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第二章
迫り来る追っ手
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暗視の効いた目で物陰までも隈なく探すが、どこにもマトビアとスピカの姿がない。
後ろから追っ手が迫ってきている。見つかるのは時間の問題だ。
「マトビア! スピカ!」
声を出した瞬間、耳元で女性の声がした。
「こっちよ」
マトビアでもスピカでもない、聞きなれない声だ。落ち着いた女性の低い声。混乱している俺を落ち着かせようと、ゆっくり話している感じがした。
「だれだ⁉」
「早くしないと、捕まるわよ。皇女様のところに案内してあげる」
「な……なぜそれを……」
町を守っていた高い壁が音を立てて横に動いた。魔法なのか、外に出れる穴が現れる。
どうする?
謎の声に従っていいのか、しかし迷っている時間はない。
穴を通ると茂みに隠れるように、木の扉が地面にある。暗視がなければ見つけることができないだろう。
通ってきた壁の穴は岩が動いてもとに戻り、追っ手たちを遮断する。
こっちにいけということか。
追っ手から守ってくれたということは味方なんだろうが、いったい誰が?
木の扉を開けると縄梯子があり、それを使って下りる。
「すごい……まるで坑道だな」
人ひとりが通れるほどの通路が奥まで続いている。
いったい誰がこんな通路を作ったんだ。
先に進むと分岐点が見えてきた。
「こっちよ」
また女性の声がした。どうやら俺と一緒に行動しているようで、前から足音が聞こえる。しかしその姿は見えない。
「いったい誰なんだ?」
「私はアーシャよ。アーシャ・ルカ」
「そうか、俺は……クリスだ」
「そう。クリスさん……ね」
どうやら、俺が偽名を使っていることはお見通しのようだ。マトビアの名前を知っているということは、帝国に詳しいんだろう。俺のことも知っている可能性は高い。
しばらく歩くとまた梯子があり、登って顔を出すと広場のようだ。
雑草が生えた花壇の横から這いあがった。
大きな庭だが雑草が腰の高さまで生えて、荒れていた。花壇に植わっていたであろう花が野生化している。
そして、その庭を厳重に囲む鉄柵。中央には大きな屋敷があった。
「やっぱり。フェア皇子じゃない」
横から声がして振り向くと、月明かりに照らされた女性が立っていた。
赤い巻き毛の髪をかきあげて、切れ長の目が俺を見下ろす。俺より十ぐらいは上だろうか、落ち着きがあり、酒場で酔っ払いを手玉にとってそうな女性だ。
ローブを羽織っているが、その中はタイトなスーツを着て、胸から腰のラインがはっきり分かる。下は男物のズボンを着て足の長さが際立っていた。
「地下通路はジメジメしているから、あんまり長くいたくないのよね。臭いが移ってないかしら」
魔法使いだな。しかも飛びぬけて魔力が高そうだ。
元来、赤毛の巻き毛の女性というのは魔女が多い。耳元で聞こえていた声も魔法のひとつだろう。
「マトビアとスピカはどこだ?」
「あの屋敷でまっているわよ。うち子を助けてくれたんでしょ?」
うちの子?
ああ、酒場から飛び出て来た子どものことか。
「子どもたちは町に興味深々でね。出て行かないように色々やっているんだけど、好奇心が強い子はどうしようもないのよねぇ……まあ、本当に助かったわ」
「あの子は、アーシャさんの子どもなのか?」
「ハァ⁉」
アーシャと名乗った女性は眉をしかめた。
「私そんなオバサンに見える⁉」
「え……いや……」
いまにも俺の胸倉をつかんできそうな勢いで食い掛ってくる。
「最近、肉料理を食べ過ぎているせいかしら……。散歩と運動は毎日しているのに……」
頬に手を当てて独り言をつぶやくアーシャ。
なんとなく、悪い人間には見えないな。
「あのー。マトビアとスピカのところに案内してもらえますか?」
「あ、そうね。こっちよ」
アーシャと俺は屋敷に向かい、玄関の扉を開ける。
開けた途端に子どもたちが横に走り去り、きゃーきゃー言いながらエントランスを駆け抜けていった。
「コラー!! はやく寝らんか!」
突然アーシャが横で声をはりあげたので、体がビクッとなる。
子どもたちはアーシャの怒鳴り声を気にせず、ある部屋に集まっている。アーシャも俺もその部屋にいくと、マトビアとスピカがいた。
マトビアを取り囲むように子どもたちが座っていた。中央で座って絵本を読み聞かせていたマトビアは、俺たちを見ると絵本を閉じた。
「お兄様! よかったですわ!」
「マトビアにスピカ。無事だな」
ほっと胸をなでおろす。
なんで子どもたちに絵本を読んでいるのかよく分からないが、とにかく無事でよかった。
マトビアは子どもたちをベッドに帰るように優しく言いきかせた。残念そうにしながらも子どもたちは言うことを聞いて部屋を出て行く。
いつの間にか屋敷に馴染んでいるスピカが、駄々をこねる子どもを連れていった。子供たちはみんな出て行き、俺とアーシャとマトビアだけになった。
「ギルドでの騒動があったときに、このアーシャ様に助けていただいたんです。兄も助けてもらうようお願いしたところ、透過の魔法をお使いになられて」
「透過?」
聞いたことのない魔法だ。おそらく帝国にはない。
ギルドの裏手で耳元から声がしたのは、透過《バニシュ》の魔法で姿を消していたからだったのか。
「継承魔法のひとつね」
アーシャは当たり前のように説明するが、さっぱり分からない。
「なーんだ。継承魔法を知らないの? 火力、水力、風力は一般的な魔法だけど、継承魔法は魔法使いの有力な家系が残した独自の魔法なの。フェア皇子がギルドで使った魔法も継承魔法でしょ?」
「暗闇がか?」
「そうよ。あんな魔法初めてみたわ。さすが帝国の皇室の家系って感じね。普通の剣士クラスにあれ使われたら、おしまいじゃない……まあ私の透過もそうだけど」
ロキーソで使ってみて、戦闘で使えそうな魔法であることは知っていた。ただ、光明のついでに覚えただけで、戦いが好きなわけじゃないんだが。
「しかし、なぜマトビアだと分かったんだ?」
「それは、もう……」
と、アーシャが急に猫なで声を出す。
「マトビア様の大ファンだからよ!」
少し顔を赤らめて、せつなそうな表情をしながら乙女のように胸に手を当てるアーシャ。
「一目見ただけでピンときました! 高貴なオーラに身を包まれた真っ白なメレンゲのような肌! 艶やかな黄金色の髪に愛くるしい慈愛溢れる瞳! かつて大陸の至高のデザイナーレナードも虜にした黄金比のスタイル! 最高です……!」
現実を噛み締めるようにアーシャは跪いてマトビアを崇めた。
帝国では熱烈なファンがいるとは聞いたことあるが、共和国にもいるんだな……。
床に涙が落ちていないか……。
「そ、そうですか……ありがとうございます……」
マトビアもアーシャの熱烈ぶりに引いているように見えるが……。
なんだかアーシャが不憫に思えてきた。
「ところで、少し伺いたいのですが……」
「どうぞ、なんなりとお申し付けください」
おお、スピカみたいなのがまたできた。やっぱりマトビアのオーラはすごいな。
「ギルドでライセンスを作りたいのですが、身分証を持ち合わせておらず。どのようにすればよいでしょうか……」
「ライセンス? ギルドで依頼を受けたいのですか?」
「ええ、恥ずかしながら、お金がないので依頼を受けてお金を稼ぎたいと思っていまして」
「そんな!」
アーシャは壁際までふっとんで、悲痛に打ち砕かれた胸に手を当てた。
忙しい奴だな。
「私がいくらでもお金は稼いできますから、ここにいてください。ここは安全ですから」
「いえ……そういうわけにはいきませんから」
「そうですか……では、私の腐れ縁がそれなりにギルドで信頼されているので、そいつが身分の保証人になりますよ」
おお、身分証がなくてもライセンス作れるのか。
「ええ! ぜひそのかたにお願いしたいですわ」
「それじゃ、こっちの部屋に来てください。ストーンはたぶん寝てると思いますから」
「「えっ!!」」
ストーンって、探していたあのストーンか⁉
後ろから追っ手が迫ってきている。見つかるのは時間の問題だ。
「マトビア! スピカ!」
声を出した瞬間、耳元で女性の声がした。
「こっちよ」
マトビアでもスピカでもない、聞きなれない声だ。落ち着いた女性の低い声。混乱している俺を落ち着かせようと、ゆっくり話している感じがした。
「だれだ⁉」
「早くしないと、捕まるわよ。皇女様のところに案内してあげる」
「な……なぜそれを……」
町を守っていた高い壁が音を立てて横に動いた。魔法なのか、外に出れる穴が現れる。
どうする?
謎の声に従っていいのか、しかし迷っている時間はない。
穴を通ると茂みに隠れるように、木の扉が地面にある。暗視がなければ見つけることができないだろう。
通ってきた壁の穴は岩が動いてもとに戻り、追っ手たちを遮断する。
こっちにいけということか。
追っ手から守ってくれたということは味方なんだろうが、いったい誰が?
木の扉を開けると縄梯子があり、それを使って下りる。
「すごい……まるで坑道だな」
人ひとりが通れるほどの通路が奥まで続いている。
いったい誰がこんな通路を作ったんだ。
先に進むと分岐点が見えてきた。
「こっちよ」
また女性の声がした。どうやら俺と一緒に行動しているようで、前から足音が聞こえる。しかしその姿は見えない。
「いったい誰なんだ?」
「私はアーシャよ。アーシャ・ルカ」
「そうか、俺は……クリスだ」
「そう。クリスさん……ね」
どうやら、俺が偽名を使っていることはお見通しのようだ。マトビアの名前を知っているということは、帝国に詳しいんだろう。俺のことも知っている可能性は高い。
しばらく歩くとまた梯子があり、登って顔を出すと広場のようだ。
雑草が生えた花壇の横から這いあがった。
大きな庭だが雑草が腰の高さまで生えて、荒れていた。花壇に植わっていたであろう花が野生化している。
そして、その庭を厳重に囲む鉄柵。中央には大きな屋敷があった。
「やっぱり。フェア皇子じゃない」
横から声がして振り向くと、月明かりに照らされた女性が立っていた。
赤い巻き毛の髪をかきあげて、切れ長の目が俺を見下ろす。俺より十ぐらいは上だろうか、落ち着きがあり、酒場で酔っ払いを手玉にとってそうな女性だ。
ローブを羽織っているが、その中はタイトなスーツを着て、胸から腰のラインがはっきり分かる。下は男物のズボンを着て足の長さが際立っていた。
「地下通路はジメジメしているから、あんまり長くいたくないのよね。臭いが移ってないかしら」
魔法使いだな。しかも飛びぬけて魔力が高そうだ。
元来、赤毛の巻き毛の女性というのは魔女が多い。耳元で聞こえていた声も魔法のひとつだろう。
「マトビアとスピカはどこだ?」
「あの屋敷でまっているわよ。うち子を助けてくれたんでしょ?」
うちの子?
ああ、酒場から飛び出て来た子どものことか。
「子どもたちは町に興味深々でね。出て行かないように色々やっているんだけど、好奇心が強い子はどうしようもないのよねぇ……まあ、本当に助かったわ」
「あの子は、アーシャさんの子どもなのか?」
「ハァ⁉」
アーシャと名乗った女性は眉をしかめた。
「私そんなオバサンに見える⁉」
「え……いや……」
いまにも俺の胸倉をつかんできそうな勢いで食い掛ってくる。
「最近、肉料理を食べ過ぎているせいかしら……。散歩と運動は毎日しているのに……」
頬に手を当てて独り言をつぶやくアーシャ。
なんとなく、悪い人間には見えないな。
「あのー。マトビアとスピカのところに案内してもらえますか?」
「あ、そうね。こっちよ」
アーシャと俺は屋敷に向かい、玄関の扉を開ける。
開けた途端に子どもたちが横に走り去り、きゃーきゃー言いながらエントランスを駆け抜けていった。
「コラー!! はやく寝らんか!」
突然アーシャが横で声をはりあげたので、体がビクッとなる。
子どもたちはアーシャの怒鳴り声を気にせず、ある部屋に集まっている。アーシャも俺もその部屋にいくと、マトビアとスピカがいた。
マトビアを取り囲むように子どもたちが座っていた。中央で座って絵本を読み聞かせていたマトビアは、俺たちを見ると絵本を閉じた。
「お兄様! よかったですわ!」
「マトビアにスピカ。無事だな」
ほっと胸をなでおろす。
なんで子どもたちに絵本を読んでいるのかよく分からないが、とにかく無事でよかった。
マトビアは子どもたちをベッドに帰るように優しく言いきかせた。残念そうにしながらも子どもたちは言うことを聞いて部屋を出て行く。
いつの間にか屋敷に馴染んでいるスピカが、駄々をこねる子どもを連れていった。子供たちはみんな出て行き、俺とアーシャとマトビアだけになった。
「ギルドでの騒動があったときに、このアーシャ様に助けていただいたんです。兄も助けてもらうようお願いしたところ、透過の魔法をお使いになられて」
「透過?」
聞いたことのない魔法だ。おそらく帝国にはない。
ギルドの裏手で耳元から声がしたのは、透過《バニシュ》の魔法で姿を消していたからだったのか。
「継承魔法のひとつね」
アーシャは当たり前のように説明するが、さっぱり分からない。
「なーんだ。継承魔法を知らないの? 火力、水力、風力は一般的な魔法だけど、継承魔法は魔法使いの有力な家系が残した独自の魔法なの。フェア皇子がギルドで使った魔法も継承魔法でしょ?」
「暗闇がか?」
「そうよ。あんな魔法初めてみたわ。さすが帝国の皇室の家系って感じね。普通の剣士クラスにあれ使われたら、おしまいじゃない……まあ私の透過もそうだけど」
ロキーソで使ってみて、戦闘で使えそうな魔法であることは知っていた。ただ、光明のついでに覚えただけで、戦いが好きなわけじゃないんだが。
「しかし、なぜマトビアだと分かったんだ?」
「それは、もう……」
と、アーシャが急に猫なで声を出す。
「マトビア様の大ファンだからよ!」
少し顔を赤らめて、せつなそうな表情をしながら乙女のように胸に手を当てるアーシャ。
「一目見ただけでピンときました! 高貴なオーラに身を包まれた真っ白なメレンゲのような肌! 艶やかな黄金色の髪に愛くるしい慈愛溢れる瞳! かつて大陸の至高のデザイナーレナードも虜にした黄金比のスタイル! 最高です……!」
現実を噛み締めるようにアーシャは跪いてマトビアを崇めた。
帝国では熱烈なファンがいるとは聞いたことあるが、共和国にもいるんだな……。
床に涙が落ちていないか……。
「そ、そうですか……ありがとうございます……」
マトビアもアーシャの熱烈ぶりに引いているように見えるが……。
なんだかアーシャが不憫に思えてきた。
「ところで、少し伺いたいのですが……」
「どうぞ、なんなりとお申し付けください」
おお、スピカみたいなのがまたできた。やっぱりマトビアのオーラはすごいな。
「ギルドでライセンスを作りたいのですが、身分証を持ち合わせておらず。どのようにすればよいでしょうか……」
「ライセンス? ギルドで依頼を受けたいのですか?」
「ええ、恥ずかしながら、お金がないので依頼を受けてお金を稼ぎたいと思っていまして」
「そんな!」
アーシャは壁際までふっとんで、悲痛に打ち砕かれた胸に手を当てた。
忙しい奴だな。
「私がいくらでもお金は稼いできますから、ここにいてください。ここは安全ですから」
「いえ……そういうわけにはいきませんから」
「そうですか……では、私の腐れ縁がそれなりにギルドで信頼されているので、そいつが身分の保証人になりますよ」
おお、身分証がなくてもライセンス作れるのか。
「ええ! ぜひそのかたにお願いしたいですわ」
「それじゃ、こっちの部屋に来てください。ストーンはたぶん寝てると思いますから」
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