が痙攣するようにびくりと跳ねた。
一方俺は、口内に広がるえも言われぬ美味に脳が焼き切れそうな衝撃を受けていた。
熟成されたワインのようなーーいや、そんな凡俗な表現ではとても言い尽くせない。生命そのものを蹂躙する背徳と、血の錆びた金属のような苦味が混じり合い、渾然一体となった魔性の美味。
「はっ、はぁっ⋯⋯!」
俺は無我夢中で女性の首から血を吸った。
《亥ノ上直毅は、性格特性「邪婬」を発現した。「邪婬」の強度がⅠになった。》
《行動判定:成功S。》
《亥ノ上直毅は、北条真那から性格特性「愛欲」「誘惑」を写し取ることに成功した。》
《亥ノ上直毅は、性格特性「快楽主義」の強度がⅡになった。》
「ふっ、はぁ⋯⋯これは、すごいな」
普通の性的快楽とは比較にならない、魂を根底から揺さぶるような法悦だった。
世の(?)吸血鬼が血を吸いたがるわけだ。
さっき発現したばかりの「快楽主義」が早くも強度Ⅱになっているが、それほど度の外れた快楽だった。
「って、今さらだが、この先生は覚醒者だったのか?」
俺は、眠ったまま禁じられた快楽の余韻に耽る美女に「インスペクト」を使う。
―――――
北条真那
覚醒者
武器適性:杖・短剣・鞭
魔法適性:水・回・援
性格特性:愛欲Ⅳ、友愛Ⅳ、慈愛Ⅲ、誘惑Ⅲ、人間洞察Ⅱ、現実主義Ⅰ、偽善Ⅰ、諦念Ⅰ
魔法:「ウォーターサプライ」「ヒール」「エリアヒール」「ピュリファイ」「ソフトバッファ」
技:「杖ガード」「ナイフスロー」
―――――
「⋯⋯柊木瑠璃に比べると劣るな」
覚醒者なのに固有スキルがないし、武器適性・魔法適性の項目が少ない。
「エリアヒール」が範囲回復魔法、「ピュリファイ」は妨害魔法の悪影響を取り除く回復魔法、「ソフトバッファ」が物理攻撃の被ダメージを軽減する支援魔法で、後方支援役としては悪くないのかもしれないが。
性格特性を見る限りでは、柊木瑠璃よりよほどまともな人格ではあるだろう。栗色のゆるふわな髪と白くふっくらとした肌質の、母性とセクシーさが半々に混じったお姉さん先生といった感じの女性である。
俺には絶対に縁のないタイプの女性だが、そんな俺でも思わず好感を抱くような女子力の高いルックスだ。
俺は同じテント内にいる女子生徒二人にも「インスペクト」をかけてみるが、二人とも人間という結果に。
北条真那を含む三人に改めて「スリープクラウド」をかけ直してから、他のテントを見て回る。合計十人いたセフィロト女子の女子生徒のうち、覚醒者が二人いた。
―――――
西園寺芳乃
覚醒者
武器適性:射・体・爪
魔法適性:氷・地・光
性格特性:克己心Ⅳ、努力Ⅲ、愛欲Ⅲ、理想主義Ⅲ、慈愛Ⅱ、現実主義Ⅱ、被虐Ⅱ、教条主義Ⅰ、諦念Ⅰ、現実逃避Ⅰ
魔法:「アイスランス」「サンドストーム」「クリエイトサンド」「ライト」「フラッシュ」
技:「精密射撃」「当て身投げ」
―――――
―――――
千南咲希
覚醒者
武器適性:槍・投・射・体・斧
魔法適性:風・援
性格特性:マイペースⅣ、楽観主義Ⅳ、直感Ⅲ、努力Ⅱ、利己主義Ⅰ、勇猛Ⅰ
魔法:「ウィンドスラスト」「ウィンドブロウ」「テイルウィンド」
技:「ランススロー」「ペネトレイトスロー」
―――――
西園寺芳乃は長い黒髪と紙のように白い肌が特徴的な純和風の女子で、千南咲希は日焼けした短髪の女子だった。西園寺芳乃の傍らには弓と矢筒があり、千南咲希のテントには数本の槍投げ競技用の槍が立てかけられていた。
二人ともなかなか可愛らしいが、あどけない寝顔を見ているとあまり性欲は湧いてこない。北条真那のような溢れ出す色気を二人が獲得するのはまだ数年は先だろう。
世の中には女子高生はブランド価値だ、JKとヤレたらラッキーだ、みたいな風潮があるが、俺は大学、社会人となるに従って、大人の女性のほうが好きになった。大人の女性ならではの完成された色気のほうがまだ青い果実よりもストレートにエロいと俺は思う。女子高生は制服を着ているから背徳感を煽ってエロく見えるのであり、中身を見ればまだ高校生の子どもにすぎない。だいたい自分が高校生だった頃にクラスメイトの女子の本性など嫌というほど見てきたのに、大人になって今さらJKに幻想を抱くかって話だ。女子高生というのは、大人の嫌なところを先取りしつつ、子どもの嫌なところはまだたっぷりと引きずってる面倒くさい存在なのだ。もっとも、女子高生だってひきこもりにそんなことを言われたくはないだろうけどな。
って、俺の性癖なんてどうでもよかった。
エロはあまり感じないながらも、眷属化のために西園寺芳乃の白い首にも、千南咲希の日焼けした首にも噛みついた。
⋯⋯前言撤回。
血を吸い出してみると、青い果実には青い果実の味わいがあった。吸血の快楽は性的な快楽とは似ているようでちがうのだが、北条真那が熟成を始めた赤ワインだとすれば、女子高生二人はまだ青いライムをひと絞り入れたソーダのような味わいだ。台風のせいで蒸し暑い今日のような夜には、なかなかどうしてこの二人の血は美味しかった。
西園寺芳乃は表面は落ち着いた凪の海のようなのだが、その奥にはマグマのように煮えたぎる何かが眠っている。千南咲希のほうは、夏の海のような明るく賑やかな表面に反して、奥には繊細な感受性が隠れているようだ。
《亥ノ上直毅は、西園寺芳乃から性格特性「克己心」「理想主義」を写し取ることに成功した。》
《亥ノ上直毅は、千南咲希から性格特性「マイペース」「直感」を写し取ることに成功した。》
《亥ノ上直毅は、性格特性「邪婬」の強度がⅡになった。》
《亥ノ上直毅は、武器適性「体術」、魔法適性「風」に開眼した。》
俺は覚醒者の三人(北条真那、西園寺芳乃、千南咲希)を北条真那のいたテントに運び込む。
他の人間の女子生徒は別のテントに移し、「スリープクラウド」を重ねがけする。ちょっと気が咎めたが、ホームセンターで入手していたロープで手足を縛り、口には猿轡をかませておく。全員を吸血してもいいのだが、時間もかかるし、俺のほうが「お腹いっぱい」になりつつある。覚醒してない「人間」を吸血しても、性格特性を写し取ることはできないしな。
眷属化には相手を強化する効果はないので、ただの「人間」を眷属化しても強くはならない。それならいっそ殺して不死者にしたほうが、身体能力が強化される分だけ有利である。
まあ、この三人を眷属にした以上、この三人の目の前で他の女子を殺して自我のない不死者にするわけにもいかないのだが。
俺は念のためにアイテムボックスから杖(鉄パイプ)を取り出してから、北条真那が所持していた「ピュリファイ」を覚え、三人に順にかけていく。
「おい、起きろ」
俺の言葉に、三人がのろのろと顔を上げた。
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