4 / 62
第一章
ゲートタウンでは慎重に。
しおりを挟む
「宿をとれました。なんとか三部屋。日が出て、明るくなる前に宿に移動しましょう」
スピカの言葉を聞いて、鞄の中にあったマフラーを適当に頭や口元に巻いて出ると、マトビアも盗ってきた給仕の服にあるフードを深くかぶる。
軒下を早足で歩いて、宿に入ると、宿主が俺たちを入口で待っていた。
階段を上がって、宿主が案内する一部屋に三人とも身を隠すように入る。すぐにスピカが鍵をかけた。
「誰かに見られましたか?」
手際よく、部屋の窓を閉めながらスピカが尋ねる。
「宿主は大丈夫なのか?」
「はい。それなりの賄賂を渡していますので。それにもちろん、お二人の名前は出していません」
「私は誰にも見られていないと思います」
「俺もだ」
マフラーを外して部屋を見渡した。
「狭いとは思いますが、出入りも楽で、人目につかない場所がいいかと思いまして」
たしかに狭いは狭い。ひとりギリギリ寝れそうなベッドと、小さなサイドテーブルがあるだけなのだが、三人いるだけで息苦しさを感じる。
「そうですね……ちょっと狭いですが、追われる身ですので」
マトビアの自室とは比べられないだろうな。クローゼットの半分ぐらいかもしれない。
「申し訳ありません。私は馬車を隠してきます」
一礼して部屋を出て行こうとするスピカを俺は呼び止めた。
「ええっと、ジオドレッドさん?」
「え?」
驚いた様子で機敏にスピカは振り返った。
「陛下……じゃなかった、フェア様、スピカと呼び捨てにしてください」
「そうか、ではスピカ。俺が脱獄する時に東の牢獄で別の脱獄騒ぎがあったのだが、あれも計画のうちだったのか?」
「……東の牢獄……?」
すぐにスピカは頭を横に振った。
「いえ……私は馬車を手配するのに精一杯でしたので」
「……そうか」
まあ使用人が城の牢獄にいる囚人を脱獄させられるわけがない。
あのタイミングのよさといい、俺を支援している誰かがいることは確かだ。
「もしかすると、アルフォスではないでしょうか」
「なるほど……」
あの裁判でいち早く手を打てるのは裁判官と父とアルフォスだけ。その中で俺を脱獄させたいと考える可能性があるのは、アルフォスぐらいかもしれない。
とはいえ、アルフォスとの記憶はマトビアよりも少なく、なぜ俺を脱獄させたいと願うのか、はっきりとした理由は分からない。
俺に同情して、なのか……。
「アルフォスは俺の味方なのか?」
「さて、アルフォスの本意はどうなのでしょうか。弟は寡黙なので、お兄様のことはほとんど話したことがありません」
「しかし十年ほどは一緒だっただろう」
「アルフォスは戦に出るようになってから、もっと寡黙になりました。凱旋の祝賀会で話すこともありましたが、当たり障りのないことばかりでした」
「兄弟だというのに、俺の場合は会話さえ許されてないからな」
「それもこれも派閥せいです。お兄様は保守派、弟はタカ派という構図がありましたから……」
「まあそれはそうだが、俺の子供の頃は……」
と話し始めると、スピカが素早く手を挙げた。
「あ、あのう! 私は馬車を隠しに行ってまいります」
ああ、そうだった……。今話し込んでいる場合じゃないな。
貴族の悪い癖だ。平和ボケというやつかもしれない。
「引き留めてしまっていたな……すまないがよろしく頼む」
スピカは急いで部屋を出て階段を軽快におりていく。窓から道を見下ろせば、スピカがいそいそと馬車の方に走って行った。
そんなに急がなくてもと思ったが、馬車には高価なドレスや装飾品が積んであるし、この町に不釣り合いな豪華なキャビンなので、盗人に狙われる可能性は高い。
そう思うと、スピカが急ぐ理由に合点がいく。と同時に、一緒に付いてきてくれてありがたく思った。庶民の生活に疎い俺たちにとって、大切な存在だ。
「お兄様、私はもう瞼が落ちてきそうです。おやすみなさい」
「ああ、今日は大変だったな。おやすみ」
疲れた表情で部屋を出ていくマトビア。
俺も疲れたのでベッドに横になると、そのまま眠った。
ドアのノックで目が覚めた。
窓には赤らんだ日差しがある。いつの間にか夕方になっていた。
ドアを開けるとスピカが食事を運んできてくれた。
「ありがとう。本当に助かる」
スピカがいなければ、食事をとるのも一苦労だっただろう。
「いえ。ところで、軍事施設の船の話ですが……船を盗むのですよね? 大丈夫でしょうか……姫様は全然平気だとおっしゃられていたのですが……」
不安でいっぱいのスピカは、心なしか顔色が悪い。
それはそうだ。
皇子と皇女を城から連れ出して、いまから軍所有の船をまるごといただくのだから、もし捕まれば重い刑罰がくだされるはずだ。
そしてさらに、楽観的なマトビアの根拠のない自信を目の当たりにすれば、不安になるのは当然だろう。
「まあ、大丈夫だ。施設では身を隠して置けばいい、あとはなんとかする」
しかし俺も多分に漏れず楽観的ではあるが。
「はぁ……」
意気消沈したスピカは、余計に不安になった様子で部屋を出て行った。
食事を終わらせると、今度はマトビアが部屋にやってきた。
「お兄様、先ほど吟遊詩人が下の道を歌いながら歩いていったのですよ!」
興奮気味のマトビアから遅れて、スピカが部屋に入ってくる。目の下にクマができたスピカと黄色い声のマトビアは、すごく対照的だ。
「町には何かと面白い娯楽が多いからな」
宮廷の娯楽と違って、刺激的なものが多いと聞く。
マトビアの笑顔は遠くで見ていた社交界に見せる固い笑顔とは違って、人間らしい生き生きしたものに変わっていた。
「ところで、ここを今夜のうちに離れたいと思う」
「えー、もうここを出るのですか?」
不満げにマトビアは視線を落とした。
「日に日にベギラス帝国の捜索網は拡大していくだろう。いまのうちに船は手に入れておきたい」
手に入れるのは、長旅ができるように動力源に細工をした船舶だ。移動の度に宿をとる必要もなくなるので、スピカの負担も減らせるはずだ。
そして速度も軍艦並みに出るので、容易には捕まらなくなる。
深夜になると、俺たちは馬車に戻って軍の施設に向かった。
スピカの言葉を聞いて、鞄の中にあったマフラーを適当に頭や口元に巻いて出ると、マトビアも盗ってきた給仕の服にあるフードを深くかぶる。
軒下を早足で歩いて、宿に入ると、宿主が俺たちを入口で待っていた。
階段を上がって、宿主が案内する一部屋に三人とも身を隠すように入る。すぐにスピカが鍵をかけた。
「誰かに見られましたか?」
手際よく、部屋の窓を閉めながらスピカが尋ねる。
「宿主は大丈夫なのか?」
「はい。それなりの賄賂を渡していますので。それにもちろん、お二人の名前は出していません」
「私は誰にも見られていないと思います」
「俺もだ」
マフラーを外して部屋を見渡した。
「狭いとは思いますが、出入りも楽で、人目につかない場所がいいかと思いまして」
たしかに狭いは狭い。ひとりギリギリ寝れそうなベッドと、小さなサイドテーブルがあるだけなのだが、三人いるだけで息苦しさを感じる。
「そうですね……ちょっと狭いですが、追われる身ですので」
マトビアの自室とは比べられないだろうな。クローゼットの半分ぐらいかもしれない。
「申し訳ありません。私は馬車を隠してきます」
一礼して部屋を出て行こうとするスピカを俺は呼び止めた。
「ええっと、ジオドレッドさん?」
「え?」
驚いた様子で機敏にスピカは振り返った。
「陛下……じゃなかった、フェア様、スピカと呼び捨てにしてください」
「そうか、ではスピカ。俺が脱獄する時に東の牢獄で別の脱獄騒ぎがあったのだが、あれも計画のうちだったのか?」
「……東の牢獄……?」
すぐにスピカは頭を横に振った。
「いえ……私は馬車を手配するのに精一杯でしたので」
「……そうか」
まあ使用人が城の牢獄にいる囚人を脱獄させられるわけがない。
あのタイミングのよさといい、俺を支援している誰かがいることは確かだ。
「もしかすると、アルフォスではないでしょうか」
「なるほど……」
あの裁判でいち早く手を打てるのは裁判官と父とアルフォスだけ。その中で俺を脱獄させたいと考える可能性があるのは、アルフォスぐらいかもしれない。
とはいえ、アルフォスとの記憶はマトビアよりも少なく、なぜ俺を脱獄させたいと願うのか、はっきりとした理由は分からない。
俺に同情して、なのか……。
「アルフォスは俺の味方なのか?」
「さて、アルフォスの本意はどうなのでしょうか。弟は寡黙なので、お兄様のことはほとんど話したことがありません」
「しかし十年ほどは一緒だっただろう」
「アルフォスは戦に出るようになってから、もっと寡黙になりました。凱旋の祝賀会で話すこともありましたが、当たり障りのないことばかりでした」
「兄弟だというのに、俺の場合は会話さえ許されてないからな」
「それもこれも派閥せいです。お兄様は保守派、弟はタカ派という構図がありましたから……」
「まあそれはそうだが、俺の子供の頃は……」
と話し始めると、スピカが素早く手を挙げた。
「あ、あのう! 私は馬車を隠しに行ってまいります」
ああ、そうだった……。今話し込んでいる場合じゃないな。
貴族の悪い癖だ。平和ボケというやつかもしれない。
「引き留めてしまっていたな……すまないがよろしく頼む」
スピカは急いで部屋を出て階段を軽快におりていく。窓から道を見下ろせば、スピカがいそいそと馬車の方に走って行った。
そんなに急がなくてもと思ったが、馬車には高価なドレスや装飾品が積んであるし、この町に不釣り合いな豪華なキャビンなので、盗人に狙われる可能性は高い。
そう思うと、スピカが急ぐ理由に合点がいく。と同時に、一緒に付いてきてくれてありがたく思った。庶民の生活に疎い俺たちにとって、大切な存在だ。
「お兄様、私はもう瞼が落ちてきそうです。おやすみなさい」
「ああ、今日は大変だったな。おやすみ」
疲れた表情で部屋を出ていくマトビア。
俺も疲れたのでベッドに横になると、そのまま眠った。
ドアのノックで目が覚めた。
窓には赤らんだ日差しがある。いつの間にか夕方になっていた。
ドアを開けるとスピカが食事を運んできてくれた。
「ありがとう。本当に助かる」
スピカがいなければ、食事をとるのも一苦労だっただろう。
「いえ。ところで、軍事施設の船の話ですが……船を盗むのですよね? 大丈夫でしょうか……姫様は全然平気だとおっしゃられていたのですが……」
不安でいっぱいのスピカは、心なしか顔色が悪い。
それはそうだ。
皇子と皇女を城から連れ出して、いまから軍所有の船をまるごといただくのだから、もし捕まれば重い刑罰がくだされるはずだ。
そしてさらに、楽観的なマトビアの根拠のない自信を目の当たりにすれば、不安になるのは当然だろう。
「まあ、大丈夫だ。施設では身を隠して置けばいい、あとはなんとかする」
しかし俺も多分に漏れず楽観的ではあるが。
「はぁ……」
意気消沈したスピカは、余計に不安になった様子で部屋を出て行った。
食事を終わらせると、今度はマトビアが部屋にやってきた。
「お兄様、先ほど吟遊詩人が下の道を歌いながら歩いていったのですよ!」
興奮気味のマトビアから遅れて、スピカが部屋に入ってくる。目の下にクマができたスピカと黄色い声のマトビアは、すごく対照的だ。
「町には何かと面白い娯楽が多いからな」
宮廷の娯楽と違って、刺激的なものが多いと聞く。
マトビアの笑顔は遠くで見ていた社交界に見せる固い笑顔とは違って、人間らしい生き生きしたものに変わっていた。
「ところで、ここを今夜のうちに離れたいと思う」
「えー、もうここを出るのですか?」
不満げにマトビアは視線を落とした。
「日に日にベギラス帝国の捜索網は拡大していくだろう。いまのうちに船は手に入れておきたい」
手に入れるのは、長旅ができるように動力源に細工をした船舶だ。移動の度に宿をとる必要もなくなるので、スピカの負担も減らせるはずだ。
そして速度も軍艦並みに出るので、容易には捕まらなくなる。
深夜になると、俺たちは馬車に戻って軍の施設に向かった。
16
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる