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きょうし?ジャンスー?…キョンシー!?
決戦そして狙われる←いまここ
しおりを挟む午前1時と半回った頃
「……あのキョンシーって夜しか活動出来ないんでしたよね?」
「いや…実は術者と僵尸が死後硬直から段々と柔軟な身体で妖気が強くなるとな四六時中死ぬまで追いかけてくるし八仙のイメージだと御札常に貼ってあるイメージじゃろうが術式と同じ道教でも分派は使わんのじゃ。」
「四六時中何処までも追いかけてくる!?」
俺…走りたくないです
「…八仙、御主が持久走が大の苦手なのは解っておるが今回ばかりは少々厄介でな__」
美さんの話を纏めるとこうだ。
僵尸は道教の中でのお経で
『魄』
肉体に残った記憶の残骸?とやらを利用し本来この遺体に宿っていた魂を呼び戻すのではなく神に匹敵する天子を喚び『残った魄』に憑けると…
僵尸·殭屍になるそうな。
舌を巻き付ける感じで発音するらしい…
日本だと訛ったのかジャンスーがきょうし、キョンシーとして伝わったと…
これから俺は美さんと左手に八卦鏡右手に桃木剣を手に、この県境で迎撃する。
後方に汐小姐と師父と妖怪研究マリアと意識が戻ったさちえさんが完全に塵にするために術式やら整えているそこまで誘導せねばならない。
迎撃はするが、なんとキョンシーは術者が殺されたら自由に暴れまわれる恐れが在るらしい。
それはまあ漫画やなんだっけ昔流行った旧いキョンシー映画を祖父母の家で観てたから解ってはいたけれど…
もしそのキョンシーが完全体使役されてない状態になると天仙の美さんや姉の汐小姐もぎり勝てない…
との事で!関東全域の仙人が今、標的の行動の探索や報告になんと後方にも一般人の保護かつ目撃者の記憶を消したりエトセトラエトセトラ
皆さんで一丸となって全力で挑むことになりました。
「と言うわけじゃ…むしろ此方の戦力が凄すぎてな?冷静に誘撃しておればオーバーキル処か煽りで死体蹴りサンドバッグ状態じゃ!ワッハッハ」
…そうモノ本の死体を消し隅にするのに皆さんの一致団結が叶うとは!
見学するだけの先輩方も居るもので益々走るの苦手な俺に後方迄走らせないといけないのかと、、「あ、八仙。キョンシー前方からあと10分程で向かって来るぞ!さ、走れ!私はそこでちとクエスト集会に行かないとならなくてな?」
「…え?」あれ、これもしかして俺嵌められてないかな?
……もしかして、、もしかして…!?
「よーし!新人よ!この仙人界隈での世渡り上手なあいつを知っておるだろう?」
「ふふッ…我々関東仙境連合が支援致しますのでどうか負けないで下さいね?ワタクシ共茨城県管轄の仙人達は八仙様に1人八千万円賭けました!そう、語呂合わせでもしかしたら貴方がワタクシ達の資金援助に!」
「ププッ!馬鹿だなあこんな若僧には無駄じゃ無駄じゃ!それになあこやつが中坊の頃にアイツとの打ち合いの時によう見掛けたが、高々片道1.5㎞すら毎日根を挙げておったんじゃwww儂はそうじゃなあ…5分でぼろ負けに七千万プラスじゃあ!」
「「「「うおおおおっ!!」」」」
あ、やっぱりだ…俺で巨額な金を賭け事で稼ごうとしてやがる!
首謀者は…首謀者は!するとポケットのスマホが鳴る。
プルプルプルッ!プルプルプルッ!
「『ガチャッおーい八仙聴こえているか?私だ』師父!やはり貴方ですかコンチキショー!『フフフッ…お前最近修行サボっておったろう?なんでちょいと祭りにして皆に協力して貰ったんだ。嗚呼、案ずるなアイツの姐が来たのも勿論開始の狼煙のようなもので_』そのために汐小姐にドアを蹴破らせたんすか!!『そうだ』」
おいおいおいおい…マジすか!
「『尚、八仙が勝てば儂らが修繕費かつ大家への口利きをしてやるし今回の賭博で集めた金の2割はやろう。負けたら全て無しと少しだけキョンシーに複雑骨折させられて暫く入院生活となる。』ええ!あの道教崩れ共と阿呆はどうするんです?『ああ…そいつらもう片付けたから心配するなでは、健闘を祈る。ガチャッツーツー』」
「…え?片付けた?」
「お、八仙ほら来おったぞ走れ!」
美さんが指差す方向にはそれは御札なんぞ貼ってないし襲う気満々のキョンシーが此方へ真っ直ぐ目と鼻の先に向かってきた
「ギャアーーッ!敷金の為!!これは敷金と報償金の為!」
俺は全速力で後方へと走った。
八仙は走った…複雑骨折なんぞ仙薬で治せるのに師父は入院と言ったつまり強制的に自然に治るまでとそんなのもっと身体が鈍るわあ!
「ハァハァッ…うおおおおっ!!」
《なんとーッ!新人の八仙選手が只今イッキに6㎞は縮地をしたああ!これはもしや八仙選手が無事ゴールできるかも!?アーーッやべえ儂全額敗けるに注ぎ込んでしもうたー!追加七千万払わんとだめ?》
《やったぜ!》
いや…天耳通で仙人だけで使える念話の奴を関東全体の仙人で実況て…皆様の心の後悔や喜びも漏れてますよ
「益々敗けて堪るかあ!」
俺は走った…なんかもう足の感覚とかないし後ろとか見てないしぃもうひたすら走った
《よーし!注せー!そこじゃあ!八仙そのまま突っ走れ!あと10㎞でゴールじゃあ!アイツから借りて忘れて利子が膨らんだあの忌まわしき帳簿を燃やせるぞ!行けぇ八仙!勝てたら私の奢りで鱈腹呑んで食って構わんぞ!》
「ハァハァッ…美さんそれ、汐小姐に筒抜けですよね?また故郷へ行くのですかねハァッハァッ…」
《シマッ!》《ウム、よくゾ偶然とハ云え妹の事を聞かせて貰えた謝_謝_!》
「…ハァッハァッ美さんドンマイ、、」
八仙のドキドキキョンシーレース
腐っても道教だった師父の提案の餌食とされたが果たして八仙は無事完走できるのか?
…続く
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