235 / 316
収穫祭と訪問客
多くの人が遠い私の知らない人の死を悼む。けれど、美しいのだろう:a funeral
しおりを挟む
蒼穹に輝く空の下で、喪服を着た人たちが囲うサークル内にだけ降り始めた霧雨の雨脚は、次第に勢いを増していく。
そしてそれは最終的に豪雨と思えるほどに強くなった。
それでも空は清々するほどに晴れ渡っていて、太陽が燦々と輝いていた。
雨雲は、ない。
空高く、虚空から大量の水だけが雨となって降り注いだのだ。
そして、その雨が喪服のサークルから黄金に実る小麦畑にまで広がろうとした瞬間。
「さて、僕たちは僕たちのできることをしますか」
「ええ。私たちができるのはこれくらいだものね」
「弔いです」
魔力を練り上げていたロイス父さんとアテナ母さん、レモンが、そう言った瞬間、小麦畑を覆うように水の膜が出来上がった。
小麦畑へ降り注ぐ豪雨は、その水の膜に触れると取り込まれ、昇り龍のごとく天へと向かって放出される。
そして天高く放出された水は、川となり、青空を泳いでいた。
太陽の光がその青空を泳ぐ川に反射され、水の膜が覆う小麦畑はもちろん、喪服が作り出すサークルをまるで、祝福であるかのように照らす。
ロイス父さんとアテナ母さん、レモンの魔法と能力によって、それが作られた。
と、
「……ロイス父さん。雨自体を防がないの?」
広がり続ける豪雨は城壁の上にいる俺たちにもたどり着き、強い雨が着ていた合羽を打ち付ける。
寒くなるし、合羽を着ているとはいえ、豪雨。濡れてしまう。
そう思って、同じく雨に打たれながら広がる豪雨に合わせて水の膜を広げていたロイス父さんに尋ねれば、ロイス父さんは静かに首を横に振った。
「僕たちは防がないよ。合羽だけで十分。あ、けど、セオにまで強制する気はないから」
激しい雨音の中、静かに、けれど凜と響くロイス父さんの声音に、俺は妙な心持となった。
そうして、自然と喪服のサークルの方へ目を向け、身体強化の要領で視力だけを強化する。
皆、黒の合羽を着ていて、中には合羽のフードを被らなかったり、合羽自体を着ていない人もいた。
皆、ずぶ濡れになっていたけれど、誰一人として傘をさしたり、魔法で濡れないようにしようとはしていなかった。
俺は静かに首を横に振った。
「……いいや」
「そう」
ロイス父さんが静かに頷いた。
豪雨は、まるで誰かの悲しみだ。悲痛で、それでも祈りのような優しい雨だ。祝福なのかもしれない。
実際、そうなのだろう。
だって、
「シトゥラさんに精霊がいたんだね」
喪服のサークルの中心。視力強化をしてようやく分かった。
中心に水の棺あって、そこに老人がいた。
その老人はシトゥラ。人族で、歳は九十近く。とても長生きだ。
っというか、アダド森林からの魔物の脅威に侵されていた十数年以上前のマキーナルト領を考えれば、人族でその年まで生きていたのは奇跡の他ない。
そしてそんなシトゥラさんが入った水の棺の前で、祈るように膝をつき、手を額に当てる美しい少女がいた。
腰まで流れる水の髪に、真っ白のワンピース。流石に瞳の色までは分からないが、たぶん水の様に透き通った色なのだろう。
そう思わせる雰囲気を放っていた。魔力を持っていた。
むしろ、なんで、今まで気が付かなかったのか不思議に思うほど、神秘的な雰囲気を持っていた。
だから、たぶん、精霊なんだ。彼女は。
そう思って呟けば、
「違うわ。セオ」
アテナ母さんが否定した。
「ヒュエトスは、彼女は、雫の精霊の子。世界でたった一人しかいない、雫の妖人族で、シトゥラさんの妻よ」
「え?」
俺は目を丸くする。
妖人族は、妖精と人の間にできた子が祖となった種族だ。特性も寿命も千差万別。数が少ない種族。
だから、たった一人しかいないっていうのは、驚きではあるけれども、そこまで驚くことではない。
むしろ、この雨雲もなしに虚空から降り注ぐ雨や、今日だけやけにジメジメしていたのにも大体納得いった。雫の精霊の子ってことは、水を司っているのだから。
それよりも、シトゥラさんに妻がいたことを初めて知った。
「……なんで教えてくれなかったの?」
「ミズチとあなたにつながりがあるから、ヒュエトスは控えたのよ。それに、そもそもセオはシトゥラさんと、一度しか顔を合わせてないでしょ」
「……まぁ」
シトゥラさんは元来、土いじりが好きだったらしく、自然と農業の仕事を手伝うようになったとか。
そしてアランと同等のポジションについていた。
まぁ、そもそも、本人は自分の歳もあって、そんなポジションなんぞ望んでいなかったらしいが。
ただ、マキーナルト領の農業は、農家に各々生産させるのではなく、マキーナルト子爵家の領地経営の事業の一つとして、直轄の部署を作り、そこで人を雇って生産させていた。
そちらの方が生産も安定するし、色々と都合がよかった。
しかしそうすると、雇ってもないシトゥラさんが農業を手伝うのは、あまりよろしくないし、そもそも長くこの地で生きてきたこともあって、多くの人から尊敬されていた。
だから、ロイス父さんが本人の希望も鑑みて、現場における最高責任者としてのポジションを用意して、就いてもらったらしい。
責任者としての役職は望んでいなかったが、それでもシトゥラさんはその仕事に真摯に取り込んでいたらしい。
誰よりも朝早く起きて、現場で仕事に従事していた。
マキーナルト領は、アダド森林とバラサリア山脈を除けば、ほとんどが農地で、その農地もとても広い。大人の足で歩いて三日以上は普通にかかるくらいには端から端まで広い。
だから、ところどころに村ほどの規模の農業拠点があった。
シトゥラさんはその農業拠点を常に移動し回っていたから、タイミングの問題もあって顔を合わせることがなかったのだ。
……知らないのだ。俺は、何も。
今日、たぶん、ラート街の住人の多くが集まっていた。冒険者もかなりいる。
だから、シトゥラさんは多くの人に知られていたんだろう。慕われていて、親しかったんだろう。
豪雨に濡れてまで集まるのだ。静かに祈っているのだ。
けど、俺は表面的なことしか知らない。
俺が会いに行けば、もっと話す機会はあったのだろう。ここにいないエドガー兄さんやユリシア姉さん、ライン兄さんは沢山話したのだろう。
だから、たぶん、俺は哀しい気持ちにはなれない。
シトゥラさんが小麦の収穫中に亡くなったことも、無念だったであろうと想像することはできるが、思いやることはできない。祈ることもできない。
……少し、嫌になる。
だけど、綺麗だったのだ。
この光景が。
多くの人が祈り、雨に祝福され、水の龍が大空を舞うこの光景が、とても美しいと思った。優しいと思えた。
俺は静かにロイス父さんに尋ねる。
「ねぇ、シトゥラさんは何が好きだったの?」
「…………シロツメクサだったかな。水の蝶も好きだったようだよ」
「分かった」
ロイス父さんは俺の質問の意図を読んだのか、少し考え込んだあと、そう答えた。
俺はロイス父さんに礼を言った後、瞑目した。
意外と、こういう魔法を使うのは久しぶりかもしれない。ブラウは爆発系とか、派手な魔法が好きだし。
そう思いながら、俺は魔力を練り上げる。
ロイス父さんは駄目だと言わなかった。アテナ母さんやレモンも止めなかった。
だから、俺は自分の周囲に数百を超える魔術陣を創り上げた。シトゥラさんが眠る水の棺を中心に巨大な水色の魔術陣を創り上げた。
魔術は秘匿しろとは言われているけれども、今日だけはみんな多めに見てくれるだろう。黙ってくれるだろう。
だから、俺の全魔力を注いで、魔術を行使する。
水の棺から、クローバーが芽吹く。それは喪服のサークルの全てに萌え、そして白の可愛らしい花が咲き誇った。
また、それは水の草花となって、水の膜に広がっていく。小麦畑に反射し、柔らかい黄金に輝いていく。
祈りであれ。みんな、惜しみ悲しんでいるけれども、祈っているのだ。
シトゥラさんの今までを讃えているのだ。感謝しているのかもしれない。
だから、祝福であってほしい。不謹慎と言われるかもだけど、綺麗であって欲しい。
だから、空を泳ぐ水の龍から、無数の水の蝶が舞い降りてきた。
そしてそれは最終的に豪雨と思えるほどに強くなった。
それでも空は清々するほどに晴れ渡っていて、太陽が燦々と輝いていた。
雨雲は、ない。
空高く、虚空から大量の水だけが雨となって降り注いだのだ。
そして、その雨が喪服のサークルから黄金に実る小麦畑にまで広がろうとした瞬間。
「さて、僕たちは僕たちのできることをしますか」
「ええ。私たちができるのはこれくらいだものね」
「弔いです」
魔力を練り上げていたロイス父さんとアテナ母さん、レモンが、そう言った瞬間、小麦畑を覆うように水の膜が出来上がった。
小麦畑へ降り注ぐ豪雨は、その水の膜に触れると取り込まれ、昇り龍のごとく天へと向かって放出される。
そして天高く放出された水は、川となり、青空を泳いでいた。
太陽の光がその青空を泳ぐ川に反射され、水の膜が覆う小麦畑はもちろん、喪服が作り出すサークルをまるで、祝福であるかのように照らす。
ロイス父さんとアテナ母さん、レモンの魔法と能力によって、それが作られた。
と、
「……ロイス父さん。雨自体を防がないの?」
広がり続ける豪雨は城壁の上にいる俺たちにもたどり着き、強い雨が着ていた合羽を打ち付ける。
寒くなるし、合羽を着ているとはいえ、豪雨。濡れてしまう。
そう思って、同じく雨に打たれながら広がる豪雨に合わせて水の膜を広げていたロイス父さんに尋ねれば、ロイス父さんは静かに首を横に振った。
「僕たちは防がないよ。合羽だけで十分。あ、けど、セオにまで強制する気はないから」
激しい雨音の中、静かに、けれど凜と響くロイス父さんの声音に、俺は妙な心持となった。
そうして、自然と喪服のサークルの方へ目を向け、身体強化の要領で視力だけを強化する。
皆、黒の合羽を着ていて、中には合羽のフードを被らなかったり、合羽自体を着ていない人もいた。
皆、ずぶ濡れになっていたけれど、誰一人として傘をさしたり、魔法で濡れないようにしようとはしていなかった。
俺は静かに首を横に振った。
「……いいや」
「そう」
ロイス父さんが静かに頷いた。
豪雨は、まるで誰かの悲しみだ。悲痛で、それでも祈りのような優しい雨だ。祝福なのかもしれない。
実際、そうなのだろう。
だって、
「シトゥラさんに精霊がいたんだね」
喪服のサークルの中心。視力強化をしてようやく分かった。
中心に水の棺あって、そこに老人がいた。
その老人はシトゥラ。人族で、歳は九十近く。とても長生きだ。
っというか、アダド森林からの魔物の脅威に侵されていた十数年以上前のマキーナルト領を考えれば、人族でその年まで生きていたのは奇跡の他ない。
そしてそんなシトゥラさんが入った水の棺の前で、祈るように膝をつき、手を額に当てる美しい少女がいた。
腰まで流れる水の髪に、真っ白のワンピース。流石に瞳の色までは分からないが、たぶん水の様に透き通った色なのだろう。
そう思わせる雰囲気を放っていた。魔力を持っていた。
むしろ、なんで、今まで気が付かなかったのか不思議に思うほど、神秘的な雰囲気を持っていた。
だから、たぶん、精霊なんだ。彼女は。
そう思って呟けば、
「違うわ。セオ」
アテナ母さんが否定した。
「ヒュエトスは、彼女は、雫の精霊の子。世界でたった一人しかいない、雫の妖人族で、シトゥラさんの妻よ」
「え?」
俺は目を丸くする。
妖人族は、妖精と人の間にできた子が祖となった種族だ。特性も寿命も千差万別。数が少ない種族。
だから、たった一人しかいないっていうのは、驚きではあるけれども、そこまで驚くことではない。
むしろ、この雨雲もなしに虚空から降り注ぐ雨や、今日だけやけにジメジメしていたのにも大体納得いった。雫の精霊の子ってことは、水を司っているのだから。
それよりも、シトゥラさんに妻がいたことを初めて知った。
「……なんで教えてくれなかったの?」
「ミズチとあなたにつながりがあるから、ヒュエトスは控えたのよ。それに、そもそもセオはシトゥラさんと、一度しか顔を合わせてないでしょ」
「……まぁ」
シトゥラさんは元来、土いじりが好きだったらしく、自然と農業の仕事を手伝うようになったとか。
そしてアランと同等のポジションについていた。
まぁ、そもそも、本人は自分の歳もあって、そんなポジションなんぞ望んでいなかったらしいが。
ただ、マキーナルト領の農業は、農家に各々生産させるのではなく、マキーナルト子爵家の領地経営の事業の一つとして、直轄の部署を作り、そこで人を雇って生産させていた。
そちらの方が生産も安定するし、色々と都合がよかった。
しかしそうすると、雇ってもないシトゥラさんが農業を手伝うのは、あまりよろしくないし、そもそも長くこの地で生きてきたこともあって、多くの人から尊敬されていた。
だから、ロイス父さんが本人の希望も鑑みて、現場における最高責任者としてのポジションを用意して、就いてもらったらしい。
責任者としての役職は望んでいなかったが、それでもシトゥラさんはその仕事に真摯に取り込んでいたらしい。
誰よりも朝早く起きて、現場で仕事に従事していた。
マキーナルト領は、アダド森林とバラサリア山脈を除けば、ほとんどが農地で、その農地もとても広い。大人の足で歩いて三日以上は普通にかかるくらいには端から端まで広い。
だから、ところどころに村ほどの規模の農業拠点があった。
シトゥラさんはその農業拠点を常に移動し回っていたから、タイミングの問題もあって顔を合わせることがなかったのだ。
……知らないのだ。俺は、何も。
今日、たぶん、ラート街の住人の多くが集まっていた。冒険者もかなりいる。
だから、シトゥラさんは多くの人に知られていたんだろう。慕われていて、親しかったんだろう。
豪雨に濡れてまで集まるのだ。静かに祈っているのだ。
けど、俺は表面的なことしか知らない。
俺が会いに行けば、もっと話す機会はあったのだろう。ここにいないエドガー兄さんやユリシア姉さん、ライン兄さんは沢山話したのだろう。
だから、たぶん、俺は哀しい気持ちにはなれない。
シトゥラさんが小麦の収穫中に亡くなったことも、無念だったであろうと想像することはできるが、思いやることはできない。祈ることもできない。
……少し、嫌になる。
だけど、綺麗だったのだ。
この光景が。
多くの人が祈り、雨に祝福され、水の龍が大空を舞うこの光景が、とても美しいと思った。優しいと思えた。
俺は静かにロイス父さんに尋ねる。
「ねぇ、シトゥラさんは何が好きだったの?」
「…………シロツメクサだったかな。水の蝶も好きだったようだよ」
「分かった」
ロイス父さんは俺の質問の意図を読んだのか、少し考え込んだあと、そう答えた。
俺はロイス父さんに礼を言った後、瞑目した。
意外と、こういう魔法を使うのは久しぶりかもしれない。ブラウは爆発系とか、派手な魔法が好きだし。
そう思いながら、俺は魔力を練り上げる。
ロイス父さんは駄目だと言わなかった。アテナ母さんやレモンも止めなかった。
だから、俺は自分の周囲に数百を超える魔術陣を創り上げた。シトゥラさんが眠る水の棺を中心に巨大な水色の魔術陣を創り上げた。
魔術は秘匿しろとは言われているけれども、今日だけはみんな多めに見てくれるだろう。黙ってくれるだろう。
だから、俺の全魔力を注いで、魔術を行使する。
水の棺から、クローバーが芽吹く。それは喪服のサークルの全てに萌え、そして白の可愛らしい花が咲き誇った。
また、それは水の草花となって、水の膜に広がっていく。小麦畑に反射し、柔らかい黄金に輝いていく。
祈りであれ。みんな、惜しみ悲しんでいるけれども、祈っているのだ。
シトゥラさんの今までを讃えているのだ。感謝しているのかもしれない。
だから、祝福であってほしい。不謹慎と言われるかもだけど、綺麗であって欲しい。
だから、空を泳ぐ水の龍から、無数の水の蝶が舞い降りてきた。
12
お気に入りに追加
841
あなたにおすすめの小説
異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる