上 下
24 / 138
一章 魔法少女

二十四話 お前の奢りじゃないの?

しおりを挟む
「やっぱり創造主様マスターの予想通りですか」

 冥土ギズィアは黒い心臓を上に投げてはキャッチする。驚愕をさらしているアメウナを煽るようにこれ見よがしに弄ぶ。

 そして呆然としていたアメウナが、ようやく口を開こうとした瞬間。

「おぬ――」
「これは創造主様マスターが拾った物ですので、創造主様マスターの所有物となりました。四十年ほど捨て置かれていたようですし、いらないものでしょう?」

 手元を漆黒に光らせ、それを冥土ギズィアに組み込まれている異空間収納にしまった。手を広げ、これ見よがしにアメウナに振る。

 あまりのタイミングにアメウナは思わず怒鳴りそうになるが、どうにか心を冷静にする。しなければ、冥土ギズィアの思う壺だ。

 アメウナは静かに問いかける。

「……お主はそれがなんであるか知っておるのか?」
「まぁまぁ優秀なただの魔力素材です」
「ッ、素材じゃ――」

 あまりの言いように怒気をあらわにするアメウナに、冥土ギズィアは凍える声音を響かせる。

混沌の妄執ロイエヘクサにこびりついていた余計・・な素材です。本来はなかったはずの素材です。なかったはずの素材なのです」
「ッ、お主らはどこまで!」
「私たちだけでなく、やろうと思えばホワイト様も知ることができますよ」
「え」

 黒い心臓に心当たりがなく、状況が飲み込めていなかったホワイトは突然矛先を向けられ驚き、戸惑う。

「面倒ですが、≪想伝≫を使い混沌の妄執ロイエヘクサの記憶を探れば、これがなにであるか知ることができます。ああ、今はしなくて大丈夫です。心身ともに疲れているでしょうし。いや、一生せずとも問題はありません」

 冥土ギズィアは心なしか優し気な声音でホワイトを労わり、アメウナを見た。

 再び手元を光らせ、次は黒の指輪を取り出した。

「それとアメウナ。これも創造主様マスターの物です。これと黒の心臓が手に入るなど努々ゆめゆめ思わないように。思う資格などないのですから」
「貴様らが持っていい物でもないであろうっ!」

 これ見よがしに指輪を弄んだあと、異空間にしまった冥土ギズィアにアメウナは怒鳴る。

「なぜでしょうか? あれらは創造主様マスターが拾いました。ならば、創造主様マスターの所有物で間違いはありません」

 お前らの事情なんて知らねぇよ。それ相応の態度も取らず怒気を露にするだけの馬鹿に、渡すとでも? 

 そも混沌の異界アルヒェはお前らが管理していたわけではないだろう? お前らの土地ではないだろ? あそこは混沌の妄執ロイエヘクサの場所だっただろう?

 あっれ、違うのか?

 そんな言葉を幻聴したアメウナに、冥土ギズィアはさらに畳みかける。

「力を欲して外に手を出し、運よく現れた物を欲望のためだけに使った。組織の上にいるのであれば、過去であろうと部下であろうと、その責を負うべきでは?」

 冥土ギズィアは広げていた黒翼アーラをはためかせる。

「それにあなた達は、それ以外の責も負っているのでは? 魔法少女たちに一生を償うべき罪を背負っているのでは? それとも……まさか、償わなくてもいいと思ってるのですか?」

 はためく黒翼アーラにしたがって、虚空から数百以上ものアンプルがバラバラと落ちてきた。大輔がさっき作った透明な薬品が入っている。

混沌の異界アルヒェは先ほど述べた通り、あなたたちの物ではありません。そしてあなたたちは混沌の異界アルヒェを欲するよりも先にしなければならない事があります」

 冥土ギズィアは山のように積み重なったアンプルの一つを手に取り、あまりの怒涛の展開に若干放心していた恵美に近づく。

 おもむろに顔を掴むと、口の中にアンプルを突っ込んだ。

「え、恵美!」
冥土ギズィアさん、いきなり――」

 冥土ギズィアがピンポイントで強烈な殺気を飛ばしているため、アメウナと晴久は動けない。地面に体が縫い付けられているかと思うほどに体が動かない。

 ただ、日和やホワイトたちはそうではないため、慌てて冥土ギズィアを抑えようとしたのだが。

「……体が、今まで感じていた……ああ……」

 恵美が一心不乱に体のあちこちをまさぐり、ついには泣いて崩れ落ちてしまった。胸元から小さな宝珠を取り出し、それを地面に置いた。

「恵美、恵美! あなた、恵美に何をしたの!?」

 日和が恵美の背中をさすり、冥土ギズィアを睨みとびかかりそうになる。だが、それは恵美に止められた。

「ま、待って」
「え、恵美。大丈夫なの!? 変なところはない!?」
「……ひっ。ええ、ええ……ひっ……全く、全くないの」

 恵美は肩を震わして顔をぐちゃぐちゃにしながら、安堵していた。喜んでいた。そのまま、心配そうに恵美を見つめていたホワイトたちを見た。

「ホ、ホワイトたちも……ひっ……これを飲んだのかしら……」
「は、はい」
「そう」

 恵美はゆっくりと頷いた。何度か深呼吸して自らを落ち着かせた後、冥土ギズィアに深々と頭を下げた。

「ありがとう。冥土ギズィアさん。本当にありがとう」
「礼は創造主様マスターと……副創造主様サブマスターに。それにまだ終わっていません」
「そうね。ええ、本当にそうね」

 恵美は懐から取り出したハンカチで涙を拭いながら、立ち上がった。状況が理解できない日和は、けれど驚愕する。

「恵美、対混沌の妄執魔法外装ハンディアント!」
「大丈夫なの。もう、必要ないのよ」

 対混沌の妄執魔法外装ハンディアントで魔法少女になった事によるデメリットで、恵美は対混沌の妄執魔法外装ハンディアントの宝珠を身につけなければ立つことすらままならない。

 なのに、恵美の対混沌の妄執魔法外装ハンディアントは地面においてあった。

 日和は、だんだんと状況を理解し始めた。

「日和。あなた、ずっと幸太郎さんとの子供が欲しいって言ってたでしょう」
「……まさ、か……」

 アンプルを手に持った恵美に日和は喘ぐ。日和は既婚者だ。子供が欲しかったがそれは叶わぬ夢。事情を知らない夫――幸太郎は色々と手段を尽くしたり、気を使ってくれたが、だからこそ夫には負い目があった。

「そのまさかよ。私が立っているのが何よりの証拠」
「ッ」

 恵美は一度だけ冥土ギズィアを見た。冥土ギズィアはゆっくりと頷く。確認を取れたため、恵美は手に持ったアンプルを日和に差し出した。

 日和はわなわなと震える手を必死に抑えながら、怯えるようにアンプルを受け取り、その透明な液体を口の中に入れた。飲み干した。

 そして懐から宝珠を取り出し、それを離れたところに置いた。

「……ああ……ああ」

 日和はそうしてやっと泣いた。その柔和な瞳には涙が溢れ、零れていく。恵美はそんな日和をぎゅっと抱きしめる。日和も恵美を抱きしめた。

 冥土ギズィアは無表情ながらも優し気な瞳でそれを一度だけ見つめた後、反転した。

 未だに体を動かせないアメウナと晴久を見た。

「さて三つ目です」

 冥土ギズィアがゆっくりと歩き、アンプルの山の隣に立つ。

「欠損した身体機能を回復させ、また対混沌の妄執魔法外装ハンディアントのデメリットを無力化させる薬品です。これらを現魔法少女、元魔法少女に渡しなさい!」

 ビリリと響き渡るその声は怖ろしかった。自然や神々への畏怖を宿し、思わず従ってしまうほどの覇気があった。アメウナも晴久も自然とこうべを垂れそうになる。

「そして、罪を組織の全力で償いなさい! 妥協は許されません。あなたたちの事情など知りません。これは創造主様マスターたちからの命令です。あなたたちには逆らうことのできない命令です」

 バサリと鋼鉄の翼が風を打った。

「もし、それを怠った場合、神和ぎ社とやらは日本から消滅します。慈悲の欠片などありません。全てをして遂行しなさい!」

 死を纏った漆黒の波動が広がったかと思うと、冥土ギズィアは消えていた。代わりに紙束がおいてあった。

 具体的な命令内容が書かれている紙束だった。



 Φ



「……よし、決めた」
「……はぁようやく決まった。じゃあ、さっさと書いちゃって」

 混沌の妄執ロイエヘクサが消滅してから、三日。

 直樹と大輔は、放課後とあるファミレスに来ていた。四人席なのに何故か隣並びで座っていた。

 十分程度どんなスイーツを頼むか悩み、ようやく直樹が全てのスイーツを食べると決め、注文票を書いた時。

 チャランと音が鳴り扉が開いた。

「あ」

 それは、プロミネンスとホワイト、改め百目鬼杏と白桃雪だった。たまたまそっちを見ていた大輔は二人に気が付き、杏と目が合う。

 大輔と目があった杏は少しバツの悪そうな顔をした後、雪に済まなそうに話しかけ、店員に直樹たちの方を指さした。店員は下がり、二人は直樹たちが座っている席の前に立った。

「鈴木君、佐藤君。ちょっといいか?」
「百目鬼さん? あ、はい、いいですよ」

 大輔の許可を貰った二人は、直樹と大輔の向かい側に座った。二人とも申し訳ないといった表情をしており、雪は初対面みたいに直樹たちを見ていた。

 ……もちろん、演技である。芝居だ。

 冥土ギズィアの脅しが効いたのか、あれから杏たちの待遇はよかった。アメウナも現、元に関わらず魔法少女たちに礼を尽くし、渡したアンプルを渡し飲ませていた。

 それ以外も表面上は問題なかったのだが、杏たちには監視はついていた。

 だから、こんな面倒な舞台を設定したのだ。学校で突然接触するのは不自然だし、外で待ち合わせるとかも不自然だ。

 なので、たまたまファミレスに入ったら見知った顔がいて、向こうもそれに気が付いて無視せざるを得なくなった……っていう感じの微妙な空気を演出したのだ。

 大輔監修である。微妙な監修である。

 ぶっちゃけ、直樹が認識阻害をかければ、学校であっても怪しまれることなど一切なかったが、念には念を入れてだ。

「ええっと、まぁここからは普通にしても大丈夫だよ」

 直樹の“隠密隠蔽[薄没]”は、気配や存在感を薄くするのもちろんの事、それは因果律にすら及ぶ。直樹がいた、という事実すらも薄くなるのだ。直樹に関連する事にもその影響があるため、ある程度の自然な状況設定を作れば、会話程度は聞かれない。

 四人の影が薄くなるのだ。路傍の石ころを気にしないのと同じ感じだ。または、常に吸っている空気を気にしないのと同じ。

 多少不自然な行動をとってもスルーされる。

「それと自己紹介とかの前に先にこれを決めてくれるかな。ああ、今日は僕たちの奢りだから気にせず頼んでいいよ」
「……あ、ありが――」
「え、お前の奢りじゃないの?」

 杏と雪が申し訳なさそうに礼を言おうとしたとき、直樹が驚いた声を出した。

「はぁっ? 僕たちは割り勘だよ。直樹だって稼いでるでしょ!」
「お前の方が稼いでるだろ。俺は物を作れねぇからネット販売には手を付けてないんだよ」
「はい、嘘。知ってるからね。直樹編み物だしてるじゃん。羊毛フェルトとか小物作って売ってるじゃん。トータルで見たら直樹の方がでかい。ってか、どちらが稼いでるとかじゃなくて、普通に割り勘でしょ」
「……チッ」

 ちゃっかりスイーツ全品を奢りで食べようと思っていた直樹は渋々と先ほど書いた注文票を手に取り、半分のスイーツを横線で消した。というか、汚いなと思ったので、新しいのを取って書き直し、杏たちに渡す。

 受け取った杏と雪は二人の会話を聞いて、微妙な表情をする。雪が口を開く。

「あ、あの、私たち自分で――」
「七歳年下の子に払わせるの? ねぇ、払わせるの? ああ、ミラちゃんとノアくんに言おうかな。うん、言わなきゃね」

 煽ってきた大輔に直樹は慌てる。

「お、おい、汚いぞ。……白桃さん、さっきのは単なるジョークだ。何なら俺が全員分払おう。だから問題なく奢られろ。いいな」

 雪は戸惑う。直樹が絶対に奢られろ、という表情なので断るのはあれだが、先ほどの会話を聞くと……

 そんな雪に杏が助け船を出した。

「ああ、分かった。しっかりと奢ってもらう。私を盗撮した件もあるし、今日だけとは言わず、次回も奢ってもらおうか。もちろん、雪の分もだ」
「や、え……分かりました。今日は奢ってもらいます」

 冗談めかしながら言った杏の意図に気が付き、雪はありがとうございます、と頭を下げながらメニューを選ぶ。二人が注文票を書き終えたら店員を呼び、注文票を渡した。

 そうして一瞬だけ静寂が訪れた。最初に口を開いたのは大輔だった。

「さて、改めてだけど自己紹介だけしちゃおうか」

 大輔が仕切るらしい。

「僕は鈴木大輔。理性的で善良的な一般人の男性だよ」
「俺は佐藤直樹。隣に同じだ」

 二人とも自己紹介というのを知らないらしい。ただ、杏も雪もそれに突っ込むことはなく、自己紹介をする。

「アタシは百目鬼杏。鈴木君たちと同じクラスメイトだ」
「私は白桃雪です。年は十六で趣味はクラッシック音楽を聞くことです。よろしくおねがいします」

 まともな自己紹介をしたのは雪だけだった。常識人だ。

「それじゃあ何から話そうか?」
「あの、その前に礼をさせてください」

 常識人の雪はバックからクッキーが入った箱を二つを取り出し机に置いた。杏も同様にバックからチョコレートが入った箱を二つ取り出し、机に置いた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。

星の国のマジシャン
ファンタジー
 引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。  そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。  本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。  この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

ドロップキング 〜 平均的な才能の冒険者ですが、ドロップアイテムが異常です。 〜

出汁の素
ファンタジー
 アレックスは、地方の騎士爵家の五男。食い扶持を得る為に13歳で冒険者学校に通い始めた、極々一般的な冒険者。  これと言った特技はなく、冒険者としては平凡な才能しか持たない戦士として、冒険者学校3か月の授業を終え、最低ランクHランクの認定を受け、実地研修としての初ダンジョンアタックを冒険者学校の同級生で組んだパーティーでで挑んだ。  そんなアレックスが、初めてモンスターを倒した時に手に入れたドロップアイテムが異常だった。  のちにドロップキングと呼ばれる冒険者と、仲間達の成長ストーリーここに開幕する。  第一章は、1カ月以内に2人で1000体のモンスターを倒せば一気にEランクに昇格出来る冒険者学校の最終試験ダンジョンアタック研修から、クラン設立までのお話。  第二章は、設立したクラン アクア。その本部となる街アクアを中心としたお話。  第三章は、クラン アクアのオーナーアリアの婚約破棄から始まる、ドタバタなお話。  第四章は、帝都での混乱から派生した戦いのお話(ざまぁ要素を含む)。  1章20話(除く閑話)予定です。 ------------------------------------------------------------- 書いて出し状態で、1話2,000字~3,000字程度予定ですが、大きくぶれがあります。 全部書きあがってから、情景描写、戦闘描写、心理描写等を増やしていく予定です。 下手な文章で申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

処理中です...