tukumo 短編集

教職って大変だよね

「もう知りません！先生は職員室へ戻ります！」

　４限目の算数の授業中それは興ったこのクラスを受け持つ女性教諭は見事にお怒り職務を放棄し、すたすたと職員室へ行ってしまった。


　　ー4-3組ー

「…先生行っちゃったよ謝りに行かないと」

「真面目か！いくら学級委員長だからってそんな義務はないよ～」


「で、花ちゃんどうする？」

「んーあと15分すれば給食じゃん」

「おい、花山～俺面白い事を考えたぜぇ！」

「なになに？」


「よし、クラス諸君も良く聞け！先生はおそらく誰かが職員室へ行って謝らなければ帰ってこない！」


「成る程？私は読めてきたぞ…今日はプリンの日、、余るな！」


「そうだ！流石優美解ってるな！」

「待って！先生どうするの！」

「まあまあ健ちゃん、僕もプリン食べたいしそもそも先生がなんで急に怒ったと思う？」


「…えと、なんでだろう？」


「そこだよ健ちゃん、僕らは真面目に授業を聞いてたし取り組んでたじゃない！」


「そうだ悟のいう通りだぜ！俺の母ちゃんもたまにああいう事があるんだけどさなんだっけストレスでこーねんきしょおがい？ってやつらしいぜ」


「たけし君、、それ先生の前で云わないでくれよなんかクラス崩壊しそうだから」


「ふむ、たけしの言い分は正しいのう女って生き物は年取る毎に良く解らん処でプチっとキレ散らかす」

「ねえ、優美ちゃんキミも女って生き物でしょう？」


　ー閑話休題ー

「なんで誰も職員室へ来ないんですか！」

　給食の配膳が終わり食事も終わりかけプリンじゃんけんをする時担任はやってきた。


「先生さ、僕達何も悪いことしてないよね？それになんで急に怒って仕事サボった人に寄り添わないといけないの？」

「なあ悟、そんなことよりじゃんけんしようぜ」

「私はパーを出すぞ！」

「あ、優美ちゃんの得意技心理戦が来るよ！」

「げえッコイツだけには渡さねえ！」



「それは先生わたしのプリンですッ！！！！」