41 / 68
『スペイン旅行の前』
しおりを挟む布団に寝そべる三人
「あー本当に夏休み最高だなぁ、いつまでも続けばいいのに」と冬馬君
「この三人で冬馬家で過ごす日々は本当に最高」大喜は喜びとともに言った。
「スペイン旅行も楽しみ」とキャッキャはしゃぐ多網
「確かに」
スペイン旅行まで後二日であった。
「明日そろそろ支度しよう」
「おーっ」
「もちろん旅のしおりをつくろう」と冬馬君
「賛成~」
三人のテンションはあがり続けた。
やっぱ、みんなが泊まり一緒に過ごす夜は最高にたまらん
ああ、いつまでも夏休みが続けばなぁ そんな事を考えていた。
翌朝
ミーン ミン ミン ミーン
「あちぃー」その日は朝から暑かった。
さっそく三人でしおりをつくることに
「何がいるかな?」と冬馬君
「パンツ」と多網
「パンツ」書きこむ三人
そんなことまで書くのか3人よ。
「ああ、このしおりつくってる時の嬉しさったらないね」もうご機嫌ニンマリ冬馬君。
どうして、こう旅行のまえはワクワクしてしまう。
この準備してる時間の楽しいこと。
三人は空を見上げ
「かはーっ」笑った。
「きみ子も今頃やばいんじゃない」大喜が言う。
その頃のきみちゃんはと言うと部屋で一人飛び跳ねてた
「しゃー嬉しいぞこの野郎 しゃー」
「スペインに行けるなんて」
ブリッ
「きしゃー今日のは格別に良い屁」とニンマリ
「みんなと合流する瞬間が楽しみ」
そして、「かはっ」と3点満点の笑みを浮かべた。
えっ、なんかその例え微妙じゃねえか?
その頃、冬馬君達は部屋で歌を歌いながら大ご機嫌。
みんな生まれて初めての海外に心躍らせていた。
旅行も楽しみだが、なんてったってこのメンバーで一緒に行って共に過ごせるのが嬉しい。
一体どんな旅になるのだろうか?
その日の夜、隆はスペインの観光ブックを買って帰って来た。
冬馬君達が行くのは、バルセロナだ。
本を見ては「このサクラダファミリアは是非行きたいね」と隆
「なにそれー?」と子供達
本の写真を見てビックリ
「すごーい」
更にテンションがあがる
「わたしは絶対ショッピング」とアゲアゲな正子
「みんなは何処行きたい?」と言う隆の問いに皆は即答
「スペインの富士山」
隆はずっこけた。
こないだの多網の話がしっかりと2人に浸透している
多網は鼻くそをほじっていた。
明日は荷物をとりに大喜と多網は一旦うちに帰ることに、更に遊んでばかりで宿題に手をつけてなかったから、それをやらなければいけなかった。
ったく、休む為にある休みに宿題出すなよ と大喜は怒っていた。
明後日の出発する日にまた合流することに。
出発はお昼過ぎのフライト
さあ、いよいよスペイン旅行が始まる。
その日の夜はもちろん布団の中で、スペイン前の子供達の夜中の語り合いである。
「信じられないね、明後日の夜は日本じゃないなんて」ニッコリ冬馬君。
「最高~」と大喜
プリッと屁で喜びを表現する多網。
「さぁーみんなで楽しむぞー」
「おーっ」子供達のテンションはマックス全開フルパワーであった。
その日の夜は、夜中じゅう、話で盛り上がっていた。
賑やかな、冬馬君の部屋。
翌朝皆は一旦帰り。
冬馬君も一気に宿題を終わらせて、夏休みの残り全部遊んでやると、鼻息荒げ必死にがんばっていた。
宿題の回答に書かれた字はまるで象形文字(何が書いてあるか読めない)後に正子に「なんぢゃこりゃ」とつぶやかれることとなる。
「あーもう分かんない、なんだよー あーもう5で良いや」適当であった。
回答が選択の時は良かった、適当に分からなければ最悪選べるからだ。
だが、答えが選択肢でない問題は無性にイラつかせた
「あー分かんないよぉーなんだよこれもぉーあーうんこだよぉ~」
宿題である
その日は宿題に費やした冬馬君であった。
その夜は中々寝付けない、旅行の前は何だかワクワクしてしまい、目がさえてしまった。
「あーみんなも眠れてないのかなぁ」
その頃、多網は何故か筋トレをしていた。
理由は分からない、まさに多網のみぞ知る。
机の上に宿題がひろがっていて、その横に丸めてクネクネして固めた鼻くそが54個出来上がっていた。
へいっ、鼻くそ団子お待ち!!
どれどれ宿題を覗いてみよう。
this is a pen これを訳しなさい
多網の回答はと言うと。
夕焼け小焼け であった。
その頃、大喜は夢の中だった。
ちなみにきみ子は踊っている
タンゴの練習かと思いきや、何故かリンボーダンスだったとさ。
そして、いよいよ旅行出発の朝を迎える。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
冬馬君の夏休み
だかずお
青春
冬馬君の夏休みの日々
キャンプや恋、お祭りや海水浴 夏休みの
楽しい生活
たくさんの思い出や体験が冬馬君を成長させる 一緒に思い出を体験しよう。
きっと懐かしの子供の頃の思いが蘇る
さあ!!
あの頃の夏を再び
現在、You Tubeにて冬馬君の夏休み、聴く物語として、公開中!!
是非You Tubeで、冬馬君の夏休み で検索してみてね(^^)v
社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
紺坂紫乃短編集-short storys-
紺坂紫乃
大衆娯楽
2014年から2018年のSS、短編作品を纏めました。
「東京狂乱JOKERS」や「BROTHERFOOD」など、完結済み長編の登場人物が初出した作品及び未公開作品も収録。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
機織姫
ワルシャワ
ホラー
栃木県日光市にある鬼怒沼にある伝説にこんな話がありました。そこで、とある美しい姫が現れてカタンコトンと音を鳴らす。声をかけるとその姫は一変し沼の中へ誘うという恐ろしい話。一人の少年もまた誘われそうになり、どうにか命からがら助かったというが。その話はもはや忘れ去られてしまうほど時を超えた現代で起きた怖いお話。はじまりはじまり
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
冬馬君の春と夏
だかずお
青春
冬馬君の過ごす生活の日々
旅行に遊びに恋愛、沢山の思い出を冬馬君達と一緒に創ろう!!
どこかほのぼのする感動の名作シリーズが再びかえって来た。
この作品はシリーズで繋がっています。
ここからでも、すぐに話は分かりますが。
登場人物などを知りたい場合には過去作品から読むと分かり易いと思います。)
作品の順番
シリーズ1
「冬馬君の夏休み」
シリーズ2
「冬馬君の日常」
シリーズ3
「冬馬君の冬休み」
短編
「冬休みの思い出を振り返る冬馬君」
シリーズ4
「冬馬君の夏」
シリーズ5
「冬馬君の秋と冬」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる