30 / 62
第二章
田舎町ホーン?
しおりを挟む
スピカがとうとう限界を超えて何も喋らなくなったので、俺たちはカチカチに凍ったパンだけを購入して飛行船に戻った。
客室の暖炉に火をつけると、スピカがまだ小さな炎に手をかざす。
手、燃えるんじゃないか……。
雪猿たちに荒らされた形跡もなく、とりあえずほっとした。
「『浮揚』」
ギシギシと飛行船が体を起こして、ゆっくりとゴンドラの傾きが水平に戻る。
風力でタービンを回すと、離陸可能な状態になった。
「今度こそホーンへ向かうのですね」
客室の窓からマトビアが顔を出した。
「そうだな。ストーンに会ってみよう」
「……疑問なのですが、どうしてお兄様はストーンという方に会いたいのですか?」
そうだな。改めて聞かれると、何のために会うのか分からない。母の導きに従っているが、俺自身はどうなんだ。
母の日記では世界の平和のためにとあるが、べつにそんな高尚な気持ちは俺にはない。
たくさんの設計図を残し、この世界の結末を知っていた母。一番近い存在だったのに、今では何ひとつ知らないように思える。
「まあ、母を知るためかな……。旅には目的があったほうがいいだろ。それに」
「帝国には帰れないですからね」
「母はフォーロンにいる間の数年、ストーンと会っていた。ここで何をしていたのか、聞いてみたいな」
「ビードルさんの反応からして、あまり堂々とストーンさんの名前を出すのはよくないですね」
そうだな。ストーンっていったい何者なんだ。
「元ギルド冒険者って言ってたな。とりあえず、ホーンのギルドに行ってみるか」
レバーを引き、プロペラを回すと飛行船はホーンに向けて飛び立った。
方角を固定してしばらく席を外す。
客室に入ると暖炉の火が消されていた。気温はスノウピークにいたときより、ずっと上がっている。
「スノウピークではご迷惑をおかけしました」
顔色の戻ったスピカが頭を下げる。
「あれは俺の準備ができていなかったことが原因だ。スピカは特に災難だったな……」
「いいえ……本来、食事を用意することが侍女の役目ですので。それをないがしろにしていた私に咎があります」
「まー、あのときはバタバタしていましたからね。どうしようもないですわ」
デウロンが追ってくるとは思っていなかったからな。まあ、そこを想定していなかったことがあまかったのだが。
「ところで、銀貨をもらったんだが、共和国の貨幣はほかに何があるんだ?」
「低いほうから銅貨、銀貨、金貨です。それぞれ十枚が一枚になって価値が上がります」
さすが手紙魔のマトビアだ。情報通がいると助かるな。
「スノウピークでは銀貨一枚で、つららみたいなパンを五個買えたということは、銅貨二枚でパン一個というわけか」
「帝国と比較すると、おおよそ、金貨一枚あれば宿を借りれる計算ですね」
帝国での相場を知るスピカの通りだとすると、手持ちがかなり不安だな。
宿なしの貧乏旅だ……。
「まあまあ、そんなに落ち込まないでくださいな」
マトビアがポンポンと俺の肩を叩く。
「ギルドに登録して依頼をやってみるか?」
「楽しそうですわね!」
気を遣っているわけではなくて、本音のようだ。
「姫様には少々危険ではありませんか?」
「もちろん、マトビアがいるから安全な依頼だけにしよう。さっきスノウピークでちらっと依頼を見たんだが、草花の採取や、物資の運搬なんかもあるようだ」
***
飛行船は草原地帯を飛ぶと、点々と民家や家畜の群れが見え始めた。
田舎だな。フォーロンより田舎だ。
すると眼下にフォーロンのような町が見えてきた。
石壁に囲まれた畜産業の町だ。
羊とか鶏とかを飼っている。用水路があり、沿うように小麦畑が広がっているな。
「あれはなんでしょう……?」
下の方ばかり見ていたが、前に視線をずらすと地面から何か突き出ている。
「塔だ。しかもかなり大きい。ん……? 家が密集しだしたな……」
次第に農地はなくなり、町の壁は高くなる。
大きな川が見えて、その周辺に家が密集し始めた。
「おいおいおい……どこが田舎の町だ……」
「あ、あらあら……」
アウセルポートを超える人口だろこれは。
時間を告げる大鐘を備えた立派な教会の塔と、その横に立派な木造建築物らしきものも見えた。
何人もの人が俺たちの飛行船を見上げて指さしているじゃないか。
「この付近には着陸できないな。少し離れたところにしよう」
ホーンに続く道には馬車が走っているので、道から逸れた川の上流に位置する森を目指した。
ちょうどよい窪地があったので、そこに飛行船を着陸させた。
「ほんとうに議長の息子とやらの情報は正しいのか?」
「私は手紙でやり取りしているだけですので、それをお伝えしたまでです」
「フォーロンぐらいの町って書いてあったのか?」
「いえ、田舎の町だったかと……」
ふーん。田舎の町ね。
城を除けば、帝都ぐらいあるんじゃないか。
「ホーンの住民を騒がせたから、少しほとぼりがさめてからのほうがいい。夜に忍び込んで、ギルドまで行こうか」
「では、変装したいと思います」
そうだな、モンスターもいるし飛行船にはおいていけない。
しかし、なんで議長の息子とやらは嘘の情報をつかませたんだ。信用ならんな。
中立的な町というのも嘘なのかもしれない。
客室の暖炉に火をつけると、スピカがまだ小さな炎に手をかざす。
手、燃えるんじゃないか……。
雪猿たちに荒らされた形跡もなく、とりあえずほっとした。
「『浮揚』」
ギシギシと飛行船が体を起こして、ゆっくりとゴンドラの傾きが水平に戻る。
風力でタービンを回すと、離陸可能な状態になった。
「今度こそホーンへ向かうのですね」
客室の窓からマトビアが顔を出した。
「そうだな。ストーンに会ってみよう」
「……疑問なのですが、どうしてお兄様はストーンという方に会いたいのですか?」
そうだな。改めて聞かれると、何のために会うのか分からない。母の導きに従っているが、俺自身はどうなんだ。
母の日記では世界の平和のためにとあるが、べつにそんな高尚な気持ちは俺にはない。
たくさんの設計図を残し、この世界の結末を知っていた母。一番近い存在だったのに、今では何ひとつ知らないように思える。
「まあ、母を知るためかな……。旅には目的があったほうがいいだろ。それに」
「帝国には帰れないですからね」
「母はフォーロンにいる間の数年、ストーンと会っていた。ここで何をしていたのか、聞いてみたいな」
「ビードルさんの反応からして、あまり堂々とストーンさんの名前を出すのはよくないですね」
そうだな。ストーンっていったい何者なんだ。
「元ギルド冒険者って言ってたな。とりあえず、ホーンのギルドに行ってみるか」
レバーを引き、プロペラを回すと飛行船はホーンに向けて飛び立った。
方角を固定してしばらく席を外す。
客室に入ると暖炉の火が消されていた。気温はスノウピークにいたときより、ずっと上がっている。
「スノウピークではご迷惑をおかけしました」
顔色の戻ったスピカが頭を下げる。
「あれは俺の準備ができていなかったことが原因だ。スピカは特に災難だったな……」
「いいえ……本来、食事を用意することが侍女の役目ですので。それをないがしろにしていた私に咎があります」
「まー、あのときはバタバタしていましたからね。どうしようもないですわ」
デウロンが追ってくるとは思っていなかったからな。まあ、そこを想定していなかったことがあまかったのだが。
「ところで、銀貨をもらったんだが、共和国の貨幣はほかに何があるんだ?」
「低いほうから銅貨、銀貨、金貨です。それぞれ十枚が一枚になって価値が上がります」
さすが手紙魔のマトビアだ。情報通がいると助かるな。
「スノウピークでは銀貨一枚で、つららみたいなパンを五個買えたということは、銅貨二枚でパン一個というわけか」
「帝国と比較すると、おおよそ、金貨一枚あれば宿を借りれる計算ですね」
帝国での相場を知るスピカの通りだとすると、手持ちがかなり不安だな。
宿なしの貧乏旅だ……。
「まあまあ、そんなに落ち込まないでくださいな」
マトビアがポンポンと俺の肩を叩く。
「ギルドに登録して依頼をやってみるか?」
「楽しそうですわね!」
気を遣っているわけではなくて、本音のようだ。
「姫様には少々危険ではありませんか?」
「もちろん、マトビアがいるから安全な依頼だけにしよう。さっきスノウピークでちらっと依頼を見たんだが、草花の採取や、物資の運搬なんかもあるようだ」
***
飛行船は草原地帯を飛ぶと、点々と民家や家畜の群れが見え始めた。
田舎だな。フォーロンより田舎だ。
すると眼下にフォーロンのような町が見えてきた。
石壁に囲まれた畜産業の町だ。
羊とか鶏とかを飼っている。用水路があり、沿うように小麦畑が広がっているな。
「あれはなんでしょう……?」
下の方ばかり見ていたが、前に視線をずらすと地面から何か突き出ている。
「塔だ。しかもかなり大きい。ん……? 家が密集しだしたな……」
次第に農地はなくなり、町の壁は高くなる。
大きな川が見えて、その周辺に家が密集し始めた。
「おいおいおい……どこが田舎の町だ……」
「あ、あらあら……」
アウセルポートを超える人口だろこれは。
時間を告げる大鐘を備えた立派な教会の塔と、その横に立派な木造建築物らしきものも見えた。
何人もの人が俺たちの飛行船を見上げて指さしているじゃないか。
「この付近には着陸できないな。少し離れたところにしよう」
ホーンに続く道には馬車が走っているので、道から逸れた川の上流に位置する森を目指した。
ちょうどよい窪地があったので、そこに飛行船を着陸させた。
「ほんとうに議長の息子とやらの情報は正しいのか?」
「私は手紙でやり取りしているだけですので、それをお伝えしたまでです」
「フォーロンぐらいの町って書いてあったのか?」
「いえ、田舎の町だったかと……」
ふーん。田舎の町ね。
城を除けば、帝都ぐらいあるんじゃないか。
「ホーンの住民を騒がせたから、少しほとぼりがさめてからのほうがいい。夜に忍び込んで、ギルドまで行こうか」
「では、変装したいと思います」
そうだな、モンスターもいるし飛行船にはおいていけない。
しかし、なんで議長の息子とやらは嘘の情報をつかませたんだ。信用ならんな。
中立的な町というのも嘘なのかもしれない。
0
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる