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04.裏切者たちの叫び

33.ソレはお互いを縛る契約のような

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 謝罪の言葉を遮るように唇が触れ、何度も啄むような口づけが繰り返された。 くすぐったくて小さく笑えば、僅かな隙間にぬるりと舌が入れられ、口内を蹂躙するように舐めまわされ吸われる。

 抱き寄せられ、膝の上に抱えなおされ、舌を絡め合わせる口づけに、小さな喘ぎをこぼし浅い呼吸を繰り返した。

「んっ、ぁ、はっ、んんっ、ぁ」

 唇が離れ唾液が糸を引く、痺れた頭でボンヤリとユベールに視線を向ければ満足そうに目元に軽い口づけがされ、耳元に口づけられ、囁かれた。

「次、どうして欲しい?」

 甘く意地悪い声だった。

「い、じわる……」

 潤んだ瞳で睨みつければ、嬉しそうに表情が緩んでいた。

「俺だけに、弱いところを見せて」

 甘く色香漂う声で耳元に囁かれれば、ゾクゾクと身体が震えた。

「んっ」

「どこ、触れて欲しい?」

 そう言っている間も、服の中、スカートの中に滑り込ませた手は私の肌を撫でる。 ゴツゴツとした熱のこもった手……。

「柔らかくて、スベスベ……気持ちいい」

 はぁ、と溜息交じりに甘く言われ頬に頬が擦れ合い、耳に熱のこもった息がかかる。

「あっ」

 小さく身もだえし身体を寄せれば抱き寄せられ、両足の間に固くなり反り返ったものがスカートの中に隠れたまま下腹部に押し当てられた。

「苦しそうだね」

 ズボンのベルトに手を伸ばし、不器用ながら押さえつけられたモノを解放し、指先でそっと刺激すれば先端から汁がジワリと滲み出ていて、先端にこすりつけるように指先で拭い先端をくるくると指先で撫でれば、苦し気な笑みが向けられる。

「我慢、できなくさせて大変なのはラシェルだが?」

「それは、困ったね」

 広い胸板に額を預け私は笑っていれば、大きな手が器用に私の服を脱がせ、流れるように全裸に剥かれた。

「ぁ……こんなところで、脱がせるなんて……さ、むいでしょ……」

 火照った肌に触れる空気は心地よいくらいだけど、拗ねたように誤魔化し言う。

「すぐに熱くしてやるよ」

 ユベールが小さく囁き、そして笑う。

 壁に背を預けつつも身体をずらし、腹の上に座らせられれば、お尻の割れ目が固くなった欲望を挟み込み、私はただ焦るしかできず、そんな様子に気づかぬ様子で身体に触れて来た。

 左手で腰を支えたまま、右手で胸を包み込むように触れ、柔らかく揉みしだき、指の腹で先端を刺激する。

「んっ、ぁ……」

「きもちいい?」

「……うん」

「なら、反対側も気持ちよくしないとな」

 赤い舌の先端が、固く売れ始めた果実をそっと触れ舐めてきた。 くすぐったいような、もどかしいような……。

「んっ、もっと」

 チュッと口づけ、舌先で転がすように舐められ。 甘い声を貰せば……

「もっと、舐める? 吸う?」

 舌先で弾き、キツク吸い上げられる。

「ぁっ、やっぁ」

「悪い、痛かったか?」

 見上げてくる視線が意地悪く笑い、固くなった先端を避けるように、丁寧に周囲を舐め、柔らかく揉みし抱く反対側の胸も敏感な部分を避け触れる。

「んっ、もどかしい……もっと、」

「でも、痛いんだろ?」

「大丈夫だから……その、吸って……」

 羞恥で消え入りそうな声で言えば、楽しそうに甘く口づけられ、唇で挟むようにされて先端が舌先で舐められ、強く吸われる。

「んっ、ぁっ……」

 腰を撫でていた手が下がり、お尻に撫で触れ、濡れたショーツへと左手が触れ、ショーツをずらし濡れた中へと指が滑り込まされた。

「口づけと、胸に触れられただけで、こんなに濡れて……」

 チュッと胸を吸いあげて見せ、音にせず唇の動きで伝えてくる。

 エロッ……。

 顔が熱くなり、羞恥を覚え、一気に正気にもどったように顔が熱いのに、とろけそうになっていた頭の中が冴えてくる。

「うやっ……」

 逃げ出そうとするが、お尻の側から抱え込むように割れ目に触れられた手は、私を離す気など欠片も無く、逃げるほどに抱き寄せられ、大きく固くなった欲望がこすりつけられた。

「大丈夫、気持ちいいのは俺も一緒だよ。 初めてではないけど、日もおいたし、少し慣らさないとな」

 くちゅりと水音をたて、濡れた花弁の奥へと指が滑りこんでくる。 蜜を溢れさせる中を柔らかく触れ、刺激を繰り返し、ヌルリとした蜜が溢れ出る。

 お腹の中が快楽にキュッと締まれば、指の動きに快楽が煽られ、敏感な蕾を同時に刺激された。 電気が走ったかのような快楽が突然に襲ってきて、身体が弓なりに反れ硬直し、ヒクッと震え、ユベールの身体に倒れこむように身を預ける。

「色々、事が終わったらユックリとしような」

 そう言って優しく背を撫でられたかと思えば、固く雄々しい欲望の先端が、花弁の肉を割って蜜口にあてがわれた。

「ぁ、っ……」

 拒否する気などない……こんな事で庇護をしてくれるなら、不安が払われるなら……そんな不純な事を思いながら縋りつけば、奪うような口づけをされ、耳元で甘く囁かれる。 子供に言い聞かせるような優しい甘さ。

「愛している」

 甘く優しい言葉は、先へと進むための許可のようで、ユベールは私にも言葉を求めている事が分かった。 いつか愛するようになるかもしれない。 でも、今は少し足りなくて……。 

「ご、めん……なさい。 好き、よ」

 チュッと口づけられ、ユベールはお尻を片手で支え持ち、蜜口に先端を突き立てるために自らの欲望を支えあてがう。

「んっ……あっ……」

 ヌルッとした肉の感触、そのまま突き付けられると思っていれば、耳元で囁かれる。

「自分で……飲み込むんだ……」

「い、じわる……」

 羞恥に泣きたい……。 奥に入れずに蜜口を撫でられ、蕾を撫でられる。

「ぁっ。」

 幾度か繰り返されれば、耐えきれなくなって、私はユベールを睨みつけて……そっと腰を下ろした。

「ひゃぁあ」

 内壁を抉り、固く膨張した欲望が中を押し広げていく。 それが奥に達した時、ラシェルも共に軽く絶頂を迎え、身体を反らして天井を仰ぐ……。 ラシェルの身体をユベールが抱きしめれば、馬車の振動で、中が刺激される微妙な刺激に、じれったさを感じ、もっととお腹の奥がキュッと締め付けられた。

「くっ……」

 ユベールが眉を寄せたかと思えば、突き上げるように上下に振り動かしてきた。 内壁が擦られ、奥を突かれ、快感に身を捩る。

「ぁ、だめぇ……」

「気持ち、いいだろう?」

「あっ、んっ……んんっ……いやぁ、また、きちゃう……」 

「何度でもイけばいい……」

 水音を響かせ、幾度となく抉られ突かれ、快楽をあたえられ、胸の先端をつまみ捻られ、首筋が甘く舐められ強く吸われた……拍子に、何度目かの絶頂と共に身体を震わせ、蜜壺が痙攣しユベールの欲望を締め付ける。

「あっ……くっ……あ――――っ」

 身体をひくひくと震わせる首筋が甘く噛みつきながらユベールはラシェルの中に精を放った。

「……ラシェル……」

 甘えたように名前を呼ばれ、ラシェルはその身体に倒れ込むように身を預けた。
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