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17.欲情に流されて、伝えるべき名前も流される(★)
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男の声は、不思議にも甘く、ノエルの心をくすぐってくる。
「いい子だ」
長い爪で肌を傷つかせぬよう気遣いながら、頬を触れられているのが分かった。 くすぐったく、そしてもどかしい。 触れる手に頬を摺り寄せれば、男の指が口の中に入れられ、口内が撫でられる。
んっ、ぁ、あ、んんん。
口内を撫でられ、ノエルはその指に舌を這わせる。 口内に入れられた指が唾液に濡れ、爪先が口内をわずかに傷つけ唾液に血の味が混ざった。 だけど、ノエルにはそれすらも快楽となり、受動ではなく能動的に迎える快楽として、ぴちゃぴちゃと男の指を舐めしゃぶれば、男の顔が歪んだ……。 それが、男にとっての快楽としらず、その舌先の動きをとめれば。 経験のない幼さ、未熟さゆえの戸惑い。
ソレに戸惑いを見せた男だが、次の瞬間には恋人のように額に頬に口づける。
「なんて、残酷なほどに愛らしい」
男の言葉を理解する思考などある訳がなく、ノエルは指をしゃぶり舐め続けた。
はぁ、ぁ、んっ。
指を濡らす唾液が唇の横からこぼれれば、男は口の中から指を引き抜き口づけてきた。 口内に溢れこぼれた唾液を舐めとり、全てを奪うように貪り食らい、柔らかな胸を撫で触れる。
ぁ、ぁっぁぁんっ、ふぅ、
「もっと、もっと欲しいの」
涙がにじむ瞳に、男は熱い溜息をついた。
「何が、欲しい」
耳元で囁かれる男の声に脳が震える。
何って、なんだろう。 何を言わせたいのだろう。 困惑すれば泣きたくなった。 必死に縋るように絞り出した言葉は、間違いか正解か分からないが、男は満足そうに邪悪な笑みを浮かべる。
「アナタが……アナタが欲しいの」
大きく膨張し、反り返り、血管の浮いた、黒曜石の鱗が光るグロテスクな肉の棒が見せつけられる。
「な、何をするの……」
恐怖を覚えた。 多すぎる魔力が処理しきれずに男の肌を覆っていたが、大きな肉棒にすら現れているソレは蛇の鱗のようにすら見える。
「何って、いつもやっていた事だろう? 聞いているぞ父親から、使用人のものを美味しそうに咥えこみ、恍惚としながら兄の名を大声で叫んでいたと言うじゃないか。 何を怯える?」
そう男は語りながら、ショーツの隙間から指の腹でお漏らしをしたように濡れた中にふれてくる。 熱を持ち続けているそこを撫でられれば、敏感な蕾に触れてもらえるのではと期待してしまう。
だけど……その前に、
あぁ、彼は未だに私とフレイを誤解している。 ソレを正そうとするのに、ショーツをずらし、あてがわれた硬い肉棒が中へ押し入り、押し寄せる快楽が全てを押し流す。
「ひっ、うっ……くっふぅ。 いや、ダメ、キツイ……中はダメ」
圧迫感と熱をもって、こすれ合う肉がずぶずぶと奥へと沈められていく。
「奥までぬるぬるにして、離すまいと食いついておきながら何を言っている」
「ひぃいっ、ぁ、いや、あんん、ぁ、気持ちいい、ダメ」
クスリが無ければ激しい痛みでしかなかっただろう。 だが、今のノエルは押し広げ、破られる破瓜の痛みすら快楽として感じる事ができる。
「ダメじゃないだろう」
奥まで突き入れ、グリグリと押し付けた男は、はぁ……と熱い息を吐けば、ヒクリと中ののものが、脈打つのが分かった。 慌てたように男はソレを入口付近まで引き抜き、ぐちゅぐちゅと浅い音を立てながら入口付近を出入りさせる。
あっ、あっ、あっ、
「だめぇ……」
「何がだ?」
「もっと、ぁ、もっと奥がいい」
そう言えば、熱い吐息と共に笑い越えが聞こえた。
「いい子だ」
長い爪で肌を傷つかせぬよう気遣いながら、頬を触れられているのが分かった。 くすぐったく、そしてもどかしい。 触れる手に頬を摺り寄せれば、男の指が口の中に入れられ、口内が撫でられる。
んっ、ぁ、あ、んんん。
口内を撫でられ、ノエルはその指に舌を這わせる。 口内に入れられた指が唾液に濡れ、爪先が口内をわずかに傷つけ唾液に血の味が混ざった。 だけど、ノエルにはそれすらも快楽となり、受動ではなく能動的に迎える快楽として、ぴちゃぴちゃと男の指を舐めしゃぶれば、男の顔が歪んだ……。 それが、男にとっての快楽としらず、その舌先の動きをとめれば。 経験のない幼さ、未熟さゆえの戸惑い。
ソレに戸惑いを見せた男だが、次の瞬間には恋人のように額に頬に口づける。
「なんて、残酷なほどに愛らしい」
男の言葉を理解する思考などある訳がなく、ノエルは指をしゃぶり舐め続けた。
はぁ、ぁ、んっ。
指を濡らす唾液が唇の横からこぼれれば、男は口の中から指を引き抜き口づけてきた。 口内に溢れこぼれた唾液を舐めとり、全てを奪うように貪り食らい、柔らかな胸を撫で触れる。
ぁ、ぁっぁぁんっ、ふぅ、
「もっと、もっと欲しいの」
涙がにじむ瞳に、男は熱い溜息をついた。
「何が、欲しい」
耳元で囁かれる男の声に脳が震える。
何って、なんだろう。 何を言わせたいのだろう。 困惑すれば泣きたくなった。 必死に縋るように絞り出した言葉は、間違いか正解か分からないが、男は満足そうに邪悪な笑みを浮かべる。
「アナタが……アナタが欲しいの」
大きく膨張し、反り返り、血管の浮いた、黒曜石の鱗が光るグロテスクな肉の棒が見せつけられる。
「な、何をするの……」
恐怖を覚えた。 多すぎる魔力が処理しきれずに男の肌を覆っていたが、大きな肉棒にすら現れているソレは蛇の鱗のようにすら見える。
「何って、いつもやっていた事だろう? 聞いているぞ父親から、使用人のものを美味しそうに咥えこみ、恍惚としながら兄の名を大声で叫んでいたと言うじゃないか。 何を怯える?」
そう男は語りながら、ショーツの隙間から指の腹でお漏らしをしたように濡れた中にふれてくる。 熱を持ち続けているそこを撫でられれば、敏感な蕾に触れてもらえるのではと期待してしまう。
だけど……その前に、
あぁ、彼は未だに私とフレイを誤解している。 ソレを正そうとするのに、ショーツをずらし、あてがわれた硬い肉棒が中へ押し入り、押し寄せる快楽が全てを押し流す。
「ひっ、うっ……くっふぅ。 いや、ダメ、キツイ……中はダメ」
圧迫感と熱をもって、こすれ合う肉がずぶずぶと奥へと沈められていく。
「奥までぬるぬるにして、離すまいと食いついておきながら何を言っている」
「ひぃいっ、ぁ、いや、あんん、ぁ、気持ちいい、ダメ」
クスリが無ければ激しい痛みでしかなかっただろう。 だが、今のノエルは押し広げ、破られる破瓜の痛みすら快楽として感じる事ができる。
「ダメじゃないだろう」
奥まで突き入れ、グリグリと押し付けた男は、はぁ……と熱い息を吐けば、ヒクリと中ののものが、脈打つのが分かった。 慌てたように男はソレを入口付近まで引き抜き、ぐちゅぐちゅと浅い音を立てながら入口付近を出入りさせる。
あっ、あっ、あっ、
「だめぇ……」
「何がだ?」
「もっと、ぁ、もっと奥がいい」
そう言えば、熱い吐息と共に笑い越えが聞こえた。
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