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67.お宅訪問?
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「それは難しいな」
王様の否定は速攻だった。
それでもアゴをさすり何かを考えるかのような様子で、言葉を続ける。 だけど、私は王様に髭が生えるのかの方が気になっていたと言うのは、内緒の話というか、ゼルの頬やあごを撫でて確認してみれば、ゼルは髭が全く生えるような様子が見当たらなかった。
「豊穣神ともなれば、何処へ行っても信仰は集めるだろうが、うちの主神との属性的な相性が良くない。 こら、話しを聞いているのか?」
苦笑交じりに王様は、メイドが持ってきた軽食であるサンドイッチを私の口元に差し出してきた。 コレは断りにくい奴だなぁと余り食欲もないけれど、一口だけ遠慮しながら齧れば、頭が撫でられる。
王様が目を細め優しそうに微笑んでくるから、私は大きな溜息をついてゼルの身体に身を預けながら、ずるずると滑り落ちるようにすれば、ゼルは慌てて私を抱き上げた。
色々と丸め込まれている感じがするけれど、仕方がないなぁ~と思えてしまう……というか、仕方がないなぁ~と思ってしまえるほど、今は幸福なのだと実感してしまう訳。
「まぁ、せっかくだ寵児の数名ぐらいは手間賃としてもらってきても良いだろうがな」
「寵児よりも、私的には神使お勧めです」
私は、神使ぷくぷくを指さす。
「ふむ……。 ゼルが敵地の神殿奥地まで出向いたあげく、リエルまで向こうに行かなければいけない。 それだけの利益は?」
よしっと、頬を軽くかる~く、両手でパチっと叩いて気合を入れ、ゼルの膝の上でシッカリと行儀よく座りなおす。 膝の上で行儀よくと言うのもおかしな話だけど。
「信仰と祈願のバランスを自分で調整できる事、何をして欲しいか伝えやすい事。 農業を愛さないのに寵児と言うだけで、力が与えられている人間よりも、植物が好きで大切にしていて神に感謝できる人間がいる子の方が、上手くやれるような気がするから」
「リエル、寵児とは神の代理として力を見せつけるために存在しているのだから、そもそも信仰とは関係ない。 神を愛する人間と、神に愛される人間を同列にするものじゃない。 寵児には寵児なりの苦労がある。 現に……ゼルが力づくで数名浚ってくるのだろうからな。 寵児という稀少性がなければ、そんな目にも合わないだろう?」
「でもですね」
私は反論の言葉を紡ぐ。
「油断中の寵児を浚うのは、そりゃぁ敵国の神殿に入り込むよりは楽でしょう? でも、浚ってきた人達が、望むように働いてくれるかな? 寵児だからって、相応の好待遇を受けてきた人間だと、色々扱いツライような気がするの」
「それは……」
王様はチラリとゼルを見れば、淡々とした様子で短く返される。
「なにか?」
「この国で、同等の地位を与えると言うことは、うちの主神、副神との折り合いを考えても難しいな。 ゼル、神殿まで潜れるか?」
「うちもそうですが、他国の神の元にわざわざ向かおう等と考える人間などいませんからね。 王の枕元に立って脅してくるよりは、余程楽でしょう。 ただ、王の元より楽と言うだけで、あそこの城は人が異常に多いと報告を受けました。 流石にリエルを抱えていくとなると少し厳しいですね」
私は膝の上からゼルを見上げた。
「どうしました?」
「ゼルは、人が多いくらい気にしないと思っていたから」
「そうですねぇ……。 窓の側にずっと立っているだけの警備なら気にはしません」
窓側の警備兵がビクッとしたが無視する。
「とにかく常に、人が行き来しているんです」
「なら、ソレに紛れれば良いのでは?」
私の言葉に王様が溜息交じりに私の額を突く。
「オルグレンの人間が身体が大きいから、直ぐにばれる」
「そっかぁ~、難しいねぇ~、流石にゼルの所有する闇の空間に入っていく訳にもいかないもんね」
「それは勘弁してくれ、死にたくなられても止められない」
言われて苦笑すれば、王様が本気で嫌そうな顔をし、はぁ、と溜息をついて話しを続けた。
「せいぜい、貢物を準備して、貢物の追加を通すのに転移を許可してくれと言って、どさくさに紛れリエルを通す程度だろうな……、大神でもある闇神の寵児であるゼルの話を聞くとも、そもそもゼルに神を説得できるとは思えんし」
「じゃぁ、事前にうちの神様達か、聖女様の所の神様に話を通してもらった方が良いかも? 豊穣神は美味しいものが食べられるし、神使を与えて下されば、他の神様も今まで以上に美味しいものがたべられますよって」
「両方に連絡を通すか。 神殿に降りるのに手土産……作れるか?」
「う~ん、少しツライから、完全に回復して欲しいです」
王様は、苦笑交じりで了承した。
聖女様→光神様とお話と貢物を通すより、神使→光神と話を通す方が早いからと、聖女に話しを通すのを無視すれば。 まぁ、お約束のように後で聖女様が乗り込んでくるのですけどね。 それはまだあとの話である。
そんな話から3日後。
ゼルは救援依頼のあった国と隣接する豊穣を司る大国の1つカトスの王都へと飛んだ。 王都に直接乗り込むと言うのは少々大胆にも思えるだろうが、アクアースの時は神が人を支配していたため注意が必要だったため注意を必要としたが、警戒時でもなければ転移しても見つかる事は余りないのだと言う。
それに、事前調査に向かった者の報告では、大国ではあるものの、神力の影響は寵児が力を使っている時以外感じられないと言う奇妙なものだった。
ほら、少し前までのオルグレンは、耐性をつけず王城住まいをすれば、獣オチをしてしまうと言うほどに神力が強いですからね。 ソレって変じゃない? というような報告で、諜報員に精神鑑定が行われたほどだった。
結局は異常は見つからず、神が表層化していないなら短期決戦で神殿に向かおうとなったのだ。
ゼルが、夜の闇に溶け込んでいた。
報告に会った通り、まるで祭りでもあるのか? というように笑いあい、歌を歌い、時には踊りながら城内あらゆる場所に人がいると言う様子をゼルは目にすることとなる。
煌々と火を焚いた広場では、深夜にも関わらず警備兵と思われる者達に、食事と酒が振る舞われている。 常に食べ物に悩まされている他国の者が見れば唖然とするだろう。 いや、空白期を前に送り込まれてくるだろう他国の密偵を想定したものかもしれない。
ゼルが見ている者を小国に住まう者が見れば、直ぐにその恩恵を得たいと頭を下げるに違いない。 そんな景色が広がっていた。
だが、ゼルはその異様さを気にするでもなく、目的の場所、神力の強い場所を探っていく。
闇の中に溶け入るようにたたずむゼル。
その気配に普通であれば、今日は少し闇が深いような気がするが、月のない夜だからこんなものかと見逃す事だろう。 だが、実際には違っていた。
四方八方から視線が向けられていた。
ゼルを見つめる者の視線には殺気はないが、殺気がないからこそ異質な不気味さがあった。 全身を隠すような服事態は珍しくない。 手袋や、首筋を隠す衣類も、戦う事を生業とするなら珍しいものではない。 だが、ゼルを見つめる視線の全てが、包帯で顔を覆っていると言うのは、ゼルですら、やりすぎだと考えた。
見てはいるが、攻撃される様子がない。 闇の濃さに訝しんでいるだけかと、それでも警戒を解くことなくゼルは進む。 何しろ、警戒することを面倒がって昏倒させる、ましてや殺すと言うのは禁じられていたから。
出来るだけ穏便にと言うのがゼルに与えられた使命なのだ。
神を通して、来訪を予告した。
返された返答は、
『来たければ来るがいい。 ただし、我が民を傷つけ、我が心象を悪くせぬことだな』
ソレを聞いたオルグレン王であるヒューバートは鼻で笑いながら、嫌味たらしくこう言った。
「なんともお優しい神だな。 空白期までの短い期間だが、その神が居心地よく暮らせる国でも1つ手に入れてやるか?」
まぁ、それも全て、ゼルが無事に神殿までたどり着ければの話ではあるが……。
王様の否定は速攻だった。
それでもアゴをさすり何かを考えるかのような様子で、言葉を続ける。 だけど、私は王様に髭が生えるのかの方が気になっていたと言うのは、内緒の話というか、ゼルの頬やあごを撫でて確認してみれば、ゼルは髭が全く生えるような様子が見当たらなかった。
「豊穣神ともなれば、何処へ行っても信仰は集めるだろうが、うちの主神との属性的な相性が良くない。 こら、話しを聞いているのか?」
苦笑交じりに王様は、メイドが持ってきた軽食であるサンドイッチを私の口元に差し出してきた。 コレは断りにくい奴だなぁと余り食欲もないけれど、一口だけ遠慮しながら齧れば、頭が撫でられる。
王様が目を細め優しそうに微笑んでくるから、私は大きな溜息をついてゼルの身体に身を預けながら、ずるずると滑り落ちるようにすれば、ゼルは慌てて私を抱き上げた。
色々と丸め込まれている感じがするけれど、仕方がないなぁ~と思えてしまう……というか、仕方がないなぁ~と思ってしまえるほど、今は幸福なのだと実感してしまう訳。
「まぁ、せっかくだ寵児の数名ぐらいは手間賃としてもらってきても良いだろうがな」
「寵児よりも、私的には神使お勧めです」
私は、神使ぷくぷくを指さす。
「ふむ……。 ゼルが敵地の神殿奥地まで出向いたあげく、リエルまで向こうに行かなければいけない。 それだけの利益は?」
よしっと、頬を軽くかる~く、両手でパチっと叩いて気合を入れ、ゼルの膝の上でシッカリと行儀よく座りなおす。 膝の上で行儀よくと言うのもおかしな話だけど。
「信仰と祈願のバランスを自分で調整できる事、何をして欲しいか伝えやすい事。 農業を愛さないのに寵児と言うだけで、力が与えられている人間よりも、植物が好きで大切にしていて神に感謝できる人間がいる子の方が、上手くやれるような気がするから」
「リエル、寵児とは神の代理として力を見せつけるために存在しているのだから、そもそも信仰とは関係ない。 神を愛する人間と、神に愛される人間を同列にするものじゃない。 寵児には寵児なりの苦労がある。 現に……ゼルが力づくで数名浚ってくるのだろうからな。 寵児という稀少性がなければ、そんな目にも合わないだろう?」
「でもですね」
私は反論の言葉を紡ぐ。
「油断中の寵児を浚うのは、そりゃぁ敵国の神殿に入り込むよりは楽でしょう? でも、浚ってきた人達が、望むように働いてくれるかな? 寵児だからって、相応の好待遇を受けてきた人間だと、色々扱いツライような気がするの」
「それは……」
王様はチラリとゼルを見れば、淡々とした様子で短く返される。
「なにか?」
「この国で、同等の地位を与えると言うことは、うちの主神、副神との折り合いを考えても難しいな。 ゼル、神殿まで潜れるか?」
「うちもそうですが、他国の神の元にわざわざ向かおう等と考える人間などいませんからね。 王の枕元に立って脅してくるよりは、余程楽でしょう。 ただ、王の元より楽と言うだけで、あそこの城は人が異常に多いと報告を受けました。 流石にリエルを抱えていくとなると少し厳しいですね」
私は膝の上からゼルを見上げた。
「どうしました?」
「ゼルは、人が多いくらい気にしないと思っていたから」
「そうですねぇ……。 窓の側にずっと立っているだけの警備なら気にはしません」
窓側の警備兵がビクッとしたが無視する。
「とにかく常に、人が行き来しているんです」
「なら、ソレに紛れれば良いのでは?」
私の言葉に王様が溜息交じりに私の額を突く。
「オルグレンの人間が身体が大きいから、直ぐにばれる」
「そっかぁ~、難しいねぇ~、流石にゼルの所有する闇の空間に入っていく訳にもいかないもんね」
「それは勘弁してくれ、死にたくなられても止められない」
言われて苦笑すれば、王様が本気で嫌そうな顔をし、はぁ、と溜息をついて話しを続けた。
「せいぜい、貢物を準備して、貢物の追加を通すのに転移を許可してくれと言って、どさくさに紛れリエルを通す程度だろうな……、大神でもある闇神の寵児であるゼルの話を聞くとも、そもそもゼルに神を説得できるとは思えんし」
「じゃぁ、事前にうちの神様達か、聖女様の所の神様に話を通してもらった方が良いかも? 豊穣神は美味しいものが食べられるし、神使を与えて下されば、他の神様も今まで以上に美味しいものがたべられますよって」
「両方に連絡を通すか。 神殿に降りるのに手土産……作れるか?」
「う~ん、少しツライから、完全に回復して欲しいです」
王様は、苦笑交じりで了承した。
聖女様→光神様とお話と貢物を通すより、神使→光神と話を通す方が早いからと、聖女に話しを通すのを無視すれば。 まぁ、お約束のように後で聖女様が乗り込んでくるのですけどね。 それはまだあとの話である。
そんな話から3日後。
ゼルは救援依頼のあった国と隣接する豊穣を司る大国の1つカトスの王都へと飛んだ。 王都に直接乗り込むと言うのは少々大胆にも思えるだろうが、アクアースの時は神が人を支配していたため注意が必要だったため注意を必要としたが、警戒時でもなければ転移しても見つかる事は余りないのだと言う。
それに、事前調査に向かった者の報告では、大国ではあるものの、神力の影響は寵児が力を使っている時以外感じられないと言う奇妙なものだった。
ほら、少し前までのオルグレンは、耐性をつけず王城住まいをすれば、獣オチをしてしまうと言うほどに神力が強いですからね。 ソレって変じゃない? というような報告で、諜報員に精神鑑定が行われたほどだった。
結局は異常は見つからず、神が表層化していないなら短期決戦で神殿に向かおうとなったのだ。
ゼルが、夜の闇に溶け込んでいた。
報告に会った通り、まるで祭りでもあるのか? というように笑いあい、歌を歌い、時には踊りながら城内あらゆる場所に人がいると言う様子をゼルは目にすることとなる。
煌々と火を焚いた広場では、深夜にも関わらず警備兵と思われる者達に、食事と酒が振る舞われている。 常に食べ物に悩まされている他国の者が見れば唖然とするだろう。 いや、空白期を前に送り込まれてくるだろう他国の密偵を想定したものかもしれない。
ゼルが見ている者を小国に住まう者が見れば、直ぐにその恩恵を得たいと頭を下げるに違いない。 そんな景色が広がっていた。
だが、ゼルはその異様さを気にするでもなく、目的の場所、神力の強い場所を探っていく。
闇の中に溶け入るようにたたずむゼル。
その気配に普通であれば、今日は少し闇が深いような気がするが、月のない夜だからこんなものかと見逃す事だろう。 だが、実際には違っていた。
四方八方から視線が向けられていた。
ゼルを見つめる者の視線には殺気はないが、殺気がないからこそ異質な不気味さがあった。 全身を隠すような服事態は珍しくない。 手袋や、首筋を隠す衣類も、戦う事を生業とするなら珍しいものではない。 だが、ゼルを見つめる視線の全てが、包帯で顔を覆っていると言うのは、ゼルですら、やりすぎだと考えた。
見てはいるが、攻撃される様子がない。 闇の濃さに訝しんでいるだけかと、それでも警戒を解くことなくゼルは進む。 何しろ、警戒することを面倒がって昏倒させる、ましてや殺すと言うのは禁じられていたから。
出来るだけ穏便にと言うのがゼルに与えられた使命なのだ。
神を通して、来訪を予告した。
返された返答は、
『来たければ来るがいい。 ただし、我が民を傷つけ、我が心象を悪くせぬことだな』
ソレを聞いたオルグレン王であるヒューバートは鼻で笑いながら、嫌味たらしくこう言った。
「なんともお優しい神だな。 空白期までの短い期間だが、その神が居心地よく暮らせる国でも1つ手に入れてやるか?」
まぁ、それも全て、ゼルが無事に神殿までたどり着ければの話ではあるが……。
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