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一年
どんな戦争でも胃袋が重要。恋愛もだよ:this fall
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吹き抜ける優しい風にお手を添えて踊り出す黄金の小麦の穂。夏は過ぎ、実りの秋がやってきていた。
そして俺は逃げていた。
「聞いてないよ! 何なんだよ、あれ!?」
包み込む麦畑の間を必至になって逃げる。追ってくるのは銀色の巨狼。アテナ母さんが盟約を結んでいる幻獣の一体、ファストロフ。狼系の幻獣で最強とすら謳われる種である。何で最強と謳われる存在がアテナ母さんと盟約を結んでいるのか。
“隠者”とその他の能力によって気配や魔力、そして存在感すら隠蔽しているが、しかし、アランが作った呪符のせいでいとも簡単に見つかってしまう。
今はまだ、麦畑が俺の背の高さ以上あるから俺を隠してくれているが、それでも動き回らないと見つかってしまう。呪符のせいで気配が遅れてその場に残っていしまうのだ。
しかし、俺は諦めない。分身体を三体出してファストロフを攪乱してもらう。また研究室に解析してもらい、呪符を無効化する手立てをようやく立て終わった。
だがしかし、それ故に意識を逸らしすぎた。一面に黄金の木々が生い茂っているように見えていた俺の視界は急に晴れる。
「あ、やべ」
今は収穫祭の時期。それ故に、大抵の穀物や作物は収穫されている。残っているのはごくわずか。
つまり、小麦畑はここで終わっていた。
「チッ、引き返して――」
「――行かせるわけないでしょう」
急ターンして、再度残っている小麦畑の中に入ろうとしてがしかし、頭を掴まれる。指が食い込んで痛い。
「い、痛い! ア、アテナ母さん、何でここに!?」
一番警戒する必要があるアテナ母さんは、俺の分身体で見張っていた。現に今も屋敷内で書類の整理を必至になって行っている。それにファストロフも俺の分身体三体に攪乱して足止めをしてもらっている筈。
それにアランが作った呪符はついさっきに無効化したはずだ。“隠者”も使い、隠蔽すら確実のはず。
「甘いわね、セオ。ここ三年間で私が能力の対策をしていないとでも」
「そ、それは……」
しかし、今までもこの方法で逃れることはできたはずだ。つい、最近だって怒られたときに、この方法を使って逃げた。
「それは見逃してたのよ。どうせ、夕食には帰ってくるしね」
「ッ。いつから!」
「半年前くらいかしら。そこでセオ相手ならどんな手段を使ってどこに隠れようとも、行こうとも見つけられる手段を確立したのよ。その前までは色々と制限があったけどね」
半年前だと。つまり、俺が初めてラート町に行った時くらいか。
「けど、なんでアテナ母さんが二人もいるの!? “分身”の能力だって持ってない筈でしょ!」
アテナ母さんから逃げられないことは分かった。しかし、現に俺の分身体を通してアテナ母さんは働いているのだ。幻影ではなく、完全に実体。存在感を確かにある。だから、二人同時に存在する事などあり得ない。
それに、いくら居場所がバレていても逃げる方法はいくらでもある。
しかし、俺の問いにアテナ母さんは溜息を吐いて答える。
「甘いわね。セオ。魔法よ、魔法。魔法でいくらでもアナタの目を欺けるわ」
魔法だと。いや、しかし、どうやって。俺だって馬鹿じゃないから研究室《ラボ君》に分身体を通して解析させていた。魔法の達人どころか神とまで言われそうな人物である。俺のもてる解析能力を全て回していたはずだ。
「甘い、甘いわ、セオ。アナタが好きなコーヒーの様に甘いわよ」
アテナ母さんは楽しそうに笑いながら体内の魔力を高めていく。
「あ、待って!」
「では、セオ。自分の仕事を片しなさい」
そしてアテナ母さんが発動する魔法に抵抗しようと魔力を練るが間に合わず、俺は強制的にアテナ母さんと一緒に屋敷に転移したのだった。
くそ、早く空間魔術を完成させなければ!
Φ
「ねぇ」
「口を動かさず手を動かしなさい」
「……へい」
収穫祭の準備が始まってから三週間。あと、一週間後に収穫祭がある。
本当は俺が収穫祭の仕事を手伝うことはない。あったとしてもお手伝いくらいである。自分から仕事を望んだエドガー兄さんとユリシア姉さんはおいといても、ライン兄さんはお手伝いレベルでしか仕事を手伝っていない。
しかし。
「なんで俺だけ……」
「一か月前に自分でやった事を覚えているかしら」
手を動かしながらも項垂れていたら、アテナ母さんが刺々しく言ってくる。いや、確かにさ、俺が悪いかもしれないけど。
「ほら、分身体の方も」
俺が召喚した分身体がサボり出したのを見てアテナ母さんが檄を飛ばす。分身体は項垂れながら作業を再開する。かれこれ一週間。地獄の毎日が続いていた。
始まりは一か月前、夏が終わりが近づいてきたころ。そのころには収穫祭に向けての作業が本格化し始めていた。ロイス父さんやアテナ母さんたちが忙しそうに行ったり来たりしており、流石に邪魔にしてはいけないかなと思っていた。
ただ、少し楽にしてあげたいなと思い、“オートドキュ”の改善や作業の効率化の手助けなどをしていた。また、アランに頼んで厨房に立たせてもらい、地球のお菓子や料理を作って振る舞い、一休みしてもらおうと思ったのだ。
そうして振る舞った料理やお菓子がロイス父さんたちに好評だったので、同じく収穫祭の準備で忙しかった町人や冒険者たちにもつい披露した。そしたら爆発的な人気になってしまった。
これが始まり。
作ったのはマキーナルト領の名産である小麦を主体とした料理。俺が地球で知っている料理でも出して、マキーナルト領の小麦がもっと売れればなと少しは思ったりもしていた。
パンにケーキ、クッキーなどなど。地球に近しい作物などを選んでレシピをたくさん。それに料理ならば簡単な悪影響はでないだろうと思った。
マドレーヌやスコーンなどのお菓子は女性や子供に人気が出た。ケーキは全年齢性別問わずに人気が出た。冒険者のために、パンはおいしく保存がきく感じのを地球のレシピを参考にして、こっちの植物などを掛け合わせて美味くした。
そこらへんは全て研究室がやってくれた。やり過ぎた。
いつの間にかそれらのレシピはマキーナルト領を通り越して、エレガント王国中に急速に広まってしまった。二週間もかからなかった。もの凄い速度である。マキーナルト領に冒険者が多かったのも急速に広まった理由だろう。
そして、国中からレシピを売ってくれや料理人を雇わせてくれと言った事から、マキーナルト領の作物を買い取りたいという貴族や商会たちが多く連絡をよこしてきたのだ。
しかし、それは問題ではない。いや、確かに去年よりも取引先が増えやるべきことが多くなったが、それは許容範囲内。問題は次。
なんと、収穫祭に参加したいと申し出た貴族が多く出てきたのだ。しかも、公爵家や王家に連なるものまでもだ。
そもそも、マキーナルト領はロイス父さんがエレガント王に爵位を貰い、直轄地として統治していたとしても、昔からの名残でエレガント王国が保有するエレガント王国が認可した自治区みたいな扱いになっている。
まぁ、一応、エレガント王国の意向に背くことができるような仕組みというか体裁になっているらしい。歴史的な配慮というものらしい。
分かりはするが、理解はできない。
だから、余計な刺激をしないように一部の貴族たちを除いて、殆どの貴族はマキーナルト領に来なかったのだ。しかし、何故、急に大物の貴族までもが出向こうとしているのか。
俺が開発したレシピの一つに問題があった。
つい一カ月半前、俺とライン兄さんはある植物の研究をしていた。その植物とはポポルレルトという家畜の餌としても使われる作物であった。
秋に芋の様な実をつける作物で、繁殖能力が高く、環境にもある程度左右されにくい。しかし、毒があったり、渋くおいしくなかったりと食べるのには向いていなかった植物である。花が綺麗なので、観賞用が主だったり、人間以外なら毒は大丈夫なので家畜の餌になっていた。
ジャガイモみたいなやつである。
だが、俺とライン兄さんはそのポポルレルトの毒の原因や渋みの原因、また、美味しく食べるにはどうすればいいかを研究していた。栄養価も高かったし、良い作物になるのではないかと思っていたのだ。
そして俺達はポポルレルトをすり潰し、パスタの様な形状にする事に成功した。それが一番おいしく、毒や渋みをなくすために現時点でもっとも簡易だったのだ。
そしてそれが問題だった。世界は食糧難ではないが食料不足にはあった。魔物の進行などにより絶えず土地を奪い合っている地域も多くあるらしい。
そしてポポルレルトのパスタはその食糧不足を解消できる。繁殖能力が高く、時期にも左右されないので年中無休で作れる。土地の性質にも左右されにくいこともあり、その生産性はとても高い。
どこにでも育つ繁殖能力。その数。調理の簡易さ。現時点での原価の安さ。
利権が動き始める。魔道具の比ではない。世界中の人々が関係するのだから、需要が比ではないのだ。
いや、研究している段階では分かっていた。分かっていたのだ。最初はロイス父さんたちに披露するくらいで、ラート町の方では披露しないつもりだった。少なくとも段階を踏むつもりだった。
けど、町で料理を振る舞っていたら、皆が美味そうに自分の作った料理やお菓子を食べていたら興が乗ってしまった。つい、作ってしまったのだ。
気づいた時には既に遅し。
そして今。俺は後始末に追われている。自業自得である。
そして俺は逃げていた。
「聞いてないよ! 何なんだよ、あれ!?」
包み込む麦畑の間を必至になって逃げる。追ってくるのは銀色の巨狼。アテナ母さんが盟約を結んでいる幻獣の一体、ファストロフ。狼系の幻獣で最強とすら謳われる種である。何で最強と謳われる存在がアテナ母さんと盟約を結んでいるのか。
“隠者”とその他の能力によって気配や魔力、そして存在感すら隠蔽しているが、しかし、アランが作った呪符のせいでいとも簡単に見つかってしまう。
今はまだ、麦畑が俺の背の高さ以上あるから俺を隠してくれているが、それでも動き回らないと見つかってしまう。呪符のせいで気配が遅れてその場に残っていしまうのだ。
しかし、俺は諦めない。分身体を三体出してファストロフを攪乱してもらう。また研究室に解析してもらい、呪符を無効化する手立てをようやく立て終わった。
だがしかし、それ故に意識を逸らしすぎた。一面に黄金の木々が生い茂っているように見えていた俺の視界は急に晴れる。
「あ、やべ」
今は収穫祭の時期。それ故に、大抵の穀物や作物は収穫されている。残っているのはごくわずか。
つまり、小麦畑はここで終わっていた。
「チッ、引き返して――」
「――行かせるわけないでしょう」
急ターンして、再度残っている小麦畑の中に入ろうとしてがしかし、頭を掴まれる。指が食い込んで痛い。
「い、痛い! ア、アテナ母さん、何でここに!?」
一番警戒する必要があるアテナ母さんは、俺の分身体で見張っていた。現に今も屋敷内で書類の整理を必至になって行っている。それにファストロフも俺の分身体三体に攪乱して足止めをしてもらっている筈。
それにアランが作った呪符はついさっきに無効化したはずだ。“隠者”も使い、隠蔽すら確実のはず。
「甘いわね、セオ。ここ三年間で私が能力の対策をしていないとでも」
「そ、それは……」
しかし、今までもこの方法で逃れることはできたはずだ。つい、最近だって怒られたときに、この方法を使って逃げた。
「それは見逃してたのよ。どうせ、夕食には帰ってくるしね」
「ッ。いつから!」
「半年前くらいかしら。そこでセオ相手ならどんな手段を使ってどこに隠れようとも、行こうとも見つけられる手段を確立したのよ。その前までは色々と制限があったけどね」
半年前だと。つまり、俺が初めてラート町に行った時くらいか。
「けど、なんでアテナ母さんが二人もいるの!? “分身”の能力だって持ってない筈でしょ!」
アテナ母さんから逃げられないことは分かった。しかし、現に俺の分身体を通してアテナ母さんは働いているのだ。幻影ではなく、完全に実体。存在感を確かにある。だから、二人同時に存在する事などあり得ない。
それに、いくら居場所がバレていても逃げる方法はいくらでもある。
しかし、俺の問いにアテナ母さんは溜息を吐いて答える。
「甘いわね。セオ。魔法よ、魔法。魔法でいくらでもアナタの目を欺けるわ」
魔法だと。いや、しかし、どうやって。俺だって馬鹿じゃないから研究室《ラボ君》に分身体を通して解析させていた。魔法の達人どころか神とまで言われそうな人物である。俺のもてる解析能力を全て回していたはずだ。
「甘い、甘いわ、セオ。アナタが好きなコーヒーの様に甘いわよ」
アテナ母さんは楽しそうに笑いながら体内の魔力を高めていく。
「あ、待って!」
「では、セオ。自分の仕事を片しなさい」
そしてアテナ母さんが発動する魔法に抵抗しようと魔力を練るが間に合わず、俺は強制的にアテナ母さんと一緒に屋敷に転移したのだった。
くそ、早く空間魔術を完成させなければ!
Φ
「ねぇ」
「口を動かさず手を動かしなさい」
「……へい」
収穫祭の準備が始まってから三週間。あと、一週間後に収穫祭がある。
本当は俺が収穫祭の仕事を手伝うことはない。あったとしてもお手伝いくらいである。自分から仕事を望んだエドガー兄さんとユリシア姉さんはおいといても、ライン兄さんはお手伝いレベルでしか仕事を手伝っていない。
しかし。
「なんで俺だけ……」
「一か月前に自分でやった事を覚えているかしら」
手を動かしながらも項垂れていたら、アテナ母さんが刺々しく言ってくる。いや、確かにさ、俺が悪いかもしれないけど。
「ほら、分身体の方も」
俺が召喚した分身体がサボり出したのを見てアテナ母さんが檄を飛ばす。分身体は項垂れながら作業を再開する。かれこれ一週間。地獄の毎日が続いていた。
始まりは一か月前、夏が終わりが近づいてきたころ。そのころには収穫祭に向けての作業が本格化し始めていた。ロイス父さんやアテナ母さんたちが忙しそうに行ったり来たりしており、流石に邪魔にしてはいけないかなと思っていた。
ただ、少し楽にしてあげたいなと思い、“オートドキュ”の改善や作業の効率化の手助けなどをしていた。また、アランに頼んで厨房に立たせてもらい、地球のお菓子や料理を作って振る舞い、一休みしてもらおうと思ったのだ。
そうして振る舞った料理やお菓子がロイス父さんたちに好評だったので、同じく収穫祭の準備で忙しかった町人や冒険者たちにもつい披露した。そしたら爆発的な人気になってしまった。
これが始まり。
作ったのはマキーナルト領の名産である小麦を主体とした料理。俺が地球で知っている料理でも出して、マキーナルト領の小麦がもっと売れればなと少しは思ったりもしていた。
パンにケーキ、クッキーなどなど。地球に近しい作物などを選んでレシピをたくさん。それに料理ならば簡単な悪影響はでないだろうと思った。
マドレーヌやスコーンなどのお菓子は女性や子供に人気が出た。ケーキは全年齢性別問わずに人気が出た。冒険者のために、パンはおいしく保存がきく感じのを地球のレシピを参考にして、こっちの植物などを掛け合わせて美味くした。
そこらへんは全て研究室がやってくれた。やり過ぎた。
いつの間にかそれらのレシピはマキーナルト領を通り越して、エレガント王国中に急速に広まってしまった。二週間もかからなかった。もの凄い速度である。マキーナルト領に冒険者が多かったのも急速に広まった理由だろう。
そして、国中からレシピを売ってくれや料理人を雇わせてくれと言った事から、マキーナルト領の作物を買い取りたいという貴族や商会たちが多く連絡をよこしてきたのだ。
しかし、それは問題ではない。いや、確かに去年よりも取引先が増えやるべきことが多くなったが、それは許容範囲内。問題は次。
なんと、収穫祭に参加したいと申し出た貴族が多く出てきたのだ。しかも、公爵家や王家に連なるものまでもだ。
そもそも、マキーナルト領はロイス父さんがエレガント王に爵位を貰い、直轄地として統治していたとしても、昔からの名残でエレガント王国が保有するエレガント王国が認可した自治区みたいな扱いになっている。
まぁ、一応、エレガント王国の意向に背くことができるような仕組みというか体裁になっているらしい。歴史的な配慮というものらしい。
分かりはするが、理解はできない。
だから、余計な刺激をしないように一部の貴族たちを除いて、殆どの貴族はマキーナルト領に来なかったのだ。しかし、何故、急に大物の貴族までもが出向こうとしているのか。
俺が開発したレシピの一つに問題があった。
つい一カ月半前、俺とライン兄さんはある植物の研究をしていた。その植物とはポポルレルトという家畜の餌としても使われる作物であった。
秋に芋の様な実をつける作物で、繁殖能力が高く、環境にもある程度左右されにくい。しかし、毒があったり、渋くおいしくなかったりと食べるのには向いていなかった植物である。花が綺麗なので、観賞用が主だったり、人間以外なら毒は大丈夫なので家畜の餌になっていた。
ジャガイモみたいなやつである。
だが、俺とライン兄さんはそのポポルレルトの毒の原因や渋みの原因、また、美味しく食べるにはどうすればいいかを研究していた。栄養価も高かったし、良い作物になるのではないかと思っていたのだ。
そして俺達はポポルレルトをすり潰し、パスタの様な形状にする事に成功した。それが一番おいしく、毒や渋みをなくすために現時点でもっとも簡易だったのだ。
そしてそれが問題だった。世界は食糧難ではないが食料不足にはあった。魔物の進行などにより絶えず土地を奪い合っている地域も多くあるらしい。
そしてポポルレルトのパスタはその食糧不足を解消できる。繁殖能力が高く、時期にも左右されないので年中無休で作れる。土地の性質にも左右されにくいこともあり、その生産性はとても高い。
どこにでも育つ繁殖能力。その数。調理の簡易さ。現時点での原価の安さ。
利権が動き始める。魔道具の比ではない。世界中の人々が関係するのだから、需要が比ではないのだ。
いや、研究している段階では分かっていた。分かっていたのだ。最初はロイス父さんたちに披露するくらいで、ラート町の方では披露しないつもりだった。少なくとも段階を踏むつもりだった。
けど、町で料理を振る舞っていたら、皆が美味そうに自分の作った料理やお菓子を食べていたら興が乗ってしまった。つい、作ってしまったのだ。
気づいた時には既に遅し。
そして今。俺は後始末に追われている。自業自得である。
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